From:江連忠
神戸の自宅より、、、
こんにちは、プロゴルファーの江連忠です。
今回は、
「片山晋呉プロに私が伝えた『唯一の教え』」
というテーマで、お話ししたいと思います。
片山晋呉プロが私のもとに来た時に
最初に教えたのが、コレでした。
30ヤードの練習
「30ヤードを、とにかく右手一本でも左手一本でも
両手と同じ感覚で打てるようになること」
彼が私のアカデミーの門を叩いた時に
徹底的にこれをさせました。
これを徹底的にやり続けた彼は
そのおかげで賞金王、そして永久シード選手に
なれたのだと思っています。
私のところにやってくる他のツアープロたちにも
もちろんこの練習を課しています。
「江連さん、やっぱり30ヤードにこだわるのは
アプローチでスコアをまとめやすいからですか?」
はい、もちろんそういう意味もあります。
ですが、30ヤードのスウィングというのは
スウィングの一番大事な部分だからです。
どういうことか? その説明の前に。。。
ゴルフスイングの目的はそもそも何だと思いますか?
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球を狙った場所に運ぶこと
当たり前ですが、ゴルフスウィングの目的は
「球を狙った場所に運ぶこと」です。
ですがそのためには、
インパクトゾーンでクラブが思った通り動かなければ
それも叶わないわけです。
そう考えると、
30ヤードのスウィングは、
インパクトゾーンの動きそのもの
ということになるわけなんですね。
30ヤードのスウィングを磨くと
正しいインパクトゾーンの動きが身につきます。
また、その動きを繰り返すと、
大きなスウィングも良い動きになってきます。
これが私がアカデミーの選手に徹底的に
30ヤードのスウィング練習をさせている理由です。
「江連さん、わかりました。
じゃあ私も、30ヤードのスウィングを
これから徹底的にやります!」
ちょっと待ってください。
そこが落とし穴で、ただやみくもに
あるいは惰性で打っているだけではダメなんです。
大事なことは、
体のエネルギーを使って打つこと
30ヤードのスウィングは、
体のエネルギーを使って打たなければ
練習する意味はないのです。
そのため、くれぐれも次のように打ってはいません。
・体を使わずに → ×
・手でクラブを動かして → ×
・クラブを軽く緩く振る → ×
こうしたやり方にならないように気をつけて下さい。
確かに、フルショットに比べてアプローチの動きは
遠くへ飛ばす必要は無いし、体を大きく振る必要も無いので
ただ軽く振ればいいと思っているかもしれません。
そのスウィングの動きも小さく見えるかもしれませんが、
ドライバーもアプローチもパッティングも、
使う体のエネルギーはすべて同じだけ使う
ぜひ、これを目標にしてほしいのです。
そもそもボールのエネルギーは、私のイメージでは
「クラブのエネルギー」と「体のエネルギー」を
掛け合わせたものだと考えています。
ここで、体のエネルギーが同じであるなら、
・ドライバーはクラブのエネルギーが大きいから飛ぶし
・サンドウェッジは小さいから飛ばない
ということになりますし、
・パッティングやアプローチでも
同じ体のエネルギーを使ってスウィングすることで、
ドライバーショットからパッティングまで流れができる
・さらに、そのことでクラブをコントロールしやすくなる
という効用があるのです。
それとは逆に、ドライバーは思い切ってスウィングするけれど、
短いクラブは軽く振るとすると。。。
プレーに流れが生まれずに、更に小手先で軽く振ると
クラブをコントロールできていない為に
ダフリや距離が出ないなどの問題が起こってきます。
アプローチのようなショットは大きなミスが許されませんが
こういった小さなスウィングこそ、
体のエネルギーを使ってショットを安定させるべきなのです。
体のエネルギーを使ったアプローチ練習法
じゃあ、実際にそうした練習に
どのようなことをやればよいのか、ですが。。。
① クラブを体の前で両脇で挟み
両手を体の正面に構えます。
② 挟んだクラブのグリップエンドが
上下に動くようにスウィングします。
③ 手は全く使わないくらいの意識で体の重心を揺らし、
腹筋、背筋、胸を使ってアプローチをして下さい。
ここまで実際にやってみると、
結構苦しいということがおわかりいただけると思います。
これによって、正しい体の動きがわかったら
④ クラブを握って、いつもの三分の一のスピードで
スウィングをして、30ヤードを打つ練習をします。
スウィングのスピードを三分の一にするということは、
単純に体のエネルギーを3倍にする必要があるので、
体のエネルギーを使ってスウィングする感覚が
自然と身につきます。
たとえばこの時、ゆっくり振るとダフるのであれば、
あなたのスウィングは小手先だけの動きで
体のエネルギーが十分使われていなかった、とわかるでしょう。
これができるようになって続けていけば、
スウィングが良くなるだけでなく、
飛距離も出るようになります。
しっかりと体のエネルギーを使う事を忘れずに
この方法で30ヤードを100打打ったら、ヘトヘトになります。
(もしヘトヘトになっていなかったら、
やり方が間違っているはずです)
これが、私の考える本当のアプローチ練習です。
飛距離アップを目指して、ぜひお試しください。
真剣であることが、唯一のゴルフの楽しみ方。
ゴルフは人生を豊かにする素晴らしい方法。
江連忠でした。
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