2013.02.23
From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、
おはようございます、小原大二郎です。
今日は「あなたは、一流のスイングデザイナー?」という話をします。
終わってみたら、結構深い話になるかもしれませんが、
ですがまあ、気軽な気持ちでお読み下さい。
■スイングをデザインする
「望む目的に最もよくかなうように、
必要な要素を組み立てる計画がデザインである」
これはデザイナーのチャールズ・イーズムという方の言葉です。
20世紀におけるデザインに大きな影響を与えたアメリカの工業デザイナーで、
家具がお好きな方であれば「イームズチェア」と言えばピンと来るかもしれません。
なんだか知ったようなことを言ってしまいましたが、
実は私も、この人のことは上記の言葉で知ったのですが。。。(笑)
この言葉は、ゴルフにも十分当てはまると思います。
「プロのスイングを真似しよう」
「カッコいいスイングがいい」
そんなことを考えて、毎日ひたすらプロのスイング、
カッコいいスイングをしようとする。
プロが使っているモデルのゴルフクラブを買ったり、
ゴルフバッグやアクセサリーを身につけてみたり。
ウェアにも気を使って、気分はプロゴルファー。
はたから見たら超ミーハーかもしれませんね。
こういうのは、完全に自分に酔ってしまっています。
■ミーハーにある事件が。。。
そんな「ミーハーさん」にある日、とある事件が発生しました。
時間をかけてプロのスイングを真似して、
「よし、これはいいスイングだ!!!」
と思って、満を持してラウンドに臨んだにもかかわらず、、、
結果は以前よりも悪くなってしまったです。
「スイングは同じなのに、一体どうして。。。?」
ミーハーさんにとっては、驚愕の事実です。
ラウンド帰りの車の中でも、悶々とした気持ちが消えません。
「なんか違うことをやってしまっているのでは?」
「やっぱり自分にはゴルフの才能がないのか?」
そしてこれを機に、ミーハーさんはスイングのカッコよさに
こだわるのを一切やめてしまいました。
それからは「結果の出るスイング」を追求するようになったのです。
■ゴルフスイング、二つの分類
このミーハーさんの例にあるように、ゴルフのスイングは、
「魅せるスイング」と「結果の出るスイング」
という分類があるように感じるかもしれませんが、実際は違います。
「結果の出るスイング」を突き詰めていくと、
最終的には「魅せるスイング」になっていくような、そんなイメージです。
「魅せるスイング」から突き詰めていく方のルートはないのか?
そんなふうにお思いの方もいるかもしれませんが、それはないと思っておいてください。
結果の出るスイングに必要なのは、
「自分の身体にあっていること」
「シンプルであり、明確であること」
最初にご紹介したチャールズ・イーズムの言葉のように、
結果の出るスイングに到達するためには、
なるべく無駄なことはせずに、シンプルにする必要があるのです。
例えば、ブレがどうしても大きくなるフルスイングの練習ではなく、
ハーフスイング、腰から腰、肩から肩のスイングから作っていく。
長いクラブではなく、シンプルに振れる短いクラブで練習をする。
ゴルフのラウンドではフルスイングをする機会というのは、
考えているよりも多くはありません(パターも含めて)。
それなのに、フルスイングの練習ばかりをしてしまう、
ハーフスイングの練習はほとんどしない、、、これでは本末転倒です。
アマチュアゴルファーの方が、ゴルフをストレス解消の手段にしていると、
練習場ではどうしてもフルスイングばかりになってしまいます。
しかしそれは自己満足でしかありませんし、
自分に合ったスイング、結果の出るスイングは作れません。
小さいスイングから、スイングを作っていく、、、
そうすることによって、長期的に見ればフルスイングも大きく変わってくるはずです。
ゴルフも家具と同じで、機能を第一に考えながらデザインしていくと、
結果としてシンプルで機能的なものになるのですね。
またメールします。
小原大二郎