From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、
おはようございます、小原大二郎です。
4月に入り、関東はまだ寒い日もありますが、暖かくなってきました。
新たな気分でゴルフに向き合いたい季節ですね。
さて、今日は「スイングを真似る」ということについてお話しします。
真似る、、、それは自分で意識的にせよ、無意識にせよ、
必ずやっている方法だと思いますが、それにはいい点、悪い点があるのです。
盗むことで身につけられるもの
あなたは毎日、私のメールをお読みいただいているわけですから、
ゴルフに関しての情報収集をとてもがんばっていらっしゃるのだと思います。
私がお伝えするゴルフスイング、ゴルフの考え方以外にも
たくさんの理論が世の中にはあふれていますし、
それを目にする機会もおおいですよね。
もちろん、私があなたにお伝えするスイングの考え方というのは、
実際のところ完全なオリジナルということはありません。
今までに多くのスター選手や先輩方のやり方を見て盗んで、
身につけてきたものも、もちろんあります。
私たちプロも、素晴らしいゴルファーの方々を参考にする過程で、
色々な方のスイングを盗むことで、
意識的に自分自身のスイングを作っているわけですね。
そうした中で身につけたものの中で、あなたにお役に立つものは、
できるかぎりあなたにもお伝えしようと思っています。
でも・・・ストレートに真似をしていけない理由
そんなわけで、
「あなたも他のゴルファーのいいところを真似しましょう!」
という話になりそうなものですが、、、
実際、それはあまりオススメしません。
どうしてか? それは。。。
「人間は悪いところや悪いクセを真似しやすい」
という性質があるようなのです。
これは書道の世界でよく言われることなのだそうですが、
「師匠のいいところではなく、悪いところばかりを真似してしまう」
という現象が、書道ではよくあるようなのですね。
これと同じような現象で、お子さんをお持ちの方であれば、
お子さんが「いい言葉」よりも「悪い言葉」のほうをはるかに早く覚えてしまう
という体験を必ずしているのではないでしょうか?
人間というのは不思議なもので、いいことよりも悪いこと、
欠けているところにフォーカスするようにできているようです。
それはきっと、人間の防御本能(マイナスや危険なものをいち早く察知する)
とも深い関係があるようにも思いますが。。。
単純な真似の「もう一つの落とし穴」とは?
もちろん、見たものを見たまま真似ができる人というのも
ある一定数は存在する、、、これも事実です。
そういう器用な人というのは、あまり教えなかったとしても、
「見よう見まねで何となくできてしまう」ということは、確かにあります。
よく言う「センスがいい人」というのは、この部類に入るのかもしれませんね。
実際私も、いろいろなゴルファーを見て、
自分もああいうゴルフができるようになりたいと思って、
マネをしていた時期もあります。
しかし、真似をすることには、先ほどもお伝えした
「悪いところを真似しやすい」ということの他にもう一つ、
大きな「落とし穴」があると思っています。
それは何かというと、、、
「真似したものがあなたに合っているかはわからない」
ということです。
あなたが「これいいな」と思ったスイング。
それはきっと、あなたがいいと思ったのですから、
何かしらの共感があったのでしょう。
しかし、、、だからといって、それがあなたに合っているかというと、
それは全く別の話です。
・自分の体格には合っていないかもしれません
・身体に負担がかかりすぎるかもしれません
・一度身につけると変なクセがつくかもしれません
いいと思っても、そうしたリスクを知らず知らずのうちに
背負うことになるとしたら、、、
せっかくやったことなのに、逆の結果を生むことにもなりかねません。
そうした中で、一番いいのはやはり、
できるだけ人を選ばない、本質的なスイングを身につけること。
その際には、ゴルフのことをよくわかっているコーチが
ついていたほうがいいのは、言うまでもありません。
またメールします。
小原大二郎
追伸:
一昨日の女子プロオープン、堀奈津佳プロが初優勝しましたね。
優勝の裏側では、この練習がかなり貢献していたのだとか。。。
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