From:大森睦弘
岐阜の自宅より、、、
こんにちは、大森睦弘です。
さて、今回は
「心・パッティングは最初のイメージを大切に」
というお話をさせていただきます。
あなたはパッティングのときに、
一番最初にイメージしたラインを信じますか。
それとも、そのあとじっくりライン読みしたラインを選択しますか。
せっかくじっくりラインを読んだのだから、
いろいろな情報を元に見えたきたラインの方が
絶対最良だと思っていませんか。
実は、パッと見た瞬間にイメージできたなら、
そのラインを採用すべきなのです。
ただし、第一印象のラインを選択して
良い結果を生むためには、3つだけ条件があります。
第一印象のラインを選択が有効な3つの条件
(1)潜在的な能力を信じきれる
(2)正確にイメージしたラインにボールを乗せる
(3)イメージしたスピードでボールを打ち出せる
この3つの条件のうち(2)と(3)は
基本練習を積めばクリアーできます。
特に打ち出したい方向へボールを送り出せるということは、
パターフェースの向きやヒッティングポイントも
安定している証拠ですから、タッチも合いやすくなっています。
(2)のラインに乗せる能力がアップすれば、
(3)のタッチも自動的に良くなってくるという関連性があいrます。
今回は技術的なお話というよりも、
(1)のあなたの脳の潜在能力を信じることができるための
ヒントをお伝えします。
ヒトの計り知れない能力
ヒトには計り知れない能力があります。
私はいつも思うことがあります。
それは、高校生になるまでのジュニアはエスパーということです。
パッティングがうまいジュニア選手のパッティングを見ていると、
まさにエスパーだと思わざるを得ない瞬間があります。
いろいろなタイプがあるにせよ、わたしが一番印象に残る
ジュニアのパッティングスタイルがあります。
強く打って2ヤード以上オーバーさせても、
その返しのパッティングをことごとくホールに沈めるのです。
通常は5ヤード以上距離があるパッティングではできるだけ寄せ重視で、
極端にショートやオーバーしなければいいかという戦略です。
1ヤード以内なら強めに打って曲がる前に入れてしまえです。
ところが私の印象に深く残っているジュニア選手のパッティングは、
どこからでも強く打って、絶対ショートしないで
ホールの反対側の壁にガツンと当てて入れるという記憶ばかりです。
しかも、それほど時間をかけてライン読みもしていないのです。
でも、頻繁に5ヤードぐらいの長いパッティングが入ります。
2ヤード以下の短いパッティングは外しません。
しかし、そんなエスパーのようなジュニア選手も
高校生ぐらいになってくると、論理的に考えることが強くなり、
だんだんエスパーとしての特殊能力がなくなってきます。
そして、それまで自信満々だった状態から、
突然パッティングがわからなくなります。
パッティングの低調にひきずられショットも乱れ、
それまで何も考えずにできていていことができなくなってきて、
不調の谷底に落ちてしまいます。
このようなケースは意外と多いのです。
直感がうまく働く人の特徴
ジュニア選手がエスパーでいられるのは、
直感を頼りにしているからです。
ジュニアに限らず大人であっても、
直感がうまく働いている人の特徴は次の3つです。
(1)第一印象に従う
(2)他の人の表情の変化に敏感
(3)人を見分ける目がある
3つの特徴の(2)と(3)は何?と言う感じでしょうか。
なぜ、人の表情の判断が直感をうまく使えるための指標になるのか、
さらには、人を見分ける目は関係ないのでは?
いろいろ疑問に思われることでしょうが、
多少なりともその疑問にお感じの事について、
補足させていただきます。
最新の脳科学は証明している
驚くことに最新の脳科学では
第一印象がかなり正確であることを証明しています。
いろいろあるのですが、例えばわかりやすい例として
新しい住居を探している場合。
不動産業者などにエスコートされて紹介された物件に入って
30秒以内にはその物件が自分にとって良いものかどうかを
すでに判断できているらしいのです。
間取りのこまかな寸法とか配置がどうのこうのとか、
論理的に考える前に、これは自分に合っているのか合っていないのかを
30秒以内で判断しているとう不思議です。
無意識は判断しているのに、
意識ではいろいろ論理的なことを考えて判断に悩みます。
もうあなたの脳の中ではいい悪いは判断できているのに、
ヒトっておもしろいものです。
また、ちょっと余談になりますが、
人の顔を認識する実験でもおもしろい結果が出ています。
あなたは人の顔を覚えようとして顔の特徴を細かく言葉にすると、
後で思い出しやすいと感じていることと思います。
一瞬見ただけでは記憶に残りにくいと認識していることと思います。
ところが実験ではその逆だったのです。
実はヒトは表情を認識することは
脳の中でも特別な部分が関係して認識しています。
それは扁桃体という部分です。
扁桃体は2つあって、両耳の前あたりで頭の表面から
数センチの深さのところにあるアーモンド状の部分です。
扁桃体は脅威や不愉快なことに反応します。
そして、扁桃体の判断はあなたの意志に関係なく素早く反応します。
論理的思考を行う前頭葉に対して、
情動的判断を行う扁桃体となります。
ですから、扁桃体は論理的判断もせずに、
脳の中の感覚を司る部分に対して信号を送り、
脅威や不愉快なものに対してその感覚を鋭くするように働きます。
さらに扁桃体は初期記憶に深く関係する海馬にも信号を送り、
感情的な経験をよりうまく記憶できるように働いています。
このことは扁桃体の損傷の状況によっては
人の表情を見分けることができなくなることからもわかります。
目も視覚神経も正常なのに、人の表情がわからなくなるのです。
特に誰かが自分を脅している場合の表情からの察知が
できなくなる場合があります。
ヒトは表情の判断は論理的に行っているというよりも、
特に脅威に関することは扁桃体が行っています。
扁桃体は論理的な処理を行うことはできませんから、
判断も高速で、その判断過程は意識にはあがってきません。
ですから、顔の特徴を細かく言葉で表現して覚えるよりも、
一瞬見ただけで強い印象がある方が記憶に残りやすくなります。
このことがパッティングとどうつながっていくのかは、
実験結果などは私を見つけられないので、これ以上のお話はできないのですが、
ただひとつ言えそうなことがあります。
ゴルフーをたくさんプレーしてきたら
パッティングのラインの経験はたくさん積まれ、脳はパッティングに関して
特別な処理を行えるように変貌してくるのではないかという推測です。
扁桃体のような低次能での処理まではいかないとしても、
脳のなかの神経回路はパッティングライン読みのために
かなり高度に発達しているのではないかと思います。
あなたの潜在脳を信じる
ヒトはあなたが意識している以上に、
かなりすごいことを一瞬の内に判断して行動につなげています。
そして、それが太古の昔からヒトをいろいろな
脅威から身を守ってきてくれています。
同じようにパッティングのラインに関しても、
あなたの意識では認識はできないすごいことが脳で起きています。
ですから、あなたの脳の凄い能力を信じて、
第一印象のラインを大切にしてパッティングできたら、
あなたは一段も二段もパッティングの深いレベルにあがることができます。
ただし、打ち出そうと思った方向へ
精密に打ち出す技術が伴えばの場合ですが。
打ち出す方向の精度がアップすれば、
その分イメージしたラインとボールを送り出すスピードの確認ができます。
そうすれば、あなたのライン読みはだんだん進化できます。
そして、あなたの脳のなかに秘められた
あなたの知らない素晴らしい能力が威力を発揮してくれます。
では、また。
追伸
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