From:大森睦弘
六甲国際ゴルフ倶楽部より、、、
こんにちは、ETGA(江連忠ゴルフアカデミー)の大森睦弘です。
今回は「上手い人のパターは短くて軽い」という話をしてみたいと思います。
最近では、様々な構造を持ったパターがもてはやされてます。
最初の流れは、デイブ・ペルツ氏の「2ボールパター」かもしれません。
ただ、このような流れは悪い動きをそのまま放置することにもつながり、
個人的には複雑な気持ちがしないでもありません。
(大森睦弘についてご存知でないかたはこちら)
http://g-live.info/?page_id=733#ohmori_prof
どんなパターが感性を伝えてくれるのか
最近のパターを見ると、、、
・長尺にして、体の動きを殺して手で揺らすようにして
体の動きの悪い点を直さなくてもそれなりに上手く打てるようにしたり
・ヘッドを前後に長くすることで、慣性モーメントを大きくしたり
・センターシャフトにすることで、ボールがパターヘッドの
重心ラインから多少外れて当たっても、フェース面がぶれにくくすることで、
芯に当たらなかったミスを最小限に抑えたり
こんな構造のパターがもてはやされています。
しかし、、、
誰がどうということまでは覚えていないのですが、
見ていてうまいと思った人のパターには必ずと言える特徴があります。それは、、、
「短くて軽いパターを使っている」
ということです。
このようなパターは最近もてはやされているパターと比べて、
ミスの許容範囲は格段に狭く、ミスをはっきりわからせてくれます。
軽いということは体の一部になりやすく、
体の動きが直接パターヘッドに伝わりやすいのです。
そのため、ミスも伝わりやすいのですが、感性も伝わりやすいのです。
うまいから使う? 使ったからうまい?
うまいからミスの許容範囲の大きなパターが必要ないのか?
短くて軽いパターを使って、ミスがはっきりわかる状態で
練習を重ねたからうまくなったのか?
もしかしたら、どちらも正しいのかもしれません。
そういえば、パターは変えたばかりの時はよく入るとも言われますが、
それはかなり当たりだと感じています。
どうしてなのか、これはあくまでも想像ですが、、、
新しく手に入れたパターとじっくり会話してさまざまな感触を感じようとしているから、
ミスもわかりやすいのではないでしょうか。
そして、うまくパターに動きを伝えようとするから丁寧に操作するのかもしれません。
まさに「短くて軽いパター」と同じですね。
軽いということは、自分の体の動きを邪魔しにくいということになります。
では、体の動きに素直な軌道というのはどんな軌道なのでしょうか。
パターヘッドの軌道はまっすぐ引いてまっすぐ出すほうが方向性がいいともいわれます。
この軌道に関してはいろいろ賛否両論があるのですが、
私は直線軌道には違和感があります。
というのは、まっすぐ操作するためには、体の回転だけではなく、
手の操作が必要になります。
体の回転だけでストロークすると、丸い軌道になります。
パターが短いほど下を向くことになるので、体の回転の結果は上から見ると直線に近づきます。
しかし胸の後ろが水平になるまで体を前傾しないとすると、
多かれ少なかれ体の回転だけでストロークすると、パターヘッドの軌道は、丸い形となります。
実際、私の場合、慣性モーメントの大きなパターでストロークすると、
手の中でパターが勝手に動こうとする感触があり、
グリッププレッシャーに不用意な変化を感じてしまいます。
そのため、自分の動きが悪くてグリッププレッシャーに変化が起きたのか、
どうなのかがわからなくなってしまうんです。
パターヘッドは直線的に動こうとするのですが、自分の体の動きは少し円軌道なので、
その動きの違いがグリップに伝わってくる感じでしょうか。
練習専用グニャグニャパター
ここで大切のことは、パターヘッドの軌道を、
手の動きで無理に直線に近づけようとしないことです。
動く部分が多くなるほと、緊張した場面ではうまく動けなくなります。
練習では何でもできますが、試合やラウンドでは全く別の世界が待っています。
ここぞという時にボールをホールに沈める確率を上げたいなら、
動かす部分はできるだけ少なくしたいものです。
ストローク中、グリッププレッシャーはできるだけ変化させないようにして、
お腹と胸の境目を捻るようなイメージで体をターンさせるようにします。
そして、下半身はいつストローしたのか全くわからないぐらい不動。
この動きができたら最高です。
ということで、あなたも練習用に軽くて短めのパターを用意してみてはどうでしょうか。
さらには、練習にはグニャグニャシャフトのパターも練習には最高です。
なぜなら、シャフトがやわらかいので、手で変な操作を行うと、
それが増幅されるので、誰かに見てもらわなくても、
どこかまずいという点が簡単にわかるからです。
そして、グリッププレシャーを一定にするように練習していると、
ご自分にぴったりなリズムやストロークがわかってきます。
1m程度の長さの距離でいいので、打ち出し方向が思った方向通りに
なっているか確認できれば、ものすごくいい練習になります。
では、また。