2016.02.21
From:大森睦弘
神戸の自宅より、、、
こんにちは、大森睦弘です。
さて、今回は
「心・私のセットアップルーティーン」
というお話をさせていただきます。
ラグビーの五郎丸選手、相撲の琴奨菊で一躍有名になった、
セットアップルーティーンには、
あなたもご興味が湧いてきたことと思います。
以前、このメルマガ「心・心を決めるセットアップルーティーン」でも、
心のためには、セットアップルーティーンが大切だということをお話しました。
今回は、私のセットアップルーティーンを
図解入りでもう少し詳しくお伝えすることにします。
セットアップルーティーンの効果
まずは以前お話したことの復習も兼ねて、
セットアップルーティーンの効果を確認してみます。
技術的な面では、セットアップはスイングの問題の80%ぐらいを抱えていて、
止まっているボールを打つというゴルフにとっては、かなり重要です。
逆の言い方をするなら、止まっているボールを打てるのだから、
ボールに対してじっくり構えを作ることができるのですから、
それを利用しないてはないということです。
事実、セットアップを正しく修正することで、
手っ取り早くスコアを良くすることができます。
まずは、セットアップの改善に取り組むことが、
簡単で効率のいい方法です。
しかし、それ以上に、セットアップは、
その手順をいつも一定にすることによって、
心をいつもと同じにできるようになります。
また、自動的に集中に入ることができるようになります。
いつも同じリズム、時間、「間」、動作を行うことで、
静かな心に導くことができます。
そして、セットアップが決まったら、
飛距離もボールの曲がりも確定して、後は体を揺らすだけです。
ラグビーの五郎丸選手、相撲の琴奨菊も、いつもと同じ手順で
キックや相撲の取り組みに入ることで、
良い結果が出ることを実感しているがゆえに、それを続けているのです。
私のセットアップルーティーンの全体像
私のセットアップルーティーンの全体像を図解してみました。
詳しい動き(1)グリップをきっちり作る
ボールの後ろに立って、ターゲットを確かめるようにしながら、
真っ直ぐに立った状態で、右肘の内側である右肘のえくぼを上に向け、
左手親指の位置を決め、グリップをきっちり作ります。
このとき、右腕で下からクラブを支えるようにして
右肘を体に付けてクラブを保持しておいて、
左手親指の位置をきっちり決めると、
右肘えくぼも上向きに自動的に向けやすくなります。
ボールにヘッドをセットしてから、下を向いた姿勢でグリップを作ると、
グリップの精度は悪くなります。
また、下を向いてもぞもぞグリップを作っている様子は、
見ていても、いつ動き始めるのだろうかとか、
同伴競技者の方をいらつかせる要因にもなります。
それを感じると、あなたご自身も、
やすらかな気持ちでセットアップに入ることができません。
特に、左手の親指の位置は、かなり精密に決める必要があります。
この左手親指を元に、クラブと腕、さらにはフェースの向きと
スタンスの向きの関係までが決まってくるからです。
左手親指さえきっちり正しく置けたなら、あとはその左手親指に対して、
右手は生命線を乗せていくなどで、左右の手の向きの関係は一定に保つことができます。
素振りは、グリップを決めてから、基本的には1回だけ行うことがお勧めです。
私の場合は、セットアップルーティーンに入る前に、
グリップを作って素振りを1回行っておきます。
たとえば、前の人がショットして、一喜一憂している?
最中などに素振りを行ってしまいます。
そして、ボールの後ろ側に立って、ターゲットを確認してからは、
基本的には素振りは行いません。
実は、私はパッティングのときも、グリーンにあがって、
一回素振りを行ったら、同じグリーンで、次に何回パッティングしようとも、
素振りは基本的にはそれ以上行いません。
素振りの変則パターンの例
ただし、微妙なタッチとか曲げ方を行うフルショットしない
アイアンショットでの場合には、ちょっと変えています。
わたしのセットアップルーティーンには、基本パターン以外に、
さらに分けて2つのパターンがあります。
今回は素振りに対する変則パターンの一つをお伝えしておきます。
次回に、グリップのお話をするつもりですので、
そこで詳しい私のグリップの作り方も含め、私のセットアップルーティーンの
もう一つのパターンをお伝えしようと思います。
まず、ボールの後ろでターゲット方向に体の正面を向けて、
一回だけ実際の振り幅をイメージした素振りを行います。
そして、ボールの近くで、今度は体をボールに向けて、腰から下の範囲で、
クラブを入れる感じをつかむ素振りを1~2回行います。
そこから、ヘッドをボールにセットして、通常のルーティーンに入ります。
グリップと素振りの関係
グリップをきっちり作る前に素振りをするということは、
特別な場合以外はあまりお勧めできません。
素振りを空振りにしたくないからです。
素振りと言えども、今から行おうとしているスイングを
きっちりたどってクラブを振りたいのです。
また、素振りをしたら、左手のグリップがずれている
なんてことが無いようにしたいです。
スイング中に左手のグリップがずれるということは、
左手の人差し指と親指でできるVの字の間に隙間がありすぎるなどが原因で、
トップで緩んでずれることになります。
ただし、左手のVは力ではなく、
グリップに最初にきっちり置いた左手親指に密着するように、
左手全体を右に回してきて、左手Vの字が密着するようにします。
ただし、右手のVはゆったりと隙間を開けておくようにします。
右手のVが締まっていると、スイング中、右腕をねじる動きが強調されてしまい、
ボールのコントロールは難しくなります。
ここで、右肘の内側であるえくぼが上を向いているように、
右腕をゆったりとさせておくようにします。
右手はパワーですから、体の動きでしっかりしなるようにしておきたいからです。
詳しい動き(2)上半身を決める
グリップが決まったら、両腕を一旦上にあげ、
静かに降ろしてきて、右腕が体に少し触れたあたりで止めます。
右肘の内側であるえくぼが上を向いていて、
右腕がゆったりとしていることを再確認します。
右肘の外側が体の右側を向いていては、バックスイング開始から
いきなり右腕が体の右側に外れやすくなります。
ちなみに、左腕は自然に肘は背中側に向かって45度ぐらい向いていればいいです。
左腕は命綱、右腕はパワーと言われます。
ですから、左腕は自然にクラブを支えている感じで、
そのままヘッドを誰かに引っ張ってもらったら、
腕に対するヘッドの向きが変わらないような腕の感じとグリップにします。
右腕はパワーを出すまでは、しなるようにゆったりさせ、
ボールヒットに向かっては、あたかもビンタをするときのように、
しなった右腕がしなってから、そのしなりが戻るように動いて、クラブを強く振ります。
この右腕の動きは、あなたご自身で動かすのではなく、
スイング中の体の回転によって、右腕がしならされて、
それがリリースされることにまかせることが重要です。
詳しい動き(3)ヘッドをボールにセット&足踏み
ヘッドの入り方をイメージして、上半身は変化させないで、
股関節を曲げながらヘッドをボールの後ろにセットします。
背中をまるめるのではなく、股関節を曲げる動きで骨盤を前傾させることがポイントです。
ヘッドが決まったら、ヘッドをできるだけ動かさないで足踏みして足場を決めます。
グリップはすでにボールにヘッドをセットする前に決めていることを思い出しましょう。
ボールヒットでどんな角度でヘッドを入れたいかを意識して、
ボールの後ろにヘッドをきっちりセットすることがかなり重要です。
実際には、ボールヒットでは、セットアップのときに比べて、
右手甲側へ折れるヒンジが深くなっている分、少しヘッドがかぶる形になります。
しかし、それは意識して行うのではなく、体が回転する動で上半身やシャフトがしなる分、
ヘッドが置いて行かれて、勝手にヒンジが入って、その分ハンドファーストの形が増強されるだけです。
セットアップでヘッドをボールの後ろにいったんセットしたら、
そこからはヘッドからシャフトの角度までをできるだけ動かさないで、
気持よく振れそうな足場を探すことで、あなたに最適な体の形ができあがります。
傾斜地なら傾斜地なりに、足元も勝手に決まってきます。
しっかり足踏みをして、楽々振れそうな足場を探そうとすればいいです。
グリップが正しければ、足場は勝手に良いところに収まってきます。
詳しい動き(4)ワッグル&ターゲット再確認
ヘッドを揺らすワッグルは、ある意味オプションになります。
ワッグルを行わないのなら、この動作は割愛してもいいです。
とはいえ、ワッグルは、スイングに血流を流してくれる、大切な動きですから、
普段から練習して使えるようにしておくことをお勧めします。
ワッグルでは、両股関節を伸ばして、ヘッドをボールの上に浮かせ、
ターゲットを見ながらワッグルします。
ワッグルは手首だけをガシガシ曲げるというよりも、
脚の動きに連動してヘッドまでを揺らすことで、
足元から肩、手首までをつながりを保ちながらリラックスさせることができます。
この全身のつながり感が、その後のショットにものすごく重要な動きを生み出します。
詳しい動き(5)すかさずバックスイング開始
ワッグルが終わるやいなや、息を吐きながらおなかを凹め、
両股関節を曲げて重心を落とし、ヘッドを軽くソールするかしないかぐらいで
フォワードプレスしてバックスイングを開始します。
ヘッドの下の部分が芝に触れたか触れないかぐらいのところで、
即座に下半身から動き始めて、バックスイングを開始する感じです。
ボールの後ろに立ってから全体でだいたい15秒、
ワッグルしながらターゲットを見てから約3秒でバックスイングを開始できるように、
ワッグルの時間などが長く成り過ぎないように意識して練習しておきます。
あなた独自のセットアップルーティーンを作ろう
また、セットアップルーティーンは、こうすべきだということはありません。
まずは、誰かの手順を真似てみます。
そして、そこにいろいろあなたなりの工夫を加えたり引いたりします。
練習用とラウンド用は少し変えてもいいです。
私は、ノーマルショットのときと、100ヤード前後と、
グリーン回りの微妙なアプローチなどの3種類用意しています。
バンカーショットはソールしないだけで、ほぼノーマルと同じです。
また、飛ばしたいときに、ちょっと加える動作もあります。
そして、雨の日用に、特別なルーティーンを作っておいてもいいです。
ただし、ターゲットを目で確認してから8秒以内で、
ターゲットのイメージは消えてしまいますから、ターゲッを見てから
8秒以内でボールヒットできるルーティーンとなるように注意します。
通常はバックスイング開始からボールヒットまでは長くても3秒ぐらいです。
ということは、ワッグルを行いながらターゲットを見てから5秒以内に、
バックスイングを開始できるようなルーティーンならいいです。
スロープレー
スロープレーに関しては、それぞれの大会などで
1ラウンドや1ホールや1ストロークに対して時間を決めることができます。
ちなみにUSPGAでは警告されてからは、1打について40秒などと決められています。
ただし、グリーンを狙うショットを最初に打つとか、
最初のパッティングを行う場合では60秒などとなっています。
一回の素振りを入れて、この規定の半分ぐらいの時間で
ショットやパッティングを完了できれば、同伴競技者の方も、遅いとは感じないですね。
スロープレーに感じさせない技
スイングまでの時間はそれほど長くなくても、見ていて遅いと感じるプレーがあります。
それは、動きが止まるセットアップです。
必ずどこかが動いていれば、それほど気にならないにしても、
動作が止まると、いつ動くのだろうとか、いろいろいらいらさせてしまう要因になります。
また、スイングリズムという観点からも、必ずどこかが動いているようにします。
コツとしては、足踏みやワッグルをすることです。
また、バックスイング開始でフォワードプレスするようにしておけば、
決まったタイミングで動きを止めないままスイングを開始しやすくなります。
フォワードプレスは、動き出そうとする反対方向へ反動を付けるように少し動くことです。
多い例は、手元を打ち出し方向へ一旦少し押しこむなどの動きです。
ヘッドをきっちりボールにセットしてから、気持よく振れそうな足場を、
足踏みをしながら探しますが、足場が決まったら、すかさず股関節を伸ばして
ヘッドを浮かせてワッグルを入れるとか、フォワードプレスの流れで
バックスイングを開始するなどとします。
長すぎない範囲で、あなたご自身の最高のセットアップルーティーンをつくりあげて、
静かな心でプレーしましょう。
では、また。
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