「体」声出しだけで上手くなるゴルフ

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2014.08.17
omori

From:大森睦弘
六甲国際ゴルフ倶楽部より、、、

こんにちは、ETGA(江連忠ゴルフアカデミー)の大森睦弘です。

今回は、

 「体・声出しだけで上手くなるゴルフ」

について話してみたいと思います。

梶川プロとショットの確認をやっていた時のこと。

梶川プロの下半身が疲れてきて、
ショットの切れが悪かったことがあったんですね。

その日は、午前中は関節を安定させる筋群の
トレーニングをやった後、ドライビングレンジで
各番手毎にキャリーとランを確認する作業をやっていました。

ところが、その週は梶川プロは疲れが溜まっていたせいか、
どうも下半身の疲労感があったのです。

どんな声が効果的?

そこで、梶川プロが

 「何か脚をシャキッと使える方法はないの?」

ということだったので、

 「じゃあ、声を出しましょう」

とお願いしました。

「じゃ、どんな声?」という話になったのですが、
私が以前テストして、確かに効果が認められた声出しがありました。

それは、、

・滑らかなイメージの音でテークバックして

・濁音でボールヒットからフォロー

という方法です。で、その事を提案したのです。
具体的には。。。

 「すぅぅぅぅぅーー」(滑らかなイメージ)

 「がぁぁぁぁぁーー」(お腹から出す感じ)

こんな感じです。

ところが、この「すぅぅぅぅぅーー」「がぁぁぁぁぁーー」では、
梶川プロはうまくタイミングが合わないのです。

そうこうしていると、梶川プロの知り合いで、
野球のトレーナーをやっている人に聞いた話をしてくれました。

野球選手に「バック!」「ヒット!」と声を出してもらったら、
ヒット率が上がったというのです。

「バック!」と声を出しながらバックスイング。
「ヒット!」と言いながら、ボールを打つという感じですね。

これを試しにゴルフではどうかなということで、
やってみることになりました。

声出しの副次効果

で、やってみて驚きだったのですが、下半身の切れが明らかに良くなり、
梶川プロのショットでパワーフェードがバシバシ出たのです。

パワーフェードは、しっかり下半身を動かして、
クラブを左に振り切る様に、シュパッと振らなければ出せません。

そんなパワーフェードがどんどん出ます。
明らかに、下半身の動きがよくなった証拠です。

100%うまくいくわけではないのですが、
見た目で下半身は明らかに元気に動いています。

フェードにできなくても、明らかにボールの強さが増していますので、
効果があることは梶川プロに対しては、ほぼ間違いなしとなります。

声って、やっぱり重要ですね。

団体スポーツでも、しっかり声を出しあうことで、
元気が出てくるばかりか、団結感も生まれます。

人間同士に団結感が形成されるだけでなく、
体の中の細胞一つ一つの団結感も生まれて、
体全体が一つの目的に向かって突き進めるためには、
声を出す事がいいのだと思います。

身体と心を同期させると言いますか、自分という生命体を
すべて同じ方向に向けるために、
声というか、意識の集中が効果があるということなのです。

心も細胞のひとつひとつも、同じ目的に向かって、
精一杯の事を行わせるための牽引役として、
声出しがあるのかもしれません。

ボールヒット後の声出しも効果があるのか?

しかし、声出しの効果を納得するには、
もう少し考えなければならない事があります。

例えば、ハンマー投げの室伏広治選手が、
調子のいい時は、ハンマーが飛んでゆく最中も叫んでいます。

これって、すでに運動が終わっているのだから、
そこで声をいくら出しても、
結果に影響を与えることはできないと思うのです。

ではなぜ、無駄とも言えるようなエネルギーを使って、
声を出しているのでしょうか?

それとも、声を出すことで念力でも発揮できて、
空中を飛んでいるハンマーに、
何らかの影響を与えることができるのでしょうか?

ならば、ゴルフでも、ボールヒットの後も
声を出し続けるということもアリですね。

ゴルフでも、打ったショットがちょっと短いと思った時は、
「ゴー・ゴー・ゴー」と言って、
ボールを後押しするように声を出し、祈ります。

飛びすぎだと感じた時は、「スティ」(そこに留まる)と言って、
ボールが思った所以上には飛んでゆかない様に、祈ります。

実際、この「ゴー」とか「スティ」という祈りの声出しが、
どれだけ効果があるのかはなんとも言えません。

しかし、黙っているよりも、
次のプレーに対する集中力が違うように感じています。

声を出して、神に祈った方が、
だんだん集中力がアップしてゆくのです。

ボールヒット後も声を出す事の意義が、
どうも納得でいない点ではあります。

でも実はそうしようとすることが、
ボールヒットにも影響するのかもしれません。

声出しのタイミング

ミート率(クラブヘッドスピードに対するボール初速)を
良くするためには、クラブヘッドを加速し続けてボールヒットさせます。

そのためには、ボールの先まで、
パワーを加え続けるイメージが大切になります。

ボールの先でビュンと音をさせるイメージで、
クラブを振る感じですね。

ですから、声を出すのも、このクラブの加速と連動させて考えると、
ボールヒット後までも、
しっかり声を出し続けることが大切ということが言えます。

実は梶川プロの「バック・ヒット」では、
「ヒット」の声を出すタイミングは、手元がボールを追い越した、
ハンドファーストのタイミングなのです。

梶川プロは、手元がボールを追い越したあたりで、
最大のパワーを出すタイミングが身に染み付いています。

ですから、何も言わないでいると自然に、
この手元がボールを追い越したあたりで、
「ヒット」の声を出すのです。

「すぅぅぅぅぅーー」「がぁぁぁぁぁーー」は
比較的タイミングは難しくありません。

ですが「バック・ヒット」はかなり技術的に完成度が
高い人でないと、うまく行かないとも言えます。

あなたも、ご自分の技術レベルを考えつつ、
出すべき最適な「声」をいろいろ試してみてください。

まずは「すぅぅぅぅぅーー」「がぁぁぁぁぁーー」か
「バック・ヒット」この2つのどちらがしっくり来るか、
良い結果が出るのか、試してみていただければと思います。

では、また。

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大森 睦弘
大学卒業後、世界でも有数な大手電機メーカーに勤務。社内の中央研究所や外部機関の客員研究員(東京大学)など、研究開発に従事。その類まれな分析力と強靭なメンタルは、ビジネスでの成功だけにとどまらず、スポーツでも発揮。国民体育大会アルペンスキーで優勝など、その競技力と長年の指導実績から、神奈川県アルペンスキーコーチとしても活躍。 その後、会社を早期退職し、ゴルフのインストラクターを養成するコースを卒業。卒業と同時に、コーチとして、プロ、ジュニアや一般の方々へのコーチング、ツアーキャディーなど、幅広い層に対するコーチングを行った。特にメンタルテストで「トップアスリートとして通用するレベル」と診断され、その強いメンタルを作りあげた経験を元に、メンタル面のサポートも行う。 現在、フリーのコーチとして独立。一般の方の本当の気持ちになって、どんなことでもとことん説明するなど、今まで納得できなかったと言われたことにも、やさしく解説することを信条としている。さらに、分析能力の高さを生かしてコーチングの仕事に従事するかたわら「ゴルフでのからだの使い方」をやさしく紐解くことで、ゴルフを普及させる活動を行なっている。
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大森 睦弘

大森 睦弘 について

大学卒業後、世界でも有数な大手電機メーカーに勤務。社内の中央研究所や外部機関の客員研究員(東京大学)など、研究開発に従事。その類まれな分析力と強靭なメンタルは、ビジネスでの成功だけにとどまらず、スポーツでも発揮。国民体育大会アルペンスキーで優勝など、その競技力と長年の指導実績から、神奈川県アルペンスキーコーチとしても活躍。 その後、会社を早期退職し、ゴルフのインストラクターを養成するコースを卒業。卒業と同時に、コーチとして、プロ、ジュニアや一般の方々へのコーチング、ツアーキャディーなど、幅広い層に対するコーチングを行った。特にメンタルテストで「トップアスリートとして通用するレベル」と診断され、その強いメンタルを作りあげた経験を元に、メンタル面のサポートも行う。 現在、フリーのコーチとして独立。一般の方の本当の気持ちになって、どんなことでもとことん説明するなど、今まで納得できなかったと言われたことにも、やさしく解説することを信条としている。さらに、分析能力の高さを生かしてコーチングの仕事に従事するかたわら「ゴルフでのからだの使い方」をやさしく紐解くことで、ゴルフを普及させる活動を行なっている。

 

「体」声出しだけで上手くなるゴルフ」への6件のフィードバック

  1. 大林 英雄

    プロのお話を聞き アレこれは・・・
    過日 NHKで インパクト時に大声を上げる ガオー
    実験結果 アマで確実に飛距離アップ
         プロでも伸びてました(若手のレッスンプロ)

    返信
  2. 中川

    いつもゴルフ愛溢れるお話ありがとうございます。
     
    先日のパッティングの素振りも参考にさせて頂き
    パッティングの平均ストロークも改善傾向にあります。

    その他パッティングでの最近の訓練としては片手打ちと床に鏡を
    置き僅かな頭の動きを修正する事です。

    元々2年前から全てのアイアンとウッドで左右片手打ちを行っています。
    腰から腰 肩から肩 トップの左手片手打ちだけはトップまで
    右手を添え切り返しから左手一本で打つ訓練をしています。

    ようやく7アイアン左手片手打ちで160から170ヤードまでなら
    方向性もほぼ満足で小さなコンペならたまにですが左手片手打ちで
    ドラコンも取れるようになりました。

    日本ではあまり有名ではありませんがジミーバラッドの肩のユニット化を習得する為に始めた片手打ちが実を結びつつあると思っております。

    しかしパッティングでの片手打ちは行っておりませんでした。
    鏡にマジックペンでパターのフェースラインに直線を引き左右の
    目の位置に四角形を描きその鏡を床に置いて頭のブレとパターフェースのブレを認識できるようにしました。

    これが難しい。。。

    そこで先生も以前おっしゃっていて私のスイングの基礎の一つと
    なっている細いゴムより太いゴム 大きな筋肉を抵抗感を持たせて
    引き伸ばすをパッティングストロークにも取り入れてみました。
    その中で先生の早い素振りを片手素振りにも応用して軸ブレも
    より小さくなりつつあります。

    スイングには無限の要素があり興味が尽きる事もありません。
    コースは師匠であり自らの至らなさをそして進むべき道を照らして
    くれます。

    先生の言葉は進むべき道の杖となっております。

    本当に感謝しております。

    返信
    1. 大森 睦弘ohmori 投稿作成者

      人の体というものは、不思議な事だらけです。みなさんも、あれ?こんな事あるんだと気づいた事があったら、どしどし経験をあげてください。わたしの経験や知識などから、なぜそうなのかとか、分析できそうな事はやってみます。

      ゴルフも楽しくおもしろくやっている中で、脳が活性化して上達にもつながると思います。

      返信
  3. イノッチ888

    何かの雑誌で、「スー」で上げて「パーン」で打つとあったので、大きい声の場合は効果がありました。普通練習場やコースでは中々大きな声を出せないので、止めました。プライベートのゴルフの時に一度試してみようと思います。

    返信
    1. 大森 睦弘ohmori 投稿作成者

      そうなんです。声を出せない状況もありますね。

      実は、慣れてくると、実際に声を出していなくても、なんだか効果がある感じがします。

      特に、パター用の声の出し方ですが、これは、とにかくなめらかなストロークのイメージを出せる声といいますか、声を出したつもりの言葉を探してください。「ス~でテークバックしてシューで打ち出してフォローまで持ってゆくとかですね。ま、どんな音がいいかは、個人差があると感じていますので、とにかく、いろいろ試していたくしかないのですが。

      返信

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