From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、
おはようございます、小原大二郎です。
今日は以前に教えていた生徒さんの話をします。
ちょっと前のことになるのですが、
数回レッスンにいらしたことのある方の話です。
もしかすると、あなたもこの人と同じような「罠」に
はまってしまっている可能性があります。。。
満足していたはずなのに。。。
その人、仮に「Aさん」としておきますが、
私の教えていた方の紹介で私のところにやってきました。
もともと大変真面目な方で、
初回のレッスンで多くの質問をされました。
それらの質問にレッスンをしながら答えたことで、
とても満足をされていたようでした。
「これでこれからも安心して練習ができます!」
そのように言って、その日はお帰りになりました。
「いやー、よかったー」そんなふうに思っていたのですが。。。
次のレッスンで、、、こんなやりとりがありました。
Aさん「小原先生のレッスンの後、ちょっと考えたのですが、
スイングがまだあまりしっくり来ないんです」
小原 「ええ、、、」
Aさん「この前小原さんに教えていただいた方法よりも
△△△△をやったほうがいいかなとも思ったんですが、
どう思われますか?」
小原 「うーん、、、」
Aさん「それとも、両方やっておいたほうがいいでしょうか?」
小原 「。。。」
考えすぎて前に進めない!
これはいわば、完全なる「オーバーシンキング状態」です。
一度は頭の中が整理されて、やろうと決めた。
でも、まだ一部にハッキリしないところがある。。。
だから前に進めない、、、そんな状態ですね。
こういう状態は、真面目な人、いわゆる頭のいいと言われる人に
よくあるパターンかもしれません。
たとえるなら、、、
「一直線の道に信号がたくさん並んでいて、
その信号が全て青にならないと車をスタートさせることができない、、、」
そんな状態に近いかもしれません。
走り出す前に、心配事を全部つぶしておかないと、
前に進むことができないのです。
確かに、普段の生活の中でも、そういう慎重さを求められることも
状況によってはあるかもしれません。
たとえば、外科手術でお医者さんが「とりあえず切ってみましょう」
なんていうことはまずないでしょう。
とにかく前に進もう
しかしながら、、、「ゴルフの上達」においては
この考え方はあまり好ましいとは言えないところがあります。
実際、このAさんには、
「まあ、深く考えずにとりあえずやってみましょうよ!」
そんなふうに伝えたのですが、、、どうもそれがお気に召さなかったのか、
それからレッスンにいらっしゃらなくなってしまいました。。。
どのやり方がうまくいくか、そんなことはやってみる前に
100%の確証を得ることは不可能です。
もちろん、私のようなプロが入らせていただくことで
その可能性や確率を上げることはできます。しかし、、、
「やってみなければ、成功確率は0%」
長い間考えたからといって、うまくなるわけではありません。
思いつきのアイディアだからといって、うまくいかないわけでもありません。
それに、、、もしうまくいかなかったとしても、
あなたにとってそれなりの収穫はあるはずです。
まさに「やってみなければわからない」のですね。
それに、そうした失敗経験は、ノウハウを集めたりアドバイスをもらいまくって
「成功の保証」を探すより、よっぽど次の成功確率を上げるのに役に立ちます。
「いいから黙って、クラブを振れ!」
さすがに生徒さんにはそんなふうに強くは言えませんが(笑)、
それがゴルフ上達の近道だったりもするのです。
またメールします。
小原大二郎
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読ませてもらっています 本当にやらなければ進みませんね!Azasgolfの素振り用を購入振っています ひとつ気になるので教えて下さい・バックスイングの時コックを意識するのでしょうか?コックせずに振っています。
この方はきっとA型さんですね。
失敗を恐れて、自分が「出来る!」
、と確信出来ないと前進めないタイプです。
これは直らないので、小原さんがそういう
タイプの方をいかに対処するかを勉強した方が
大変でしょうが商売上いいのではと。。
黙ってクラブを振れ! 以前この言葉をあるTVのゴルフレッスン番組で聞いた事があります。生徒は実業家で、先生はタイガーウッズのコーチをされていた方でした。この生徒さんは結構我が儘で、そこそこお上手なのですが、もう少しレベルUPをしたいという事だったのですが、非常にお忙しい方の上に我が儘ですから、早く上達させろ!という感じですが、この先生は多少見た後、どんなに忙しくても、毎日・毎日素振りを最低100回以上やるように。とノルマ化したのですが、先生もPGAツアー転戦でこの生徒さんに付っきりで教える事はありませんでした。でもこの生徒さんは、本当に忙しい方で「毎日そんな時間は無理だ」と言いながらも、夜中になっても車のライトで証明を取りながらも毎日素振りを続けて、とうとう片手シングルになる。 私は只々感心して・・・そのまま・・・ですが・・・
ご指摘の通りだと思います。最近GOLFに限らず仕事でもいろいろ考え悩む人が多いです。そういった方は本当に頭が良い人が多いのですが、前に進めない。特にいろいろなハザードを考えすぎると後ろ向きな発想しかでない。とにかく黙ってやってみろよ!本当にそう思います。小さい頃から塾や学校・親から、与えられたお勉強ばかりやっている人は、如何に効率のよいテストの点数の取り方をすればよいかという思考がベースになって、何でもそこから始まる印象を受けます。無駄な努力を少なからず避けるために無駄にしない工夫や努力、そういった経験をうまく消化してきた人は、仕事やGOLFに限らず何でもうまくこなせしているように思います。私も所謂頭でっかち、お勉強馬鹿にならないよう、黙って振り続けたいと思います。
耳が痛いお話です。私もレッスンプロにスーパーネガティブと言われています・・・。
レッスン時は、チェックポイントを考えすぎて、動けなくなることがたびたび・・
コースに行くとスロープレイが嫌いで素振りでしっくりいかなくても打ってしまうのですが、
今日の練習では、黙って振ってきます。
ちょっとやってみてしっくりこなくても、とにかくしばらくやってみろということですよね。
今のスイングに悪い癖があれば、正しいスイングがしっくりこないのもある意味当たり前ですからね。
私は良くわかりませんが、下手で不器用者にとっては、ただ言われた事を実行に移すつもりで
素振りを暇を見つけては行っています。
練習場には入会してから2回しかいけません。又ラウンドは2回、
でもスコアは確実に良くなってますし、ゴルフが楽しくなってますょ。
100も切れない者がシングルの道へのレッスンを試みようとしていますが。
少しでも良くなればと思って、
小原プロに感謝しながら今日も4時に起きて素振りしました。
幼子になって受け入れますので これからもよろしくお願いします。