From:大森睦弘
岐阜の自宅より、、、
こんにちは、大森睦弘です。
さて、今回は
「体・体を使って脳を鍛える」
というお話をさせていただきます。
脳は、考えるとか、勉強するとか、パズルを解くなどでしか
鍛えられないなんて思っていませんか。
実は、体を動かすことが、脳にとって良いトレーニングになります。
今回は、脳を体を使って鍛え、その鍛えられた脳で
体をより正しく動けるようにすることについて見てみます。
お布団の中でできる簡単な体操から、お散歩、机の上の整理、
ゴルフ用ドリルなどいろいろご紹介します。
と、その話の前に。
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では、話を戻します。
脳の概要
脳は生物がほやの神経管から人類の脳にまで、
脳が進化してきた過程の状態をすべて保っています。
脳は神経管の中で神経が膨らみ始め、脳となりました。
その最初は反射や本能的な行動のための部分である脳幹です。
そして、脳はだんだんその周囲にいろいろな機能を追加してきました。
ヒトでの手足を動かす機能は、
脳の外側の頭のてっぺんあたりに存在しています。
また、驚きなのは、脳の血流量です。
脳は安静時で心拍出量の15%が流れるともいわれています。
脳はこれだけの血液を必要としています。
ということは、脳にしっかり血液が流れるようにしてあげないと、
脳は目一杯働けないことになります。
そこで、脳の血流量を高める一番簡単な方法は、体を動かすことです。
さらに手足を動かすことで
脳幹から脳の表面にまで多くの血液が流れ出します。
そして、左右非対称でバランスを保持する動きが、
脳への血流をアップさせてくれます。
まずは、朝の脳のウォーミングアップ
朝起きて、お布団の中でちょっと体操するだけで、
脳幹の血流が増加して、脳全体に血液が行き渡ります。
それで、おすすめな体操がありますので、ご紹介しておきます。
本当にお布団の中でできてしまいますから、
ぜひやっていただきたい体操になります。
いくつかありますが、たったひとつだけやるとしたら
「お尻持ちあげ」です。
「お尻持ちあげ」体操は上向きに寝ている状態から、
両膝を90度ぐらいに曲げておいて、
その形から単にお尻を上に持ちあげる動きです。
1秒かけてお尻を持ちあげ、
お尻を持ちあげた形で3秒保持してからおろします。
これを5回ぐらいやればいいです。
おろすときはストンとおろすと、
使った筋肉に一気に血液が流れます。
また、素早く動くための神経系が刺激されます。
逆に、1秒ぐらいかけてゆっくりおろすと、
ネガティブトレーニングとなり、速筋が鍛えられます。
ネガティブトレーニングとは、筋肉が引き伸ばされる局面では、
速筋が活動するということを利用して、
素早く動くことができる速筋を鍛えることができるトレーニングです。
そして、おろすときに片脚を浮かせておいて、
もう一方の脚で体を支えながらバランスを保持しながらおろすと、
さらに脳の血流をアップさせることができます。
おろしかたにバリエーションをもたせることで、
脳の中でも動きの信号が変化します。
そうすると、より多くの脳の神経回路を活動させることができます。
ですから、お尻のおろし方をストンと素早くしたり、
逆にゆっくりにしてみたり、片脚にしてみると良いです。
お尻の大きな筋肉である大殿筋と背中の背骨に沿って走っている
脊柱起立筋などを意識して行なうと効果的です。
それによって、ゴルフのショットでのパワーの源である大殿筋と、
姿勢を正す脊柱起立筋を同時に動かすことができます。
その他にも、私が出させていただいている、DVD JSNXの中では、
ベーシック体操として10種類、
お布団の中でできる体操をご紹介しています。
JSNX(Joint Stabilization & Normalization Exercise)は、
体幹を含めた、 関節を安定させて、
本来の体の使い方を再学習させてくれる体操て?す。
さらにJSNXトレーニング編では片脚で立ってバランス保持するという、
脳血流量を最高に高めてくれるトレーニングもたくさん入れています。
ここではご紹介しきれないぐらい、
盛りだくさんいろいろな動きをご紹介しています。
できる動きから少しづつやってみることが可能な構成になています。
そのJSNXの中でご紹介している「お尻持ち上げ」ですが、
両脚でお尻を持ちあげることが楽になってきたら、
片脚で持ちあげる「片脚お尻持ちあげ」をやってみてもいいです。
「片脚お尻持ちあげ」では、お尻の大きな筋肉である
大殿筋をかなり積極的に鍛えることができます。
さらに、体幹の背面に対して斜めに力が加わるので、
体幹の背面を中心に体幹全体も鍛えることができます。
「片脚お尻持ちあげ」で片脚で30秒お尻を持ちあげたまま
キープできたら最高のトレーニングになります。
ま、今回は、脳幹の血流をアップさせることが目的ですので、
筋肉を本格的に鍛えるところまでやる必要はありませんが。
いずれにしえも、まずは、この「お尻持ちあげ」をやってみるようにすると、
毎朝の日課として続けることができます。
また、「お尻持ちあげ」では、股関節の角度が浅めで、
脚を体の前側からお尻の後ろ側に向かって蹴る角度です。
これが、ちょうどゴルフでボールヒット直前での両股関節の角度に近くなります。
ボールヒット近辺の下半身が受ける力
ボールヒットに向かっては左脚を地面に向かって
縦に蹴るように、しっかり伸ばしていきます。
このときの左股関節の角度が「お尻持ち上げ」での
股関節の角度に近くなります。
さらに、左脚で縦に蹴るようにすると、
体の左サイドには大きなスペースができてくるので、
その空いたスペースに向かって右脚と手が突進します。
そして、腰が左に45度ぐらいターンしたあたりで
腰の回転力が弱まると、上半身は一気にリリースされます。
上半身のリリースの反作用で、
下半身は上半身が左にターンしようとする真反対の方向に力を受けます。
そうです、腰は右に回転させられる大きな力を受けることになります。
その、腰の右回転を押さえるのが右脚です。
ボールヒット近辺では、重心としてはかなり左サイドに移動しています。
ところが、上半身のリリースのパワーで右脚が踏まされて、
右脚はかなり大きな力を受けることになります。
ドライバーなどは、右足の前で振るなどと言われますが、
それは単なる感覚の問題です。
実際には右脚が上半身のリリースで踏まされて大きな圧力を受けるので、
あたかも右脚に体重が乗ってスイングしている感じとなります。
そして、腰は45度ぐらい左に回転していますから、右脚の形を見たら、
まさに、右脚をお尻の後ろに蹴り出そうとしているタイミングとなります。
やはり、このときの右股関節の角度が
「お尻持ち上げ」での股関節の角度に近くなります。
筋肉や神経系は実際に使う角度で鍛えることで、
実際に使えるパワーを発揮しやすくなります。
ですから、お布団の中で、ショットで最大にパワーを出すべき
お尻の周りの筋肉をうまく鍛えることができます。
脳のウォーミングアップのついでとはいえ、
ゴルフで使える体にも直結します。
朝の散歩
脳を鍛えることから少しゴルフのスイングのお話に脱線してしまいました。
朝、お布団の中で軽く脳の血流をアップさせたら、
もっとやると良いことがあります。
それは、朝の光を浴びて、
脳をしっかり活動状態にすることです。
お天気の良い日なら、自然な中を散歩できれば最高です。
陽の光を浴びて、木々や水の音を感じ、小鳥のさえずりに感動する。
さらには、凍える冬なら肌を突き刺す冷たい空気を感じ、
温かい季節なら頬をなでる柔らかい風を感じる。
目、耳、皮膚などからのいろいろな刺激を受け入れて、
今ある自分自身を認識する。
そうすると、パズルなどを解いているときとは比べ物にならないぐらい、
脳の中のより多くの部分が活動し、それぞれ信号をやりとりします。
普段は使われない部分までもが動き出します。
また、私は散歩しながらフェルデンクライスメソッドの
「ウオーキング」という動きをやりながら歩きます。
ほんとは、朝起きてゆっくり散歩できると良いのですが、
なかなか時間がとれなくて、夜の散歩で2kmぐらい歩く中で、
普段とはかなり異なった体の動かし方をやりながら歩きます。
フェルデンクライスメソッドは、私は10年近くやっていますが、
けっこう面白い体操です。
普段絶対にこんな動かし方はしないだろうという、体の動きを行います。
そうすると、脳が混乱して、
それまで緊張させていた筋肉への不要な信号を消えさせたり、
新しい神経回路を作ろうとしたりします。
柔軟体操には見えなくても、体がゆるんだりしますから、
本当に不思議といえば不思議です。
そういえば、YouTubeでも「あべこべ体操」がヒットしていますが、
これもフェルデンクライスメソッドになります。
脳って、本当に面白いですね。
そういえば、作家のヨースタイン・ゴルデル氏は
次のようなことを言っています。
「人間の頭脳が人間にわかるほど単純だったら何もわかるはずがない。」
まさに、そんな感じです。
作業興奮
手先を動かすと、大脳辺縁系にある
側坐核という意欲をわかせる部分を刺激できます。
やるきがなかったけど、やりはじめてみたら
意外と没頭していたというご経験がありませんか。
これを作業興奮と言ったりします。
正式な心理学用語ではないかもしれませんが、
とにかく体を動かし始めればやる気が出てくるという現象は、
経験的に誰もが持っている感覚ではないでしょうか。
私は昔、自転車のトレーニングで朝起きて山登りに行っていました。
でも、朝めざめると、雨の音がしていて欲しいと願ったものです。
雨だと自転車はお休みにしていたからです。
しかし、外は快晴、そこでもぞもぞ起きて、
ロードレーサの自転車に乗っかって漕ぎ始めます。
そうすると、山登りを始めたころには、
あ~~~今日も来てよかったと思ったものです。
そして、昨日よりも今日は良いタイムを出そうと、
峠に向かってタイムアタックしたことがいまでは思い出です。
また、脱線してしまいましたが、指先を動かすという意味の体操では、
医師の栗田昌裕氏が推奨されている「指回し体操」などが効果的と言われています。
しかし、意外と指先を使う作業は机の周りの整理だったりします。
朝起きて、机の上を軽く拭き掃除しながら整理整頓するだけで、
かなり指は使われます。
身の回りがさっぱりして見た目もやる気が出るだけではなく、
脳の中でもやる気スイッチがオンになるのですから、驚きです。
普段とは異なる動き
いずれにしても、普段とは違う体の動きを行うことで、脳は鍛えられます。
右手で箸を持つのではなく、左手で持つ。
歯磨きだって左右片手でいろいろ磨いてみる。
ゴルフのショットなら、両手ではなく片手ショット。
両脚や片脚の踵を浮かせたアプローチショットも左右非対称で
アンバランスな状態ですから、脳の血流はアップします。
さらには、セットアップ完了から目を閉じて、
トップに向かう切り返しで目を開ける、目閉じショット。
アイアンをマットの上から打ていたものを、
ティーアップして打ってみる。
両手に軍手などの厚みのある手袋をやってショットする。
など、いろいろありますが、
考えれば普段はやっていない動作はいくらでもあります。
実は、軍手ショットはしなってしなり戻るだけの
理想のスイングのベースとなる良いグリップを作る最高の先生です。
ですから、いつもの生活の中で自動化されて何気なく行っていることを、
ときどき見直してみて、変化を与えることは脳にとって良いトレーニングとなります。
いつも同じ動きに慣れさせられていると、それが小脳にプログラムされて、
大脳はその分働かなくなってしまいます。
小脳とは関係ありませんが、毎日日課で散歩してるとしても、
ときどき経路を変えてみるとか、逆回りに回ってみるということも
脳にとっては新鮮で、良い刺激となります。
また、仕事でも同じ作業を続けていると脳の特定の場所が疲労してきます。
ときどき、まったく別のことを行い、
それまで使っていた脳の特定部分を休ませてあげることも効果的です。
仕事は忙しい人に頼め、などとも言われます。
忙しい人は、複数の仕事を時間を細切れにしてやっていることが多いです。
そうすると、自然に脳の中の使われる場所が変化して、
脳が特定の場所を極端に疲労させることを回避しながら、
脳のより多くの部分を使い倒して仕事することができます。
それから、仕事に区切りの時間を明確に設定して、
それまでにこなそうとすることは、集中力を高めてくれて、
かつ脳の同じ場所を疲労させない良い作戦です。
例えば、ゴルフのノルマ練習で、今から15分以内に
あのターゲットにボールを何発当てるとか、
時間をきっちり決めて目標達成を狙うことはなかり良い練習です。
また、ゴルフの練習でも、同じ練習を15分以上続けて
30分もやていると、脳は疲れてきます。
そうなたら、チェックポイントを変えてショットしてみるとか、
変わったドリルをやってみるといいです。
ちょっとお茶を飲みながら休憩することも、
良い練習を続けるためには大切です。
ようするに、脳の中の使う場所をいろいろ積極的に変えることが、
脳のパフォーマンスをアップさせてくれます。
また、脳は夜寝ているときとか、ぼーっとしているときに、
やろうとしていることをより良く実現できるために、
神経回路のつなぎ変えを行います。
ですから、良い睡眠が大切なのと同様、
たまにはぼーっとすることも良いことです。
意識があれば脳は変わる
ところで、意識とはどこから発生するのでしょうか。
昔は心は心臓にあるとか言われたりしたこともあり、
現在では心は脳にあると信じられている感じがあります。
しかし、本当にそうなのでしょうか。
脳は私達の意識を単にサポートしてくれているだけなのではないでしょうか。
まず先に意識があり、その意識に従って脳は変貌します。
やりたいと思ってやる場合と、やらせられる場合では、
脳の働きかたは大きく変化します。
あなたが望めば脳はあなたがなりたいことを実現するように変化して、
あなたをサポートします。
まずはどんな姿になりたいのか、しっかりした意識を持つことが大切です。
そして、脳が進化しようとしているなら、
脳に対して私達もできる限りのサポートをしてあげたいものです。
では、また。
<本日のオススメ>
「プロのようなアイアンショットが自然に身につく」
このツアーストライカープロがあれば
あなたのアイアンショットは自然に磨かれていき
アイアンがあなたの得意クラブになります。
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