From:江連忠
神戸の自宅より、、、
こんにちは、プロゴルファーの江連忠です。
今回は、
「スウィングの軸って、どこにあるの?」
というテーマで、お話ししたいと思います。
「スウィングの軸がブレているから、球が曲がるんです」
「もう少し軸を意識してスウィングしてみてください」
あなたはレッスンなどを受けていて
そんなことを、言われたことはありませんか?
でも。。。
そもそもスウィングの軸って
いったいどこにあるんでしょうか?
軸はどこにあるのか?
たとえば、コマとかの場合であれば
真ん中に通っている心棒が軸になるわけです。
では、この心棒を人間の体にたとえるとすれば。。。
どこになるでしょうか?
せっかくなので、
あなたもちょっと考えてみてください。
・
・
・
・
・
どうでしょうか。おそらく多くの方が、
「背骨…?」
自分の背骨を、コマの心棒にたとえて
回転をイメージしているのではないかと思います。
確かにスウィングに軸があるとすれば、
背骨が中心になると思います。
しかしながら、背骨はコマとは違って、身体の中心にはありません。
たしかに体を正面から見れば、
背骨というのは身体の中心にあります。
ですが横から見た時、背骨は身体の中心ではなく後方、
つまり背中側にあるわけです。
「背骨は身体の中心ではなく後方、背中側にある」
これ、当たり前のようにさらっと言っていますが
実はこの認識を持つか持たないかは、とても重要になってきます。
というのも、そこの認識が甘いと、スウィングの軸の意識が背骨より前、
つまり「胸」「腕」「グリップ」に集まりやすくなるのです。
軸の意識をどこに置くか?
ためしに、胸を中心に身体を回してみてください。
そうすると、
・バックスウィングでは左肩が下がってしまい
・ダウンスウィングでは右肩が下がってしまう
という、いわゆる「ギッタンバッコン」の動きに
なってしまうことが、わかると思います。
これはつまり、軸の意識が前のめりになるために
軸のブレや手打ちを引き起こしていると考えられます。
それに対して、意識を背中や背骨に持っていくと
身体の動きが左右に大きくスムーズに動けるようになってきます。
では、ここで改めて
軸がブレるとは、具体的にどういうことを言うのか?
背骨をスウィングの軸として考えるのであれば、
・バックスウィング中に身体が伸び上がったり
・左右に傾いて前傾角度が変わってしまうこと
これを軸がブレると言ってよいと思います。
もともと背骨は緩やかに曲がっているのですが、
スウィング中はその形をなるべくキープしたいわけですね。
ただしこれはあくまで、軸が背中だと
仮定した場合の話です。どういうことか?
軸はあくまで「イメージ」に過ぎない
なぜ、敢えて「仮定」なのかというと、人間というのは
コマのように1本の軸棒ではなく、2本足で立っています。
つまり、コマのように単純な構造とは言えないのです。
ですので、誤解を恐れずに言えば
スウィングの軸は、あくまでイメージに過ぎない
レッスンプロによっては
「1軸スウィング」とか「2軸スウィング」とか
そうした表現をするのを聞いたことがあるかもしれません。
ですが、それらもあくまでイメージでしかありません。
それを踏まえて、私の場合はスウィングの軸は
身体全体を、一本の「太い軸」と考える
つまり、体そのものを心棒と見立てて、
それを動かすようにと教えています。
そう考えると、軸がブレるというのは、
重心や身体がおかしな動きをすること
と考えれば、分かりやすいでしょうか。
たとえばプロの場合は、重心は左右にしか動きませんが、
前傾角度が保てないアマチュアゴルファーの方は
重心が上下に動いています。
それは、軸がブレているという状態です。
体の動いていい許容範囲
また、スウィングを真正面から見た時にも、
身体が動いて良い「許容範囲」というものがあります。
たとえば、プロのスウィングを動画で見て
アドレスの姿勢の輪郭をマジックでなぞったとしましょう。
そうしてみるとわかるのですが、バックスウィングで
この「アドレスの枠」から身体がはみ出すプロはいません。
頭はアドレス時より半個から1個分は右に動きますが、
それ以上は動くことはありません。つまり、
・このアドレスの枠から身体がはみ出したり
・頭が1個以上右に動いたり
・あるいは頭の高さが大きく変わる人
こういう方は、軸がぶれていると言えます。
そして同じように、ダウンスウィングからインパクトにかけて、
上体が枠からはみ出すプロもいません。
ただし、右から左への体重移動が大きいために
インパクトで左脚が太もも1本分くらいは
アドレス時より左へ移動するでしょう。
ですが、インパクトまでに上体が枠からはみ出すようなら、
やはり軸がぶれていると言えます。
軸のブレないスウィングを身につけるには?
同じように、後方から撮った映像でも、
アドレス時の姿勢を枠取りしてみましょう。
そうしてみて、
・バックスウィングで身体が伸び上がったり
・頭が下がったりしている人
それは前傾角度が変わって軸がブレた証拠となります。
インパクトまでは枠から身体全体がはみ出さないように
意識することが必要です。
「軸のブレについてはわかりました。
では、軸のブレないスウィングを身につけるために
何かいい方法はありませんか?」
これについてはやっぱり
クラブを背負った状態で行うボディドリル
これがいつでもどこでも出来ますし、一番効果的です。
やり方は簡単、クラブを首の後ろに横に乗せ、
両手で両端をしっかり支えます。
この状態でシャドースウィングをするわけですが、
この時に背骨の角度が変わらないようにすることがポイントです。
肩にかついだクラブを回すのではなく、あくまで身体の重心を意識し
重心が上下しないように身体を動かして下さい。
最初はゆっくりと、すべてのパーツをチェックしながら
慣れてきたら、シャープに身体を動かします。
このボディドリルについては
行う際に、このようなイメージをしてみてください。
体は常に枠の中にあるのだから
バックスウィングでもトップでもダウンでも
どこからでも球を叩くことができる
もし軸がブレていたら、身体を元の位置に戻さないと
クラブが球に届かないわけです。
ですが、身体があるべき枠内にあれば、
どこからでも球を打てる、ということです。
このイメージは、とても重要で
このように考えていると、軸の考え方が変わってきます。
そうすると当然、球筋も変わってくることは
言うまでもありません。
軸のブレないスウィングを身につけて
理想の球筋を実現してみて下さい。
真剣であることが、唯一のゴルフの楽しみ方。
ゴルフは人生を豊かにする素晴らしい方法。
江連忠でした。
<本日のオススメ>
【ご存知でしたか?】
小原大二郎のパター上達法が書籍に!
この書籍『小原大二郎のライン・パッティング』では
一般ゴルファーが知らずに損している
「パターの3つの真実」を公開しています。
キャンペーン中の今のうちに
コチラから早めに手に入れて下さい。
↓
コチラをクリック
期間限定の1,000円オフ