あなたに質問です。
ゴルフ上達の要素の中で、
スコアアップに最も影響のある部分はどこでしょうか?
はい、答えはもちろん「パター」ですね。近代アメリカのゴルフ理論を初めて日本に紹介し、
フィル・ミケルソンのパターのコーチも務めたジャック・バーク(1923- )は
と言っています。
実際、多くのゴルフコーチが実感していることは、アマチュアの方が100を切る際に練習すべきなのはまずはパターで、極端な言い方をすればパターがうまくなるだけで100はラクに切れるという人もいるほどです。もちろん、100は切っている人であっても、パターの練習が足りていない人は多いので、ちょっとやるだけで、5打、10打を縮めることはできます。
その上パターは自宅でも練習ができますので、それだけで100が切れるんですから、ゴルフにおけるパターのインパクトはものすごく大きいものがありますよね。
しかし、勉強熱心なあなたはもしかしたら先ほどの質問に「パター」と答えただけではなく、
パターの「方向性」そして「距離感」
と答えたかもしれません。
もちろん、このほうが正解により近いです。というか、むしろこちらの方が正しい答えだと言えるでしょう(パター上達の技術的要素がこの2つに分かれるということを指摘しているあなたは、鋭い、センスがいいです)。
ご指摘の通り、パターは「方向性」と「距離感」、そしてここに「ラインの読み」が合わさって初めて、正確性が約束されるものだからです。私たちはパターを打つときはいろいろなことを複雑に考えてしまいがちですが、パターの技術とは、非常にシンプルな2+1つの要素が合わさったものなのです。
それに…
たとえば下りのラインが厳しい時には カップの距離ギリギリを狙いますが、上りのラインであれば、カップを50センチぐらいオーバーさせる気持ちで打つことが大事と言われています。また、一般的に上りよりも下りのパットのほうがボールの曲がり幅が大きくなりますから、そうした点も注意しなければなりません。つまり、先ほどの「2+1」の要素は互いに関係しあっているというわけですね。
球聖(きゅうせい)と呼ばれ、ゴルフ史を代表する伝説のゴルファー、ボビー・ジョーンズは
と言っています。
「パット・イズ・マネー」を
誰より骨身にしみて感じている
ツアープロのパター哲学とはどんなものなのか?
パット・イズ・マネー。まさに1打を争うプロのツアーにとって、パットの1打で優勝の明暗が変わります。2位の人にとっては、あるホールでの3パットは致命傷になりかねません。
賞金額は優勝者の半分になってしまうからです。
その考え方の例を見ていきたいですが、その前に一つだけ注意していただきたいことがあります。ここから先は、世間で言われている常識とは違うことをお伝えするので、どうぞ心を落ち着けて、注意深くお読み下さい。
ちょっとめんどくさいように感じるかもしれませんが、これからお教えすることを知るだけでも、あなたのパターの考え方を180度変えて、あなたのパタースキルが上がってしまうかもしれません。
それほどの革命的な話です。
…準備はよいでしょうか? では始めます。
たとえばミドルパットを例にあげると、多くのアマチュアゴルファーというのは、このようにカップまでに
こうした転がりで行くんじゃないかという予想をしていらっしゃるのではないでしょうか?
確かにこのような転がりの予想通りに行ったら最高です。ですが… 現実は
このような感じに転がってくれないことのほうが多いのではないでしょうか。
それどころか、思いっきりショートしたり、
大オーバーして3パット、4パットという経験をした方も、多いはずです。
実は、このようなありがちな「ご都合主義的なラインの読み方」が、
あなたがゴルフでパターを入れることはおろか、寄せることができない根本の原因となっているのです。
その一方で、あるツアープロは全く違う方法を取っています。こうしたミドルパットで、カップまでのラインを引くことはないのです。
単に打ち出しの方向を決めて、そこにしかるべき強さでボールを真っ直ぐ打ち出す。これだけのことしかしていなのです。
大切なことなのでもう一度言いますが、打ち出す方向を決めて、そこにしかるべき強さで真っ直ぐ打つ。たったこれだけのことしかしないと言います。
もちろんグリーンの読みは必要ですが、このやり方にすれば、都合のよいラインを想定して大外しすることもありませんし、何より打つ時の迷いもありません。もちろん、入らなかったとしても確実にボールがカップに寄るので、ミドルパット、ロングパットを2パット以内で上がることができるのです。
つまり、ツアープロは賞金を稼ぐために、
を取っているということです。そしてそれは別にツアープロでなくても、アマチュアでも同じことですし、
やり方さえ身につければ、プロに勝るとも劣らない、あるいは全く同じ結果を出すことが出来てしまうというわけです。
パターを決める3つの要素
繰り返しますが、ツアープロたちがパターで戦うことができるのは、
これを徹底しているからです。
ところで、この3つの中で最も重要な要素はどれでしょうか?
答えは、最初の「シンプルに」という部分です。シンプルにこなせなければ、いくら素晴らしい能力を持っていたとしても全くの無駄、いくらベストなコンディションでゴルフをしても無駄、いくら集中力を持ってコースに臨んだとしても全くの無駄だからです。
シンプルにこなさなければ、全て無駄。つまり
「シンプル」=「パター上達のカギ」
と言っても過言ではないわけです。
このシンプルにこなすことができるかで、パターでの60~70%の結果が決まります。
これは特に、プレッシャーのかかる時の結果に顕著に現れてきます。
アマチュアゴルファーとプロの違いは、アマチュアが複雑に考えてしまうことを
シンプルに手数を少なくこなせる工夫と、それを忠実にこなすことができるかどうかにあります。
どうすれば、シンプルにパターをこなせるのか?
ではどうやって、パターをシンプルにこなすことができるのか?
どうすれば、そのシンプルさを身につけることができるのか?
ということに、当然なるわけですが、それをラクに身につける方法があります。
それは、試合で一番のシンプルさを求められているツアープロが実際に実践している方法を知り、その裏にある狙いや目的を参考にして、あなたなりの、シンプルかつブレることのない「勝利の方程式」を作り上げることです。
多くの人は、自己流で押し通そうとします。誰もやっていない「斬新な方法」でうまくやろうとしてしまいます。
そして… 残念ですがうまく行かずにあきらめてしまいます。
もちろん、あなたなりにゼロから生み出したものがうまくマッチする可能性がないわけではありません。
が、しかし… 私たちアマチュアゴルファーは練習時間がそれほど取れないですよね。
しかもその時間を、できるだけ結果が出る形で、効率よくやる必要がありますよね。
であれば、最も有効なのは、
既にツアープロが試合で結果を出している「勝利の方程式」をちょっと自分なりにアレンジして使うことです。
そうすることによって、
・リスクは少なく
・スピーディーに
・結果の出るパターの方程式が手に入る
というわけです。
じゃあ、どうやってそのパター方法を知ればよいの?
ということですが、そこでオススメなのが、現役ツアープロとして活躍する梶川武志プロです。
梶川武志 プロフィール
東葛飾高校を卒業後、
研修生となり、1995年に24歳でプロテスト合格。
2009年、7月の『セガサミーカップ』で自身初の最終日最終組を経験して自己最高の7位に入り、10月の『コカ・コーラ東海クラシック』では石川遼、池田勇太と最終組で優勝争いの激闘を演じ2位となる。今でもその試合は名勝負のひとつに数えられている。
同年、JGTOバンカーセーブ率1位(64.8%)。
梶川プロは20年以上ずっとプロとして活動してきましたが、その中でも特に磨いてきたのがパターでした。その方法をノウハウとして個人的に蓄積してきたのですが、そのノウハウを今回、ゴルフライブだけに語っていただいたのが「梶川武志のパッティングを極める」というわけです。
梶川プロは若い頃はパターが苦手だったといいます。それが今では、他のプロからも「パター上手いですね」と、他のプロから言われるようになったそうです。
「3つのもの」の中で最も結果に直結するものとは?
「何かで成果を出すためには、以下の3つが揃っていなければいけない。」
それは…
・マインド
・ツール
・スキル
の3つだと、著書が38の言語にも翻訳されて3000万部以上の売上げを記録したベストセラー作家、スティーブン・R・コヴィー博士は言っています。
「マインド」とは心のことで、なぜそれをやるのか? それはどんなものなのか?
どんな心構えで取り組むのか?と言った気持ちの部分のことです。
ゴルフで言えば、
本当にパターが上手になることが意味のあることで、それをきちんと理解しているのかということ。
そしてパターが上手くならないというイメージを払拭できているかどうか。あるいは
「パターがよくなれば、自分のゴルフは絶対に今と大きく変わる!」ということを確信できること。
といった心の持ちようのことを言います。
次の「ツール」とは、実行するのに必要な道具、環境、の部分。
パターで言えば、
どんなパターを持っているのかという単純なことから、パターの練習が促進するような器具を持っているかということ。あるいはパターのアライメント(向き)が正しいかどうかを確認できる器具を持っているかといった、そういったことを言います。
最後の「スキル」とは技術的なところのことで、何をすればいいか、具体的にどのようにすればいいか、
それについてどれくらいの練習をするか、という部分のことです。
ゴルフで言えば、ゴルフ全体におけるパターの占める役割を理解していて、パターが入る打ち手を知っていること。そしてパターはスコアに直結するということを理解していて、それがどの程度のものなのかをを知っていること。あるいは、自分のパターをスコアにつなげるための方法を知っていること。
技術的なところだけではなく、その背景的なところまでも理解していることを言います。
そして成果を出すためには、
・マインド
・ツール
・スキル
この3つのバランスがとても重要で、どれかひとつが欠けていても、成果は出ないということです。
ゴルフで成果を出せる人が持っている「3つのもの」
そしてこの3つの中で、実は最も簡単に手に入って、最も早く成果に寄与するものがあります。
それは何か?
…それは、3つ目の「スキル」です。
とはいえそれは、ただやみくもに自宅のパターマットで何もわからないままに練習することではありません。そうではなくて、きちんとしたやり方に沿って身に付けなければ、全く意味のないものになってしまいます。
これはたとえば仕事をするのと同じで、やり方を間違えてしまえば、自分が望む結果を得られないのと同じことです。
逆に言えば、パターをうまく打つためのある程度のマインドとツールがあるなら、
これらのスキルを手に入れた瞬間に、成果が目に見えて上がる、ということになります。
たとえば、性能のいいパソコンを持っていてもそれを使いこなせない人にその使い方を教えれば、
その成果も変わりますよね?
「スキル」には、そういった魔法の効果があるのです。そし て今回梶川プロが紹介している「パッティングを極める」は、まさにこの「スキル」の部分を手に入れることができます。「ツアープロのやり方なんで自分には無理」というのは誤解です。逆にツアープロは職業柄、もっとも効率のよい方法で上達を手に入れなければならないからです。
このスキルを手に入れた瞬間、あなたのパターの成果が変わる。そんな、ゴルファーにとっての心強い武器です。もちろん、梶川プロが紹介しているのはスキルの面だけではありません。
マインドの部分、そして最短で上達するためのツールに当たる部分もこのプログラムでは紹介していますので、無理なく、無駄なく上達していくことができます。
ツアープロ梶川武志が贈る
『パッティングを極める』その内容とは…
第一章
基礎徹底編
梶川プロの考え方は非常にシンプルです。なぜかと言いますと、
コースでたくさんのことを考えても、パターは入らないからです。
いかにシンプルに、チェックポイントを少なく、
そして重要なポイントだけをしっかりと気にしておくことで、
パターを入れるという一点に気持ちが集中できるわけです。
梶川プロがチェックすべきと言っているポイントは
体のライン、軌道、フォロー、この3点。
実際に梶川プロはこの3点だけを意識してプレーしているといいます。この3点がしっかりとチェックされていることで、
ブレの無いストロークが生まれ、
安定したスコアを叩き出すことができるのです。
- これだけ確認すればOK!理想のアドレス
- スタンスはクローズか?オープンか?
- 腰のラインはあまり重要ではない
- パターで肩が開きやすい本当の理由
- 梶川武志が考える理想のストローク軌道
- ボールの推進力に欠かせない「フォローの高さ」とは?
- パターストロークの力をボールに100%ダイレクトに伝えるには?
- ヘッドアップせずに肩のラインを動かないストロークの方法
- パターが下手なゴルファーが気をつけるべき唯一のこととは?
- 梶川武志が15年以上練習で愛用している「秘密兵器」を公開
- パッティングをスムーズに行うための「ある動き」とは?
- メンタルが知らず知らずのうちに鍛えられるドリル
第二章
グリーン状況別攻略編
たとえばフックラインであれば、
アマチュアの皆様はパターのラインが円弧を描くもの
だというふうに理解している方が多いと思います。
ですが実際はそうではありません。
実はこのように誤解していることによって、
ロングパットやミドルパットはもちろん、
ショートパットも思うように入らなくなっているという現実があります。これがいわゆる「アマチュアライン」を作っている
根本原因でもあるのです。
梶川プロをはじめとするプロたち、いやパターがうまいと言われる人たちは、
ラインを読む際にこの円弧を描きません。単に打ち出しの方向を決めて、
そこにしかるべき強さでボールを真っ直ぐ打ち出す。たったこれだけのことしかしていなのです。
この章では梶川プロのパタースキルアップの最重要ノウハウを公開しています。
これによって、ショートパット、ミドルパット、ロングパットを問わず、
どの距離やラインでも苦手意識なく、かつ自信を持ってパターを打つことができるでしょう。
- パターの転がるラインは丸い「円弧」ではない!?
- 「目線は常にライン上」は実は間違いだった!
- 直進性を生むのは「出玉の20~30㎝」が全てだった
- アマチュアラインをプロラインに変えるストロークの秘密
- ボールの切れるラインをボール一個分単位で読み切るには?
- パターが入る人は曲線ではなく直線を読んでいる
- 傾斜に負けずにストロークをする唯一の方法とは?
- グリーンの順目、逆目はどの程度考慮すべきか?
- 距離感を生むキーとなる魔法の数字「3、4、5」
- アマチュアに多い「振り幅で距離感を出す」がダメな理由とは?
- プロがやっている「ブレない距離感」を身につける究極の方法
- パターは「打つ」のではなく「ぶつけろ」!?
- 「16y」「28y」のパターでも2パットで上がれる梶川流マル秘戦略
- 「下り20y」「高速グリーン」でも簡単に寄せられる魔法のタッチ
- 梶川流・パター哲学「ショートパット=1.5」とは?
- ショートパットを「距離ピッタリ」で打ってはいけない理由
- 「まぐれで入るより考えて外すほうが価値がある」のは何故か?
- ダメージの大きい「下りショートパットで3パット」を避ける方法
第三章
実戦攻略編
20m近くのロングパットを打った。
でも、2m半ぐらい残ってしまった…
そんなパットを打った後のあなたは、
どんな気持ちでボールのあるカップ付近に歩いて来るでしょうか?
「あー、寄らなかった」こう思ってしまう人、そして
「これは遠いパターだったから仕方ないな。次のパター頑張ろう」と
思いながら歩いてくる人では、次の返しのパットで入る確率はガラッと変わってきます。
これはあくまで一例ですが、
ツアープロはこうしたシチュエーションでどのような
「心の整え方」「心の中での適切なつぶやき方」を熟知しています。
そしてそれはプロもアマも関係なく、ちょっとした工夫や言葉の使い方だけなのです。
とはいえ梶川プロの話はいわゆる「精神論的な話」に終始していません。
「実際のコースでパターが入るようになる」ただこの一点の目的のために、この章を設けられました。
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