From:徳嵩力一
千葉のクラブ工房より、、、
こんにちは。プロクラブフィッターの
徳嵩力一(とくたけ・かついち)です。
今日なんですが、あなたに
「ワンレングスのアイアンって、いいの?」
という話をしたいと思います。
ワンレングスのアイアンといえば、
2016年にプロデビューしたPGAプロゴルファー
ブライソン・デシャンボーが有名ですね。
デシャンボーは独自の理論を持っていて、
すべてのアイアンの長さを同じ長さ
(ワンレングス)にしています。
では、同じ長さのアイアンにすると
一体どんなメリットがあるのでしょうか?
なぜ、ワンレングスは実現しなかったのか?
ちなみにワンレングスのアイアンはこんな感じです。
このワンレングスアイアンの話題については、
以前のイベントで自分が話したときにも
ちょっと話したことがあります。
実は、こうした同じ長さのクラブは、
自分たち「チーム小原」がいつも言っている
「同じスイング、一つだけのスイング」
というものを実現する上では、有利に働くのは事実です。
なぜなら、ワンレングスの場合、
長さもバランスも総重量も同じだからです。
おそらく他のプロの中でも、このデシャンボーと同じようなことを
今までに考えていた人はいると思います。
それをデシャンボーはいち早くやってしまったわけですが、
ではなぜ、このワンレングスをしなかったのか?
これは特にアマチュアの場合は顕著なんですが、
「ボールが上がらなくなるから」
同じアイアンの長さ、ワンレングスにした場合、
プロの筋力、HSがあればボールは上がるかもしれません。
ですが、ヘッドスピードがそれほどでもないアマチュアの場合、
ヘッドスピードが上がらずに、特にロングアイアンで
ボールが上がらなくなるはずです。
よし、じゃあ自分ワンレングスに…
「一つのスイングなら、クラブの長さも一つに」
というシンプルな考え方を具体的に形にしたのが
ワンレングスのアイアンなわけです。
デシャンボーの場合、アイアンの長さは確か全て
「37.5インチ」(6番アイアン程度)
に合わせていたはずです。
「よし、じゃあ自分も今のアイアンで
シャフトの長さを調節して、ワンレングスに!」
と思った方は、ちょっと待って下さい。
もしあなたが実際に、今持っているアイアンで
ワンレングスにリメイクしたいなら。。。
それはちょっと不可能かもしれません。
なぜなら答えは簡単、最初からヘッド重量が違うからです。
ワンレングスの場合は、ヘッド重量を同じにして、
違うロフトを用意しないといけません。
そうしないと、同じ振り心地、
同じスイングが実現できないからです。
そう考えると、このワンレングスアイアンというのは、
シンプルでもあり、奥深くもあると言えますね。
全てのスイングを同じ振り心地にするというミッションを
具体化した極端な例、というわけなんですね。
ワンレングスのメリット、デメリット
先ほども述べたように、長さがほぼ6番アイアンなので、
・本来6番より短い番手のアイアン(7~9番)の場合
→長くなったことでスピン量が増えて
ボールは上がりやすくなってしまう
・本来6番より長い番手のアイアン(5~4番)の場合
→通常よりシャフトが短いので、フィジカルが並の場合は
ヘッドスピードが通常よりも上がらず、
結果、ボールも上がらない
ですがこのように言うと、
「え、だったらショートアイアンは
そんなに問題がないんじゃないですか?」
「むしろショートアイアンは、メリットの方が
大きいような気がするんですけど。。。?」
そんなふうに思った方もいるかもしれません。
ですが、このワンレングス(かつ、同じヘッド重量)で
番手通りの飛距離がコンスタントに実現するどうかは。。。
実際に試してみないと、何とも言えないところはあります。
番手通りの飛距離が出なければ、
たとえばロフトのピッチをちょっとずつ変えるとか、
さらに細かい調整が必要になるかもしれません。
自分はここの話の見出しタイトルで
「メリット、デメリット」と書きました。
ですが、どのような結果が出るか、
それがメリットになるかデメリットになるかは、
人によって色々分かれるところだと思います。
どちらにしてもワンレングスアイアンは
冒頭でも話した通り、同じスイングですべていけるので、
考えはシンプルで、それがメリットだとは言えますが。。。
その分、その人のゴルフのレベルが
如実に出るアイアンだとも言えるかもしれません。
個人的には、普通のクラブセッティングのほうが
ロングアイアンでの「長さの恩恵」が得られるので、
それを捨ててまでワンレングスにする必要はないかなと思います。
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徳嵩力一
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