みなさんは、飛距離や弾道、操作性に安定感があり、打感も評価されている、ヤマハRMX116アイアンをご存知ですか?
ヤマハRMX116アイアンは、飛距離と寛容性を求めたゴルファーに向けた「RMX216アイアン」と、打感の良さと操作性が優れている「RMX116ツアーブレードアイアン」の中間モデルという位置付けされています。
前述の「RMX116ツアーブレードアイアン」は、藤田寛之プロや谷口徹プロが愛用している事でも知られており、その影響もあり、ヤマハRMX116アイアンは注目されているようです。
飛距離と寛容性に魅力があるアイアンと、打感と操作性が優れたアイアンの中間に位置しているヤマハRMX116アイアンは、中・上級者ゴルファーはもちろん、初心者でも扱いやすいという声もありあます。
初心者でも扱いやすいとされる理由は、ヤマハRMX116アイアンの特徴にあります。当然、中・上級者ゴルファーが満足できる理由も揃っているため、必見です!
しかし「初心者が扱いやすくても、性能が劣るのでは?」「扱いやすいと言われても不安・・・」「本当に中・上級者が満足できるの?」という疑問などもあると思います。
今回は、そんな疑問や不安を解決しつつ、ヤマハRMX116アイアンの魅力をたっぷりご紹介していきたいと思います!
プロフィッター 徳嵩 力一
高校・大学とゴルフ部に在籍。大学卒業後、クラブデザイナーの第一人者である故竹林隆光氏が設立、代表を務めた 株式会社コンセプト(現、株式会社フォーティーン)に入社。当時ゴルフクラブを数値で表して、クラブ設計を行う、中空アイアンの発明、 タラコ元祖UTなど革新的なクラブ設計で著名だった竹林氏の元でクラブ理論、フィッティングを学び、3,000名以上にフィッティングを行う。 現在は東京・秋葉原のフォースワンカスタムフィッティングのチーフとしてアマチュアゴルファーのベストスコア達成に貢献中。目次
1. ヤマハRMX116アイアンの特徴と8.6gの秘密
1.1. 飛距離のための8.6g
1.2. 高弾道を生む8.6g
1.3. 安心感を生むフェース設計
2. ヤマハRMX116アイアンとRMXツアーブレードアイアン・RMX216アイアンの違いは?
2.1. ヤマハRMX116とRMXツアーブレードアイアンの違い
2.2. ヤマハRMX116アイアンとRMX216アイアンの違い
3. ヤマハRMX116アイアンの紹介動画
3.1. ヤマハRMX116とRMXツアーブレードアイアン・RMX216アイアンの感想・試打動画
5. ヤマハRMX116アイアンのシャフトは?
5.1. Dynamic Goldの特徴
5.2. オリジナルスチール N.S.PRO RMX95の特徴
5.3. N.S.PRO MODUS³ TOUR 120の特徴
6. ヤマハRMX116アイアンを使用した人の感想は?
6.1. 飛距離性能についての感想
6.2. 打感についての感想
ヤマハRMX116アイアン|ヤマハゴルフ |
|||
飛距離:☆☆☆☆ | 打感:☆☆☆☆☆ | 構えやすさ:☆☆☆☆☆ | 操作性:☆☆☆☆☆ |
当てやすさ:☆☆☆☆☆ | 直進性:☆☆☆☆ | 弾道の高さ:中高弾道 | シャフトの硬さ:S |
1. ヤマハRMX116アイアンの特徴と8.6gの秘密
ヤマハRMX116アイアンには、初心者にも安心な特徴だけではなく、8.6gの秘密というものがあります。同アイアンは、この8.6gを上手く利用することで、ゴルファーに嬉しい利点を作っています。
8.6gの秘密と、初心者にも安心な特徴とは、
- 飛距離のための8.6g
- 高弾道を生む8.6g
- 安心感を生むフェース設計
これら3点になります。
飛距離と高弾道は、アイアン選びをする上でも重要なポイントになりますよね。さらに、初心者でも安心感を持てるフェース設計により、誰でも扱いやすいアイアンになっていると言えるでしょう。
それでは、早速3つのポイントについて、詳しくご紹介していきたいと思います。
1.1. 飛距離のための8.6g
ヤマハRMX116アイアンは軟鉄鍛造ですが、それでも飛距離を出せるようにと注目したのが「深重心化」です。鍛造工程に加えて、ソール中心部から「8.6g」を削り取る加工を施しています。
削り取られた「8.6g」は、ソール後部に振り分けられ、これによって、飛距離のための理想的な深重心設計を実現しました。
下記は、深重心設計の参考画像となっています。
出典 |ヤマハゴルフ公式HP
少し分かりにくいですが、赤く窪んでいる部分が8.6gを削り取ったソール中心部で、外側の赤い部分が8.6gを振り分けられた、ソール後部に当たります。
普段耳にする8.6gという数値は非常に軽量というイメージがありますが、この8.6g効果によって、ヤマハRMX116アイアンは飛距離だけでなく、上下のブレに強く、柔らかな打感までも実現しているのです。
振り分けられている8.6gは軽い重量ですが、効果は使ったゴルファーの心に重く感じさせるのではないでしょうか。
1.2. 高弾道を生む8.6g
ヤマハRMX116アイアンの8.6gは、飛距離だけでなく、高弾道を生むためにも一役買っているようです。
先述した深重心化がもたらす効果によって、同アイアンを飛距離の出せるストロングロフトに設定しても、高弾道でやさしく飛ばす事が可能になっています。
出典 |ヤマハゴルフ公式HP
上記画像は、ヤマハRMX116アイアンの7番手になります。
ロフト角は31°というストロングロフトに設定され、伸びのある中高弾道となっています。また、やさしく飛距離を出すことにも優れているため、初心者の方でも嬉しい魅力ではないでしょうか。
中・上級者ゴルファーにとっても、やさしいアイアンを使うことで安定したスコアを狙える点は、とても魅力的だと思います。
1.3. 安心感を生むフェース設計
ヤマハRMX116アイアンの8.6gも特徴的ですが、ヤマハの伝統ともいえる特徴も忘れてはいけない点だと思いますので、ご紹介します。
それが、構えやすく、ラインも出しやすい顔つきです。構えた時に安心感があるアイアンは、初心者や中・上級者を問わず、魅力的なものではないでしょうか。
出典 |ヤマハゴルフ公式HP
上記画像がフェース部分になります。
画像では少し分かりにくいですが、ヤマハRMX116アイアンは、フェースが大きめに設定され、スイートスポットもやや広くなっているのが特徴と言えます。
さらに、インパクトゾーンではイメージ通りにヘッドが返り、つかまりが良いという点も、初心者にはやさしい設計と言えそうです。
2. ヤマハRMX116アイアンとRMXツアーブレードアイアン・RMX216アイアンの違いは?
ヤマハRMX116アイアンには、冒頭でも触れた「RMXツアーブレードアイアン」の他に「RMX216アイアン」という種類があり、ヤマハRMX116アイアンの購入を検討している方にとっては、違いが気になるところだと思います。
共通している部分としては、それぞれが飛距離や弾道、打感にこだわりを持って作られているという点です。そこから、各アイアンの持ち味や魅力を追加しているというイメージになります。
ここからは、もっと違いを詳しく知りたい!という方のために、RMX116アイアンとそれぞれのアイアンを比較してご紹介していきたいと思います。
ヤマハRMX116アイアンは、RMXツアーブレードアイアンとRMX216アイアンの中間に位置するアイアンと言われておりますので、そちらも参考にしつつ、比較してみてください。
2.1. ヤマハRMX116とRMXツアーブレードアイアンの違い
ヤマハRMX116アイアンとRMXツアーブレードアイアンの違いをご紹介するにあたって、まずは、RMXツアーブレードアイアンの特徴について、以下にまとめてみました。
- 日本刀と同じ製法で作られている
- プロが認めた打感と操作性
- プロと同じようなラインが出せる
この3点は、ヤマハRMX116アイアンと比較できる大きな違いになってくるかもしれません。
藤田寛之プロなどに認められ、日本刀と同じ「焼きなまし製法」で作られているため「ツアーブレード」という名が付けられ、プロの削り出しアイアンと同等の柔らかさを実現したといわれています。。
他の点においては、ヤマハRMX116アイアンよりも、プロや上級者ゴルファーが求めている「打感」や「操作性」があるということのようです。ただし、打感に関してはヤマハRMX116アイアンと差ほど変わらないのでは、という声もありますが、操作性はRMXツアーブレードアイアンの方が高いと言われています。
また、RMXツアーブレードアイアンでは、バックフェース上部の厚さを変えて重心高を変えることで、狙い通りの弾道を実現しています。加えて、ショートアイアンはラインを出しやすく、高さとスピンをコントロールしやすくなっている点も特徴的です。
ヤマハRMX116アイアンよりも操作性を求めたり、プロと同じようなアイアンを求めているゴルファーは、RMXツアーブレードアイアンを試すと良いでしょう。
2.2. ヤマハRMX116アイアンとRMX216アイアンの違い
ヤマハRMX116アイアンとRMX216アイアンの違いとは、どのようなところにあるのでしょうか。早速、RMX216アイアンの特徴を以下にまとめてみました。
- 驚異の反発係数
- 反発係数を高めるソールの厚み
- 美しい低重心
最も注目すべきは、RMX216アイアンの反発係数にあります。同アイアンの反発係数は、なんと「0.80」というから驚きではないでしょうか。
さらに、反発係数を高める工夫として、ソールの厚みを1mmにという薄さにするなど、反発性能へのこだわりを深く感じる事ができるアイアンです。
また、ブレード重量の約3gをソール部分に適正配分することで、低重心も実現しています。それに伴い、シャープさと安心感を両立したデザインになり、それでいて高弾道・低スピンをやさしく実現し、まさに美しい低重心と言えるでしょう。
ヤマハRMX116アイアンよりもワンランク上の飛距離を求めている、というゴルファーであれば、RMX216アイアンを試してみると良いと思います。
3. ヤマハRMX116アイアンの紹介動画
文章や画像だけで見るよりも、実際に試打している動画や感想を話している動画などを見ると、より長所や魅力が分かるものだと思います。
そこで、より深くヤマハRMX116アイアンについて知っていただくために、同アイアンの動画をご用意しました。
ご紹介する動画には、ヤマハRMX116アイアンだけではなく、先述した「RMX116ツアーブレードアイアン」と「RMX216アイアン」の紹介、試打するシーンもあります。
それぞれの特徴を実際に見比べてみるのも面白いと思いますので、是非、参考にしてみてください!
3.1. ヤマハRMX116とRMXツアーブレードアイアン・RMX216アイアンの感想・試打動画
下記動画は、ヤマハRMX116とRMXツアーブレードアイアン、RMX216アイアンの感想と試打動画になります。
それぞれのアイアンの特徴を見比べつつ、ヤマハRMX116アイアンの魅力や長所を見つけていただければと思います。
出典 |Yamaha Golf
いかがでしたか?
ヤマハRMX116アイアンの「やさしさ」を感じることができたのではないでしょうか。誰にでも扱いやすいアイアンとして評価されていることにも頷けると思います。
4. ヤマハRMX116アイアンがオススメの人は?
ここまでヤマハRMX116アイアンをご紹介してきましたが、いかがでしたか?
中には「まだ初心者でも大丈夫か不安」「本当にやさしいアイアン?」「具体的にオススメ出来るのはどんな人?」という疑問や不安を持っている方もいらっしゃるかもしれません。
そこで、特にオススメしたいゴルファーとして、以下のようにまとめてみました!
- 飛距離を求めている
- 打感・打音にこだわっている
- 少しヘッドが大きいアイアンが欲しい
- 初心者でも安心できるアイアンを求めている
- 安定感を大事にしたい
- 球筋を打ち分けたい
- やさしさを求めている
- 構えやすさを大切にしている
一つでも該当するゴルファーの方であれば、試打してみる価値アリだと思います。
RMXツアーブレードアイアンとRMX216アイアンの中間モデルと言われているヤマハRMX116アイアンですから、飛距離や操作性、打感など、どれもちょうど良い設計になっています。
ヤマハRMX116アイアンでは、多くの初心者が気にしているとされる「つかまりの悪さ」や「ボールが上がらない」「芯で捕えられない」などの悩みを解決してくれると思います。
また、中・上級者ゴルファーが使用しても、安定感のある打ち出しや飛距離はもちろん、満足の行く弾道、打感が手に入れられるでしょう。
5. ヤマハRMX116アイアンのシャフトは?
ヤマハRMX116アイアンのシャフトは3本用意されています。
- Dynamic Gold
- オリジナルスチール N.S.PRO RMX95
- N.S.PRO MODUS³ TOUR 120
シャフト選びは、ゴルフを楽しむ上でも重要な項目だと言えると思います。そこで、以上の3つのシャフトの特徴を、それぞれ紹介していきたいと思います!
5.1. Dynamic Goldの特徴
ヤマハRMX116アイアンの純正シャフトの一つである「Dynamic Gold」のシャフトフレックスはS200で、重さは129gとなっています。
下記画像が「Dynamic Gold」です。
出典 |ヤマハゴルフ公式HP
Dynamic Goldは多少重みがありますが、しっかりしたスイングを目指している方などには、オススメのシャフトになります。シャフト調子は手元調子です。
5.2. オリジナルスチール N.S.PRO RMX95の特徴
「オリジナルスチール N.S.PRO RMX95」のシャフトフレックスはSで、重さは98gになります。先述した「Dynamic Gold AMT」よりも軽くなっている事が分かります。
下記画像が、「オリジナルスチール N.S.PRO RMX95」です。
出典 |ヤマハゴルフ公式HP
N.S.PRO 950GHは重量バランスとコントロール性に優れ、軽量で簡単に打つことが出来るシャフトになっています。シャフト調子は中調子です。
5.3. N.S.PRO MODUS³ TOUR 120の特徴
N.S.PRO MODUS³ TOUR 120のシャフトフレックスはSで、重量は114gとなっています。「Dynamic Gold AMT」と「オリジナルスチール N.S.PRO RMX95」の中間に位置するような重量ですね。
下記画像が「N.S.PRO MODUS³ TOUR 120」になります。
出典 |ヤマハゴルフ公式HP
N.S.PRO MODUS³ TOUR 120は手元側にしなるポイントがある設計とされています。
また、使いこなすにはある程度のパワーが必要で「オリジナルスチール N.S.PRO RMX95」の重さに物足りなさを感じる方や「Dynamic Gold」が重く感じる方は、こちらのシャフトを試してみると良いかもしれません。
シャフト調子は中元調子です。
6. ヤマハRMX116アイアンを使用した人の感想は?
クラブのスペックや長所の紹介だけでは、なかなか全貌が見えてこないものですよね。
そこで、ヤマハRMX116アイアンを使用したゴルファーや、愛用しているゴルファーの感想をご紹介していきたいと思います。
具体的には、
- 飛距離性能についての感想
- その他、長所についての感想
以上の2点に的を絞り、感想をご紹介します。
参考までに、ご覧ください!
6.1. 飛距離性能についての感想
以下、ヤマハRMX116アイアンの飛距離についての感想を中心としたゴルファーのレビューになります。
インプレスXDフォージドからの買い替えです。前クラブと比較してデザインがすっきりして格好良いです。飛距離は落ちると覚悟していましたが、以前と遜色なく、弾道が高くなった分コースでの計算がしやすくなると期待しています。 今のところ練習場のみでの使用ですが、満足しています。
来年、還暦をむかえますが、ゴルフ歴30年で初めてのSシャフト、RMX85フォージット(R)からの買い替えです。決断には不安もありましたが大正解でした。距離・弾道・方向性ともに満足しています。
以上が飛距離についての感想になります。
飛距離に満足しているゴルファーは多いようですね。使っていたアイアンによっては、多少飛距離が落ちてしまうこともあるようですが、基本的には、同等かそれ以上の飛距離性能を発揮しているというコメントが多くありました。
6.2. 打感についての感想
ここからは、ヤマハRMX116アイアンの打感についての感想になります。
ドライバーが良かったので、アイアンもヤマハにしました。打感はソフトで気持ち良いです。ストロングロフトですが、高さも出ます。満足しています。
いい顔してるねと思って打った1打目の打感が最高!この1打で購入決めました。3回のラウンドの印象は、5,6,7番までは少し飛ぶようで要注意です。ショートアイアンは変わりません。複合素材を使わず一枚ものの鉄をたたいてるらしく乾いたイイ音がします。長い付き合いになりそうです。
ヤマハのドライバーが良かったことから、アイアンもヤマハにしたというゴルファーもいるようです。打感に関しては、総じて満足しているというコメントが多く見られました。
さすが音楽メーカーとして有名なヤマハですね。
7. まとめ
ヤマハRMX116アイアンの魅力は伝わったでしょうか?
幅広いゴルファーにオススメできるアイアンだと思いますが、一部からは「初心者には扱いにくい」という声も上がっているようです。やはり、不安を完全に取り除くためには、試打をしたり、実物をみたりすることが一番でしょう。
中級者以上のゴルファーともなれば、ヤマハRMX116アイアンの持ち味である程よい操作性や飛距離など、上手く扱うことができると思います。
シャフトは「Dynamic Gold(S200)」「N.S.PRO MODUS3 TOUR 120(S)」「オリジナルスチール N.S.PRO RMX95(S)」の3種類用意されているため、それぞれのシャフトの特徴や、自身の使いやすいシャフトを選ぶことで、よりゴルフを楽しめるでしょう。
是非、試打などをして、自身に合っているアイアンかどうかを確認してみてください!