2014.09.14
From:大森睦弘
六甲国際ゴルフ倶楽部より、、、
こんにちは、ETGA(江連忠ゴルフアカデミー)の大森睦弘です。
今回は、
「技・片山晋呉 15ヤードキャリーの秘密のスタンス」
について話してみたいと思います。
サンドウエッジで15ヤードキャリーさせる、
ショット作りのための、アプローチショット練習の凄さは、
レッスンをさせていただくたびに、驚くものがあります。
一つは、15ヤードキャリーの練習しかしていないぐらいなのに、
いきなりコースでドライバーショットが打ててしまう。
しかも、人生最高のショットが打ててしまった方もいたりする事です。
片山晋呉プロのいつまでも心に残る一言
その一言とは。。。
「この練習だけでお金が稼げるようになるのに、
みんなやらないんだよね」
という一言です。
「この」というのは、サンドウエッジでの
10~30ヤードキャリーのショット練習の事で、
「ショット基礎アプローチ練習」と言います。
確かに晋呉さんは、ショット基礎アプローチ練習をひたすらやります。
それは、プロになりたてで、なかなか成績が出なかったとき、
江連の門を叩いた時に、江連れに徹底的に叩き込まれた練習です。
ある時は、バンカーでクリーンヒットさせて
20ヤード前後をキャリーさせることもありますし、
またある時は、10~20ヤードに10cm程度の厚手の板を置いて、
1ヤードおきに印を付け、そこにコンコンと落とす。
こんな地味な、すぐに飽きてしまうような練習が、
実は、永久シードを獲得したツアープレーヤー、
片山晋呉プロのベースを作っているんです。
そして、こんな事も晋呉さんは言っています。
「この時の下半身の動かし方は、
ドライバーショットまでまったく同じ」
それは、ビデオで撮影していても確認できています。
晋呉さんの「基礎練習」での「スタンス」の決め方
晋呉さんは、江連忠ゴルフアカデミーで練習するときに、
見ているプロに、「このスタンスに入って打ってみろ」と言って、
自分の足、つま先の位置と同じ所に入らせて、
ボールと両足の位置関係「スタンス」を自分と同じにさせて、
打ってもらう事が有ります。
そうすると、ほぼみんな言うのは
「ボールが打ちやすい」という一言です。
晋呉さんは、ボールに対してクラブヘッドをセットして、
そのクラブヘッドを動かさないで、
足踏みして気持よく振れる場所を探ります。
それを、ボールを打つ度に行うのです。
ボール位置が決まって足の位置が決まれば、
その位置に最初からスタンスをセットすれば、
効率はいいのかもしれません。
ですが、そんな論理的な事は無視して、
毎回、足踏みで打ちやすい場所を探します。
ここで大切な点は、クラブヘッドを先にセットして、
それに対して入ってゆく事です。
また晋呉さんは、ターゲットに真っ直ぐにクラブを向けます。
正確に言うと、クラブヘッドのスコアライン(溝のこと)の
一番下とターゲットを結ぶラインを直角にあわせます。
このように正確にセットされたクラブヘッドに対して、
最も振りやすい所に、足踏みをしながら探して入ってゆくのです。
晋呉さんの実際の「スタンス」=「晋呉さんスタンス」
この前、晋呉さんが江連忠ゴルフアカデミーで練習したとき、
15ヤード以下での「ショット基礎アプローチ練習」の時、
床に晋呉さんがセットアップして足踏みして、
足の場所が決まった時の、足の形をマジックインキでなぞってみました。
ちなみにグリップを持つ長さは、ノーマル。
短く持つような通常のアプローチショットではなく、
ショット基礎練習なので、グリップは短く持ちません。
そして、その足あとに対して、
そのへんにいる人たちに入ってショットしてもらったら、大人気。
なんだかボールを打ちやすい。とみんな喜んでその足跡を使ったのでした。
そこで、その足跡を、ボールを起点に数字をお知らせします。
(1)ボールとターゲットを結んだ線(ターゲットライン)から
左足つま先までの距離=42cm
(2)ターゲットラインから右足つま先までの距離=38cm
(3)ボールの位置でターゲットラインに直角に引いた線
(ボールライン)から左足つま先までの距離=18cm
(4)ボールラインから右足つま先までの距離=11cm
※実際はオープンスタンスなので、左足の方が右足よりボールから遠いです。
左踵と右踵の位置は、人により意外とばらつくので、
あなたの気持よく振れそうなところでいいです。
基本的には、右足はターゲットラインに直角、左足は少しオープンです。
身長とか手脚の長さ男女差、
さらには靴の中での足の爪先の遊びの量などとか、
打つ距離(15ヤード以下)で多少は変わるとしても、、、
まずはこのスタンスを経験することは、かなりお勧めです。
打つ距離によって、遠くなるほとスタンス幅は広げるのですが、
15ヤード以下では、ほぼまともなショットができる限界に近い幅です。
ですので15ヤード以下のキャリーを打ちたい時は、
スイングのリズムをゆったりすることで、調整してください。
実際、いろいろな人がこの足跡で、いい感じという結果が出ています。
これを、紙に書くとかして、その上に乗って、ボールを打ってみましょう。
「晋呉さんスタンス」使用上の注意
注意点ですが、ショットでの緩みがない場合は、
ほぼ一発でこの「晋呉さんスタンス」は気持ちよくボールヒット出来ます。
ただし、ショットで体の緩みがある方ですと、
グリップを短く持たないと、ショットそのものが難しくなります。
その対策として、グリップを短く握ることで、
体の緩みをカバーしてくれます。
そうなると、「晋呉さんスタンス」ではちょっとボールから離れすぎてしまいます。
ですから、「晋呉さんスタンス」で打ちにくいと感じられた方は、
グリップを少しづつ短く握りながら、
その分、ボールに近づいて打ってみてください。
「晋呉さんスタンス」よりも離れると、
逆に体が緩みやすくなってしまいますので、
「晋呉さんスタンス」よりも近づくと覚えておいてください。
レッスンしていて、ボールから離れすぎている人が多いので、
「晋呉さんスタンス」を参考にして、あなたのスタンスがこの
「晋呉さんスタンス」よりもボールから離れていたら、、、
「晋呉さんスタンス」までは、最低限近づくようにしてください。
「晋呉さんスタンス」紐
紙で「晋呉さんスタンス」を実現しても、その素材が難しく、
タオルだといいとかあるのですが、実はもう少し簡単な方法も有ります。
それは「晋呉さんスタンス」紐です。
木の細めの板の折りたたみタイプというのもあるのですが、
ま、まずは気軽にポケットに入れられるということで
「紐」をご紹介しておきたいと思います。
原理的には、先ほどご紹介した足型の、
ボールと、左足つま先、右足つま先、
それと、ボールからターゲットラインに直角に引いたラインが、
左足つま先と、右足つま先のラインとぶつかる。
この4点がわかるように、
紐の端から目印のマジックインキのしるしとか、コブを作ります。
(0)紐の両端に、113.5cmの長さに成るように印を付けます。
これが、紐の両端です。
(1)紐の端の一つをボールとして、ボールから左足つま先=45.5cm
(2)ボールからターゲットラインに直角に引いたラインが、
左足つま先と右足つま先のラインとぶつかる点の、
左つま先からの距離=17.5cm
(3)ボールからターゲットラインに直角に引いたラインが、
左足つま先と右足つま先のラインとぶつかる点から
右足つま先までの距離=10.5cm
この(1),(2)、(3)の距離で、紐に印を付けます。
この時、注意するのが、つま先とはどこということです。
ここでの定義は、足の先のターゲットラインと最も近い所とします。
この紐を頼りに、「晋呉さんスタンス」をとってみましょう。
では、また。
追伸:実はこの「ショット基礎アプローチ練習」については
私の教材「年齢をチャンスに変える出直しゴルフプログラム」で
詳しく説明しています。
↓
http://g-live.info/click/nenchan1409/
今なら期間限定のキャンペーン中とのことなので、
まだ見たことがない方はご覧になってみてください。
追伸の追伸:
そして、、、今日お話しした「晋呉さんの秘密」については
10/11(土)に東京・秋葉原で開かれるセミナーで詳しくお話しします。
午前・午後、ご都合のよい日程で参加できるよう2部制としました。
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