From:江連忠
神戸の自宅より、、、
こんにちは、プロゴルファーの江連忠です。
今回は、
「ダウンスウィングを安定させていい球を打つ」
というテーマで、お話ししたいと思います。
私はコーチ・スタッフとスウィング映像を見て
研究するのですが大好きです。
プロ、アマチュア問わず、いろいろなゴルファーの
スウィングを見て研究しています。
ところで、
アマチュアゴルファーのスウィング映像を見ていると、
ダウンスウィングに大きな特徴があるのに気づきます。
それは。。。
アマチュアは「スティープ」が多い
アマチュアゴルファーの方は
ダウンスウィングがスティープの方が多いということです。
これをお読みのゴルフに熱心なあなたには
今さら説明は不要かもしれませんが。。。
スウィングは「オンプレーン」が基本なわけです。
ダウンスウィングでは、
・トップからダウンで、シャフトがシャフトラインと平行になり
・途中からシャフトラインをなぞるように下りてくる
これが理想ということですね。この時、
・ヘッドがシャフトラインよりも上から
急角度で下りてくる動きを、スティープ
・ヘッドがシャフトラインよりも下から
下りてくるの動きを、アンダー
と呼んでいます。
自分ではオンプレーンと思っていても、
アマチュアの8割の方はスティープだと思います。
逆に、ジュニアからゴルフを続けている人は
アンダーになる傾向にあります。
ジュニアは力がなくて、ダウンスウィングでクラブが
重力に従って落下するのを支えきれず、
その名残が身体に残っているのでしょう。
スティープだと軌道はアウトサイドイン?
ここまでの説明で考えると
・スティープだと、オンプレーンに対して
外から下りてくるから、アウトサイドイン
・アンダーは、オンプレーンに対して
下から入るから、インサイドアウト
そんな説明が成り立ちそうですが、必ずしもそうとは言えません。
スティープやアンダーというのはあくまで
一瞬のシャフトの角度のことですので、軌道とは別の話なのです。
実際、研修生やプロの中でも、ダウンの初期はスティープで
インパクト直前にアンダー、という打ち方をする人もいます。
もちろんアマチュアの場合は、スティープになると
アウトサイドインの軌道になりやすいのは確かです。
ですが、これはハッキリ申し上げておきますが。。。
スティープやアンダーそのものは悪ではない
ダウンスウィングでのスティープやアンダーも
インパクトまでにオンプレーンに近づけることができるのなら、
それほど問題ではありません。
実際にプロのスウィング連続写真などをご覧になると
よく分かると思いますが、プロたちも若干スティープだったり
ややアンダーだったりしています。
もちろん、その度合いがひどくなると、
球に対する入射角が急になりますので、
インパクトゾーンも短くなります。
その結果、ラインが出ずに
球の高さやスピン量のコントロールも難しくなるわけです。
さらにはエネルギー効率が悪く、
アウトサイドイン軌道もひどくなるために
スライスしか出ないという悪循環にもおちいるのです。
では、アマチュアゴルファーが
スティープになってしまう原因は何なのでしょうか。
・グリッププレッシャーが強い
・下半身に比べて上半身が強い
・体を回転させすぎる
・オーバースウィング
・フェースオープン
などが考えられます。
(これらが自身に当てはまるかどうか、チェックしてみましょう)
ですが、これらを引き起こす根本的なポイントとしては、
クラブを自分の力で動かそうとしているから
ダウンスウィングでクラブを
自分の力で動かそうという意識あるからです。
これがやはり、最大の原因です。
では、そうならないためには
どうすればいいかというと。。。?
ダウンスウィングは自分で振るのではなく、
クラブに働く力や遠心力、慣性にまかせて振られるものと考える
ここに集約されるのではないかと思います。
そもそもダウンスウィングというのは
自分の意思ではどうにもならないポジションです。
だから、いったん正しい軌道から外れてしまうと、
なかなか元の軌道には戻すことはできません。
ですが、こうした点からダウンスウィングを理解すると、
ダウンの早い段階でクラブをオンプレーンに乗せるのが合理的だと
納得できるのではないかと思います。
ダウンスウィングドリル(3つ+1つおまけ)
そうしたことが体感しながら学べる
2つのドリルをご紹介します。
1.フェイスタオルを使ったドリル
・まずは、フェイスタオルを細長く持ち、
一方の端を左脇の下に挟みます。
・反対の端はグリップの要領で右手だけで握ります。
・このタオルをクラブに見立て、タオルが緩まない状態まで
バックスウィングのように引き上げます。
・ピンと張った状態がトップの位置、というイメージです。
この右手の動きを、身体になじませるように繰り返しましょう。
2.クラブを使ったドリル(トップ)
さあ、タオル練習に慣れてきたら、今度はクラブです。
・右手だけでクラブを握り、
1のタオル練習で上げたトップの位置まで手を上げます。
・重力を感じながらクラブを落とすという動きを繰り返します。
・重力で落とす感じを身体に覚え込ませたら
今度は両手でクラブを握り、
フェース面をスクエアにしたトップを作ります。
・トップの位置でフェース面が45度から60度
上を向いた状態がスクエアです。
3.クラブを使ったドリル(ダウン)
さあ、いよいよ両手でクラブを握っての
ダウンスウィングです。
・トップからクラブの重心と重力を感じながら
右ひじを真下に落とし、切り返した所でいったん止めます。
・次はトップから手が腰の高さまで下りてきた所で止めます。
・その次はトップからシャフトが地面と平行になった時に止めます。
これらの動きを鏡を見ながら行い、
腕の位置、シャフトの位置、フェース面を納得するまで
確認してみましょう。
そして。。。実はゴルフクラブでなくても
スティープを矯正するのに便利な方法が他にもあります。
4.長いものを振る(おまけ)
長い棒やバットを横に振るのも効果的です。
長い物、重い物を振ることで振られる感覚が身に付きます。
それから意外なのが「竹ぼうき」です。
インパクトゾーンを低く長くという意識を持ちながら、
静かにゆっくりする掃き掃除が、実は有効な練習になるのです。
掃き掃除だったら、家の外もキレイになって、
ご家族も喜ぶかもしれませんね。
ぜひ、こうしたドリルもお試しください。
真剣であることが、唯一のゴルフの楽しみ方。
ゴルフは人生を豊かにする素晴らしい方法。
江連忠でした。
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