2015.07.26
From:大森睦弘
神戸の自宅より、、、
こんにちは、大森睦弘です。
さて、今回は
「心・入ると信じれば入るパッティングの怪」
というお話をさせていただきます。
パットをねじ込むには、単に技術ということではなく、
強い気持ちが大きな鍵です。
パッティングが調子いいときの話を聞くと必ず、
「入る気がする」「外す気がしない」
「今居るゴルフ場の中で一番パッティングがうまい」
「ラインが見える。。。」
などなど、ありえないとも言える答えが返ってきます。
こうした気持ちは、どこからどう生まれているのか、
今日はそういう話をさせていただきます。
パッティングの調子がいい人の言葉
独特のパッティングスタイルで、
バシバシパッティングを決める青木功プロは、
「芝の一本一本が見える」とおっしゃています。
プロ選手から聞く言葉で多いのは、
「ジュニアの時は、外す気がしなかった」
「いつも強く打てた」
「こんななのはボンボン入っていたのに」
というような言葉です。
ということは、アマチュア時代の試合で、
かなりパッティングに自信があったということです。
また、そのパッティングが、試合での良い成績を
維持してくれたキーポイントだったのです。
誰にでもある、妙にパットが入る日
あなたも、妙にパットが入る日というのがありませんか。
特に何をしたというわけでもないのに、
長いパットが面白いように決る日。
一日その特別な雰囲気が続くこともあり、
ハーフラウンドで途絶えてしまうこともあります。
しかし、そんな日を再現する技術は、
いまだかつて実現できていません。
一般的にはゾーンに入るとか、
リラックスと集中のバランスが良い時とか、
いろいろ言われています。
しかし、本当にゾーンなどにコントロールして入ることは、
まだ誰も成し遂げていません。
ゾーンはいつやってくるのか、
いつ消えてしまうのか、わからないのです。
ただし、比較的ゾーンに入りやすい人と、
ゾーンに入ったという実感がないまま人生を終えてしまう人もいます。
ゾーンに入るときの共通点
何かをすれば必ずゾーンに入ることができるということは、
まだ言い切れるほどの完全な技術はない、と言いました。
しかし、ゾーンに入っているときに、
共通して言えることがあるので、それをリストアップしてみます。
(1)心が静か
(2)やろうとしていることがはっきりしている
(3)今がすべて
心が静か
心が静かというのは、どんな状態のことでしょうか。
生理学的には、アドレナリンが出て興奮状態になっていないとか、
呼吸がゆっくり、交感神経と副交感神経のバランスが良いなど。
でも、こんなことを言われても、どうしたらいいのか、
まったく見えてきませんね。
そこで、私が心が静かになるために、
実践していることをお話しておきます。
30分前行動を行います。30分というのはどうでもいいのですが、
予定よりも、早めに行動することで、あせる気持ちをゼロにすることです。
あせると、アドレナリンが噴出して、興奮状態になります。
呼吸は浅くて速くなり、気持ちも落ち着きがありません。
なんだか細かいことばかりに気が止まり、本来行うべきことに集中できません。
そして、もう一つ、事前シミュレーションをします。
明日行う行動を、寝る前に頭の中でやってみるのです。
かなり具体的にやります。
何時に起きて、体操して、。。。して。という感じです。
この二つをやるだけで、かなり心が静かな状態で行動できます。
また、朝起きてすぐに、水を一杯飲むと、
その日、静かなスタートができるという実感があります。
これは一応、交感神経と副交感神経のバランスに影響していて、
副交感神経を少し優位にしてくれて、交感神経優位に偏りがちな生活を、
バランスの良いものにしてくれると言われています。
また、私は朝起きてすぐに、お布団の中で、決まった体操をしています。
体を正しく動けるように、筋肉に刺激を与えることを目的にしているのです。
ところが、実は、心の観点からも、この決った行動をすることで、
いつもと同じ心持にできていると感じています。
やろうとしていることがはっきりしている
やろうとしていることが明確だと、そのことに意識を集中しやすいという、
ある意味、あたりまえのことですね。
でも、単にそうしようとしても、できるものではありません。
長期的に計画を作成することは、わかりやすいのです。
しかし、わかりにくいのは、今、この時点で、やろうとすることを明確にするためには、
どうしたらいいのかということです。しかも、これが、かなり重要です。
わかりやすい例としては、怒りがあります。
目の前で、あなたの予測と反する出来事が発生して、
それがあなたに不利益をもたらすことだと、怒りの気持ちがこみ上げてきますね。
あまりいい例ではないとは思いますが、ゴルフのプレーだと、
同じ組でまわることになった同伴プレーヤーが、スロープレーで、
見ていてもいらいらしてしまうとか。
こんな時、いくら穏健派といわれるあなたでも、
スローな人には一種の怒りを覚えます。
そんな時、この人にはスコアでは絶対勝ってやる、とか、思えばいいのです。
怒りがばねになって、あなたの意識をひとつのことに集中させてくれます。
会社でも、いやなやつがいると、絶対、勝ちたくなりませんか。
そして、それが、ものすごく強力な力になってくれるという
ご経験があるのではないでしょうか。
また、いやなことを言われたら、単にそれに対して、
ぐたぐた言うのではなく、行動で跳ね除けます。
例えば、そんなことできるわけないよとか、
頭ごなしに言われたら、カチンときます。
でも、その頭にきたことを、ばねにして、絶対成功させてやる。
そう意識することが、強力なブースターロケットになります。
試合でも、絶対勝ちたい人がいれば、その人に勝つことだけを考えて、
ひたすら行動すればいいのです。
単に、優勝したいとか、このショットをフェアウエーに置いて、
なんとか2オン2パットなら、100切れる。とかではなく。
あいつが100を切る前に、絶対100を切ってやる。とか、
そんなあいつを見つけることです。
なんだか、喧嘩腰な言い方ですが、人って単純なもので、
感情を利用して、よい使い方をすればそれでいいのです。
なになにしたい、とか、なになにしよう。という生半可な意思では、
神様は振り向いてはくれない。そのことを、私はこれまでの人生で、
さんざん経験させられてきました。
ちょっと、過激なお話の様にお感じかと思いますが、
怒りほど、すごいものはないのです。
怒りを味方につけて、ありえないことを実現させてみるのも、
おもしろいと思いますよ。
今がすべて
やることがはっきりすれば、今に意識を集めることができます。
そうです、スコアで勝つためには、
今、目の前にあるパットを沈めることがキーとなります。
ショットでも、無謀なプレーはしません。
心静かで、やることをはっきりさせ、今に意識を集める。
そうすると、パットも入るような気がしてきます。
はずれるかもしれないという不安よりも、入るイメージの方が強くなります。
ラインに真っ直ぐ乗せる技術だけでは、パットは入りません。
強い気持ちが必要です。
そして、その強気ともいえる、心が、
パットが入る方向へ少しは傾けてくれます。
そうすれば、ゴルフの神様も微笑んでくれて、
ありえないような、長~~~いパットも、沈めてくれることもあるかもです。
では、また。
追伸:
私も制作に携わった梶川プロの
「バンカーショットを極める」が現在キャンペーン中と聞きました。
バンカーがうまい人がなぜ結果を出せるのか、
その秘密をこの一本に凝縮しています。
まだ見たことがない方は、一度ぜひご覧になって見てください。
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※明日7/27(月)までだそうです。