2019.01.14
From:古賀公治
尼崎テクノランドより、、、
こんにちは、ティーチングプロの古賀公治です。
今日はあなたに、
「ゴルフにおける最大の敵とは?」
について、お話ししたいと思います。
オーストラリアの名ゴルファーで
全豪オープン、全豪プロを何度も優勝している
ノーマン・フォン・ニーダの言葉。。。
「ゴルフでは、○○は最大の敵である。」
さあ、この○○に入るのは何だと思いますか?
ゴルフでは、怒りは最大の敵である
オーストラリアの名手、ノーマン・フォン・ニーダ
(Norman Von Nida, 1914 – 2007)が言うまでもなく。。。
これについては、全くもってそのとおりだと思います。
しかし、わかっているにもかかわらず、
怒りのためスコアを大崩しにする選手は
プロ・アマを問わずたくさんいます。
ここでも何度かご紹介している「球聖」ボビー・ジョーンズ
(ロバート・タイアー・ジョーンズ・ジュニア Robert Tyre Jones, Jr.)
でさえも。。。
若い頃には怒りを爆発させてクラブを放り投げたり、
ゲームの途中でリタイアしたりしていたそうです。
ニックネーム「サンダー・ボルト」
ということで、プロゴルファーの中には
怒りを抑えられない選手はたくさんいるのですが。。。
その中にあっても、カンシャク持ちで特に有名なゴルファーに
トミー・ボルド(Tommy Bolt, 1916 – 2008)という人がいました。
ボルトはPGAツアーで通算15勝、
メジャーでは1958年の全米オープンで優勝しています。
そんな彼のニックネームは「サンダー・ボルト」(=稲妻)。
とにかく何かにつけて、カーッとなりやすい選手だったそうです。
日本風に言えば「瞬間湯沸かし器」と言ったところでしょうか。
ラウンド中は、とにかく何かにつけてクラブを投げつける、
池に放り投げる、へし折る。。。を繰り返していました。
「感情の発散は、沸騰するヤカンの蒸気に
逃げ口が必要であるのと同じだ」
と言って開き直っていたそうです。
もう一つの名言(迷言?)としては
こんな言葉を残しています。
「クラブを放り出すのなら、前に投げたまえ。
そうすれば後で戻ってクラブを拾うエネルギーを
浪費しなくて済むからだ」
まさにこれは、ボルトの実践から生まれた
「知恵」といったところでしょうか。
あまりにクラブをへし折るのが有名になっており、
1953年ラスベガスで開催された大会では
「ボルトの成績に関係なく
ラウンド終了後に何本、彼のクラブが残っているか?」
ということが、賭けの対象になったこともあったそうです。
(幸いこの大会では「奇跡的に」14本が無事だったとのこと)
名前がルールにもなる「名誉」
ボルトの行き過ぎた行いを重く見たPGAは、
「故意にクラブを破損した場合には、罰金を課す」
というルールを1957年に制定。
しかもこのルールはなんと
「トミー・ボルト法」
という名前が付けられ、
1960年まで採用されていたそうです。
このように言うと、ボルトのことを
なんて傍若無人(ぼうじゃくぶじん)なゴルファーだと
あなたは思うかもしれません。
南アフリカ出身の有名プロゴルファーで
「キャリア・グランドスラム」も達成している
ゲーリー・プレーヤー(Gary Player, 1935 – )は
ボルトのことをこのように言っていたそうです。
「トミーにはよく、
『もし怒ってクラブを投げ捨てる時は、中途半端にするな』
って言われた。
『投げ捨てるなら、プロらしく格好良く投げろ』ってね。
まあ、僕はクラブを投げたりはしないけど、
彼のスタイルは素敵だと思うよ。
トミーの怒りは自分に向けられているもので、
いくら彼がコースで怒っても、他のひとに当ったり
迷惑をかけるものじゃないから、
誰も嫌がってなんていなかったよ。」
1958年、ボルトの全米オープン優勝は
そのゲーリー・プレーヤーを退けての優勝でした。
ボルトはその後もシニアツアーで活躍し、
2002年には86歳で世界ゴルフ殿堂入り。
2008年に、92歳で亡くなりました。
ボルトの華麗なキャリアを思うと、
そういう怒りに満ちたゴルフも「あり」なのかなと
思ってしまいますが。。。
ですがやっぱり、
「ゴルフでは、怒りは最大の敵である」
なのだと思います。自戒を込めて。
今日はこんなところにしておきます。
もし疑問については、コメントいただだいたものから
お答えできる範囲で順次お返事を書いています。
画像付きでないと説明が難しいものについては
お答えできないことがあることをご承知ください。
なおお読みになった方は、
そちらについても再度コメントをいただけると
「既読」かどうかが私から見てもわかるのでありがたいです。
それでは、今日はこのへんで。
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