From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、
おはようございます、小原大二郎です。
今日は、私が以前よく教えていた生徒さんの話をします。
その生徒さんは、かなり一生懸命練習をしているのですが、
なかなか思うような結果が出ずに悩んでいらっしゃいました。
私のところにレッスンにも定期的に来ているのに、
思うような成果が出ていない。
なんでだろうなあ、、、と思っていたんですね。
うまい人たちに囲まれて。。。
この方、仮にAさんとしておきますが、40歳代。
当時のベストスコアは104で、そこから先になかなか行けませんでした。
何か他の理由があるのかなと思っていたのですが、
練習の終わりの会話で、こんなやりとりがあったんですね。
Aさん「小原先生に申し訳ないです」
小原 「え、何ですか? いきなり。。。」
Aさん「いやあ、私がなかなかうまくならないもんですから。。。」
小原 「いやいや、そんなふうに気にしなくていいんですよ!(笑)
でも、Aさんはやることはちゃんとやっているから、
あとは結果が出ると思うんですけどねえ。。。」
Aさん「だといいんですけどねえ。
今度、仕事の関係でコンペに誘われてて
ちょっと行ってみようかなと思ったんですけど、やめました」
小原 「え、行けばいいじゃないですか」
Aさん「いやあ、こんなんじゃ恥ずかしいですよ」
小原 「だって、いつもはコンペとかには行っているんでしょう?」
Aさん「いや、小原先生に教わりはじめてから
コンペには行ってないんですよ」
小原 「え、どういうことですか?」
Aさん「習う前にはコンペには行っていましたよ。
でも、それが本当にうまい人ばかりのコンペだったので、
ものすごい恥ずかい思いをしてしまって。。。
今度の仕事関係のコンペも、うまい人ばかりだから、
また同じ肩身の狭い思いをしそうで、イヤなんです」
小原 「うーん、そうですかねえ。。。」
焦って余計に失敗。。。
実際、このAさんのような考えがあるというのも、
気持ちとしてはわからないでもありません。
しかし、、、これをお読みのあなたはどう思うかはわかりませんが、
ゴルフというのは、うまい人と回ったほうがうまくなります。
確かに、うまい人と回ると緊張して思うようなプレーができなくなる、、、
そんなこともあるかもしれません。
そして、うまい人はミスが少なくプレーが早いので、
自分だけ時間がかかって、肩身の狭い思いをすることもあるでしょう。
たとえば、ティーショットを林などに打ち込んだりして、
回りのプレイヤーはとてもスムーズなのに、自分だけ時間がかかってしまって、
焦って林から余計に2打、3打。。。
そんなことも、あるかもしれませんね。
それにAさんの場合は、仕事関係のコンペということもあって、
あまり足手まといになると、カッコ悪いということもあったようです。
それもあって、私のところにレッスンに来たという経緯もあったと、
このときに話を聞かせてくれました。
本当にうまい人は。。。
しかし、、、です。
そうした恥ずかしいというのは確かにあるかもしれませんが、
たとえそうであったとしても、うまい人と回ったほうがいいです。
簡単に思いつく理由としては、大きく2点ほどあります。それは、、、
まず、先ほどのプレッシャーを感じるというのも、
プレー中は気が気ではないでしょうが、
そうした経験が痛みとなって、上達につながります。
人間というのは、悔しかったり痛みを感じてはじめて、
上達をしようとするものです。
これはうまい人と回らなければできない経験です。
そして2点目ですが、うまい人と回って、
間近でそのプレーを見ていることで、
「自分もこのようにできたらいいなあ。。。」
そうしたあこがれを抱くようになります。
もちろん、すぐにそういう上手な人みたいになれるわけではありません。
ですが、あこがれる気持ちというのは、上達のための大切な要素です。
さらに、、、これは先ほど行ったこととは少し矛盾しますが、、、
本当にゴルフがうまい人というのは、自分よりも下手な人がいても、
いわゆる「見守る」ができていらっしゃるものです。
「下手だな、こいつ。。。」「トロトロやってないで早くしろよ!」
そうした気持ちを隠せずにいる上手な人も、いらっしゃるかもしれません。
もちろん、ゴルフ場ではプレーファーストが基本中の基本。
しかしながら、うまい人たちがみんながみんな、
そんなふうに思っているわけではありません。
しかも、本当にうまい人というのは、そうした「足手まとい」(失礼!)の
プレイヤーがいても、プレーファーストで自然に回そうとする心遣い、
配慮をさりげなく、しているものです。
そうしたさりげない上手な方の配慮に触れることで、
「ああ、次回はご迷惑をおかけしないように、自分もうまくなろう」
そういう気持ちにもなるものです。
この私の考えには、もしかしたら賛否両論あるかもしれません。
ですが、少なくとも私はそう思います。
ちなみに先ほどお話ししたAさんにこのことをお話しして、
恐る恐るその仕事関係のコンペに行ったところ、、、
とてもお上手で、気遣いもできるいい方と組がいっしょになったそうで、
その後1ヶ月で、念願の100切りを達成されました。
その方とはその後も何度かプライベートで一緒に回ったそうで、
「ゴルフもやっぱり、人との出会いが大事なんですね。
あのとき、思い切って行って、本当によかったです。
小原先生のアドバイスのおかげです」
後でこんなことをおっしゃっていました。
無理をして行ってもらって、本当によかったです。
またメールします。
追伸:
そういえば、、、来月は関西で「小原大二郎カップ」です。
まだ空き枠があるようですので、どうぞふるってご参加下さい。
http://g-live.info/product/cup/kansai/
*ステキなゴルフのご縁ができると思いますよ!