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ピンまで50ヤードのバンカーに入ったら…

2015.09.15
kajikawa

From:ツアープロ梶川武志
愛知の自宅より、、、

皆さん、こんにちは。
ツアープロ梶川武志です!

先日のメルマガで
「中間のバンカーからの打ち方を教えて下さい」
という質問がありました。

中間が何ヤードなのかはっきりとはわかりませんが
面白い内容になりそうなので、
イメージをしながら書いていきたいと思います。

僕がイメージした中間は、50ヤードから80ヤードの
SWのエクスプロージョンでは届かない、
クリーンにフルショットするとオーバーしてしまう距離ですね。

こうしたバンカーについては、
まず、初めの前提として。。。

ここには入れないように

まず、プロはこの距離のバンカーには
極力入れないようにします。

もちろん、誤って入ってしまうこともあります。

アマチュアの方は入れたくないと思っていても
この難しいバンカーを避ける手段が少ないです。

ですのでプロよりも、
この距離のバンカーを打つ回数が多くなりますね。

打ち方も何通りかありますが
実は易しい方法がありません。

と言っても、知らないのと知っているのでは
大きな違いになるので、頭の中のゴルフ力は
上げて頂きたいと思っています。

50ヤードの場合

まずは50ヤードのクリーンショットですね。

クリーンに打つ場合、
まず気をつけてほしいのがボールのライです。

雨などで砂が湿っている状態や
砂が少ないなどで表面が固い状態のときは
ボールが砂の上にフワッと乗っているように見えます。

逆に砂が多く表面が柔らかい状態ですと
いいライに見えてもたいてい
1ミリから2ミリは沈んでいます。

フェアウエーからは少しのダフりは許されますが
バンカーから1mmでもダフると
チャックリのように全く飛びません。

前者の場合は、クリーンヒットを選択しやすくなりますが
後者の場合ですとクリーンヒットは非常に難しくなります。

さて、肝心の打ち方ですが
まずはダフると大きなミスになりますので
アドレスでボールを右足よりに置きます。

フェースは開きません。

僕はSWで打つ時フェースを開くのが好きですが
リーディングエッジがボールに当たる前に
バンスが砂に当たってしまい、
結果、チャックリになってしまう可能性が高くなります。

もちろん、クリーンに当てる能力が高い選手は
フェースを開く事が可能です。

フェースを開かず右足寄りにボールを置くという事は
58度のロフトが52度くらいになっています。

フェアウェーからの50ヤード比べて
低く出てランが出ます。

チューーン、チューーン、チュチュ

ピンが手前の時には、寄せるのは難しくなります。
ピンが奥の時は40ヤードキャリーの10ヤードラン、
といった感じになります。

10ヤードのランと言っていますが、
スピンは効いています。

SWでロフトを立ててインパクトするので
ボールは低く出ます。

そしてファーストバウンド、セカンドバウンドは
スピンが効きながら前へ弾みます。

サードバウンドくらいで止まってくれます。

「チューーン、チューーン、チュチュ」
というイメージです。

毎回言っていますがグリーンの固さによって
このランの10ヤードは前後します。

また、ボールの種類、
スピン系かディスタンス系かによっても変わってきます。

ディスタンス系ですとこのラン10ヤードも
少し多くなりそうです。

大事なポイントは
アドレスでボールを右足寄りに置く事。

インパクトはハーフトップでもいいのでダフらないことです。

せっかくの話なので、
次回は50ヤードのエクスプロージョンについて
お伝えしていこうと思います。

それではまた、次回も楽しみにしていてください。

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キャディさんの悩み

2015.09.15
小原obara

From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、

おはようございます、小原大二郎です。

先日、ある悩みの相談を受けました。

しかもゴルファーではなく、キャディさんからです!

お世話になっているゴルフ場で
キャディをしている女性です。

昔から面識はあったのですが
レッスンのあとに突然、声をかけられました。

女性「小原さん、ちょっとお時間ありますか・・・」

え?どうしたの?と聞くと、

女性「ちょっとここでは言えない話で・・・」

「ま、まさか、告白では・・・!?」と
かなりドキドキしましたが!

ぜんぜん違う相談でした。。。(そりゃそうだ!)

要は『キャディを辞めたい』という相談でした。

「もういやだ・・・」

彼女は現在22歳。

高校3年生の時に進学を諦め
地元のゴルフ場へ就職。

キャディという仕事もよくわからないまま
研修生という形で配属されたそうです。

働いてみると思っていたより
100倍も辛い仕事だったと言います。

朝は5時起きで研修。
夜は18時からまた研修。

とにかく覚えることが多いし
マナーもルールも難しい。

お客さんには気を使う。
毎日いいお客さんばかりじゃない。

毎日ノートを提出しなくてはならず
朝2ページ、夜5ページの勉強ノートを
主任のOKが出るまで書かなくてはならない。

年頃なのに夏は日焼けで真っ黒。
冬は寒くて手がヒビ割れで荒れる。

なによりめちゃくちゃ体力仕事。
腰、肩、腕が慢性的に痛い。

そして女性職場だから
ネチネチとした陰口がハンパない!

もういや!やめたい!

小原さんどうしたらいいと思います!?

という相談でした。

アイスコーヒーを飲みながら聞いてましたが
話が2時間以上に及んでいました。

最後は溶けた氷をストローですすっていました。。。

結論はわかりきってました。

だから彼女にこう言いました。

「わかった。明日俺の組のキャディについてよ!」

辞めたいと相談してた彼女は
「はあ?」という目で見てましたが(笑)

私には考えがありました。

忘れていた感情

私は生徒さん2人を連れて
ゴルフ場へ向かいました。

絶好の晴天。

キャディには例の彼女に付いてもらいました。

そしてラウンド開始。

その日連れていった生徒さんは
ベストスコア101で、
その日絶対に100を切ると息巻いていました。

そして最終ホール。

ここでパーが取れれば
念願の100切り達成という場面になりました。

ここで私はキャディの彼女に、
「最終ホール、しっかりサポートしてあげて」
と言いました。

コース説明から、ライン、そして残り距離。

絶対に100を切ってやるという生徒さんの
熱を感じた彼女も真剣な表情に。

クラブの受け渡しひとつとっても
それまでと全く別人のようでした。

そして・・・

ついに・・・

本当にラッキーな部分もあったのですが、
生徒さんはパーで上がったんです!!

キャディさんと生徒さんはハイタッチ!

生徒さんも満面の笑みでしたが、
私も本当に嬉しかったです。

そして彼女から最高の一言も聞けました。

「なんか、キャディの仕事初めて楽しいって思えました!」

そう答えた彼女は、昨日までの彼女とは別人でした。

あなたの楽しさはどこにありますか?

「ゴルフをもう辞めたい。」

という話をたまに聞きます。

何をやっても上手くいかない。
自分にはゴルフは向いてない。
だからゴルフがつまらない。

いや、ちょっと待ってください。

ゴルフって本来、楽しむためのものです。

上手くいかないからって
辞めてしまうのは本当にもったいない。

もう一度楽しさを思い出してみませんか?

自然を感じたり
仲間とのプレーに熱くなったり
ボールを打つ快感を感じたり。

そんな身近なところから
ゴルフを見つめ直してみる。

これはどんな素晴らしい上達法を探すよりも
もっともっと大事なことです。

あなたは今、ゴルフを楽しんでいますか?

またメールします。


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ゴルフ上達に必要な「3つのゾーン」とは?

2015.09.14
koga

From:古賀公治
尼崎テクノランドより、、、

こんにちは、ティーチングプロの古賀公治です。

今日はあなたに、

 「ゴルフ上達に必要な『3つのゾーン』」

についてお話ししようと思います。

ゴルフ上達に必要なゾーンと言うと、、、
このメールをお読みのあなたであれば、
おそらく真っ先に

 「ビジネスゾーン」

と答えるかもしれませんね。

ですが私がここでお話ししようとしているのは
全く違う、3つの「ゾーン」についてです。

仕事上の成長した経験

ところで、もしかしたらあなたは今、
あるいは過去に、何らかのお仕事をされている
(いらっしゃった)と思います。

その時のことを、ちょっと思い出してみて下さい。

あなたはどんなときに、
その仕事で成長ができていたと思いますか?

一口に仕事と言っても、
いろいろなケースがおありかと思いますので、
一概には言えませんが、おそらく大抵の方が

 「今までと違う仕事を任された時」

 「全く違う環境に身を置いた時」

 「今までにない負荷がかかった時」

こうした体験を挙げるのではないでしょうか。

実は、あるアメリカの学者さんが
仕事で成長できるか出来ないかを決めるのは
3つのゾーンであると主張しています。

 「コンフォートゾーン」

 「ラーニングゾーン」

 「パニックゾーン」

コンフォートゾーンというのは、読んで字のごとく
「居心地のいい場所」という意味です。

そして2つ目のラーニングゾーンは、
コンフォートゾーンから一歩出た
「未知の領域」のことを言います。

ここでは今までのやり方では通用しないので、
あの手この手で工夫をして、
乗り越えていかなければなりません。

そして最後のパニックゾーンは、
今までのやり方が通用しない上に、
自分の現状も把握することが出来ない領域のことです。

そのような状態ですので、肉体的、精神的に
参ってしまうこともあるそうです。

仕事もゴルフも同じ

3つ目の状態はひとまず横に置いておいて、
最初の「コンフォートゾーン」のままでは
人というのは成長しません。

ものすごく簡単にいえば、
今のままがラクで心地よいので、
そこに成長する理由がないからですね。

なので、先ほども申し上げたように、
「今までと違う仕事」「全く違う環境」
「今までにない負荷」が、成長に必要なんですね。

つまり、ラーニングゾーンに身を置いた方が
よいという考えになります。

さて、何が言いたいかというと。。。

こうした考え方は、別に仕事に限ったことではなく
ゴルフでも同じ、ということです。

たとえば、スイング作りで本当に意識すべきことは、
私が何度もお伝えしているように

 「下半身」の動きを主役にして、正しい順番で体を動かす

ことです。

ですが、下半身を使う事を意識すれば、
すぐににいいショットが打てるわけではありません。

違和感が無意識になるように

そうしたスイングを改善する際には、
一時的に必ずミスショットが増えます。

動きを変えると、ボールを打つタイミングが変わって
違和感が発生するからです。

そのようなわけで、無意識に下半身を
使えるようになるには、時間がかかります。

コースに出た時に上手く下半身を使えるようになるには、
経験の積み重ねが絶対必要です。

しかし、この忍耐こそが
上達の道へと繋がっていくのです。

ここであなたに言っておきたいことは、
違和感があったり結果がなかなか出ない時というのは、
新しい動きを体がやろうとしている証拠だということです。

ですので、その違和感を怖がらず練習してください。

一見するとその道は遠回りのように見えるかもしれません。
ですが実は、これが最短で上達する近道となるのです。

今日はこんなところにしておきます。

もし疑問については、コメントいただだいたものから
お答えできる範囲で順次お返事を書いています。

画像付きでないと説明が難しいものについては
お答えできないことがあることをご承知ください。

なおお読みになった方は、そちらについても再度コメントをいただけると
「既読」かどうかが私から見てもわかるのでありがたいです。

それでは、今日はこのへんで。

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今日のゴルフだけは、、、

2015.09.13
服部hattori

From:服部コースケ
東京・代官山のスタジオより、、、

こんにちは、服部コースケです。

何日も降り続いていた雨も上がって、
最高のゴルフ日和という感じですね!

これは、今までの憂さ晴らしに
ゴルフをしてはどうでしょうか!

雨ばっかりでは、気分も落ち込みますから
気持ちのいいゴルフ場に出ることで
心身もリラックスして、

室内練習で溜まったストレスも
コースで何もかも忘れて
楽しむのもいいのではないでしょうか。

私たちはゴルフを上手くなりたいばかりに
毎日、上達へのストレスにさらされています。

そのせいでしょうか、
ゴルフをどう楽しむのか
ということを忘れがちです。

今をどう楽しむのか、
ということをなんだか
忘れてしまうんですね。

ですから、今日だけでも
次のことを意識してみてください。

-今日だけは、好き勝手にゴルフしてみる

-今日だけは、楽な気持ちでスイングしてみる

-今日だけは、頭を空っぽにしてアドレスして打ってみる

-今日だけは、スコアもミスも気にせずプレーしてみる

-今日だけは、何も気にせずお昼にビールをめっちゃ飲んでみる

-今日だけは、今まで行きたかったゴルフ場に行ってみる

-今日だけは、欲しかったクラブを試してみる

-今日だけは、友達のプレーをめっちゃ褒めてみる

気楽にゴルフをもっと楽しめると思いますよ!

私も、レッスンという仕事柄
スイングが気になってしまって仕方がないのですが、

何も気にせずラウンドしてみようと思います。

ー服部コースケ


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「体」体幹の大切さが身に染みて分かった出来事

2015.09.13
ohmori

From:大森睦弘
神戸の自宅より、、、

こんにちは、大森睦弘です。

さて、今回は

 「体・体幹の大切さが身に染みて分かった出来事」

というお話をさせていただきます。

体幹というのは、骨盤から肩にかけての
胴体の部分のことです。

そして、体幹の使い方に大きく関係している、
捻転差についても触れさせていただきます。

以前に、

 「技・力みにつながる大きな勘違い~トップでの捻転差」

というお話しで、捻転差を作るタイミングとか、
体の使い方での勘違いのお話しをしました。

体幹に関しても、その他のところで、
ちょこちょこお話ししていますね。

以前の
「技・力みにつながる大きな勘違い~トップでの捻転差」
はこちらから

https://g-live.info/?p=13904

スキーのトレーニングで驚きの経験

わたしは以前、アルペンスキーをやっていて、
いろいろなトレーニングを経験してきました。

プロテインもしっかり飲んで、挙げるウエイトを、
どんどん増加させてることに集中したことがありました。

どんどん重いものを挙げられるようになるのが、
面白くて止まらない感じで、
ついついエスカレートしてしまったという感じです。

ところが、そんな徹底ウエイト・トレーニングに励んだシーズン、
スキー競技での成績が落ちてしまったのです。

次の年も同じことを繰り返した結果、同様に成績が出ませんでした。

ウエイト・トレーニングしたら、すかさずスキーやゴルフなどでの実際の動きを行えば、
ウエイト・トレーニングで強化した筋肉を、プレーの動きの中で使えるようになります。

ここで、すかさずというのは、できるだけ早いほどよく、数分以内というぐらいです。
しかし、ゴルフでは可能ですが、スキーではなかなかそんな理想的やり方はできません。

そんな中で、私の考え方を大きく変える出来事がありました。

仕事の関係で、それまでのようには、ウエイト・トレーニングで
フリーウエイトやマシンを使ってできなくなった時のことです。

そのため、公園で行える範囲で、
いろいろなトレーニングを工夫してやることに決めました。

その中で、特に新しく取り入れた方法があります。
それは、アンバランスな中で、鍛えるということです。

例えば、ブランコのまわりの鉄管の柵は、
ちょうど膝ぐらいの高さで、ブランコの周りを取り囲んでいます。

その鉄管の柵の上を、バランスを取りながら歩いたり、
その上で片脚スクワットをやったりするトレーニングです。

負荷としては、片脚スクワットでは、
せいぜい体重の半分ぐらいのウエイトを挙げる程度となります。

マシンでウエイトトレーニングをやっていた頃と比べたら、
とても低い負荷です。

さらに、鉄管の上を歩くとなると、
筋力としては、たいして鍛えることはできません。

ところが、そんな公園トレーニングをやり始めたシーズンから、
スキーの大会での成績が、急激に伸びたのです。

なんだ、これはという感じでした。

アンバランスの魅力

実は、アンバランスな中で、体を操作する練習をすると、
体幹がしっかりして、その体幹に繋がる手足が勝手に動けるようになります。

これは、体幹を安定させるための筋力は多少強化されるのですが、
それ以上に、体幹を安定させるやり方がわかってくるという、
神経系の変化の影響が大きいといえます。

体幹に繋がる手足が勝手に動くということは、
例えば、左脚片脚でスクワットしながら、
右腕を大きくぐるぐるまわすなどという動きです。

体幹が安定していれば、手足の動きをバラバラにコントロールできます。

下半身は上半身よりも大きなパワーを出せます。

安定した体幹があれば、強靭な下半身で出したパワーを、
うまく上半身に伝えて、腕などを力強く振ることもできます。

スキーでは、手足を独立して動かせることで、
筋力はむしろ落ちているにもかかわらず、成績が伸びたという結果が出ました。

ゴルフなら、体幹が安定すれば、
下半身のパワーをうまく腕に伝えられるという、本来やりたいことができます。

このことについて、もう少し詳しくお話しています。

捻転差という誤解

ところで、ゴルフでは、下半身と上半身の捻転差が大きいほど、
パワーが出せて、ボールを飛ばせるとも言われます。

しかし、下半身と上半身の捻転差ということを、
ほとんどの場合、誤解されています。

ひょっとして、あなたも、下半身と上半身の捻転差て、
体幹をねじるとお考えではありませんか。

実は、体幹をねじることがメインではないのです。

じゃ、どこをねじるの?

実は、下半身と上半身の念点差というのは、
左肩甲骨をスライドさせることが主な動きです。

肩甲骨のスライドとは

ところで、肩甲骨のスライドさせると言っても、
ピンとこないというあなた。

そんなあなたのために、ちょっとやってみていただきたいことがあります。

どこか硬い壁に背中を押し付けて、背骨を壁に固定します。
椅子の背もたれに押し付けてもいいです。

そして、背中を壁などに密着させたまま、
左腕を体の正面方向へ突き出してみます。

背骨が壁にピッタリくっついたままでも、
腕は壁から離れて、体の正面方向へ出せますね。

さらに、左の鎖骨(肩と首の付根あたりに走る細い骨)の上に、
右手を乗せて、鎖骨の動きがわかるようにしておきます。

鎖骨は、肩甲骨を胴体である体幹とつなぐ骨になります。
肩甲骨の動きは、この鎖骨を触っていると、よくわかります。

先ほどと同じように、背骨を壁に押し付けたまま、
左腕を体の正面方向へ突き出してみます。

体・体幹の大切さが身に染みて分かった出来事_横・正面・斜め上の図

どうでしたか、腕を付き出した左側の鎖骨に乗せた右手には、
左の肩甲骨が体の正面方向へ移動すると、
鎖骨が斜め前に出ることがわかりましたね。

結構、鎖骨が動きます。
ということは、肩甲骨も思った以上に大きくスライドしていることになります。

クラブを振り回すゴルフから、ボールを投げるとか、
腕の先に体のパワーを伝えるスポーツでは、
この肩甲骨のスライドを大きく使うことが、パフォーマンスアップに直結します。

意外と気付かれない肩甲骨の動き

ここまでで、肩甲骨といっても、
それほど大きく動いたとは感じないという場合。

肩関節への負担が心配になります。

肩関節というのは、肩甲骨の上に乗った、
腕をいろいろな方向へ動かす関節です。

腕を動かすとき、肩甲骨とその上に乗っている
肩関節の動きをうまく組み合わせています。

ところが、肩甲骨をあまり動かさなくても、肩関節を動かすだけで、
まあまあ腕を動かすことができます。

そのため、肩甲骨を意識していないと、
肩甲骨はだんだん動く範囲が小さくなります。

そして、肩甲骨の動きが鈍った分、肩関節で代償動作
(本来の動きの代わりに動作すること)を行なってしまいます。

そうすると、肩関節は本来の動き以外の動作を強いられ、
負担が大きくなります。

四十肩、五十肩と言われる肩関節まわりの故障は、
この肩甲骨の動きが悪くなり、肩関節が代償動作をさせられたことが
原因となることが多いのです。

肩関節で肩甲骨本来の動きの代わりの様な動作ができてしまうことで、
肩甲骨の存在はもちろんのこと、肩甲骨を意識して動かすということが、
忘れ去られてしまうことになります。

ボールの手投げとか、ゴルフでの手打ちと言われる動作は、
肩甲骨をうまく使っていないで、肩関節で肩甲骨の動きの代償動作を行って、
ボールを投げたり、スイングした結果です。

下半身と体幹と肩甲骨の関係

さて、肩甲骨について、
しつこいぐらいお話させていただいたのには、理由があります。

それは、下半身と体幹、さらに、肩甲骨をうまく役割分担させてあげることが、
ゴルフでは楽に最高のパフォーマンスを出すための王道だからです。

体幹を中心として、下半身と肩甲骨から先の
それぞれの動きを明確にすることが重要です。

下半身のパワーで体幹を回転させ、
体幹にくっついた肩甲骨を大きくスライドさせて、
肩甲骨まわりの筋肉と腱を引き伸ばします。

そして、肩甲骨が勝手に元に戻ろうとする力を使って、
その先の腕とクラブを強烈に振ります。

背骨は複雑

実際、背骨の構造を見ると、おなかの後ろ側の腰椎は、
あまりねじれる構造にはなっていません。

胸の後ろ側の胸椎は、まあまあねじれます。

ところが、背骨全体としては、真っ直ぐな棒ではなく、
前後に湾曲しているのが正常です。

そうなると、その湾曲した背骨を捻るということは、
想像を絶する複雑な動きになってしまいます。

特に、そもそもねじりにくい腰椎を捻転させようとすること自体、
神様が設計した体を、その設計時に想定された使い方をしていないことになります。

それでは、どこかに無理がくるばかりか、本来のパフォーマンスは出せません。

ところで、下半身と上半身の捻転差が大きいほど飛ぶと言われ、
テークバックで下半身をできるだけ動かさないとか、
腰が右にできるだけターンしないようにしようとしていませんか。

テークバックで下半身や腰の動きを止めるということは、
腰椎から上を捻る動きとなります。

下半身を止めても、もし、肩甲骨をしっかり意識していれば、
背骨はさほどねじらないで肩甲骨をスライドするということもできるにはできます。

いずれにしても、テークバックで上半身をねじるということは、
おなかをゆるめて、体の右サイドの筋肉を収縮させて、硬くすることで、ねじります。

そうなると、体幹には、ゆるみという、体幹本来の役割をゼロにしてしまうことと、
筋肉を収縮させて、軸を歪めてしまうという、2つの悪いことを行うことになります。

お勧めの動かし方3ポイント

お勧めの動かし方のポイントは、次の3つです。

(1) おなかの後ろ側の腰椎はお腹をへこめて固定

(2) テークバックでは腰を右に斜めターンさせて
    上半身はその上に乗っかっているだけ

(3) ダウンスイングで下半身の左斜めターンを使って
    左肩甲骨をスライド

こんな動きなら、トップまで体幹を安定でき、
かつ、肩甲骨まわりはかなりリラックスできます。

なんせ、下半身を止めなければ、体幹をゆるめて、
体幹の右サイドで筋肉を縮めて背骨を捻転させなくてもいいわけですから。

さらに、下半身固定で上半身をねじりあげるテークバックは、
腰椎をねじるために、体幹をゆるめることで、
ダウンスイングでは最悪になります。

体幹を締める筋肉は、いわいる遅筋といわれる部類で、
反応速度は遅く、とてもトップから締め直しても、
ボールヒットまでに体幹を安定させることはできません。

ダウンスイングで、クラブが胸の少し下あたりまで落ちてきたところから、
下半身は最大のパワーを出し始めています。

それまでには体幹が安定していなければ、
下半身のパワーを、腕から先に100%伝えることはできません。

反応が早いと言われる速筋を使って動かす下半身の動きですら、
通常のスイングではボールヒットまでに最大筋力には到達できません。

ただでさえ、最大パワーを出せない下半身を補佐するためにも、
下半身のパワーはあますとことなく腕から先へ伝えたいものです。

肩甲骨、普段の生活でも、意識してあげてください。

何か物をつかもうとするときも、
手先でつかもうと肩関節を中心にして腕を動かすのではなく、
肩甲骨をスライドさせながらつかもうとするだけでいいのです。

では、また。

追伸:
先週もご案内した通り、私の2時間のシークレットセミナー映像を
こちらで無料で配信しています。

ですが、このビデオが無料で見られるのは
明後日の火曜日(9/15)までだそうです。

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参加者の方が感想のコメントをたくさん書いてくださっていて
まるでお祭りのようです。お早めにどうぞ。

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