2014.12.21
From:大森睦弘
六甲国際ゴルフ倶楽部より、、、
こんにちは、大森睦弘です。
さて、今回は
「心・自律神経とリズム」
について話してみたいと思います。
ミスショット、さらにはOBを打った後は、
ほぼ100%、動きのリズムは速くなります。
でも実は、その前にすでに本来の良いリズムよりも
速くなってしまっています。
そのために、ミスショットなどを打ちやすい体と言いますか、
心の状態になっているとも言えるのです。
ズバリ、うまく心のリズムをコントロールできれば、
ミスの確率は確実に減ります。
今回はそんな秘密に迫る、
自律神経の不思議な仕組みについて、お話します。
自律神経とは
自律神経は、私達の命を支えるものすごく大切な働きを、
こっそりと支えていてくれる「目立ちたがらない働き者」なんです。
例えば、呼吸。
呼吸は意識しなくても、眠っていても、
体に必要な酸素を運搬すべく、動き続けています。
こんな大切な呼吸を始め、体の中の生命維持に大切な内蔵の動きや、
血管の収縮や拡張までコントロールしているのが、自律神経なのです。
自律神経は、交感神経系と副交感神経系の2種類の神経系で、
その働きの強さのバランスにより、
私達の体の意識にはあがらない、生命活動の根幹をコントロールしています。
交感神経が副交感神経よりも活発だと、
体は活発に活動できる状態となります。
逆に、副交感神経が交感神経より優位になると、
リラックスした状態となります。
そして私達の体が最高のパフォーマンスを発揮でき、
病気にもなりにくい状態と言うのがあります。
それは、交感神経も副交感神経も共に元気に働き、
そのバランスがうまくとれていること。
要するに、活動の強さにそれほど差がなく、
活動状態とリラックス状態を行ったり来たりして、
その場の状況に、最適な体に適合している時なのです。
ミスショットすると交感神経が興奮して、
副交感神経に対して優位となり、呼吸や心拍が速くなります。
そして、アドレナリンという興奮物質も体の中に放出され、
さらに心拍数が上がってきます。いわゆる戦闘状態ですね。
これがエスカレートすると、手脚が震えるなどの現象も出てきます。
逆に、副交感神経が優位になりすぎると、
リラックス状態を通り越して、うつ病などになりやすくなります。
普段の実力を余すところなく発揮できるための要は、
適度な緊張とリラックスを、自由にコントロールできる事です。
そして自律神経は、二十歳を超えると
10年で15%づつ衰えてゆくという数字があります。
ということは、全体のレベルがだんだん下がり、
副交感神経などの低下の量が同じであっても、
交感神経と副交感神経の力の差の割合では、
より大きな差となってしまうことになります。
若いうちは放ったらかしでも、まあまあいいかもしれませんが、
年齢を重ねるに従い、しっかり自覚して、
自律神経の低下を防止してゆきたいものです。
副交感神経の強化の勧め
自律神経の中でも、副交感神経の方が、
交感神経よりもへたりやすいのです。
そのため、自律神経のバランスを崩す要因は、
主に副交感神経が弱ってくることで発生します。
ということで、主に副交感神経が弱りにくくする努力をすることで、
自律神経のバランスは保ちやすくなります。
実は私は、自律神経のバランス維持のために、
中学から高校ぐらいにかけて、
シュルツ博士の自己催眠による自律(神経)訓練法をやっていました。
それも効果的だったのでお勧めなのですが、
普段の生活の中に溶け込んだ、もっと簡単な事を、今ではやっています。
(1)朝起きたらコップ一杯の水を飲む。
(2)食事の前にコップ一杯の水を飲み、ゆっくり噛んで食事をする。
(3)寝る1時間以上前に、コップ半分ぐらい水を飲む。
※本当はコップ1杯ぐらいは飲んだ方が良いのですが、
夜トイレに行かなくてもいいように、1時間前で半分にしています。
この就寝の前後で水を飲むというのは、一般的に勧められています。
寝ている間に体から汗で失われ、寝ている間は補給されないでいる水を、
寝る前後で補給して、体が水分不足になることを防止します。
実は、これが、副交感神経にも効くんです。
原理は、水を飲むと胃と腸が動き始めます。
そして、胃と腸は副交感神経によってコントロールされているので、
胃と腸が動く様に仕向けることで、副交感神経の活動を誘発させるという仕組みです。
朝は、副交感神経優位から交感神経優位に移行する時間ですので、
その時に水を飲むことで、その移行を緩やかにしてあげます。
夜は、水を飲んで副交感神経優位方向に傾けることで、
寝付きが良くなり、良い睡眠を誘導する助けとなります。
ここで飲み過ぎて、夜トイレに行くほどにはならないように、
飲む量を控えめにする事と、早めに飲んでおくということで、対策します。
食事をする行為そのものでは交感神経が急激に活発化するので、
その前に水を飲んで、バランスの崩れを最小にするという意図です。
ゴルフのプレーで自律神経を安定化する方法
ゴルフのプレーで、自律神経を安定化する具体的な方法として、
次の事を強く意識します。
◯ゆったり歩く事、それに伴って、呼吸もゆっくりする
ただそれだけなのですが、自律神経は整ってきて、
あなたのプレーに良い影響を与えてくれます。
なんせ、呼吸は自律神経が司っているんですから、
呼吸は直接自律神経に働きかける、強力な道具なんです。
そしてもう一つ。
体育会クラブなどでは、先輩が後輩に
「30分前行動」を強制させる場面もあります。
実は、それが、自律神経には非常に良いことなのです。
例えばプレーする時、ギリギリに車でゴルフ場に到着して、
スタートのティーグランドまでの間一時も落ち着く事ができないようでは、
交感神経が興奮気味で、リズムは速くなってしまいます。
そうなると、すでにその時点でミスショットを起こしやすい、
体や心の状態と言う事ですね。
ですから、最低、次の事を守るようにします。
◯ 30分以上余裕を見た行動をする
そうすることで心に余裕ができて、
自律神経のバランスを健全に保つことができ、
普段の力を発揮できる、心と体の状態とすることが出来ます。
ミスショットした時どうする?
ミスショットした後は、自律神経のバランスが崩れて、
交感神経優位となり、呼吸や心拍数が速くなります。
そんな時は、深呼吸を行ってください。
ちゃんと大きく吸って、ゆっくり大きく吐き切ってください。
ただこれだけです。
さらに落ち着きたいなら、水を飲んでください。
そうすることで、朝夕の水と同じで、
胃腸の動きを誘発して、副交感神経を少し元気にしてくれます。
そうする事で、交感神経が飛び出してきた状態をカバーして、
自律神経のバランスを、安定化してくれる助けになります。
また、水を飲むという行為そのものが、
少しの「間」を作ってくれて、呼吸もしっかり深くできるのです。
そして、それが、副交感神経が目を覚ますキッカケを作ってくれます。
では、また。
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