From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、
おはようございます、小原大二郎です。
前回から、腰から腰のダウンスイングについてのお話をしていますが、
今回もその話の続きで、
“肩から肩における胸の向き”
について、お話ししていきます。
■胸がどの方向を向いているか?
ダウンスイングで腰から腰の位置、おしりの位置にクラブが降りてきた時に、
胸がどの方向を向いているかということがとても大事になってきます。
胸の向きとしては、
「クローズ」
「スクエア」
「オープン」
の3つの向きがあります。
正しいスクエアというのは、
胸の向きが右斜め45度を向いている状態のことを言います。
右斜め45度よりも右を向いているのがいわゆるクローズの状態、
左を向いているのがオープンの状態ということになります。
ここで、ダウンスイングの初期の切り返しの順番を
思い出してほしいのですが、切り返しではまず下半身から動いて、
次に上半身が動くのが理想の切り返しでした。
この下半身から上半身へのスムーズな連動が起これば、
この腰から腰のところに来ても、胸の向きが右斜め45度を向く
スクエアな状態で腰のところまで降りてくるはずなのです。
■胸の向きで飛び出しの方向が変わる
しかし、ここで必要以上に身体の捻転差の大きいスイングにしてしまうと、
極端に胸が右を向いたままの状態でダウンスイングを迎えてしまいます。
そうするとインサイドアウトのスイング軌道を描きやすくなり、
いわゆる9ボールの右方向にボールが飛び出して、
ドロー
プッシュアウト
プッシュスライス
これらの弾道のいずれかになります。
逆に、ダウンスイングでクラブが腰の位置まで降りてきた際、
右斜め45度を向いているスクエアの状態よりも左を向いている状態は、
下半身リードではなく上半身リードの手打ちの状態になっているということです。
これはボールを打つ前にもかかわらずボールと正対してしまうような状態ですので、
そうするとインパクトでは更に左を向いた状態でボールを打つことになります。
したがってアウトサイドインのスイング軌道になりやすく、
9ボールルールの左方向にボールが飛び出しやすくなります。
つまり出球は、
プルフック
プル(引っ掛け)
フェード
これらのいずれかになります。
胸の向きはオープンにしても、クローズにしても、
いずれもストレートボールを打つには適していないので注意が必要です。
ここで何度も申し上げているように、
初心者の方やこれからゴルフを本格的に始めるような方は、
スクエアなスイングを目指して練習してほしいと思っています。
もし、ダウンスイングの腰から腰のところに来た時点で
すでに胸の位置が開いてしまっているとすれば、
アウトサイドインを誘発しまいます。
その状態でいくらインパクトの瞬間に何かをしようとしても、
そのようなその場しのぎのやり方は再現性が低いと言えます。
胸の向きがスクエアよりも左を向いていたら、
インパクトのところだけを何とかしようとしても意味がありません。
次回も、この胸の向きについてはお話を続けたいと思います。
またメールします。
小原大二郎