From:大森睦弘
神戸の自宅より、、、
こんにちは、大森睦弘です。
さて、今回は
「心・人はなぜ現状に満足できないのか」
というお話をさせていただきます。
どんなにしあわせと思える状況にいても、
同じ状態に長くいると、そのしあわせを感じなくなります。
そればかりか、つまらなくもなってしまう。
そんなことありませんか。
ゴルフでも、同じです。
ゴルフの楽しみを再発見して、
意識レベルから、次のステップへ進みましょう。
人の体と心の反応
人のみならず、すべての動物の脳は、刺激の変化に反応します。
脳というか、体全体の神経細胞がそうです。
そして、細胞というレベルというより、
意識レベルでも、変化しないことには、鈍感になってきます。
一番のしあわせは、普通に生活できていること。
淡々と過ぎていく日々の生活かもしれません。
しかし、あまりにも平坦過ぎて、
目の前のしあわせに鈍感になっていることは、ありませんか。
ゴルフでのマンネリ
ゴルフも、週に2、3回練習場へ通い、
週末はホームコースでラウンド。
でもスコアはほとんど変化なし。
こんなゴルフライフは、淡々としていて、
変化がないように見えます。
月一のラウンドで、練習場へはほとんど行かないという方もいらっしゃいます。
練習やラウンドの頻度の違いはあるにしても、
ゴルフができることそのものは、すばらしいことです。
練習はしているつもりだけど、なかなかスコアに結びつかない。
100を切りたいとは願いつつ、なかなか切れそうな気配がない。
そんな場合、ゴルフをすることそのものが、
義務的な感じになってしまいます。
そう言われて、ハッと思った、あなた。
そろそろゴルフの倦怠期かもです。
靴下とパター
「靴下とパターは新しいほどいい」
と言われることがあります。
ま、靴下は新しい方が、全体的に足をつつんでくれて、
履き心地もいいというところでしょうか。
パターは?
新しいとフェースに傷などがなく、正確に転がせる?
というわけではありません。
実は、ほぼどんなパターでも、いくつかの中から選んで、
フィーリングが合ったと感じたパターは、最初は良くはいります。
え、最初は?
そうなのです。最初は、なのです。
しかし、使っている間に、その前まで使っていたパターと、
たいして変わらなくなったりします。
むしろ、入らなくなったりすることすらあります。
それで、また、以前に使っていたパターに戻したら、また入り出した。
ということもあります。
それって、いったい、どういうことなのでしょうか。
実は、単なる意識の差だったのです。
意識?
意識の変化の恐ろしさ
そうです、意識、パターに対する思い入れの変化です。
新しく出合ったばかりのパターには、自分で選んだ、
フィーリングも良かった、なんかいい気がする、など、
いろいろな思い入れが生まれます。
え、これって、男女の出会いと同じ?
そんな失礼なことを感じてしまうのは、私だけでしょうか。
人は、変化の局面では、いろいろ想像します。
予測すると言ってもいいかもしれません。
こんなことが起きるかもしれない。
こんな風になってくれたらいいな。
きっとこんな風になる。
など、いろいろな想像が頭のなかを、ぐるぐる駆け巡ります。
どんなにいい伴侶と巡り合い、日々共にくらしていても、
その大切さをわすれてしまうことになる。
ある意味、それが普通の人です。
パターとの出会いも、劇的な時もあります。
数あるパターの中から、見ていて気持ちよさそうな形のパターを、
手に取った瞬間、入りそうな予感。
そして、実際にポールを打ってみたら、なんとも不思議に、
ポンぽこポンぽこホールに吸い込まれる。
それは、思い入れが発生して、パッティングに集中できた瞬間です。
しかし、思い入れが消えていくにつれ、
パッティングの調子も、それほどではなくなっていきます。
うつろいがちな心をコントロール
特別そのパターが自分に合っているわけでも、
パッティング技術が良くなっているわけでもないのに、入るようになる。
それは、単に心の問題だったのです。
パターを買ったばかりということが、心へ大きく影響します。
こんな現象を、うまくコントロールできたら、最高です。
脳は、変化を求めます。
脳が気持ちよく感じることをさせてあげればいいのです。
脳が心地よいというのは、どんな状態か。
それは、ちょっと難しいことに挑戦して、
それを達成できた時の達成感を味わっている時です。
脳は、難し過ぎることには、そっぽを向いてしまいます。
簡単過ぎることには、楽しみを見出すことはできません。
ポイントは、次の3つです。
(1)今まで経験したことがない、ちょっと難しそう
(2)すべてを予測できないけど、なんとなくある程度は予測できる
(3)できたらご褒美をもらえる
この3つのことを念頭に、脳が喜ぶことをやろうとすれば、それでいいのです。
ゴルフのラウンドでの具体例
では、実際にゴルフのラウンドなら
どんな風にすればいいのか。
例えば、100を切れていない方ですと、
ラウンドでは、次のようなことをめざすといいでしょう。
ラウンドのボギー以下の数を数え、
その最高記録を狙います。それだけです。
18ホール全部ボギーで、72のコースなら90です。
でも、そんなことはどうでもいいいのです。
100を切れていなくても、ボギーやパー、
さらにはバーディーだって出るときは出ます。
とはいえ、パーを狙おうとするには、まぐれを期待しなければなりません。
バーデイーならなおさらです。
しかし、ボギーなら、もしあながたまだ100を切れていなかったとしても、
狙って取にいくことはできます。
ちょっと難しかもしれませんが、意識して、戦略を練ることで、
狙える目標が、各ホールでボギーを狙うことです。
ロングやショートホールでは、簡単にボギーなら狙えることが多いです。
どちらも、謙虚になることで、
安全にボギーを狙えるレイアウトは多いのです。
ロングは飛距離が必要と考えるのは、間違いです。
1打おまけがあるのですから、
それを有効に使う事を考えて、戦略を練ります。
そうすると、ほとんどのロングでは、
優しくボギーを狙える戦略が見えてくるものです。
謙虚にボギーを狙った結果、パーになる事もあります。
ボギー狙いでバーディーはほぼないのが残念と言えば残念です。
気分転換で、たまにはパー狙いをやってもいいかもです。
でも、パーが取れても、今回のカウントでは1です。
ですからお勧めは、まずは、ボギー以下の数を増やすことに専念の方がいいです。
ま、パーがまぐれとしたら、ボギーと同じカウント1にするほうが、
技術評価としては、より正しいとも言えますので。
ボギー以下の数だけを数えて、その増減を楽しみます。
今まででベストのボギー以下の数を奪取できたら、
あなたご自身に、なにかご褒美をあげます。
ささやかに、おいしい物をプラスして買うとかでもいいです。
週に2回は行かなければならないと思って、
なんとなく面倒にすら感じていた練習を、1回休んで、
ビデオでも観るとかでもいいです。
これは、一例にしかすぎません。
あなたご自身で、脳が喜びそうなターゲットを見つけてください。
ゴルフの練習での具体例
次に、実際にゴルフの練習では、
どんなことを考えて練習を積んだらいいのか。
100をまだ切れていない方にとって、
フルショットでナイスショットは、連発できませんね。
たまに、すばらしいボールが打ち出されたとしても、ほぼまぐれです。
そして、そのまぐれナイスショットを、ずっと待ち続けます。
これでは、脳は喜んでくれません。
なぜなら、ナイスショットが出ても、
内心、まぐれだと思っているからです。
本当に、達成したと、心の底からは思えないからです。
練習場なら、サンド・ウエッジで15ヤード程度キャリーさせる練習とか、
力感8割ショットでいろいろな球筋を打つ練習が最高です。
15yキャリーをなめてはいけません。
15yキャリーさせるなかで、いろいろ直したいポイントを設定して、
それを修正しようとしてください。
そして、2球連続うまくいったら、
何かあなたご自身に、ご褒美をあげてください。
また、もう一つの練習、力感8割ショットでは、力感を8割程度にすることで、
思ったボールを打ち出せる確率は格段にアップします。
そして、力感8割をやっていると、ゴルフの醍醐味の一つである、
ボールをいろいろ曲げたり、飛び出す高さを変えて楽しむこともできて来ます。
左に出て右に曲がるスライスを打とうとして、
2発連続できたら大成功です。
右に打ち出して、左に戻ってくるフックを2連発もいいですね。
練習場のグリーンみたいなところに、2連続でキャリーもあります。
とにかく、なんとなくできそうで、ちょっと難しいと感じる
課題を探すことが、良い練習ができる第一歩です。
そして、ちょうどいい課題が、現状から前に進むきっかけとなります。
では、また。
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