みなさんは、安定性の高いドライバーとして名前が挙がる事もある、ナイキヴェイパーフライドライバーをご存知でしょうか?
ナイキと言えば、2016年にゴルフクラブ、ボール、バッグ部門から撤退し、シューズなどのアパレル部門に力を入れると発表し、未だにゴルフ界を騒がせたニュースだった事は記憶に新しいと思います。
そのナイキが製作したクラブの一本が、ナイキヴェイパーフライドライバーです。ナイキと日本女子初となるグローバル契約を2016年に結んだ、賞金ランク26位の葭葉ルミプロが愛用しているドライバーとしても有名になります。
ナイキヴェイパーフライドライバーは安定性の高い作りになっているため、初心者でも十分に扱えるドライバーだと言われていますが、同ドライバーの長所には、中・上級者も納得の秘密が隠されています。
それでも、「安定性も重要だけど飛距離が落ちるのでは?」「本当に中級者以上が納得できる長所が隠されているのか?」というように、疑問が尽きないところではないでしょうか。
そこで、今回はナイキヴェイパーフライドライバーについて、詳しくご紹介していきたいと思います。
プロフィッター 徳嵩 力一
高校・大学とゴルフ部に在籍。大学卒業後、クラブデザイナーの第一人者である故竹林隆光氏が設立、代表を務めた 株式会社コンセプト(現、株式会社フォーティーン)に入社。当時ゴルフクラブを数値で表して、クラブ設計を行う、中空アイアンの発明、 タラコ元祖UTなど革新的なクラブ設計で著名だった竹林氏の元でクラブ理論、フィッティングを学び、3,000名以上にフィッティングを行う。 現在は東京・秋葉原のフォースワンカスタムフィッティングのチーフとしてアマチュアゴルファーのベストスコア達成に貢献中。目次
1. ナイキヴェイパーフライドライバーが誰でも扱いやすい3つの理由
1.1. 460ccヘッドと広いスイートスポットから生まれる安定性の高さ
1.2. 低重心化による高弾道とフレックスロフト2.0技術により飛距離が出る
1.3. コバートキャビティバックテクノロジーによるミスへの寛容性の高さ
2. ナイキヴェイパーフライドライバーとヴェイパーフライドライバープロの違い3選
2.1. ツアーアスリートが好む洋ナシ型の外見
2.2. 操作性の違い
2.3. 標準装備されているシャフトの硬さ
4. 実際にナイキヴェイパフライドライバーを使用した感想は?
4.1. ナイキヴェイパーフライドライバーについての葭葉ルミプロの感想
4.2. ナイキヴェイパーフライドライバーを使用したゴルファーのレビュー
ヴェイパーフライドライバー|ナイキ公式HP |
|||
飛距離:☆☆☆☆☆ | 打感:☆☆☆☆ | 構えやすさ:☆☆☆☆☆ | 操作性:☆☆☆☆ |
当てやすさ:☆☆☆☆☆ | 直進性:☆☆☆☆☆ | 弾道の高さ:高弾道 | シャフトの硬さ:SRからS |
1.ナイキヴェイパーフライドライバーが誰でも扱いやすい3つの理由
ナイキヴェイパーフライドライバーが誰でも扱いやすいと言われていますが、特に、初心者に向いているドライバーの一つと言われる事が多いようです。
その理由に、
- 460CCヘッドと広いスイートスポットから生まれる安定性の高さ
- 低重心化による高弾道とフレックスロフト2.0技術により飛距離が出る
- コバートキャビティバックテクノロジーによるミスへの寛容性の高さ
という点が挙げられています。ただし、この3点はヴェイパーフライドライバーの持つ長所のほんの一部に過ぎず、同ドライバーを扱っているゴルファーには、「ここも長所だ!」「なぜこの部分を取り上げない!」と叱責されてしまうかもしれません。
ここでは、上記に挙げた3点を中心にナイキヴェイパーフライドライバーの長所と魅力にグッと迫りつつ、みなさんにご紹介していきたいと思います。
1.1. 460ccヘッドと広いスイートスポットから生まれる安定性の高さ
ナイキヴェイパーフライドライバーを扱ったゴルファーの多くが安定性の高さを評価し、安定性を高めているのは、460ccヘッドと広いスイートスポットだと言われています。
出典 |ナイキ公式HP
上記写真のように、スイートスポットが広く感じ、丸型ヘッドを採用する事で安定した方向性を実現し、より安定性を感じますね。また、標準装備されているシャフトでは、バランスの良い操作性と飛距離を考え抜かれたものになっているようです。
出典 |ナイキ公式HP
上記写真左が標準装備のシャフトになり、手元が柔らかく、ヘッドスピードに自信がない初心者でもしならせて打ち出せる、扱いやすさが特徴のものです。
写真右のシャフトは、ヘッドスピードがある程度あり、しっかり振り抜きたい中級者以上のゴルファーが扱いやすいシャフトになっています。
このように、いくつもの扱いやすく、安定性を感じさせる工夫がされているナイキヴェイパーフライドライバーだからこそ、抜群の安定性を持ったドライバーと言われているのでしょう。
1.2. 低重心化による高弾道とフレックスロフト2.0技術により飛距離が出る
「ドライバーは安定性よりも飛距離を出すことが重要だ!」と考えているゴルファーの方も多くいらっしゃると思います。飛距離を重視するという点も、ゴルフを楽しむ上では欠かせない事だと思います。
出典 |ナイキ公式HP
上記写真の左、フライトウェイトクラウンについてご覧いただくと分かるように、前身モデルよりもクラウンを30%軽量化することで、低重心設計を実現しています。その結果、高弾道を生み出してくれるドライバーとなりました。
さらに写真右、ハイパーフライトフェイスとコンプレッションチャネル技術により、エネルギーロスを最小限にすることで、フェイスの広いエリアでボール初速を高めています。いずれも反発性を高め、飛距離アップに貢献している技術ですね。
飛びの三要素の一つに数えられる「初速」は申し分ないと言えるでしょう。スピン量はゴルファーによって変わってきてしまいますが、高弾道かつ低スピンが持ち味と言われているナイキヴェイパーフライドライバーですから、こちらも問題ないというゴルファーが多いと思います。
飛びの三要素の二つが問題なさそうであれば、気になるのは最後の一つである「打ち出し角」だと思います。
出典 |ナイキ公式HP
上記写真のフレックスロフト2.0は、ロフト角とフェイス角を独立調整が可能にした技術です。ゴルファーそれぞれがスイングに合わせて調整し、個々にあった弾道に最適化することが出来ます。
ロフト角は8.5~12.5度で1度刻み5段階の調整が可能で、フェイスアングルはオープンとクローズ±1.5度の3段階調整が可能となっています。
この技術により、飛びの三原則の一つである「打ち出し角」についても、問題のない事が証明されたのではないでしょうか。
1.3. コバートキャビティバックテクノロジーによるミスへの寛容性の高さ
ゴルファーにとって最も避けたいことは、ミスではないでしょうか?
ドライバーを選ぶ時は、安定性や飛距離ももちろん見るけど、特にミスへの寛容性を重視するという方も多くいらっしゃると思います。
ナイキヴェイパーフライドライバーには、コバートキャビティバックテクノロジーと言われる、ミスへの寛容性と安定性を高める技術が用いられています。下記の写真は、コバートキャビティバックテクノロジーについてです。
出典 |ナイキ公式HP
インパクトからのエネルギーロスを抑える事で、飛距離性能を高めつつ、ヘッド後方のウェイトをトゥ、ヒールへ広げた結果、ミスショットをしてしまった時でも、ヘッドのブレが少なく、安定した弾道を打ち出す事が可能になっています。
中・上級者でも、うっかりミスショットしてしまった、という経験のある方がいらっしゃると思います。ナイキヴェイパーフライドライバーが持つミスへの寛容性の高さは、初心者の方はもちろん、中・上級者ゴルファーの万が一の時にも助かるのではないでしょうか。
2. ナイキヴェイパーフライドライバーとヴェイパーフライドライバープロの違い3選
ナイキヴェイパーフライドライバーには、ヴェイパーフライドライバープロというものもありますが、具体的な違いを知っているという方は少ないかもしれません。
主な違いは、
- ツアーアスリートが好む洋ナシ型の外見
- 操作性の違い
- 標準装備されているシャフトの硬さ
となっています。
ナイキヴェイパーフライドライバープロという名称の通り、ナイキヴェイパーフライドライバーと比べると、中・上級者が求める操作性などに違いがあるようです。
フレックスロフト2.0技術やコバートキャビティバックテクノロジーといった技術面に関しては、ナイキヴェイパーフライドライバーと違いはありません。
ここからは、ナイキヴェイパーフライドライバーとヴェイパーフライドライバープロの3つの違いについて、詳しくご紹介していきたいと思います。
2.1. ツアーアスリートが好む洋ナシ型の外見
まず、ナイキヴェイパーフライドライバーと比較して違う点は、外見でしょう。ナイキヴェイパーフライドライバーでは安定性のある丸型ヘッドでしたが、ヴェイパーフライドライバープロでは、ツアーアスリートや中・上級者が好む洋ナシ型のヘッドになりました。
出典 |ナイキ公式HP
上記の写真は、ヴェイパーフライドライバープロとナイキヴェイパーフライドライバーの外見を比較したものです。ヘッドの形が変わっただけでなく、色合いも微妙に変化しているのが分かりますね。
2.2. 操作性の違い
前述した、丸型と洋ナシ型ヘッドの違いから、ヴェイパーフライドライバープロは、ナイキヴェイパーフライドライバーに比べて操作性が高くなっていると言われています。
シャープな雰囲気を感じつつ、フェースをターンさせて打ち出せるイメージを持ちやすいため、操作性がナイキヴェイパーフライドライバーよりも優れているようです。
操作性の高さはヴェイパーフライドライバープロが優れていますが、ボールのつかまりはナイキヴェイパーフライドライバーの方が優れているため、どちらかと言えば、やはりヴェイパーフライドライバープロは中・上級者向けのイメージになるでしょう。
2.3. 標準装備されているシャフトの硬さ
ナイキヴェイパーフライドライバーとヴェイパーフライドライバープロのシャフトは、標準装備されているものに違いがあります。同ドライバーを比較した事のあるゴルファーの中で、最も多い感想としては、シャフトの柔らかさの違いです。
ナイキヴェイパーフライドライバーのシャフトは、手元に柔らかさを感じ、ヘッドスピードに自信がないゴルファーでもしならせて打ち出す事が可能です。
ヴェイパーフライドライバープロのシャフトでは、柔らかさをあまり感じず、しっかり打ち出せると言われています。パワーがある方に向いているようなシャフトです。
ゴルフを楽しむ上で、シャフトの硬さは重要な部分になるため、自身に向いているシャフトを選ぶ必要がありますね。
3. ナイキヴェイパーフライドライバーがオススメの人は?
ここまで、ナイキヴェイパーフライドライバーの長所をご紹介してきましたが、同ドライバーがよりオススメなゴルファーはどのような方なのか、以下にまとめてみました。
- 安定した高弾道が欲しい
- ドライバーにやさしさを求めている方
- ミスへの寛容性のあるドライバーが欲しい
- 飛距離を稼ぎたい
- 初心者でも扱いやすいドライバーが欲しい
- 軽く振り抜けるようなドライバーを探している
- 広いスイートスポットに魅力を感じる
- 直進性の強いドライバーを使いたい
というようなゴルファーには、特にオススメです。初心者でも扱いやすいため、中・上級者の方は敬遠してしまうかもしれませんが、そんな方でも、やさしいドライバーを使って飛距離を稼ぐ事が出来るのは魅力だと思います。
ナイキヴェイパーフライドライバーは冒頭でもご紹介させていただいた、葭葉ルミプロが愛用するドライバーです。また、先述したヴェイパーフライドライバープロは、2016年アメリカPGAツアーの年間王者に輝いたローリー・マキロイがクラブセッティングしています。
その他、多くのプロが利用している事からも、ナイキヴェイパーフライドライバーの魅力が初心者に限ったものではないと窺えるのではないでしょうか。
4. 実際にナイキヴェイパフライドライバーを使用した感想は?
「ナイキヴェイパーフライドライバーの長所について、ある程度は理解した」という方の中には、実際に同ドライバーを使用した感想を聞いてみたい、という方も多いと思います。
どれだけ長所が分かっていても、実際に使っている方や試打した方の感想に勝るものはないですよね。ここでは、実際にナイキヴェイパーフライドライバーを使ったというゴルファーと、葭葉ルミプロの感想をご紹介します。
4.1. ナイキヴェイパーフライドライバーについての葭葉ルミプロの感想
ナイキヴェイパーフライドライバーを利用している代表的なプロとして、葭葉ルミプロがいらっしゃいます。
以下の動画では、葭葉プロがクラブアドバイザーの方を交えて、ナイキヴェイパーフライドライバーの特徴や使用した感想などを話していますので、大変参考になると思います。
出典 |GOLFDIGESTTV
プロゴルファーの感想は説得力があり、とても貴重なものですね。使用するゴルファーによって感想はまちまちだと思いますが、間違いなく実績と経験を持っているプロの感想は、参考になるのではないでしょうか。
4.2. ナイキヴェイパーフライドライバーを使用したゴルファーのレビュ
ナイキヴェイパーフライドライバーを使用したゴルファーのレビューです。是非、参考にしていただきたいと思います。
■全体的な感想 ミスヒットに対する許容範囲が広い ■デザイン 色は奇抜だが非常に男前 ■飛距離 会心の一撃はないが安定している ■打感 普通 ■方向性 シャフトが素直で振った方向に飛んで行く ■弾道高さ 真芯で捉えれば低目の強弾道。フェース上目で捉えれば高弾道低スピン GDO|http://shop.golfdigest.co.jp/newshop/disp/CSfReviewList.jsp?ATT_GRP_ID=0000490778
■全体的な感想 色合い、形がはまったので、構えた瞬間から良いイメージしかありませんでした。イメージが良いと良い球しか打てません(^^♪ ■デザイン 460ccですが、大きく感じません。PROよりもこっちが好きです。 ■飛距離 平均して良く飛びます。 ■打感 カンカンキンキンした音もしないし、弾き過ぎず、音と飛びのイメージが一致します。 ■方向性 良いです。大きく曲がりません。 ■弾道高さ 上がりやすい。高弾道です。 GDO| http://shop.golfdigest.co.jp/newshop/disp/CSfReviewList.jsp?ATT_GRP_ID=0000490778
こちらのレビューを見ると、ナイキヴェイパーフライドライバーを選ぶ、気に入ったというゴルファーには、ミスへの寛容性や安定性を求める方が多いようですね。
また、打感に関しても違和感がない、弾道や飛距離もイメージと差異はないようです。
5. ナイキヴェイパーフライドライバーを手に入れるには?
ナイキヴェイパーフライドライバーのご購入を考えていらっしゃる方は、まずは是非フィッティングしてみてください!その後、インターネットショッピングや、最寄りのゴルフ専門店などでの購入がオススメです。
中古でも状態の良いナイキヴェイパーフライドライバーを見つけた際には、コスト削減として、そちらを購入するのも一つの手段だと思います。
インターネットショッピングを利用する事で、新品であっても安く購入する事が出来る場合もあります。フィッティングが終わり、納得と満足の行く1本だと確信した後に、インターネットショッピングを利用すると良いでしょう。
6. まとめ
いかがでしたか?
ナイキヴェイパーフライドライバーの長所や魅力は伝わったでしょうか。同ドライバーは誰でも扱いやすく、やさしいドライバーと評される1本ですから、初心者の方はもちろん、中・上級者の方にも試していただきたいと思います。
安定感、飛距離、寛容性など、納得出来る長所はたくさんあると思います。是非、自身の手で使用し、ナイキヴェイパーフライドライバーのたくさんの長所を感じてください!