From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、
おはようございます、小原大二郎です。
先日、東京でとある方と食事をしました。
Nさん、63歳。平均スコアはだいたい90ぐらいの方で、
以前、レッスンの生徒さんからのご紹介で何度か個人レッスンをさせていただきました。
最近、Nさんがお仕事を引退されて時間が出来たということで、
いっしょにお食事をさせていただくことになりました。
どうせお会いするなら、、、ということで、そのご紹介いただいた方(Kさん)と3名での食事会です。
食事をしているうちに、自然とゴルフの話になり、
「最近も小原プロに教えていただいた練習を続けていますよ」
みたいな話をNさんからお聞きしました。
「でも最近、90を切ることが少なくなってねえ・・・」
とこぼしていました。
Nさんはお勤めもいわゆるお堅い会社だったのでとても真面目、
ゴルフについても勉強熱心で、向上心のある方です。
しかし、Nさんのお話をうかがっているうちに、
今Nさんに必要な練習は、以前私がお教えした練習方法ではないと感じまいsた。
「Nさん、今はその練習はあまりしないほうがいいかもしれませんよ」
確かにその練習は私もいろいろな方にご紹介しているのですが、
仕事をリタイアされて家にいることが多くなったNさんには、
自分の年齢に合った無理のない身体の維持のほうが大切だと感じたのです。
■2つの「上達」アイディア
そこで私が提案したアイディアは2つ。
1.とにかく歩くこと。初めは10分の散歩からスタートして、
週が変わるごとに5分ずつ伸ばしていき、最終的に40~50分の散歩をしてもらう。
2.ストレッチ。一定期間身体を動かすストレッチ。
可能であれば軽いダンベル運動やリストバンド運動も。
ダンベルがなくても2Lのペットボトルに水を入れて持ち上げるだけでもOK。
Nさんの場合、まだまだ元気なのですが、
このまま外に出ることが少なくなって筋力が落ち気味になっていることが
スコアに影響を与えていると感じたので、このようなアドバイスをしました。
ゴルフは生涯楽しめる数少ないスポーツですが、クラブを振る動作がある以上、
筋力が完全に衰えてしまってはスコアは悪くなる一方です。
特に散歩は、最近の研究では、散歩で記憶力が上がるなんていう結果もあるそうです。
確かに外を歩いていると、頭がスッキリしてきたり、今までにないアイディアが出てきたりしますよね?
もしかしたら、認知症予防なんかにもいいのかもしれません。
小原「Nさんって、今、あまり外に出ることが少ないんじゃないですか?」
Nさん「はい。」
小原「だったらまずはリタイア前の身体に戻ることですよ。」
Nさん「なるほど。確かに最近、ちょっと体の衰えを感じていました。」
小原「働いていらっしゃるときには、通勤電車で足を踏ん張ることもあったでしょうし、
外を歩いたり、オフィスの中をあるいたりしていらっしゃったんですよね?
それだけでも実は、かなりの運動になっていたんですよ。」
Nさん「そうですよね。確かに! 散歩しようとは思ってたんですけど、なかなか億劫でね・・・」
小原「散歩を続けるだけでスコア上がるかもしれませんよ」
Nさん「ええ、早速明日からやってみますよ」
同席していたKさんも「オレもやってみようかな」なんて言い出したり、、、
■身体、判断力、、、
正直、ゴルフのスキルというのは、一度キチンと身につけておけば
そうそう落ちるものではありません。
しかし、身体の衰えや判断力の衰えというのは人間誰しもあります。
シニアゴルファーの方にとっては、その衰えとどう向き合っていくかが
大きなテーマになるのかもしれません。
もし今回の散歩やストレッチをすることでスコアがあがらなかったとしても、
Nさんが70歳、80歳になった時に、同じ年齢の方よりも
確実に元気にゴルフができるはずなのです。
次の日、Nさんからメールが届きました。
「とてもスッキリしました。散歩、続けます!」
きっと今回の行動が、これからのNさんに大きな価値を与えてくれるに違いありません。
またメールします。
小原大二郎