2025.11.02
From:大森睦弘
神戸の自宅より、、、
こんにちは、大森睦弘です。
さて、今回は
「右脇締めろは百害あって一利なし」
というお話をさせていただきます(ビデオ&おまけあり)。
トップで右脇を力で締めて、
右肘が浮かないようにしていませんか?
「脇を締めなさい」は
しばしば指導でも言われることですが、
トップでそれをやってしまうと
スイングの問題の根本原因の呪縛から逃れられないばかりか、
右肩や右肘への負担も多くなって怪我しやすくなります。
(続きはビデオにて)
右脇締めろは百害あって一利なし
パソコンでご覧頂いている方は、字幕を出して見られるようになりました。
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(おまけ付き)
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右肘は浮かす
では、トップで右腕はどのようにするとよいのでしょうか。
トップに向かって右腕でクラブを支えながらも、
右腕が上下する動きは邪魔しないようにします。
これさえ守れば、スイング全体は劇的によい方向に向かい、
飛距離は伸びて不意の曲がりも減らせます。
ここで最悪な動きは、右肘を曲げて
クラブを手であげようとする動きです。
しかも、この動きに気づいているゴルファーは
非常に少ないことが現状です。
さらに、トップ近くでシャフトが水平のときに
シャフトが打ち出し方向の右を向くシャフトクロスを嫌がって、
トップで右脇を力で締めている場合もあります。
そして、実は右脇を締めるほど、
右肘を曲げる動きは大きくなって悪循環となります。
トップで右脇を締める動きの問題の全体像
そこで、トップで右脇を締める動きの問題の
全体像を見てみましょう。
高いトップをつくってボールを飛ばそうとすると、
トップ近くで右肘の外側を上にあげる動きを誘発して
右肘は体の右外に外れるようになります。
そうすると、トップで右腕は
左手を甲側へ折る方向へ押すことになって、ヘッドは開きます。
そして、トップ近くでシャフトが水平のときに
シャフトが打ち出し方向の右を向くシャフトクロスでは、
ダウンスイングでヘッドはアウトから入りやすいなどの問題を発生させます。
本来はレイドオフである
シャフトが打ち出し方向の左を向いているぐらいのほうが、
ダウンスイングですんなりインサイド寄りからヘッドを入れやすいです。
そのため、スイングでの無駄な動きを減らして
安定したショットを打てるようになるために、
右脇を力で締めて極端なシャフトクロスをしないように言われたりします。
右脇を締める弊害
ところが、トップで右脇を締めることは
一見ボールは曲がりにくくなったとしても、
さまざまな問題を発生させます。
第一に飛距離が出せなくなります。
不意な曲がりを減らしながらも飛距離を出すために大切なことは、
右腕でクラブをしっかり支えることにあります。
ところが、右脇を締めようとすると、
右肘を曲げなければクラブはあがってくれません。
そうなると、まさに手あげである右肘を曲げる動作で
トップをつくることになります。
そして、右肘を曲げるほど手元は体に近くなり、
まさにスイングアークとしてのクラブが辿る軌道が小さくなります。
ダウンスイング序盤でクラブ全体のスピードをアップさせるほど
楽に飛距離を伸ばせますから、
まさに右肘を曲げる動きでは飛距離を伸ばせません。
さらに、右腕がクラブを支えることは
飛距離アップにとって重要です。
右腕が支えとなっていることで
クラブの勢いでグリップエンドが左肩から離れ、
左腕を引っ張ることで左肩甲骨周りをしならせることができます。
ここで、右腕を曲げるとか右脇を締めようとするほど
右腕は支えとして弱くなることで、
左肩甲骨をスライドさせてくれなくなってしなり不足になります。
右肩への負担
また、本来は ダウンスイング序盤では右上腕の内旋動作で手元を加速し、
グリップエンド方向にクラブの重心を引っ張ることで
クラブ全体をスピードアップします。
この腕の内旋動作では右脇は空いているほど
右肘への負担は少なくなります。
右脇を絞めている状態で内旋でパワーをかけることは、
右肩への無理な負担増となって
故障の原因になりますから注意しましょう。
バックスイングで脚の動きでクラブに勢いをつけて、
その勢いを殺さないように右脇も楽に空けて
理想のトップでボールを楽に飛ばしたいものです。
左手甲側へ折るとヘッドが開く
また、手首はクラブなどで引っ張られている状態だと、
左手甲側へ折れるとヘッドは開きます。
これは、手首が引っ張られていない状態なら
左手甲側へ折っても手は開かずにいますが、
手首が引っ張られていると親指を軸に回転しやすくなるからです。
手元は体から離すほど飛距離は伸ばしやすい
そして、手元のスピードを見ると、飛距離が出るゴルファーほど
ダウンスイング序盤で手元を加速させています。
インパクト近辺での手元のスピードは
10m/sぐらいでそれほど大きくありませんが、
ダウンスイング開始でのクラブ全体のスピードアップが飛距離に直結します。
そのためには、 ダウンスイング序盤での動きが
飛距離にとって重要です。
そして、ダウンスイング開始で手元を加速できるためには、
右上腕の内旋動作や右肩甲骨のしなり戻りが効果的です。
また、体重と腹筋でグリップエンドを引っ張ることで
クラブ全体を爆発的に加速できます。
クラブをリリースする手首の角度が大きくなる動きでは、
手元から遠いクラブの重心を動かすことには力がいります。
しかし、クラブの重心をグリップエンド方向へ引っ張るなら
もっと楽です。
そして、同じ体の回転速度なら手元は体から離れているほど
手元の速度は大きくできますから、右脇を締めたりして
右肘を曲げることは飛距離にとってマイナスとなります。
右脇は空けて右腕はなるだけ伸びた状態で、
手首の力を抜いて手元の軌道方向へクラブ全体を引っ張るようにしましょう。
右手の向き
ここで、ダウンスイング序盤で
クラブをボールのイメージで加速することも
楽にクラブを加速できるために重要です。
ボールを投げるときには
右手は甲側へ折れている状態でボールを加速しています。
右手の小指側を先頭にはしていません。
その最大の理由は手首の可動域にあります。
手首を親指側に曲げる橈屈(とうくつ)の可動域は
だいたい25度ですが、
甲側へ折る背屈可動域はほぼ70度あります。
それなら、右手を甲側へ折ることで
手首がリリースされるときの動きを大きくできて、
クラブもそれに連動してヘッドは大きく加速できます。
左手で言うなら手の平側へ折れる掌屈させることになります。
そうすると、右上腕内旋でクラブ全体をボールのように扱って
加速するときの手首の折れる方向の理想が見えてきます。
左手掌屈状態なら手首は深く折れやすく、
クラブ全体をグリップエンド方向へ引っ張りやすくなります。
右腕はセットアップでの形をできるだけ変えないイメージですが、
右肩周りは自由に動かし、手首をしなやかに使ったダウンスイングで
ボールを遠くまで安定して飛ばしましょう。
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