From:大森睦弘
六甲国際ゴルフ倶楽部より、、、
こんにちは、ETGA(江連忠ゴルフアカデミー)の大森睦弘です。
今日はあなたに「心を作る」ということについてお話をしてみたいと思います。
いきなり「心を作る」なんて言うと、、、
ちょっと抽象的で難しい話のように感じられるかもしれません。
ですが、今回は心の話だけにとどまることなく、
身体作りの話も含まれていますので、参考になると考えています。
ある日アカデミーでわたしが黙々とトレーニングしていると、
アカデミー研修生のリエンさんが私に質問してきました。
「なんで大森さんはそんなにしっかりトレーニングしているんですか?」
私がリエンさんに答えた中で、是非みなさんにお伝えしたいことがあります。
実は「心」を作っている
こういうことを言うと不思議がられるかもしれませんが、
私がトレーニングをしている昔からの最大の理由。それは、
実は、「心」を作っているんです。どういうことかというと、、、
・やろうと決めたことを、たんたんと実行する
・試合などの厳しい場面に直面した時に「やるべきことはやってきた」
「あとは自分に自身をもって事に臨むだけ」と、
確信できるだけのことをやっておきたい
この2点です。
これは、私のスキー選手だったころからそうだったのですが、
今でもその習慣が抜けていないんですね。
また、いつも同じコンディションを維持することで、
体の変化が「心」に悪い影響を与えにくくするという事もあります。
そして目標とする体を一旦作ることができたら、それを維持します。
自分に合ったトレーニングメニューを一旦作ることができたら、
あとはそのトレーニングを維持していくようにします。
そうすることで、体のコンディションをいつも同じに保ち、
それによって「心」の状態も維持されやすくなります。
また、時々ご自分の体と会話するように、体を動かしましょう。
そうすれば、心と体が一体となってバランスよく仕事をしてくれます。
また、関節を安定させる働きのスタビリティーマッスル
(インナーマッスルとも言われますが)は、無意識で活動しています。
このスタビリティーマッスルをしっかり正しく機能させてあげることで、
何も考えなくても自然に体がうまく動いてくれるようになります。
そのためには、普段から正しい体の使い方を習得するようにしておきたいものです。
たとえば、以前このコラムでご紹介させていただいた、
「JSNXベーシック体操」を毎日やってみるとかでもいいですね。
YouTubeの動画 —「JSNX お布団の中でもできるベーシック体操 」
これも以前ご紹介したものですが、「ウオーミングアップ」などを
ゴルフの練習やラウンドの前には必ず行うこともお勧めです。
YouTubeの動画 —「ウオーミングアップ風景」
こんな簡単なことでもいいですので、まずは始めてみることですね。
どんな簡単なトレーニングでもいいのですが、一定のトレーニングメニューを決めて、
それを坦々と実行するようにしてみてください。
体はもちろんですが、「心」も安定してくることを実感できます。
そして、基本トレーニングをやりながら、いろいろなトレーニングも組み合わせて、
気分転換といいますか、体への刺激の変化を積極的に取り入れます。
それによって、全身にくまなくやる気を与えます。
これで、体も心もリフレッシュできますね。
トレーニングの開発
私がトレーニングをしているのは、他の理由もあります。
その一つは、いろいろなトレーニング理論や、やり方があるので
それを自分の体で試して、その有効性を確認しようとしている事です。
それぞれのトレーニングは、人によってその効果は異なります。
自分に効いたから、他の方も同じように実感できるわけではないのですが、
「同じ効果を得るなら、やり方を工夫しよう」
「うまく組み合わせて実施時間を短縮できないだろうか?」
そんなことを考える事が好きです。
「何をやったらショートゲームが安定するのか?」
「何をやったら飛距離が変わるのか?」
などなど、やったことと結果の連動性を、
まずは自分の体で試しています。
ETGA(江連忠ゴルフアカデミー)でやってもらっているトレーニングは、
私が長年いろいろやってきたトレーニングの中で、
有効性が実感できたものを残してきたのです。
先ほどお話ししたように、トレーニング効果には個人差がありますし、
欠点も各個人によって異なります。
ですから、その欠点を補ってくれるトレーニングには違いがあって当然ですね。
アカデミーでは、各個人差をはっきりさせるためのテストとして、
柔軟性、可動域、バランス、調整力、脳の特性などを検査するいろいろな種目を行ってもらい、
欠点をあぶりだすような事もやっています。
やっているトレーニングに確信が持てなければ、全身全霊を持って
トレーニングに集中することも、真剣に続けることもできませんね。
ゴルフでのショットでも、今から使おうとするクラブに確信が持てなければ、
いい加減なショットになってしまいます。
いったんクラブを選択したら、迷わず思い描いたスイングをしたいものです。
ショットそのものがミスとなったとしても、その確信を持って事に臨んだ事は、
次のプレーへもつながっていくんですね。
個人的問題・左股関節の維持
ここまでが、私が心を作る上で大切にしている
トレーニング上の工夫になります。
そして、せっかくの機会ですので、私がこうしたトレーニングをしている
もう一つの理由を最後に付け加えさせてください。それは、、、
単純に、自分の体の故障のためでもあるのです。
実は、私は「左股関節変形症」で2つの病院で「要手術」と診断されました。
しかし、お世話になっている私の主治医は、筋肉の拘縮(こうしゅく)と
癒着をなくして筋肉の代償動作をなくしていけば、まだまだ使えると言っていただけたのです。
私の左中殿筋(ちゅうでんきん)は、スキーでアイスバーンで強打した時に潰れて、
癒着したまま大殿筋(だいでんきん)がその代償動作を行っていました。
そのため、股関節の軟骨に負担がかかり、すり減ってしまっていたのです。
といいますか、今でも軟骨の状態はそんなに変わらないのですが。
現在ではトレーニング方法をいろいろ工夫して、それによって代償動作がなくなり、
普通にゴルフはできる状態を維持しています。
何よりも、股関節の問題が発覚する以前よりも、ショットしては効率良くなり、
体に無理のないショットができるようになったと実感しています。
そして、いろいろな方を見ていると、スイングを正しくするためには、
スイングに影響する体の部分のコンディションを良くしてあげることが、
上達の早道だということも多いと実感しています。
なぜ、このあまり関係のない話をあなたにしたのかというと、、、
実はこの話は、ゴルフの上達に欠かせない心の持ち方、
「最後まであきらめない」
ということにつながってくるからです。
手術と言われても、今やろうとすることを完遂するためには、
納得がいくまで今自分ができることをやり尽くして、
それでだめなら手術という手段も選択する。
最良の選択肢というものは、なかなか見つけることも難しいですが、
実際にそれを選択できるまでには、いろいろな困難もあるものです。
そんな困難を乗り越えるために大切なことばが
「最後まであきらめない」
ということであり、この一言の中に、
そのエッセンスがぎっしり詰まっているんですね。
。。。今日はいろいろ話が前後してしまったかもしれませんが、
少しでも参考になればうれしいです。
では、また。
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