From:大森睦弘
神戸の自宅より、、、
こんにちは、大森睦弘です。
さて、今回は
「心・笑いでスコアアップ」
について、語らせていただきます。
「極限になると、笑う」そんな不思議が
今も私の教訓として、頭から離れません。
でもそれは、人に備わったすばらしい機能なんだと、
つくづく感じます。
しかも、それがゴルフのスコアアップにつながるという、
なんともおかしな(?)話ではあります。
そして、この「笑い」は、
作り笑いでも、まあまあの効果があるのですから、
さらにおかしな(?)話になります。
ストレッチングでの極限状態で起きた事
昔トレーニングでやらされた、ストレッチングでの場面で。
相撲の又割りもそうかもしれませんが、可動域を広げる事が主な目的で、
週に1回、午前中いっぱい、ストレッチング。
どんな、ストレッチングかと言いますと、
3分以上の長いなが~~~い時間、強烈に伸ばし続ける。。。
そんなある意味、筋肉が多少損傷しても、
まずは腱を伸ばして、可動域を確保するというたぐいの、
恐怖のストレッチングです。
腱をストレッチングする事は一般的に難しく、
筋肉を収縮させて、その筋肉を押すとか、
かなり特殊なストレッチングでないと、効率良く伸ばせません。
痛いほどというより、痛い事なんか無視して、
とにかく力いっぱい、伸びるところまで伸ばします。
腱までしっかり伸ばして、急激に可動域を広げようとするやり方の一つです。
2人組になって、お互いに伸ばし合うのですが、
絶対これ以上は伸びないというところまで、伸ばさせられるのでした。
コーチがそうさせたという状況です。
そんな中、ほぼ100%みんな笑うんです。
え、どっちがって。それは、伸ばされる人側が100%笑います。
伸ばされていって、極限まで伸びたあたりで
「痛い、痛い、痛い」と言い始め、さらに伸ばしていると、
痛いとも言わず、とうとう笑い出すのです。
本人は楽しくて笑っているわけでもなんでもないのですが、
とにかく、表情も声も、正にわらっているように見えるのです。
でも、こんなストレッチングをやると、
3日間ぐらい、筋肉は余計硬くなって、動きづらくなります。
あたかも、ハードなウエイトトレーニングをやってみたいです。
でも、腱は伸びて可動域が広がる方向になり、
トータルでは、可動域は段々広がって行きます。
たぶん、ストレッチング以外で、
同じようなご経験をされた方もみえるかもしれませんね。
わたしは、エンジニア時代の仕事で、絶望的な壁に突き当たると、
別の話題でもいいから、チームみんなが笑える話題で、
今、目の前の苦悩を乗り越えるきっかけを与えることをよくやっていました。
問題が発覚して、それが深刻になるほど、
「あいつが悪いから。。。」
「。。。という判断がまちがっていたから。。。」
とか、前に進めないような話題が、どうしても出て来てしまいます。
目の前に立ちはだかる難題は、実は誰もやらなかった事に遭遇した瞬間であり、
前に進めるチャンスでもあるのです。
誰も乗り越えられなかった課題が、目の前にあるとわかったら、
まるで、大きなダイヤの原石が足元に転がっているようなものなのですから。
難題から少し離れて、第三者的に上空から見ることができる、
何らかのキッカケがあればいいのです。
その簡単な方法が、その場を明るくする何かをするということです。
そう意味で、自然にみんなが笑顔になれる、
ま、言ってみれば「笑い」です。
本当に、どんな状況でも、その場が暗いと、
どんどん悪い方向、悪い方向へと転落して行ってしまうのです。
でも、明るく振りまわっていると、なんだか知らないのですが、
より良い方向へ進んでくれます。
難題を打破できそうな、いろいろなアイディアが出てくるというのか、
自然に出そうと努力している雰囲気になるのです。
笑うという事
なぜ、笑ってしまうのでしょうか。
こんなにつらくて、苦しいのに。
どうやら、その裏には、
大脳生理学とやらを持ち出さなければならないようです。
人は、危機状態から逃れる、
いろいろな機能を持ち合わせています。
その一つに、大脳の中の麻薬物質があります。
それは、ドーパミンです。
ドーパミンが脳の中で放出されると、
危険回避行動をとりやすくしてくれます。
ところが、ドーパミンを大量に放出した後には、
それを中和するための物質である、しあわせホルモンとも言われる、
エンドルフィンが放出されます。
エンドルフィンにより気分は高揚し、ストレスが減少、
免疫力アップなど、ありがたい効果が現れます。
そして、エンドルフィン。
これって、麻薬見たいなというか、まさに、麻薬であるモルヒネの、
数倍以上の鎮静効果があるとも言われます。
結局、苦しみに対応するために、最初にドーパミン
(日本の医療表記はドパミン)が大量放出されます。
そして次に、それを中和して気分を高揚させる、
しあわせホルモンのエンドルフィンが放出されます。
そして、最後には「笑い」が出てしまうということなのかもしれません。
また、「笑い」は、自立神経系を整えてくれます。
「笑い」ではエンドルフィンが放出されます。
それで、しあわせホルモンとしての効果でストレスが減り、
緊張が解れ、冷静になれる事で、副交感神経が元気を取り戻してくれるのです。
ゴルフのスコアとの関連
スタートホールのティーショットで、いきなりのOB。。。
そんな日は「もう1日が終わった」とショックの嵐の中に
巻き込まれた気持ちになります。
たとえばベストスコア更新のチャンス、残り2ホール。
このホールを乗り越えられれば、次のホールはロングで、
3オン狙いなら、まあまあうまくまとめられる。
ところが、このホールでいきなりセカンド池ポチャ。
こんな時も、ショックが大きすぎて、
まさに、目の前が真っ暗。
血の気が頭から引いてゆくのが感じられる瞬間でもあります。
そんな時、笑えたらいいのです。
当然、作り笑いでいいのです。
誰かに見られると、恥ずかしいという事でしたら、
口の横を上にあがるだけでもやりましょう。
実は、この作り笑いでも効果があるという点が重要です。
なんせ、とにかく形を作ればいいのですから。
なぜ、作り笑いでも効果があるのか。
いろいろ説はありますが、一応、科学的に効果が認められているようです。
おもしろい解釈は、脳は意外とバカで、だまされるという話。
作り笑いでも、脳が笑顔を作る筋肉が働いていると勘違いして、
「今、笑顔だから楽しいんだ」
「それなら、しあわせホルモンのエンドルフィンを出さなきゃ」という話です。
OBという苦しみの渦から、最も早く逃げ出すこと、
それは、「笑う」事なのです。
「しあわせだから笑う」と思ったら大きな間違い、
「笑うからしあわせになる」とまで、言う人がいます。
物は考えようで、まさにどんな事に遭遇しても、
それを、あなたの中でどうとらえるか。
それによって、その後の行動は、大きく変わるのです。
また、OBやトラブルの後は、心拍数や呼吸が早くなるなど、
交感神経が活発化してしまいます。
そうなると、冷静な判断ができないとか、スイングリズムも早くなってしまい、
ミスショットをしやすくなるなどの、スコアに直結するような問題が発生します。
そこで、「笑い」により、副交感神経の元気を取り戻して、
自律神経のバランスを安定化してあげると、冷静に判断でき、
いつもの練習場でやっているリズムでショットできるようになります。
「笑い」の4つの効果
「笑い」の効果は、実は4つもあるのです。
1つ目と2つ目は、すでにお話した「苦痛からの脱却」と
「自立神経のバランスを取り戻してくれる」ことですね。
3つ目は「笑う」事により、
気持ちを切り替える事ができるという点。
作り笑いでもいいので、笑って気持ちを切り替え、
朝一のOBを、むしろいい材料として考えます。
次のティーショットからは、
適当にフェアウェイにボールを置いておけばいいや。
OBがいい事を思い出させてくれたんだから。
そんな具合で、どんな悪い出来事も、前に進める方向の考え方に、
転換する事ができるための、キッカケになります。
この3つの「笑い」の効果によって、
投げやりになりそうなプレーにブレーキをかけてくれます。
そして最後の1球まで、目の前の1球に、
全身全霊をかけてプレーするための、糧となります。
絶対2~5打は、「笑い」で良くなります。
最後の4つ目、これは、即効性のある効果ではありませんが、
かなり重要な効果です。
それは、お腹のまわりの筋肉群を鍛えられるという点です。
笑う事で、横隔膜、腹横筋、腹斜筋、骨盤低筋群という具合に、
まさに、体幹を安定させる筋群が、ほぼすべて活動してくれます。
そうすると、笑えば笑うほど、体幹が安定するようになってきて、
正しく体を動かす事が出来るようになるのです。
そうすれば、当然、スコアだった良くなります。
エンドルフィンよ出よ
ところで、しあわせ物質のエンドルフィンは、
出ては消え、出ては消えを繰り返します。
ところが、ずっと出し続ける極意があります。
それは、高レベルの精神欲求、すなわち、
「自己実現のための明確な目標を設定して行動」
を日々続けることなのです。
そして、それが正真正銘の「強い心」です。
「強い心」を作り上げる、その第一歩は、
ワクワクできる大きな目標設定です。
そして、それを支える段階的目標を具体的に紙に書いて、
誰にでも見えるところに貼る事です。
ちょっと今回の話題からは、脱線でしたが、本当に重要な事です。
では、また。
追伸
私も制作にかかわった、斎藤かおりの教材が今週キャンペーンとのことです。
ETGA飛距離アップの真髄が語られています。この機会にどうぞ。
↓
http://g-live.info/click/driver150205/
*明日2/16(月)までの限定キャンペーンだそうです。
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やってしまったことは、仕方ない。
っとわかっていても引きずるんですよね〜
笑い、4つの効果を教えてもらったので、これからは
立ち直るイメージを持って、笑いながらプレイします。
いつもたかがゴルフ、されどゴルフ(笑)の気持ちは持っていますが、やはり欲が出るので失敗すると落ち込みます。
リカバリーも強くありたいと思います(^^)
とにかく、本心ではとても笑えない状況としても、表面だけでも笑えば、効果が出るので、人の体は不思議と言えば不思議ですね。
人生もゴルフも、いかに降り注ぐ問題から、楽しく立ち上がるかで、成長できますし。
何時も良い話参考にさせて、戴いております。”笑い”頭で解っていても、直ぐ切り替えが、出来ませんでした。心に余裕がないんですネ・・・・実行するぞ。
いつもためになる話をありがとうございます
私は、緊張するショートパットの時に、笑顔を作って打つように心がけています
いつも良いお話を有難う御座います。
私の先輩が「一笑一若」「一怒一老」というう言葉を教えてくれました。今日のお話はゴルフのみならず、人生すべてに重要なことかなと感じました。
初めてコメントします 私もOBなどですぐに落ち込んでしまい 立ち直れないことが数回あります 今日の笑を読んで大変ためになりました 確かにストレッチングでも苦しいと笑いますよね!!有難うございました