From:大森睦弘
岐阜の自宅より、、、
こんにちは、大森睦弘です。
さて、今回は
「心・説明しきることの難しさ」
というお話をさせていただきます。
どんなことでも、論理的飛躍や破綻がないように
完全に説明しきってしまうことは、思った以上に難しいことです。
なぜって、それは普段の行動がかなり感覚的なことを頼りに
動いているからです。
論理的飛躍なんて言うと、なんだか難しいことのように感じますが、
このことはしっかり意識していることで、
あなたの頭の働きが大きく変貌します。
そして、ゴルフはもちろん普段の生活でも、
論理的飛躍や破綻があなたの悩みの根本的原因ともなっています。
今回は、私の心の中を少しだけお見せできたらと思います。
と、本題に入る前に
簡単に2点、業務連絡です。
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業務連絡は以上です。
では、話を戻します。
説明しきる難しさの原因
説明しきる難しさの原因は次の3つです。
(1)本能的に行動している
(2)指示代名詞を使ってさっとすませている
(3)論理の飛躍
本能的に行動での論理飛躍
本能で動作していることは言葉で表わしていないので、
自分はもちろん、誰にもわかるようには説明できません。
しかし、実際には自分の動きの中でやっていても、
自分ではやっていないように感じることもあります。
その理由は、小脳に動きのパターンが記憶され、
大脳、ようするに意識にあがってこないからです。
そして、動画だとついつい見ているのだから分かるという気がして、
ここをこうやってこうすればこんな感じでできますと言いたくなります。
動画での指示代名詞と論理飛躍
動画ではここ、それ、あれ、こうする、などのものごとや
場所や方向などを指示する、指示代名詞が登場しやすいものです。
しかし、指示代名詞を使えば使うほど、論理も飛躍しやすくなります。
論理の飛躍というのは、こうすればああなるなどと、
2つ以上の事柄の関連性についての説明を飛ばして、
突然つなげてしまうことです。
例えば、「風が吹けば桶屋が儲かる」ということわざがあります。
関係なさそうなことでも、巡り巡って意外なところに関連することもあるとか、
当てにもならないことを期待しているということを表現しています。
ここで、「風が吹く」ことと「桶屋が儲かる」ということの間の
理由説明がないままでは、何のことなのかさっぱりわかりません。
しかし、そのつながりというか、細かい関連性の話を聞けば、
なるほどそういうことだったのかと納得できます。
風が吹くと、砂埃が飛んで、それが目にはいると目が見えない人が多くなり、
三味線を弾いて生計を立てる人が増えます。
三味線の胴体に貼る猫の皮が必要になり、猫が減ってネズミが増え、
桶をかじるようになるので、桶の作り直しが増え桶屋が儲かるというこじつけです。
ま、ここまで説明してもらえば、納得できます。
同じようなことが、ゴルフの動きの話でも発生します。
下半身を使ったスイングをしたければ、腰をまわせ。
などと言われても、どんな動きで腰をまわしたら良いのかとか、
そのタイミングはどんなタイミングなのかとか、分かりません。
脚をどう使って、
腰がどのタイミングでどういった形でターンするように動くようにするという、
風と桶屋の間をしっかり説明できていなければ、さまざまな誤解が生まれます。
そして、間違った理解では、努力はしているのに、結果が出ないということになります。
では、また。
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「大森さん、
風と桶屋の話だけで終わりですかーー?」
ここまでの話だけでも、8割方お話しできていると思うんですが、
もうちょっと知りたい方には、もう少し続きをお話ししてみます。
というわけで、続きをどうぞ。
名選手名コーチにあらず
よく「名選手名コーチにあらず」なんて言われます。
優秀な選手は、自分がどう動いているのか
言葉で説明することができなかったりするというところが、
その根本にあるのではないでしょうか。
私もスキーでふと思わされたことがあります。
私は3歳のころから、
家の裏庭や幼稚園の裏山でスキーをやっていました。
そんなこともあり、大人になる前に、
スキーの上に乗って滑ることは頭では考えなくても
体が自動的に動いてくれていました。
ですからスキーで自分がやっている動きの細かいところは、
言葉には表せなかったのです。
そして、スキーでのコーチングを行なうようになって、
言ってしまったことがあります。
それは、
「ターンするときはエッジの真上に乗ればいい」
ということでした。
しかし、そのことはどうやってやったら良いのかを説明しないまま、
そうすることさえうまくできていたら、
キーの横滑りを減らしてターンできると言ったのでした。
そして、
「ターンとターンのつなぎで滑走面に平らに乗って滑らせる」
と話を続けてしまったのです。
それを聞いていた人たちは、きょとんとしていたことを今でも覚えています。
その後反省して、スキーでもいきなり飛躍しないことを学びました。
最終的にはこうしたいけど、
そのためにはこういうことを意識してなどと伝えることが、
できるように努力したものです。
そして、それぞれの人のレベルで分かるところまで噛み砕くように、
反応を見ながらどこまで噛み砕けば良いのかも、意識できるようになりました。
そして、スキーでの反省はゴルフに大きく貢献しました。
私はゴルフをはじめたのは30歳を過ぎてからです。
そのため、ゴルフではいきなり難しい動きをできてしまう前に、
意識して動く中で動作を習得してきました。
ですから、論理飛躍しないために私が苦労してきたことは、
現在、私が言葉で動きを見える化できるようになったことに、
絶大な貢献をしています。
数学の授業でのできごと
もうひとつ、私の経験で論理飛躍の様なことでの怖さを感じたことがあります。
高校生のとき、授業が楽しい数学の先生がいました。
その先生は、問題集を解くことを授業で頻繁に行ってくれました。
そして、思ってもいなかった解き方とか、考え方を披露してくれたのです。
それで、授業は本当に楽しいものでした。
ところが、その先生の授業を受けた後、
家に帰ってその授業のことをいろいろ思い起こして考えていると、
理解したつもりだったことがわからなくなることがあったのです。
数学ですからその解答の手順は理詰めで論理の飛躍はないのですが、
アイディアの発想の原点がわからなくなり、
自分では同じようにアイディアを思いつかなかったのです。
その後、私にとって、数学とか物理は問題集を解くことが日々の日課となりました。
そして、一冊の問題集を何回も何回も解くことで、
別の解き方や、より突拍子もない明快な解き方を見つけることを楽しんだものです。
良いとか大切という不思議な言葉
「こうすれば良いです」とか
「なになにすることが大切です」という言い方には、
罠があります。
どういった罠かと言いますと、論理飛躍の罠です。
例えば、「なになにすることが大切です」と言った場合、
どういうことに対して大切なのかを説明していないと
なんだか大切ということは分かった気がします。
しかし、実はしっかり理解していないことがあります。
どうするために大切だったのか、
つながりが切れてしまうこともあります。
ですから、なんのために大切なのかを付け足すことは、
理解を深めるための要となります。
ゴルフで言えば、
例えば気持ちよく振り抜くことが大切です、
と言ったとします。
では、なぜ気持ちよく振り抜くことが良いことなのでしょうか。
いろいろ想像できてしまいます。
それまでの話の流れから、判断できるかもしれません。
しかし、理解の程度はちょっとあやふやとなります。
気持ちよく振り抜こうとすることは、左サイドにスペースを空けようとしたり、
しならせてそのしなり戻りを使ってスイングする動きにとって大切となります。
ここまで言い表せば、だいぶ誤解というか、伝えたいことの精度はアップします。
そして、本当の意味で正しく振り抜くことができるようになります。
振り抜こうとする先のスペースが狭ければ、清々と振り抜けません。
力ずくで振ろうとしたら、気持ち良いはずはありません。
個性と基本
ところで、個性を大切にするということもよく言われることです。
しかし、どこまでが基本で、
どこからが個性かをはっきり見極めることは、
成功のためには重要です。
土台のないところに家を建てられないのと同じで、
基本ができていないのに、そこにいくら個性を積みあげたところで、
良い家は建てられません。
個性を発揮できるための土台である最低限確保すべき動作があることは、
しっかり認識して、基本動作は小脳に焼き付くまで
しっかり認識して練習したいものです。
私のコーチングでは、この個性と基本の区別をしっかり行い、
効率良く上達できるために身につけるべき基本は基本として
しっかり説明して、練習に励んでいただいています。
逆に言うなら、この基本と個性をしっかり見極めて
それを明確に説明できることが、
良いコーチングのためのキーポイントです。
基本と個性の見極めは、コーチングを行なう人にとってだけではなく、
ひとりで練習するときでも、効率よく上達するために重要です。
そして、基本に関しては論理飛躍がないように
しっかり説明できていることで、いつでも基本に戻ることができます。
調子が悪くなっても、基本に戻れば調子を取り戻しやすいものです。
そういった意味では、基本を確固たるものにするためには、
基本作りに論理飛躍は禁物ということになります。
説明しきることの難しさを感じることで、
あなたは一歩も二歩も前に進むことができるようになります。
自分自身の中に、論理の飛躍や、
基本と個性の混乱などがないかどうかを
いつも見つめ直すようにしましょう。
あなたを悩ませていることの根源は、
実は自分の中の論理の飛躍だったのかもしれません。
私のレッスンでは、今日お話ししたような
論理の飛躍のないレッスンを目指してやらせていただいています。
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これで、今日は本当のおしまいです。
では、また。