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何となくうまくなりたいは危険

2013.01.29
obara

From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、

おはようございます、小原大二郎です。
今日は「何となくうまくなりたい」というのは
絶対にいい結果を生まない、、、そんな話をします。
ゴルフをやっているほとんどの人は、
このようなことをわかっていると思うのですが、
なかなかそうではない場合も多いようで。。。

■何となく100切り。。。
かなり前に教えた生徒さんなんですが、
平均スコアがだいたい115~120ぐらいで、
「100を切りたいです」
という要望で、レッスンを受けることにしました。
私が教えている時には、自分の目標がどのあたりを望んでいて、
そうなりたい理由というのをできるだけ明確にしてレッスンをしています。

そんなわけで、その生徒さんとお話をしていたのですが、
小原 「目標は100を切りたいんですよね?」
生徒 「はい」
小原 「100を切りたい理由というのは何かありますか?」
生徒 「うーん、そうですね。やっぱりゴルフやっていると、
何となく100切りっていうのがいいのかなと思って」
小原 「なるほど。。。そうですか。
だったら、自分のどこを修正すれば、
100切りの目標が達成できそうですか?」
生徒 「うーん、考えたことないですね。。。」
この生徒さんの場合、初めはこんな感じでした。

■目標が明確で悪いことは絶対にない
こういう場合、たいていの人は
「ドライバーが飛ばないから、まずは飛距離を伸ばしたい」
「アプローチのトップが多いので、そこを何とかしたい」
「パターが入らないので、そこを教えてほしい」
それが適切か、見当違いかは置いておいて、
何か自分なりの「答え」のようなものを持っている場合が多いです。
でも中には、先ほどの方のように、
ただ何となく100を切りたいんですよね、みたいな人もいます。

当たり前のことですが、目標を達成するには、
自分の目標の下位目標のようなものが絶対に必要です。
そうした「小さな目標」を持つことで、
大きな目標もより具体的なものになるので、
それで悪いことというのは一つもありません。
この生徒さんの場合、最終的には無事100を切って、
目標を達成することはできたのですが、、、
初めの何となくの目標のままのことがしばらく続いて、
他の人よりも達成まで時間がかかってしまいました。

■売上を150%にしたいなら。。。
目標を達成するために、たとえばお店をやっていらっしゃる方なら、
現状の売上を150%にしたいという目標を立てたとしましょう。
そのときに、単に「売上を上げる」と言っているだけではなくて、
「今のお客さんの数をさらに15%増やそう。
そのためにはどんな広告をすればいいだろう?」
「今のお客さんに10%多くお金をいただきたい。
そのためにはどんな工夫をすればいいだろう?」
「お客さんがお店に来ていただく頻度を月平均5回から6回にしたい。
そのためにはどんなサービスをすればいいか?」
こんなふうに3つに細分化して、
そこからさらに具体的にやることを決めていくのでないでしょうか?

あ、ちなみにこの場合、
115%×110%×120%=151.8%
(お客様)(単価)(来店頻度)
になりますね(合ってますか?)。

ゴルフもこのお店の売上アップと似たところがあって、
「3パットをなくすことで合計で6~7打は縮めて。。。」
「頻発しているトップボールをラウンド中に2回までに減らして。。。」
「ドライバーのOBを最低でも1回までにとどめて。。。」
そんなふうに考えていくと、
「やっぱり1mのパット練習を徹底的にやろう」
「トップを減らすためにビジネスゾーンの練習を家で毎日やろう」
「ティーショットでドライバーを無理に打たずに
場合によってはフェアウェイウッドやアイアンも使おう」
そんな気持ちになってくるものです。
もちろん、お店の売上アップもゴルフのスコアアップも
現実はそう簡単ではないかもしれませんが、、、
このように考えることで、いろいろなアイディアが出てきますよね?
まず目標があって、その目標を達成するために何をすればいいか、
そんなイメージを働かせられるかどうかが、スコアアップのカギになります。

またメールします。
小原大二郎

追伸
ちなみにさっきの生徒さん、後でよくよく話を聞いてみたところ、
実はスコアが目標というよりも、
「一緒に会社の部下と回っていて、恥をかきたくない」
というのがホントのところだったようで。。。(笑)
でも、スコアがよくなって、おかげえ恥をかかなくなってよかったと、
とても喜んでいらっしゃいました。
そういう裏ニーズもあるんですね。。。

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ゴルファーにとって一番怖いものって何?

2013.01.28
obara

From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、

おはようございます、小原大二郎です。
今日は「ゴルファーにとって一番怖いもの」についてお話しします。
「一番怖いもの」。。。それは何だと思いますか?

■あるゴルファーのひとりごと
私が教えている生徒さんで、
とても結果を出されている方がいらっしゃいます。
その方、仮に「Aさん」としておきましょうか、
40台の男性なのですが、なんとハンデ「3」。
いわゆる片手シングルと呼ばれる方ですね。
お仕事で忙しい中でも、日々練習を欠かさず行なっていらっしゃいます。
Aさんにはたくさんのゴルフ仲間がいらっしゃるそうなんですが、
あるとき、たまたま一緒に回った方が(それほど上手ではなかったそうですが)
こんなことをおっしゃったそうなんですね。

「ゴルフでうまくなる必要があるんですか?
そこそこでやっていてもゴルフって楽しいんだから、
別にいいじゃないんですかね???」

もしかしたら、その時のスコアがあまりよくなかったことで、
負け惜しみでAさんにそんなことを言ったのかもしれませんが。。。(苦笑)

■「成長が止まること」が一番怖い
もちろん、ゴルフというスポーツはすそ野の広いスポーツですから、
「楽しければいいじゃん」でやるのも、決して悪いことではありません。
でも、Aさんはその話を私にしてから、こんなふうにおっしゃいました。

「確かにその人にとっては『たかがゴルフ』なのかもしれません。
でも、せっかくゴルフに時間もお金も使うんだったら、
『されどゴルフ』という楽しみ方をしたいですし、
うまくなりたいという気持ちを無くしたくはありませんよね。
仕事でもゴルフでも『成長が止まること』が一番怖いです」

おそらく仕事でも、とてもやる気があって、限られた時間の中で
最大の成果を出す為の工夫をしながら働いている人、
「早く終業時間にならないかなぁ~」と仕事中ずっと考えていて、
仕事が終わってもいないのに、時間が来たらすぐに帰ってしまう人、、、
そんな2種類の人がいるかもしれません。

この二人の違いは、一体何から来ているのでしょうか?
生まれつきの気質の問題なのでしょうか?
それとも、モチベーションの問題なのでしょうか?

■息を吸って吐くのと同じ
ありきたりな答えかもしれませんが、私が思うに、
その違いは「ゴルフが好きか?」「夢中になっているか?」だと思います。
Aさんのようなタイプの人は、根っからのゴルフ好きです。
大好きなゴルフをしているのだから、うまくなろうとすることが、
息を吸って吐くのと同じくらいに自然なことになっています。
好きだから、もっともっとやりたいし、もっともっとがんばりたい。

その一方、Aさんと一緒に回った人先ほどの人は、、、
こういう言い方は失礼かもしれませんが、別にゴルフでなくてもいいのでしょうね。
でもまあ、周りもやっているし、
テキトーにやってもそこそこ楽しいから、やっている。
ですから、うまくなることにガツガツしなくてもいいじゃん。。。
そんなふうに思ってしまうのでしょう。

Aさんのようなタイプの人は、仕事の日も休みの日も関係なく、
決められた練習をするでしょう。
そして、ラウンドのときには、自分の実力を出せるように精一杯やるし、
もちろん目一杯ゴルフを楽しみます。

このメールを読んでいる人の中にも、
「『楽しければいいじゃん』でいいじゃん」という人もいるかもしれません。
「その方が気負いせずにゴルフを楽しめるでしょう?」という言い分ですね。
もちろん、そうしたスタンスでやっても楽しいのが、ゴルフの魅力でもあります。

でも私はゴルフコーチとして、ゴルファーの一人として、
「ゴルフで成長が止まることが一番怖い」と答えるAさんのような方を
これからも支援していきたいなあと思っています。

あなたはどちらのタイプですか?

またメールします。
小原大二郎

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胸の向きで出球をコントロールする方法

2013.01.27
obara

From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、

おはようございます、小原大二郎です。
腰から腰のダウンスイングについてのお話をしていますが、
今回もその話の続きで、
“胸の向きで出球をコントロールする方法”
について、お話ししていきます。

■胸の向きで出玉をコントロール
前回の話では、胸の向きは「右斜め45度がスクエア」で、
胸の向きが正しくなければ、インパクトの瞬間に何かしようとしても
意味がない、ということをお伝えしました。
しかし、ここで逆に考えてみると。。。
ダウンスイングの腰から腰の位置、クラブが腰の高さに降りてくるときの
胸の向きを意識してコントロールすることができれば、ボールが飛び出していく方向、
すなわち出玉をコントロールすることができるようになります。
たとえば、意図的に捻転差を大きくして、胸が右を向いた状態で
ダウンスイングに至っていればドローボールが打ちやすくなります。
一方、あまり捻転差を使わずにドアスイング気味にクラブを下ろしてくれば、
フェードボールが打ちやすくなるというわけです。
特に上級者にとってはこうしたダウンスイングの胸の向きを
コントロールする体の動きを作っていく中で球筋を実現させていくのは
とても大事な考え方です。
ダウンスイングで腰の高さにクラブが降りてきた時に
胸の向きがどうなっているかで、振りぬく方向とボールが飛び出す方向が決まります。

■ドローやフェードを打つためのポイントに
ドローボールやフェードボールを打つ方法の一つとして、
この胸の向きを意識することは球筋をコントロールする上で
一つのポイントになります。
このように、腰から腰のダウンスイングの胸の向きというのはとても大事です。
よく野球のバッターやピッチャーでも、肩が開く、胸が開く、
開かないというような表現をすると思います。
バッターにしてもピッチャーにしても、開かない動きのほうがいい動き、
身体がターゲットを向くのが遅ければ遅いほどいいとされています。
ゴルフでもほぼそれと同様に、胸の向きが適切に調整されている必要があります。
ターゲットが自分の身体の左にあるというゴルフという動きの特性上、
がまんする意識がないとスイングはどうしても左に開きやすくなっています。
しっかりと時間をかけて、ポジションを確認しながらシャドースイングをして、
いい胸の向きで下ろしてこられるように気をつける必要があります。
ここでは主に胸の向きだけに絞って説明をしていますが、
腰のラインは当然肩のラインと並行になってるわけではありません。
下半身リードで、ターゲットの方向により向いているはずです。
腰から腰のダウンスイングで胸の向きが右斜め45度で降りてきたときは、
下半身はほんの少し先に回転していることになります。
もちろん、今後お話しするインパクトでは、インパクトを迎えた時は胸が正面、
腰が更に左側に回転しているはずです。

次回も、腰から腰のダウンスイングについてお話しします。

またメールします。
小原大二郎

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効果的な練習をするために

2013.01.26
obara

From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、

おはようございます、小原大二郎です。
今日は、効果的な練習をするための方法についてお話しします。
ところで、、、
効果的な練習をするためには、何を考えればいいのでしょうか?

■スコア構成要素の全てを練習
ゴルフの上達を達成するためには、、、
 ・ドライバー

 ・ミドルアイアン

 ・ショートアイアン

 ・30yショット

 ・グリーン周り

 ・ロングパット

 ・ショートパット

 ・コースマネジメント
これらのスコア構成要素の全ての練習をしないといけない。。。
そんなふうに思っていませんか?
それはある意味においては真実なのですが、
しかし、必ずしもそうではありません。
ゴルフの上達をうまくやるためには、
 「スイング」
そう、上記の要素全てに共通するスイングを磨くのが近道です。

■正しいインパクトのスイングを身につける
そのスイングを身につけるための練習が大切なのはわかりました。
 「スイングを身につける」

でもスイングをみにつけるためには、具体的に何を行えばいいのか?
それが、私の提唱している「ビジネスゾーン」になります。
結局ゴルフにおいて一番大切なのはインパクトの瞬間に
 クラブのスイング軌道
 クラブのフェースの向き
これらが自分の意図するようになっていることが大切です。
このインパクトの瞬間がうまくいっていないと、
どのクラブで打とうがダメでしょうし、
思い通りの所にボールを運ぶこともできません。
腰から腰のビジネスゾーンの練習を繰り返し行うことで、
確実なインパクトを手に入れることができるのですね。

■地味だけれど。。。やっぱり結局は近道
次に重要な部分、、、それは「アドレス」と「グリップ」です。
なぜかというと「正しいアドレス」「自分に合ったグリップ」が
その後のスイング決定づけてしまうからです。
しかし、、、この「アドレス」と「グリップ」の話はとても地味で、
これを読んだからといって、明日からアドレスとグリップに気をつける、、、
そんなふうには、なかなかならないというのが現実です。

しかし、それでも敢えて私が言い続けるのは、
 「やっぱり重要だから」
 「できているようでてきていないから」
これに尽きます。

実際、スイングが良くない人の8~9割は、
アドレスとグリップに原因があることがほとんどです。
私の指導の中で、アドレスとグリップをいじっただけで
ものすごくスイングが改善してしまった、、、そんな例も少なくありません。
ちょっと厳しいことを言いますが、そうした現実があるのに、
それなのになぜ「自分は違う」と思ってしまうのでしょうか?
効果的な練習をするためには、スイングを作る、
そして、アドレスとグリップに気をつける。
地味なこと極まりないですが、結局はそれが近道です。
今日はなんかものすご~く平凡なメルマガになってしまいましたが、、、

またメールします。

小原大二郎

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「ゴルフのセンスがない」ほうが幸せ?

2013.01.25
obara

From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、

おはようございます、小原大二郎です。
今日は、いわゆる「ゴルフのセンスがない」ほうが幸せ、という話をします。
「いや、自分にはゴルフの才能ないから」
そんな方にこそ、今日は読んでいただきたい内容です。
スポーツの上達を考える上では大切なことをお話しします。

■天性でやれてしまっている人。。。
特にプロゴルファーなどはそうなんですが、アマチュアでもいわゆる
 「天性」
のようなものでゴルフができてしまっている人というのも、
実は少なくなかったりします。
子どものころから、身体を動かすことに慣れていたり、
いわゆる野球などでバットを振り回すスポーツをしていたりして、
クラブを振るときに「カン」が働いてしまうような人ですね。
そういう「カン」を持っている人が、
これも持って生まれた「負けず嫌い」の気持ちでゴルフの練習をすると、
やり方は適当でも、ある程度のところまでいけてしまう。。。
多くはないかもしれませんが、そういう人も少なからずいらっしゃいます。
実際、そうした天性やカンをお持ちの方というのは、
努力で積み重ねている人がものすごい苦労をしているところを、
あっという間に乗り越えてしまいます。
そんな人を見ていると、
 「自分には到底無理だ。。。」
 「これで自分が努力してゴルフをやる意味なんてあるんだろうか。。。」
そんなふうに思ってしまう人もいらっしゃると思います。

■天性は再現性がない
私も大人になってからゴルフを始めた人間ですから、
そうしたアマチュアゴルファーの気持ちは、とてもよくわかります。
でも、ハッキリ申し上げて、そうした天性やカンだけでは
長いゴルフ人生を戦えないというのも、また事実です。
これは別にプロゴルファーだけではなくて、アマチュアも同様です。
そうした天性のカンをお持ちの方は、いい面ももちろんあるのですが、
何も考えていない分、欠点もあります。
その最大の欠点は、、、
 「一度忘れてしまうと再現するのが難しくなる」
ということです。

これはどういうことかというと、、、
いわゆるセンスがある人というのは、
そのセンスは意識して身につけたわけではないので、
何をすればうまくなるのか、うまくならないのかを知りません。
そうすると、たとえば何かのきっかけで上手く行かなくなったときに、
どうすればいいのかわからない、、、ということになってしまいます。
天性には再現性はないんですね。

■実はセンスがある人は「不幸」?
じゃあ、天性のある人であれ、ない人であれ、
 「正しい努力を継続すること」
これこそが、最終的には近道なのだと、私は思います。
センスだけでやっている人というのは、
いわゆる「努力のしかた」がわかりません。
でも、それこそセンスのカタマリのようなプロゴルファーでさえ、
普通の人では想像もできないような努力を重ねてプロになっています。
ハッキリ言って、センスだけでゴルフをするなんて、
うまくなる喜びを知らないわけですから、
それはゴルファーとしては「不幸」とも言えるのかもしれません。

しかし、正しい努力を知っていること、
ゴルフには何が大切で、何が大切でないかを知っていれば、、、
ゴルフのセンスがなかったとしても、
一つひとつの壁を乗り越えていくことができますし、
その壁に達成感を感じることもできるでしょう。
そういう意味では、センスがない人のほうが、
ゴルフをやることの喜びを知っている人、と言えるかもしれません。

センスがある人は確かに幸せです。
でも、もしあなたがセンスがなかったとしても、
センスがある人以上の喜びを、ゴルフは与えてくれるかもしれませんよ。

またメールします。

小原大二郎

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