2014.09.21
From:大森睦弘
六甲国際ゴルフ倶楽部より、、、
こんにちは、ETGA(江連忠ゴルフアカデミー)の大森睦弘です。
今回は、
「技・ゴルフボールに泥がついていたらどう曲がる?」
について話してみたいと思います。
「ゴルフボールに泥がついていたら?」という
実はめったに出くわさないような状況への対処の方法について、
お話ししたいと思います。
めったに会えないということは、経験値が少ないという事です。
ですので間違った判断をして、大切なときに1打、
さらには難しいハザードやOBなどに入れてしまっては、悲しいですね。
ですから、知識として頭に入れておいて頂くことも大切かと思います。
あ、覚えたつもりが、思い出すときに反対にして思い出しては、
元も子もないのではありますが。。。
最近、雨や土砂崩れなどの話題が多く、
これからまた雨のラウンドなどもあるかとおもいますので、
この泥についてお話してみます。
どっちに曲がる?
さて、あなたはどちらに曲がると思いますか?
もう答えは言ってしまいますが、
「ドロが付いている反対側に曲がります」
これが正解です。
しかも、結構、曲がります。
完全にどっちに付いているとか、わからないような場合や、
真ん中近辺にべっとりついていたような場合は、
どっちに曲がるというより、
打ったら、どんなボールが出るかわからないという感じです。
どうやって打つ?
意外と曲がります。ということは、
できるだけボールにはスピンがかからない打ち方を選択すべき
という事です。
では、スピンを抑えるにはどうすればいいか?
簡単な方法は、1番手以上長めのクラブでそっと打つ、です。
ボールに泥がついた分飛距離も落ちますので、
番手は1つは上げます。
そして、そっと打つことでヘッドスピードが遅くなり、
ボールへのスピン量は簡単に減らせます。
打点(ボールの真ん中とか)に泥があったら、できるだけ飛ばさないで、
少なくとも斜め45度に飛び出しても絶対、OBとか、入れたくないハザードに
入らない距離を狙うようにします。
本当に、泥にまともに当たったらどっちに飛び出すかとか、
まったくわかりません。
なぜ、この話題?
アカデミーのとある研修生が、
「泥と反対側に曲がるんですが?」
と梶川プロに話たことが始まりでした。
それで、梶川プロがおもしろ半分に、
いろいろな人に、泥がボールにくっついていた場合、
「どっちに曲がると思いますか?」と聞いてみたところ、、、
あまりにもばらばらなので、笑い転げたという事がきっかけです。
そして、どれ位曲がるのかとか、私と梶川プロがラウンドした時に、
実際に泥を付けて打ってみたのです。
そうしたら、やっぱり泥の反対側に曲がります。
少なくとも、私のイメージよりはたくさん曲がりました。
そして、確実に曲がりました。
とにかく、思ったよりも曲がるので、
ちゃんと知っておく事は、大切だと痛感したのです。
覚えておいていただきたいルール
ドロついでに、絶対覚えておいていただきたい事があります。
グリーン上以外にあるボールに、泥がついていても、
ゴルフのルール上、基本的には、それを拭き取ることはできません。
ただし、グリーンの上に乗っているボールや、
救済でボールをピックアップしてドロップする場合は、
いくらでもボールを綺麗に拭くことが出来ます。
スロープレーにならない範囲で、清々とドロでも何でも拭き取ってください。
ボールの傷を確認するとか、自分のボールかどうか確認するとか、
他の人のプレーの邪魔になる場合などは、
・ボールの手前にマークして、
・2本の指でそっと摘んで拾い上げて
・確認などをして
・元の場所にそっと置き直す
ことができます。
しかし、この時が危ないのです。
このボールの置き直し、プレースと呼ぶことになっていますが、
ボールをつまみ上げた瞬間からボールが元の場所に戻るまで、
ボールを拭く事はできません。
傷や自分のマーク確認のために、その確認ができる、
最低限のドロなどを取り除いて確認することは、許されています。
以前、ジャンボさんが、プレースするボールを指で摘んでいたのですが、
それがズボンにさわってしまった事があります。
そしてルール違反でペナルティー(1打罰)を受けてしまったのです。
私もどんな状況でプレースするようになったのかまでは思い出せないのですが
「ズボンに触ってペナルティー」ということだけ記憶に残っています。
すなわちグリーン上以外でのプレースの場合は、
「元あった場所に、ボールをそのまま、ボールを拭かないで置く」
ことを要求されているのです。
ちなみに、ボールが地面に突き刺さって、
埋もれてしまった場合はどうするか?
それはフェアウエーなら抜き出して、
プレーができる最も近い所にドロップすることができます。
その場合、ドロップなので、ボールを拭くことができます。
ドロップする場所は、足で踏んでも水が染み出さない程度の所で、
ホールに近づかない場所ですね。
本来、水が溜まっていないはずの水溜りは、
「カジュアルウオーター」とうことで、
ボールを拾い上げて「カジュアルウオーター」外にドロップ出来ます。
そのボールはドロップなので、拭くことが出来ます。
たまに、足で地面を何回か踏んで、水が染み出したら
「カジュアルウオーター」なのか、という事がありますが、
それは残念ながら「カジュアルウオーター」とは、ほぼみなされません。
足で数回踏まなければ水が染み出してこないようでは、
認めないということになっています。
でも、セットアップで足踏みしていて水が染み出してきたら、
それは「カジュアルウオーター」でしょ。と言いたくなります。
ま、この定義は微妙ですね。
その場に立つ前に水が直接見えたら
「カジュアルウオーター」としておくのが、安全です。
しかし、一歩目入ったところで水が染み出してきたら
「カジュアルウオーター」だと言い切って、
同伴プレーヤーに納得してもらうという感じもありですが。
ちなみにボールをドロップできる場所は、
元ボールがあった場所から、プレーができる
最も近くて、ホールに近づかない場所
(ニヤレストポイント)を起点に1クラブレングス以内
というのがルールです。
1クラブレングスというのは、
プレーに使っているクラブのどのクラブを使ってもいいのです。
ですから、ドライバーでもいいですね。
そして、よく勘違いされることが多いのが、
ドロップした場所からどこまでころがったら再ドロップかという点です。
2クラブレングスなのですが、
1クラブと勘違いされている場合が多いので、注意してください。
今回はボールが曲がるという観点から始まったのですが、
結局、注意しておきたいルールにまで、口というか手が(笑)
すべってしまいました。
でも、ルールというのは、しっかり守る中で、最大限に利用したいものです。
プレーの障害となる人工物は罰なしで救済できても、
行く手に、木とかが邪魔な場合があります。
そんなとき、やり方によってはニヤレストポイントから、
最大3クラブレングスまで、
離れてプレーできる可能性があるということなんですね。
木などがじゃまなら、傾斜地などを利用して、
木を避けやすいところに転がりそうなら、
それを狙っれ周到にドロップするという作戦もあり、ということです。
障害物救済のドロップで、すこし興奮気味な場合もあるかと思いますが、
そんな時こそ深呼吸を一発して、
冷静にルールを利用できるベストの方法を考えましょう。
ドロップするボールは、ドロなどを綺麗に拭くことができること。
ボールを落下させた地点から、2クラブレングス以内まで
転がってもいいということ、などですね。
あ、今回の本題は、ボールに付着したドロと曲がりでした。
ちょっと脱線し過ぎ?
では、また。
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