From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、
おはようございます、小原大二郎です。
今日あなたにお話したいのは、、、
ちょっと批判を受けてしまう部分もあるかもしれません。
ですが、あなたにゴルフを上達していただく上で、
どうしても知っておいていただかなくてはいけない部分でもあります。
あなたがどのように受け取られるかはわかりませんが、
意を決して、書かせていただきますね。
アウトサイドインを直したい
ちょっと前のレッスンでのことです。
私が教えることになった、40歳代のMさん。
Mさんはスコアが100前後で、調子がよければ100を切りますが、
切れないこともけっこうあって、スコアが不安定。
そんなわけで、私のところにいらっしゃいました。
ゴルフで何かを学ぶという姿勢はかなり貪欲なほうで、
いろいろな雑誌や教材で学んでいらっしゃるようでした。
ゴルフ特有の言葉にもかなりお詳しい様子。
そんなMさんが初めて私のところに来て、こんな話をさせていただきました。
Mさん「私の場合、肝心なときにドライバーでスライスが出てしまって、
それでスコアを崩すことが多いんです」
小原 「なるほど、そうなんですね」
Mさん「このスライス、スイング軌道がアウトサイドインだからだと思うんです。
だから小原先生には、これからのレッスンで
アウトサイドインを直す方法を教えて欲しいんですが。。。」
小原 「はい、じゃあとりあえず、何球か打っていただけますか?」
Mさん(何球か打つ)
小原 「うーん、なるほど。。。」
Mさん「やっぱりアウトサイドイン気味にスイングがなっていますよね?」
小原 「ええ、そうですね。
でもMさん、確かにアウトサイドインなのはそうなんですけど、
直したほうがいいのははむしろ、そこではないような気がしますけどね。。。」
Mさん「え、どういうことですか?」
本当の原因は。。。
Mさんの場合、確かにスイング軌道がアウトサイドインなのはそうだったんですが、
そのアウトサイドイン自体を直すのはあまり効果がない感じだったんですね。
というのも、原因はもっと別のところにあったのです。それは、、、
「アドレス時の肩のライン」
Mさんがアドレスをしている時、その時点で肩のラインが開いてしまっていて、
それが原因でスライスになっていたんですね。どういうことかというと、、、
Mさんはアドレスの時点で、いわゆる肩のラインが開いてしまっていたんですね。
肩のラインが開いていると、バックスイングでは
その肩のライン上にクラブが上がっていくことになります。
そして、インパクトのスイング軌道は、アウトサイドインになっていた。。。
というわけです。
もちろん、Mさんは自分がアウトサイドインになっているのは知っていたので、
それをスイングでどうにか修正しようという意識はありました。
しかし、それはどちらかというと腕の動作でどうにかしようということになって、
必然的にスイングを崩しやすい身体の動きをしてしまうことになります。
そのことが、スイングの不安定にし、
スコアも不安定にしていたのだろうと思います。
中上級者でもハマりやすいワナ。。。
これは少し言いにくいことですが、もし今回Mさんがそのまま自分で
「アウトサイドイン」を何とかしようとしていたら、、、
以前よりも上半身で何とかしようというスイングになって、
余計にスイングを崩してしまっていた可能性もあります。
そういう意味では、Mさんが今回プロに処方箋をもらおうと決心したこと、
私が指摘したことを素直に受け入れてくれたのは幸運だったかもしれません。
私の生徒さんは、Mさんの例のようにどの方もみなさんゴルフに真剣、
一生懸命で研究熱心な方ばかりです。
ですので、自分なりに問題点、課題点を見つけて、
それを何とかしようという気持ちを持っていらっしゃいます。
ですが、、、、、
逆にそうした研究熱心さが、逆に自分を追い込んでいることもあるようです。
人によっては「気にするべきはそっちじゃなくてこっちですよ」みたいなことを言うと、
気分を害される方もいらっしゃるようです。
スイングが悪いと言っている中上級者の方でも、よくよく拝見させていただくと、
実はそもそもグリップ、アドレス、スタンスがよくなかった、、、
そんな例も、実は少なくないのです。
ここで、ゴルファーのあなたに覚えておいていただきたいのは、、、
「プロから『自分の考えと違うことを言われたらチャンス』と考える」
ということです。
誤解を恐れずに言わせていただけるのであれば、、、
そもそもやり方が間違っていたわけですから、
そのやり方を改めないことには、先に進むことはできません。
それなのに、自分の考えに「同意」を求めるためだけに受けるレッスンでは、
そもそもレッスンを受ける意味がないのではないでしょうか?
「アウトサイドインが原因だと思うんです」
「いや、原因はそこじゃないみたいですよ。。。」
こうしたプロのコーチとのやりとりがあってこそ、
自分が変われるきっかけを得られるのではないか。
ちょっと厳しい言い方になってしまったかもしれませんが、
少なくとも私は、そう思っています。
またメールします。