2020.11.15
From:大森睦弘
岐阜の自宅より、、、
こんにちは、大森睦弘です。
さて、今回は
「案外多くのゴルファーはボールから遠すぎです」
というお話をさせていただきます(ビデオ&おまけあり)。
ボールに近いゴルファーは非常に少ないですが、
遠すぎるケースは案外多いです。
ゴルフでは、ボールから離れるほど難しくなります。
そして、ボールから離れているほど。。。
(続きはビデオにて)
案外多くのゴルファーはボールから遠すぎです
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(おまけ付き)
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ゴルフがすべて難しくなる
ボールから離れているほど脚は使えなくなります。
また、ただでさえも100切り前はスライスに悩んでいることが
多いにもかかわらず、スライスになりやすくなります。
特にスライスになる理由は、遠くなるほど
ダウンスイングで手元を引きつける動きがやりやすいために、
アウトからインへ向かう軌道になるからです。
さらに、離れすぎる場合は前傾が過度になって疲れやすいばかりか、
ボールヒットで体がセットアップよりもボールに近くなるので
打点が狂いやすくなります。
こんなにスイングに対して大きな影響を与える
セットアップでの体とボールとの距離なのに、
そこから間違っていてはスイング全体が難しくなってしまいます。
遠くなる原因「ハンドダウン」
そして、遠くなることには、色々理由があります。
ハンドダウンすぎるセットアップも、その理由のひとつです。
ハンドダウンになるのは、ボールを捕まえようとするからです。
そして、なぜボールを捕まえたくなるのかというと、
それはグリップがウィークだからです。
ウィークなグリップほど、遠心力で腕が引っ張られると
ボールヒットに向かってフェースが開いた状態となります。
そして、95%以上のゴルファーがウィークすぎるグリップです。
遠くなる原因「トップから振りにいくこと」
さらに、ボールから遠くなる原因があります。
トップからいきなり自ら出そうとする力で
クラブを振りにいこうとするほど、手元とヘッドが外に出ます。
そのため、セットアップでのボール位置まで持ってくることは、
ボールに近く立ってセットアップするほど
戻すための距離が長くなるので大変です。
このようにグリップという基本中の基本が間違っていたり、
ボールを打ちにいきたいという気持ちがボールから離れたセットアップにして
さらにスイングを難しいものにしています。
その他にも色々な問題があるために、風が吹くと桶屋が儲かる的な連鎖で、
ボールから離れすぎたセットアップとなるゴルファーが多くなっています。
適切なボールとの距離の確認
そこで、適切なボールとの距離をチェックしてみましょう。
実は簡単で、セットアップでの
グリップエンドと腰の距離を確認してみれば良いです。
拳2個分あれば適切な距離です。
それよりも手元が腰から離れているとか、
逆に近すぎてもスイング中に余計な力が必要になります。
ほとんどのゴルファーは、この適切な距離に立つと
突っ立っている感じで気持ち悪い物です。
そのことで、普段いかに遠すぎているかが分かります。
ただし、中にはセットアップから力で手元を体に引きつけていて、
手元は近くにあってもハンドダウンでボールからの距離は
遠いということもあります。
そのため、クラブが落ちないで決めたい形を維持できる
ギリギリの力でクラブを支えたときの、
グリップエンドと体の距離を確認しましょう。
お腹が出ていて分かりにくいという場合は、
骨盤の前側の出っ張りのラインと
グリップエンドとの距離で確認すれば良いです。
ボールに対して適切な距離で構えることは
その後からはじまるスイングに大きな影響を与えますから、
きっちり正しくチェックしましょう。
正しい距離の理由
セットアップでのグリップエンドと体の距離は拳2個分でした。
その理由を見てみましょう。
最大の理由は、クラブが遠心力で引っ張られることに
耐えやすくするためです。
ボールヒットに向かって大きな遠心力がかかると、
クラブが腕を引っ張っぱります。
そのときにグリップエンドが左股関節前あたりのおへその高さの
少し上を向くことが、最も自然で無駄な力を入れないで
クラブを支えることができる左腕の形となります。
セットアップではその遠心力がない分だけ少しゆるめると、
ちょうどグリップエンドが左股関節前あたりのおへその高さとなります。
そして、左腕をセットアップでリラックスさせる理由は、
左腕を紐のように使ってスイングの命綱としたいからです。
命綱ですから、スイング中に自らゆるめたり形を変えたりなど
自ら何かをするということはゼロで、外からの力を受けて変形するだけです。
セットアップからスイング中、左肩関節から左手首までの間の長さが
変化しないほどショットは安定します。
勘違いしやすいのは、左肩甲骨のスライドとの関係です。
肩関節は肩甲骨の上に乗っています。
そして、左肩甲骨はスイング中、上半身のしなりの要です。
左肩甲骨は特に切り返しからボールヒットに向かって
体の正面方向へ向かって大きく引き伸ばされて、
しなりとしてのエネルギーが蓄積されます。
そのしなりがリリースされることで、
クラブに対して下半身からのエネルギーを伝えます。
長さが変わってほしくない部分は、
その肩甲骨の上に乗っかっている肩関節から手の間までの部分です。
そのため、肩甲骨は清々とスライドさせます。
そして、左腕が紐となってグリップエンドと肩甲骨を結ぶことで、
肩甲骨の動きがクラブに伝わります。
右腕が支点で左手が力点となってテコの原理で
両手の前後差と右手とヘッドの距離の割合分、
左肩甲骨の動きが増幅されて作用点としてのヘッドが加速されます。
このようにして、左腕はスイング中に自ら出そうとする力で
何かをしないことが、全身の大きなパワーを精度良くクラブに伝える要です。
まさに左腕は引っ張られることに耐える、
紐のように使えば良いスイングとなります。
紐ですからセットアップでもクラブを支えるギリギリの力だけを使い、
引きつけたり離したりしないでリラックスさせます。
その左腕をリラックスさせたセットアップでのポジションは、
遠心力に一番耐えやすい構えに対して重さで
下に少しだけ落とされたところとなります。
足踏みで最適な距離に立つ
ところで、遠すぎもせず、近すぎにもならないための
簡単なテクニックがあります。
それは、足踏みです。
セットアップ終盤では両股関節を曲げながら足踏みをして、
気持ち良く振れそうな足場をしっかり探して最適な距離に立ちましょう。
私が以前キャディーをさせていただいたツアープレーヤーでの、
足踏みの重要性を示す驚きの事実があります。
それは、足踏みだけはしっかりやろうとしただけで、
なかなか予選通過できなかった選手が
決勝ラウンドにまで進めるようになったことです。
セットアップで体の動きが止まると、
その後のスイングがリズム良く振れません。
足踏みは、本能を最高に発揮させてくれる妙薬です。
ボール位置を頭で考えるのではなく、きっちりセットしたクラブに対して
振りやすい足場を徹底的に足踏みで探しましょう。
そうすれば、いろいろなライでの
最高のボール位置や体の形が自動的に決まります。
さらには、セットアップで足踏みしながらボールに入ると、
スイングのことをあれこれ考えないで今のショットに集中できます。
そして、足踏みで体が揺れることで、余計な力がだんだん抜けてきます。
さらには、股関節から曲げて足踏みすれば、
バックスイング開始からフィニッシュまで脚を生き生きと使いやすくなることで
スイングも楽になりボールも飛ばせます。
シャフトの長さの影響
ところで、グリップエンドの体に対する距離とシャフトの向きの関係は、
シャフトの長さの影響がありそうに見えます。
しかし、グリップエンドが左股関節前あたりで
おへその高さを向くことは、キープしましょう。
それは、クラブと体の最良の関係が、
遠心力に最も耐えやすいポジションから
少し腕の力をゆるめたところだからです。
例えば、シャフトの長さが無限大の長い物だとします。
そうすると、ボールを打とうとしても、
シャフトはボールの高さである地面に接するまでにしなければ
ヘッドはボールの上を通過してしまいます。
これは極端にしてみた場合ですが、
ドライバーなどのシャフトが長いクラブや、
身長の低いゴルファーでの傾向になります。
傾向としては、シャフトが長くなるほど腕の力を完全に抜くと、
身長が低くなるほど手元は低めでコックが多く入って
グリップエンドはおへその高さより下になろうとします。
しかし、遠心力に耐えるボールヒットでのヘッドとボールとの距離と
セットアップでのその距離の差は小さく、
腕の力はできるだけ入れないそのバランスが重要です。
結局は遠心力に一番耐えやすいポジションから、
少しゆるめた構えが理想となります。
そのため、グリップエンドはおへその高さあたりを向いて
グリップエンドが左股関節前あたりにあるように構えることが最良です。
ドリルで正しい距離を定着
そして、普段ボールから遠いと
正しい距離に立つと気持ち悪いことを解消するために、
これからお伝えする「股関節曲げドリル」をやって、
正しい距離感を定着させましょう。
セットアップでは、股関節を曲げる動きで
骨盤を前傾させることが重要です。
そして、股関節を入れて骨盤を正しく前傾させることで、
ボールと体の距離も適切になります。
ドリルのやり方は次の手順です。
(1)真っ直ぐに立ってクリップをつくる
(2)グリップエンドを左股関節前でおへその高さに向ける
(3)右足をボール方向へ出して地面を右足で踏む
(4)右股関節を曲げることを強く意識してヘッドをボールにセットする
(5)足踏みをして気持良く振れそうな足場を探る
これなら正しいボールとの距離に立つことができます。
真っ直ぐに立った状態で予めグリップエンドを
おへその高さで左股関節前辺りにセットします。
真っ直ぐに立った状態からは右足をボール方向へ踏み出してから
右の股関節を曲げることを意識しながら前傾すると、
上半身の形を維持して前傾しやすいです。
ボールに対してヘッドをきっちり正しい方向へ向けてセットすることは、
コースで左右に向けさせられる罠にはまらず
体全体の向きまで正確に決めてくれます。
足踏みは最高にボールとの距離を決めたり、
スイングで脚を使いやすくするとかリズム良く動けるための妙薬です。
この「股関節曲げドリル」で実際に
サンドウエッジで15yキャリーさせる練習をやって、
正しいボールとの距離を定着させましょう。
では、また。
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