スリクソンが2年ぶりにモデルチェンジをした「スリクソン Z565ドライバー」を試したことはありますか?
松山英樹プロも試しているスリクソンのZ565ドライバーは、バルジ(フェースのトウ・ヒール方向の丸み)が少なく、打点がズレていてしまっても、打球が曲がりにくいと高評価なドライバーです。
どちらかというとスリクソンは、中・上級者(プロ)向けのクラブですが、Z565ドライバーは、左(フェードバイアス)のミスに強いクラブなので、スコアが100前後のアベレージゴルファーの方でも、スライスやフックといった悩みを改善してくれることも。
こうして聞くと、「Z565ってどんなドライバー?」「初心者の私にも使えるの…?」と気になってくるものですよね。
今回はそんな、スリクソンのZ565ドライバーについて、いま注目されている理由から、同じダンロップのゼクシオシリーズとの違いまで、くわしくご紹介していきます。
プロフィッター 徳嵩 力一
高校・大学とゴルフ部に在籍。大学卒業後、クラブデザイナーの第一人者である故竹林隆光氏が設立、代表を務めた 株式会社コンセプト(現、株式会社フォーティーン)に入社。当時ゴルフクラブを数値で表して、クラブ設計を行う、中空アイアンの発明、 タラコ元祖UTなど革新的なクラブ設計で著名だった竹林氏の元でクラブ理論、フィッティングを学び、3,000名以上にフィッティングを行う。 現在は東京・秋葉原のフォースワンカスタムフィッティングのチーフとしてアマチュアゴルファーのベストスコア達成に貢献中。目次
2. スリクソンZ565ドライバーとゼクシオシリーズの3つの違い
4. 実際にスリクソンZ565ドライバーを手にいれるためには…?
スリクソンZ565ドライバーの概要
スリクソンZ565ドライバー | ダンロップ | |||
飛距離:☆☆☆☆ | 打感:☆☆☆☆☆ | 構えやすさ:☆☆☆☆☆ | 操作性:☆☆☆☆ |
当てやすさ:☆☆☆☆☆ | シャフトの硬さ:SからSR | 弾道の高さ:低め | 重さ:51から61 |
1. スリクソンZ565ドライバーが注目される3つの理由
松山英樹プロが試すなど、少しアスリート向きのスリクソンZ565ドライバーが注目集めている理由には
- 打点がズレてもまっすぐ打球が飛びやすい
- 低スピン弾道を打ちやすい
- 純正シャフトにミヤザキシャフトを採用
の3つがあるとされています。
つまりZ565ドライバーはクセが少なく、低スピンな弾道で、まっすぐな打球を飛ばしやすい作りなので、できるだけやさしく飛ばしたい人に最適なドライバーというわけです。
ここからは、多くのゴルファーが、Z565ドライバーを選ぶ3つの理由について、くわしくご紹介していきます。
■打点がズレてもまっすぐ飛びやすい
Z565ドライバーの最大の特徴は、やはり打球がまっすぐ飛びやすいという所です。
バルジが少なく、まっすぐ飛ばしやすいZ565ドライバーは、「パワーウェーブソール」と呼ばれるフェース下のソールを波打った形状が、ボールを捕まえやすくしているため、オートマティックに打球を前に飛ばしやすいクラブになっています。
NEW「スリクソン Zシリーズ」ドライバーを新発売 | ダンロップ
画像のような「パワーウェーブソール」は、ソールを窪みごとに段階的にたわみながらボールを押してくれるので、ボールのつかみを良くするだけでなく、反発性能も上がり、初速や飛距離をグッと向上してくれます。
■低スピン弾道を打ちやすい
Z565ドライバーの「パワーウェーブソール」は、フェース下部のたわみを増やすことで低スピンな弾道を打ちやすくもしています。
ドライバーは、どれだけ飛ばせるかが問われるクラブですが、飛ばしに大切な要素の一つ、スピン量をZ565ドライバーでは抑えることができます。
スピン量が多すぎると、ボールが吹き上がりやすくなり飛距離ロスが出がちですが、Z565ドライバーでは「パワーウェーブソール」がスピン量を抑えてくれ、より飛ばしやすくなっているわけですね!
■純正シャフトに、ミヤザキシャフトが採用
Z565ドライバーは、国内外のプロが絶大な信頼を寄せるミヤザキシャフトが装着されています。
ダンロップが米ツアーを意識して立ち上げたシャフトの専用ブランド、「ミヤザキシャフト」は、手元調子から中調子まで、数多く取り揃えたブランドですが、Z565ドライバーには、最新のKaulaシリーズのMIZUが装着されています。
NEW「スリクソン Zシリーズ」ドライバーを新発売 | ダンロップ
最新のKaulaシリーズ、MIZUは、これまでのミヤザキに比べて、シャフトの硬さ(フレックス)が軟らかくなり、硬めSでもそれほどの硬さを感じさせないつくりに。
また、MIZUは中調子のシャフトで、中間部分がしなるシャフトですが、軽く触れるのに暴れないと評判のシャフトです。
もちろんリシャフトして、他のシャフトに変えることもできますが、このミヤザキシャフトの使いやすさも、Z565ドライバーが選ばれる理由の1つです。
2. スリクソンZ565ドライバーとゼクシオシリーズの3つの違い
ゼクシオナインなどのゼクシオシリーズは、Z565ドライバーのスリクソンシリーズと同じ、ダンロップから出ていますが、Z565ドライバーとゼクシオシリーズを比べると
- スピン性能
- ヘッドの重さ
- インパクトの音
の3つのポイントに大きく違いが出てきます。
ここでは、同じメーカーでも、ゼクシオシリーズのドライバーとスリクソンZ565ドライバーの異なるポイントについて、くわしくご紹介していきます。
■低スピン、中弾道のZ565ドライバーと、高弾道、ドローのゼクシオ
ゼクシオとスリクソンZ565ドライバーの決定的な違いは、そのスピン性能にあります。
これまでご紹介したとおり、「パワーウェーブソール」を採用したZ565ドライバーは、ボールが左に飛んで行くミスに強く、低スピンの中弾道な打球をオートマチックに飛ばしてくれます。
対して初心者向きのゼクシオは、スリクソンと異なり、高弾道でドローのボールが打ちやすく、なかなか打球が上がりにくい人が選びたいクラブです。
「ドライバーでボールが上がりにくい!」という方には、ゼクシオシリーズがオススメですが、スリクソンのZ565ドライバーを使う際には、ロフトの角度をあげて打つことをオススメします。
■初心者には重め、中上級者にとっては軽めのヘッド重量
一般的に、中上級者向けのクラブは、210g程度あることが多いですが、Z565ドライバーは200g程度です。
ヘッドの重量は、「振り切れる範囲で重いクラブ」を選ぶことがベストとされていますが、ゼクシオの100g台後半に比べると、Z565ドライバーの約200gというヘッド重量は、初心者にとっては少し重めで、中上級者にとっては少し軽めです。
ヘッドの重量が15g変わるだけでも、スイングにかなり影響がでるので、ゼクシオとスリクソンZ565ドライバーはスイングしてみると、振り具合がかなり変わってきます。
また、始めたての一般男性のヘッド重量の目安は、194gから202gの間です。
■Z565ドライバーはインパクト音が静か
Z565ドライバーは、ゼクシオシリーズに比べると、インパクト音が上級者好みに抑えられています。
インパクト音があると、気分が乗りやすく、芯に当たったか当たっていないかなど、練習の基準になるものですが、Z565ドライバーは、インパクト音が抑えられプロや上級者好みになっています。
3. スリクソンZ565ドライバーはどんな人にオススメ?
ここまでご紹介してきた、Z565ドライバーですが、特にオススメな方は、
- 左に飛ぶミスを矯正したい方
- ドライバーの打球が上がりすぎる方
- 始めてスリクソン(中・上級者向けのクラブ)デビューしたい方
といった悩みや考えを持っている方です。
ご紹介した通り、「パワーウェーブソール」は左のミスや打球が上がりすぎることによる、飛距離ロスを軽減できるため、左のミスを矯正したい方と、ドライバーの打球を調整したい方にぴったりです。
まミスに強く、スリクソンの中で最もやさしいZ565ドライバーは、ゼクシオなど、いままで初心者向けのクラブでゴルフを楽しんでいた方の、上達へのステップアップの一環や、モデルチェンジにも適しています。
4. 実際にスリクソンZ565ドライバーを手にいれるためには…?
スリクソンZ565ドライバーは、通常のゴルフクラブ同様、実際にショップに行って手にいれたり、インターネットの通信販売で手にいれることができます。
実際に試してから買って見たいという方は、お近くのゴルフショップに。
運ぶ手間が省きたいという方や、すぐにご自宅まで届けてもらいたいという方は、インターネットの通信販売も有効に使って見ましょう。
5. まとめ
今回は、発売されたばかりのスリクソンZ565ドライバーをご紹介しました。
同じダンロップから出ているゼクシオシリーズも打感が良く、評判も良いですが、スリクソンを初めて使うという方や、弾道調整、左のミスの矯正にも適しているスリクソンZ565ドライバーは、初心者の方でもオススメです。
「パワーウェーブソール」など最新技術の中にも、中上級者好みの仕様がたくさん詰まったZ565ドライバーを、ドライバーショット”かっこよく決める”一本として、持ってみるのはいかがでしょうか?