From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、
おはようございます、小原大二郎です。
今日はちょっとレベルの高い話になるかもしれませんが、
気軽にお付き合い下さい。
あるところに、ゴルフのシングルを目指す二人の男性がいました。
WさんとTさん。
Wさんは商社にお勤めで、Tさんはメーカーで働いていました。
同じく40代後半。HCは同じく16ぐらい。
ゴルフの才能も現状のスキルもほとんど同じです。
しかし、違いがひとつありました。
Wさんは毎日家に帰ってから500回素振りをします。
もう一人のTさんは毎日50回素振りをします。
さて、ここで問題。
どちらが先にシングルになることができたでしょうか?
素振り500回のWさん?
・・・だとしたら、「いいからとりあえず素振りしろ!」で楽だったんですが。
しかし、往々にしてTさんのような50回の人の方が上達が早く、
先にシングルになってしまいます。
それはなぜでしょうか?
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考える時間です
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本当に考えてくださいね。
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答えは・・・
50回のTさんは、1回1回考えながら素振りをしていたからです。
500回のWさんは漫然と、ただ500回振っているだけでした。
あなたもゴルフをやっていればわかるかもしれませんが、
1回1回しっかりとフォームをチェックして
本番を想定しながら素振りをしていると、50回でもクタクタになります。
500回なんて到底無理だということを。
うまくなる人、ならない人の違い
ここで質問。
あなたは一回一回の素振り、一球一球のボールを本気で打っているでしょうか?
一振りの素振り、スイングの先に、どんな目標を描いているでしょうか?
毎日500回素振りして、安心してしまっていないでしょうか?
残念ながらそれでは上達は難しいかもしれません。
うまくなっている人とうまくならない人の練習には
大きな違いがあることを、まず理解する必要があります。
もちろん大きな違いは練習時間です。
ツアープロであれば、過ごす時間の8~9割が練習で、
1~2割ぐらいが本番の試合でしょうか。
センスや才能に恵まれたプロですらそうなんですから、
アマチュアにとっては本気で素振りをすることの重要性は、
プロ以上ということになります。
これは当たり前のことですが、
アマチュアゴルファーは圧倒的に練習の時間が少ないのです。
ここまで読んでみると
「そんな、本気の素振りなんて、出来ない。無理だ」
と思ったかもしれませんね。
そもそも趣味でゴルフをやっている方がほとんどなのですから、
ゴルフ以外の時間にも、絶えずゴルフのことを考えるなんて無理でしょう。
本気の素振りは無理?
確かに、ゴルファーの大半の人が、本気の素振りなんてできません。
やろうと思っても、今忙しい仕事のことが頭に浮かんできたり、
家族に「もういい加減にやめたら」なんて言われながらなんですからね。
そこまで根をつめずに、ゴルフは楽しくやりたい。
あなたもそうではないでしょうか???
つまり、ほとんどの人にとって、
本番さながらの本気の練習は無理なのです。
それが本当に出来ていれば今頃、あなたはプロゴルファーです。
本番でもないのに、本番と同じ緊張感を持てる
そのこと自体が才能であり、天才の証だと思います。
では、私たちには本気の素振りができないのでしょうか?
そんなことはありません。
少し考え方を変えれば、本気の素振りは出来ます。
「アマチュアにとっての本気の素振りとは?」
それはたったひとつ。
本番のラウンドを本気の素振りの時間にすることです。
つまり、1~2割の練習の時間で勉強・練習したことを、
8~9割の本番の時間で実践してみる。
本番で得た結果を見て、それから改善していく、ということですね。
先ほどのWさんのように、考えずにいくら素振りしてもうまくなりません。
実際のラウンドでボールを打って、ボールが曲がった、ラフに入った、
バンカーから1打で出なかった、4パットしてしまった。。。
こうした結果を知って、次こそは、と思うから上達するのです。
一回のラウンドでうまくいかなかったとしても、
そこから問題点や改善点が10個以上得られたら、
それを一つひとつつぶしていく練習を普段からすればいいのです。
プロゴルファーですら100%完璧なラウンドなんて
絶対にありえないわけですから。
それだけで数倍、数十倍の収穫です。
うまくなる人は自分でゴルフノート(ゴルフログ)をつけている人も多いですね。
プロを目指す、そのための時間が限られているのなら別ですが、
ゴルフは生涯楽しめるスポーツです。
最終的にスコアがアップすればいいんですから。
結局は仮説と検証
「そんなあ、毎回ラウンドなんてお金も時間もないから無理だよ」
ということをおっしゃる方もいるかもしれませんね。
最近は平日でかなり安く回れるゴルフ場も増えてきましたが、
それも無理なら、練習場でもラウンドと同じようなことはできます。
たとえば、
「このショットは必ずあの50mの看板の左に寄せる」
「次に打つ球はわざと左に曲げて100mのところに落とす」
こんな小さなゲームを一球一球やりながら練習をすれば、
実践の場と限りなく近くなります。
一緒に練習に行く仲間がいれば、
こういう小さなゲームをポイント制にしてやるのです。
(お昼ご飯をかけてやったら、本気度も増しますね)
私たちがすべきなのは、実際のラウンド(またはそれに近い状況)で
仮説検証を繰り返していく事です。
ちなみに最近話題の公務員のマラソンランナーの川内選手は、
練習時間が圧倒的に少ないにも関わらず、非常に強い。
それは、毎週のように試合に出て、実践を練習にしているからだそうです。
練習の時間がないからこその苦肉の策です。
でも、実は、理にかなっていることがわかります。
あ、ここまで書くと、
血眼になってラウンドしてしまう人がいるかもしれませんが、
もちろんゴルフは楽しみながらが基本ですよ。
またメールします。
小原大二郎