一流のゴルファーはゴルフクラブをとても大切に使うと言われます。それはゴルフクラブをきちんと手入れすることで、自身にとって良いことがたくさんあるからです。
自身のゴルフクラブの性能を最大限に発揮させ、寿命を延ばし、買い換える時も下取りに価格にその差が現れます。
とても簡単に短時間でできますので、お近くにゴルフクラブがあれば、手に取りながら読み進めてください。
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プロフィッター 徳嵩 力一
高校・大学とゴルフ部に在籍。大学卒業後、クラブデザイナーの第一人者である故竹林隆光氏が設立、代表を務めた 株式会社コンセプト(現、株式会社フォーティーン)に入社。当時ゴルフクラブを数値で表して、クラブ設計を行う、中空アイアンの発明、 タラコ元祖UTなど革新的なクラブ設計で著名だった竹林氏の元でクラブ理論、フィッティングを学び、3,000名以上にフィッティングを行う。 現在は東京・秋葉原のフォースワンカスタムフィッティングのチーフとしてアマチュアゴルファーのベストスコア達成に貢献中。目次
1. ゴルフクラブの性能・印象をアップする普段の手入れ
1.1 手入れで得られる5つのメリット
1.2 この2通りでOK 手入れの手順
2. ゴルフクラブをサビから守る知識と対処法
2.1 ゴルフクラブがサビる2つの原因
2.2 程度別サビの取り除きかた2通り
2.3 軟鉄・スチールは特に注意!素材別サビやすさまとめ
1. ゴルフクラブの性能・印象をアップする普段の手入れ
手入れをすることで得られる5つのメリット、普段するべきゴルフクラブの手入れ方法2通り「練習・ラウンド後の手入れ」「3ヶ月に1度行うしっかりめの手入れ」を紹介します。
この章で紹介する普段の手入れこそが、ゴルフクラブの性能を最大限に発揮させ長持ちさせるために1番大切です。
1.1 手入れで得られる5つのメリット
手入れをすることで得られる5つのメリットを紹介します。ご覧の通り見た目以外の部分にも、様々なところで差が現れることが分かります。
最小限の労力でゴルフクラブが長持ちする
手入れをすることによって、サビや不具合などのトラブルを未然に防ぎ性能を保てるのでゴルフクラブが長持ちします。反対に手入れを怠っていると、どんなに良いゴルフクラブでも性能が落ちやすいです。結果的によけいな労力とコストをメンテナンスに費やすことになってしまいます。
グリップ力がアップする
グリップに付着した手の油分やホコリ等の汚れを取ることで本来のグリップ力を取り戻し、ショットへの好影響が期待できます。手入れをしていないと付着した手の油分などで雨天時に滑りやすくなり、強く握りすぎてしまうなどの影響を及ぼします。
スピンが安定する
アイアンの溝に土などの汚れが固まっているとスピンの量に影響し、球筋が安定しません。
高く買い取ってもらえる
買い替え時に手入れの行き届いたゴルフクラブは、店側が手間を掛けずに再販できるので、高価で買い取ってもらえます。実際に傷や汚れが目立たず、キレイな状態かどうかは大きな査定ポイントとなっています。
きちんとした印象を与える
手入れのされたキレイなゴルフクラブは仲間やキャディさんにも良い印象を与えること間違いなしです。逆に汚いゴルフクラブでは、せっかくの良いスコアもかすんでしまいます。
1.2 この2通りでOK!手入れの手順
ここからは、実際に手入れの手順を紹介していきます。”使用後に行う最低限の手入れ”と”隅々まで汚れを落とすためにしっかり行う定期的な手入れ”の二通りを紹介します。ゴルフクラブを先ほど紹介したような最適な状態に保つために、両方とも丁寧に実践しましょう。
5分で出来る!かんたん練習・ラウンド後の手入れ
5分あれば出来る、ゴルフクラブ使用後の簡単な手入れです。ゴルフクラブをサビなどのトラブルから守る必要最低限の手入れなので、必ず行いましょう。
<頻度>練習・ラウンドで使用した後
<用意するもの>
STEP1 激落ちくん*でヘッドの溝に詰まった汚れを取り除く
STEP2 その後ヘッド全体・シャフト・グリップを濡れ雑巾で拭く
STEP3 湿気を残さないよう乾いた布で拭き取り、風通しの良い場所に置いて保管する
*激落ちくんはAmazonで購入できます
3ヶ月に1度でOK!しっかりめの手入れ:所要時間約15~20分
使用後の手入れで取りきれていない汚れを落とし、ゴルフクラブを隅々までキレイにするための手入れです。こちらは3ヶ月に1度行えばOKなので普段以上に丁寧さを心がけ、ゴルフクラブをピカピカで良い状態に保ちましょう。
<頻度>3ヶ月に1度または長期間保管する前
<用意するもの>
STEP1 バケツに水(ぬるま湯がベスト)と台所用洗剤を数滴たらし10分程クラブをつけておく
※ネックセル(ヘッドとシャフトのつなぎ目の部分)から水が侵入しないようヘッドだけ浸す
STEP2 激落ちくんで溝の汚れを取り除き、ヘッド全体とシャフトを洗う
STEP3 洗い終わったらクラブを水洗いして、乾いた布で水分をしっかり拭き取る
STEP4 しっかり乾燥させたら、仕上げをして完了です
アイアンなどのメッキが施された部分には、*5-56(Amazonで購入できます)でサビ止めをして仕上げ
ドライバーなどの塗装面には、同色系の自動車用コンパウンドを使用しツヤを出して仕上げます
2. ゴルフクラブをサビから守る知識と対処法
ここからはゴルフクラブをサビから守るための予防法、また出来てしまったサビへの対処法、サビに注意が必要なゴルフクラブに使われている素材を紹介します。
サビはゴルフクラブを著しく劣化させる厄介な存在ですが、普段からサビを発生させないための予防法を知り、できてしまったサビへの対処も分かっていれば焦ることはありません。
2.1 ゴルフクラブをサビから守る3つの予防策
ゴルフクラブをサビから守る3つの予防策です。普段の手入れに加えてここに注意できていれば、サビのリスクがグッと軽減するのでとても重要な知識です。
ゴルフクラブをしっかり乾燥させ、サビを発生させない
サビは空気中の水分と酸素によって発生します。そのためゴルフクラブに湿気が残っているとサビが発生する要因になるので、これまでに紹介した使用後の手入れを徹底しましょう。特に雨の日の使用後はきちんと水気を拭き取り乾かせば、サビの発生を防げます。
すみやかな修復で出来たサビを増やさない
サビはいったん発生するとどんどん増殖します。気づいたら内部までサビでボロボロなんてことにならないように、サビが出来たらすぐに除去し、それ以上増やさないことが大切です。詳しいやり方はこの後の2.2 程度別サビの取り除きかた2通りで紹介しています。
もらいサビを防ぐ
サビていないゴルフクラブにまでサビを移してしまう、もらいサビという現象があります。もらいサビとは異なった金属を一緒に保管・接触させている時に、発生したサビが他の金属にもうつってしまう現象です。これを防ぐためにゴルフクラブの保管は以下のことに注意して下さい。
- サビたゴルフクラブと他のクラブをキャディバッグ内など一箇所に保管しない
- 湿気のこもりやすい車のトランクや押入れには長期間入れっぱなしにせず、時々取り出す
- 通気性の良い、日陰で保管できれば理想
2.2 程度別サビの取り除きかた2通り
サビの進行度合いによりますが、ここで紹介する2通りのサビの取り除き方であらかたのサビは除去できます。
しかし、あまりにもサビがひどいものは使い続けると危険な場合があるので、ショップで相談したり買い換えることも視野に入れましょう。
軽微なサビの取り除きかた:所要時間約10分
10分で出来る、比較的浅いサビの取り除き方です。下の写真のようなポツポツと出てきている軽度のサビはこの方法で取り除きます。ヘッドだけでなく、シャフトに現れたサビにも同じように対処してください。
<用意するもの>
STEP1 目の細かいサンドペーパーでこする
STEP2 サビがきれいに落ちたら、5-56を塗布する
しつこいサビの取り除きかた:所要時間約15分
15分で出来る、頑固そうなサビの取り除き方です。下の写真のようにサビが増えてこびりついている時はサビを浮かせてから除去する方法を取ります。またこれでも対処できないものは劣化が激しいと思われるので、使用を控えるのが賢明です。
<用意するもの>
STEP3 落ちたサビと5-56を、乾いた布で綺麗に拭き取る
2.3 軟鉄・スチールは特に注意!素材別サビやすさまとめ
ゴルフクラブの素材によってサビに特に注意が必要なものとそうでもないものがあります。お手持ちのゴルフクラブに使われている素材を把握してサビ予防に役立てましょう。
軟鉄ヘッドはサビやすい
ゴルフクラブのヘッドに使われる素材の中で軟鉄は特にサビやすいので、サビへの知識と普段からマメな気遣いが必要です。
×軟鉄:サビやすいので手入れは必須な素材
△ステンレス:表面に皮膜を貼るため一般的にはサビにくいが、保存状態が悪いともらいサビによってサビたり、さらにステンレス自体もサビてしまうことがある
◯チタン:耐食性が強くサビない、耐熱性あり
×サビやすい △サビることがある ◯サビにくい
カーボンシャフトはサビにくい
ゴルフクラブのシャフトに使われる素材の中でカーボンはサビの心配がありません。一方スチールはサビが発生する例が比較的多い素材です。
×スチール:鋼(はがね) サビやすく、内部へと進行しやすい、表面を加工してあっても傷がつくとダメージが大きかったり、内側から腐食することもある
◯カーボン:サビない、耐熱性あり
×サビやすい △サビることがある ◯サビにくい
3. まとめ
ゴルフクラブの性能と美しさを保ち続けるのに、手入れがとても重要なのはお分かりいただけたでしょうか?
何より手入れをしていると、そのゴルフクラブへの思い入れも一味違ってくるものです。手をかけたゴルフクラブはきっとラウンドでの好プレーにも一役買ってくれるはず。
キャディバッグに眠っているゴルフクラブがある方は、さっそく取り出して手入れを始めてみましょう!