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デカイ目標。これじゃダメだ・・・

2012.12.05
obara

From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、
 
おはようございます、小原大二郎です。
今日はお伝えしたい話があるのに、どうもうまい書き出しが浮かびません。
できるだけあなたに確実に読んでもらえるように、
このメールに入り込めるような文章を書きたかったんです。
ですが、しょせん私はプロゴルファー。
そんなにうまい文章を書けるわけではないので、あえてストレートに書きます。
今日の記事は短めですが、
ゴルフの成果を出すための重要なヒントが入っているので、
ぜひじっくりと読んでくださいね。

 
最近、100を切れないと悩んでいるお客様のレッスンをすることになりました。
その方はMさん。40代の自分で会社をやっていらっしゃる方で、
ビジネスでも成功しています。
ゴルフ歴は10年ちょっとですが、会社も軌道に乗ってきたので、
健康のためにも、本腰を入れてゴルフをやろうと一面発起されたそうです。

 
初めに、Mさんに目標をうかがいました。
「やるからには、2年以内にスクラッチになりたいです」
※注:スクラッチ=ハンディキャップゼロ
正直、今の現状からしたら、かなり高めな目標設定です。
Mさんがおっしゃるには、
「僕は会社を経営していても、できるだけストレッチした目標を立てることで
ここまでやってきたんです。だから、それぐらいの設定のほうがいいかなと。。。」
ということでした。

 
■斬新なアイディア
しかし、その高い目標のせいで、私は危険な思考に陥ってしまったのです。
というのも、Mさんの高い目標設定を聞いてから数日間、私は
「どうすれば、Mさんにこの高い目標を達成させられるだろうか?」
と、今までのやり方「じゃない」やり方やアイディアを求めていたのです。
Mさん、今は100を切れていませんが、決して筋が悪いほうじゃないです。
でも、、、今の時点で、Mさんがスクラッチになるイメージが描けず、
斬新なアイディアもありませんでした。
どれも小物というか、少しは成果につながりはするものの、
目標の100分の1くらいの成果しかもたらさないような、小さなアイディアばかりでした。

 
そこから数日、他の仕事をこなしながら、アイディアを探す「旅」を続けていました。
私は迷ったとき、過去のゴルフノートを見返すようにしています。
きっとこの中に答えがあるに違いない。
そのノートをぱらぱらとめくっていたところ、衝撃的な言葉に出会いました。
正直、なんでこんな言葉を書いたのか、全く忘れていました。
誰かに聞いた言葉なのか、自分で書いた言葉なのかすら忘れてしまいましたが、
今回のMさんのことの答えがハッキリと書いてあったのです。
「私はプロゴルファーになる方法は知らない。
しかし、18ホール中に1ストローク縮めるための1000通りの方法は知っている。
私はその1000通りの方法を全て実行しただけだ」

 
なぜこんな言葉が自分のノートに書いてあったのか、今でも全くわかりません。
しかし、私は後頭部を思いっきり殴られたような衝撃を受けました。

 
■ガツン!! やられた!!
そうです。最も基本的だけど、最も重要な事を忘れてしまっていたのです。
Mさんの大きな成果を考えるあまり、
何か一撃ヒットで状況が全く変わってしまうようなそんな「新しい方法」を
探していた自分に気づいたのです。
自分が今までやってきた「新しい方法を探すことをやめる」ことこそが、
大きな成果を出す最大の方法。そのことに改めて気づくことができました。

 
大きな成果を上げる方法は「一撃必殺ホームランを打つ」のではなく、
「小さなヒットをたくさん積み上げる」ために大量の行動をすること。
Mさんがスコアアップする可能性のあるアイディアを全て実行すること。
だったのです。

 
■アイディアを即実行に移す。
「行動」「実行」からしか結果は得られない以上、
これが最も早く、最も確実に成果を出す秘訣。
ついつい基本的なことを忘れてしまっていた僕は、
脳みそをガツンと打たれたような衝撃でした。
自分のことであれ、他人のことであれ、やることは同じ。
アイディアを即実行に移す。
アイディアを即実行に移す。
アイディアを即実行に移す。
そしてフィードバックを得て修正することによって
「成功する理由」を積み上げる。それしか方法はないのです。

 
そして、そのノートの後には、こんなことも書いてありました。
「成功したければ、成功した人の後ろに数日間ぴったりついて、
彼が何をやっているかその全てを観察してみるべし。そうすればあなたは気付くはずだ。
『なるほど彼が成功するのは当然だ。あれだけのことを全部やるのだから』 と。」

 
Mさん、一緒に地味な練習、いっぱいやりましょうね~!
またメールします。
小原大二郎

 

追伸

にしても、なんであんな言葉がノートに書いてあったんだろう。。。

 

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甘えるな!

2012.12.05
obara

From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、
 
おはようございます、小原大二郎です。
今日のメールを読んで、激怒する人がいるでしょう。
気分を害す人もいるでしょう。
でも構いません。
なぜならそれが一つの目的だからです。
激怒したとしても、あなたの行動のきっかけになれば、、、そう思っています。
しかし、もし今日のメールを読んだ後、
クレームを言いたい気持ちにしかならなければ、、、
そうする代わりにメールの受信を解除してください。
きっと私は、あなたのお役に立てないでしょうから。

 
それでは、勇気を持って行きたいと思います。
よく、こんなメールをもらいます。
「ゴルフがうまくなりたいんですが、月に2時間くらいしか
時間が取れませんがそれでもいけますか?」
「練習するのが嫌いなんですが、どうやって練習すればいいんですか?
できれば全部家の中でできればいいんですけど・・・」

 
あなたに質問です。
あなたは、ゴルフがうまくなりたいと思っているのですよね?
ベストスコアを更新したいと思っているのですよね?
・・・だったら、、、
■「お客様思考」から一刻も早く抜け出すべし!
お客様思考とは、自分が「保護」されるべきだという考え方のこと。
お客様思考とは、自分には「権利がある」という考え方のこと。
お客様思考とは、誰かがどうにかしてくれるという考え方のこと。

 
「金を払ったんだから何があろうがこっちが偉い。
結果が出ないのはお前(売り手や教え方)のせいだ」
という考え方のこと。
「自分に対して起きている不幸な出来事、自分自身の今の望まない状況は、
誰か自分以外の人や物事のせいだ」
という考え方のことです。

 
ワイドショーを見ながらソファーに寝そべり、ポテトチップスを食べながら
「このサプリ飲んでも全然痩せないわね」と言っているようなお客様思考から
一刻も早く抜け出してください。
いろいろなノウハウや理論を転々とし、
「これは知っている情報だった。これは上達しないよ・・・」
「言われたとおりにやった。でもうまくならない!」
と愚痴を言ったりするお客様思考から一刻も早く抜け出してください。

 

■甘い!
もちろん世の中の大部分が「お客様」であり、
アマチュアとして趣味でゴルフをやっているということは前提です。
しかし、、、もし本当にゴルフがうまくなりたいのなら、
100%そっち側の世界に行ってはいけません。

 
話は変わりますが、
世の中はお客様に対して過保護な状況です。
政府は国民を「保護」しようとし、「不公平」をなくそうとし、
「どうにかしてあげよう」とします。
そして多くの国民はそれを待ち、甘んじて受け入れ、
そうしてもらうものだと思っています。

 

雇用・景気を回復するのは政府の責任だとクレームを言います。
「お前たちのせいでこうなってるんだ!」
「なんとかしろよ!」
と。
こうした考え方と、100を切れないゴルファーが8割の状況は、
関係ないことであるとは言えないと思います。

 
■「お客様思考」から一刻も早く抜け出すべし!
とにかくあなたは「自分がお客様である」というアイデンティティをいち早く捨てて、
「保護されて当然」のマインドセットから脱却しなければいけません。

 
もしあなたがアマチュアであろうが、スコア100を切りたい、
90を切りたい、シングルになりたいと本気で思っているのなら、
あなたには「プロフェッショナルの心構え」が必要になります。
そうであるためには、、、
・あなたはいろんなアイディアや練習方法を試さなければいけません。

・あなたは自分の「コンフォートゾーン」を超えて、緊張する体験、嫌な体験、
恥ずかしい体験をし、成長をしなければいけません。

・あなたは時間とお金と努力を投資し、自分のスキルを高めなければいけません。
プロになるのはまた別ですが、ベストスコアを更新する、
100を切る、90を切るぐらいは、比較的短期間で達成できます。
しかし残念ですが、ソファーに寝そべり、ポテトチップスを食べながら
達成できるものではありません。
お客様思考から抜け出さなければ、いくらすばらしい理論やノウハウを学んでも
全く意味がありません。

 
だから、、、
誰かが何とかしてくれると期待するのはやめましょう
「お金を払ったんだから、何とかしてくれ!」
とか、ましてや
「無料でお願いします!」
なんてのはもうやめましょう。

 
自分のゴルフスキルを高め、目標のスコアを達成することに情熱を注ぐのです。
時間と努力を投資する覚悟を決めるのです。
OBが出ても、トップしても、ダフっても、
スライスしても、フックしても、シャンクしても、
バンカーが1打で出なくても、3パットしても、、、l
すべては実力のなかった自分のせい。
自分の身の回りに起こるすべての出来事に、責任を負うのです。

 
「お客様思考」から一刻も早く抜け出すべし!

 
今日は熱く語ってしまいました。。。
またメールします。
小原大二郎

 

 

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スコアが上がらない最大の理由

2012.12.05
obara

From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、
 
おはようございます、小原大二郎です。
最近、やたらとスイングについて質問を受けます。
「スイングは一軸がいいのか、二軸がいいのか」などなど。
私もプロとして、スイングの一軸、二軸については考えているところはありますし、
聞かれればその人に合わせた形でお答えするようにしています。
ただ、私としては、広くそのことについてお伝えするつもりは
今の時点ではあまりありません。

 
■なぜ広く言わないのか?
その理由はシンプルです。
インターネットの影響なのでしょうが、
情報氾濫の波がゴルフにも押し寄せてきています。
以前にもゴルフの流行り廃りはありましたが、
「○○に変えてスコアアップする方法を教えてください」
と言われるわけです。
今までは、要望にそって答えていましたが、、、
そもそも、そういう流行モノをやたら追う人に限って、
せっかくノウハウを伝えても全くやってくれません(苦笑)。
その人のステージに合ったことを教えることが、
トータル的に見てその人のためになると思うようになりました。
それが、広く伝えない理由のひとつです。
ですが、大切なのはもうひとつの理由の方です。

 
たいていの場合、こういう流行モノのスイング理論は
大半が「プロ仕様」のスイングからできているからだと思います。
一軸スイングも、タイガー・ウッズ選手や石川遼プロがやっているので
話題になっているようですが、1年後は騒がれているかどうかはわかりません。
そんなことよりも、
・自分のグリップやアドレスを日々チェックすること
・1mのパットを確実に入れる練習
・50y以内のアプローチの練習
これらのほうがはるかに大事です。

 
■他の人に実験台になってもらおう
では、こういう流行モノは追うな、ということなのか?
というとそうではありません。
実は、こういう流行モノを少し時間をかけてウォッチすると、
定番化するものが出てきます。
なぜなら流行でガンと盛り上がった後、たくさんの理論が流通し、
使えるもの使えないものが峻別されます。

 

使えないノウハウの死屍累々を乗り越えたところに、
今後も長期にわたって使える理論だけが残っているからです。
そのノウハウを正しく、素早く実行する。
そうすれば、ムダな一時的なトリックに惑わされることなく、
長期的に成果のあがることだけを実行することが可能です。

 
それでも結局、やることは同じなのです。
一軸だろうが、二軸だろうが、今後新しく生まれてくる理論だろうが、
ゴルフの本質は全て同じです。
・ミート率を上げる(トップ、ダフリ、シャンク、、、などなど)
・曲げない球を打つ(スライス、フック、、、)
・意図的に曲げる球を打つ(トラブルにあっても対応できる力)
・確実に距離に合わせるアプローチを打つ
・グリーンでは確実に2パット以内でカップに沈める
これらはゴルファー上達において、今までも当たり前のように行われてきました。
これができるようになれば、100切りはもちろん、90切り、
果てはシングルにだってなれるでしょう。
本質は変わりませんが。
情報の伝わる早さが、以前よりも早くなっただけです。
今まで当たり前のことをやり続けてきたゴルファーにとっては、
どんな新しい理論が出てきたとしても、
今まで積み重ねてきたことを実行すればいいだけということです。

 
逆に、それをやっていないゴルファーが急に新しいスイング理論に
取り組んだからといって、大逆転できるはずありません。
大切なのは、自分の現状を把握して、できないところを一つひとつ
つぶしていくプロセスをしっかりと作っておくことです。
それがあれば、どんな新しい理論が現れても平気なのです。

 
■じゃあ、一軸スイングはどうなのか?
確かに「一軸スイング」は日本人にも合う部分はあると思います。
しかし、一口に「一軸」といっても、
欧米の選手に多い「左一軸」や、韓国の選手に多い「センター軸」、
日本でも一部のプロが提唱している「右一軸」のようなものもあります。
「左一軸」は、外国人のように体力があって飛距離に問題がない人が
取り入れるにはよさそうですが、日本人には「センター軸」や「右一軸」の
スイングの方が合っているのかもしれません。
一軸スイングはこれから日本のプロも徐々に取り入れてくると思うので、
それから定番するかが分岐点となるはずです。
正直、今後一軸スイングがどうなっていくかは、私にはわかりません。
ましてや今後、どんな理論が出てくるかなんて、もっとわかりません。
もしあなたが、
「もう体重移動は完璧。だから新しいスイングを試したい」
と考えているのならば、やってもいいかもしれません。
ですが、今現在、安定したスイング、安定したスコアが出せていないなら、
一軸、二軸で迷う前に、まずは今自分ができることからやっていきましょう。

 
またメールします。
小原大二郎

 

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貧乏人が特上ウナギを食べなければならない理由

2012.12.05
obara

From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、
 
おはようございます、小原大二郎です。
 
ゴルフを始めたばかりのアマチュアゴルファーに
必ずと言っていいほど伝えるアドバイスがあります。

それは
「ゴルフクラブはできるだけいいもの(高いもの)を買う」
ということです。
そのバリエーションとして、
・高いクラブと安いクラブで迷ったら高いほうを選ぶこと
・ボールも高いボールを使う高尾t
・ウェアにもそれなりにお金をかけること
というアドバイスをします。

 
「弘法筆を選ばず」とよく言いますが、、、
みなさんは『美味しんぼ』というマンガを知っていますでしょうか?
東西新聞文化部社員、山岡士郎と栗田ゆう子を主人公に、
食をテーマとして毎回様々なストーリーが展開されるグルメ漫画です。
そのマンガの中で、
「貧乏で苦しい時は、うなぎも並ではなく特上を食べろ!」
「背伸びして攻めの姿勢を持つことが重要だ!」
みたいな話があるのですが、それに共感したからです。

 
せっかくゴルフを始めるのですから、
クラブにはできる限りこだわったほうがいいと思います。
もちろん、ゴルフクラブにお金を使うことで、
「もう後戻りは出来ないな」という決意のようなものが
自分の中にできるとのも大きいと思いますが、、、
このアドバイスを聞いて、忠実にゴルフクラブを吟味する人は
例外なくスコアを順調にアップさせています。
いいクラブを使うからうまくなるのか?
うまくなる人はいいクラブを使うのか?
因果関係なのか、相関関係なのかはいまだにわかりません。

 
しかし、このアドバイスには3つのポイントがあることがわかってきました。
1.「自分はうまい」というセルフイメージを持つ事ができる
今までお下がりのクラブや借り物のクラブを使っていた人が
自分のクラブを手に入れると、それだけでうまくなったような気持ちになることができます。
「自分はこんなすばらしいクラブを使える人間なんだ」
という風に自分のことを信じられるようになってきます。
いわゆるセルフイメージがあがる、というヤツですね。
いい意味で自分をダマす、とも言えるかもしれませんが、
この効果は相当大きいです。
言い方は悪いですが、はじめのうちは、中古のクラブや安いクラブの人に対する
「アイツらとは違う」みたいな優越感でもOKです。
もちろん、ずっとそれが続くと問題アリですが(笑)、
ネガティブな感情は強力な推進力になるので活用しましょう。

 
2.目の前でかかる費用ではなくその効果を見る事ができる
やはり高いクラブというのは打ち比べてみればわかりますが、
明らかにスペックが違います。
ごくごくまれに「高いものより安いもののほうが合っている」
という人もいますが、それはスイングそのものが正しくないことが
原因になっている場合が多いです。
基本に忠実に打つことができていれば、
今まで打てなかったような弾道の球が出ることだってあります。
それを考えれば、少し高いお金を払ってもそれだけで結果が出るので
十分にその分はペイしてしまいます。
単に絶対的な金額だけでなく、費用対効果を意識して行動できるかというのは、
ゴルフの上達を大きく左右します。

 
3.やれと言われたらやる素直さ
ゴルフには「素直に言われた行動する」というのも相当重要です。
私がアドバイスをして、いいクラブを選ぶ行動をする人たちは
その他に私がするアドバイスも忠実に実行します。
それなら当然、スコアもアップしますよね。
「とりあえずやれ!」
いろいろ理屈はこねましたが、あくまで経験則です。
「ゴルフクラブをよくしても、それでうまくなるわけではないから」
と言って安いクラブを買って、それでもうまくなる人もいるわけですし。
でも、こういうアドバイスというのは、
とりあえず四の五の言わずにやっていただきたいのです。
結果は後でわかることです。
なので、ぜひダマされたと思ってやってみてください。
ドライバー1本、ウェッジ1本、パター1本変えただけで
「気分が変わりました!」という報告をくれる方も多いです。

 
一つだけ注意しておきたいのは、
ここで言っているのは「プロ仕様のものを買え」というわけではありません。
プロ仕様のものというのは総じて扱いにくくできていて、
実力が伴わないアマチュアには使いにくいという欠点があるからです。
プロゴルファーを目指すのなら話は別ですが、
あくまでアマチュア向けの質のよいものを選ぶようにして下さいね。

 
またメールします。
小原大二郎

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こうやればスコアアップする神話

2012.12.05
obara

From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、
 
おはようございます、小原大二郎です。
「グリップのしかたを変えたら一気にスコアが10縮まった」
「スイングの一部分だけを直したらスライスが止まった」
「パターのラインの読み方を変えたら3パットが減った」
アドレスを変えたら・・・
肩の位置を変えたら・・・
ゴルフクラブを変えたら・・・
ゴルフのレッスンをしていると、こういうホンのちょっとした違いが
大きな成果の違いになることによく出会います。
ですが、そのやり方が全ての人に合っているかというと、
こればっかりはやってみないことにはわかりません。

 
「神は細部に宿る」という言葉があります。
それはゴルフでも全く同じだと私は思います。
でも、それは些細なことも見逃すな、ということではありません。
「細かなところまで心配りできていますか?」という姿勢を示したものに過ぎません。
自分のゴルフでその成果を変える「細部」はどこなのか?
それを見つけるのは簡単ではありません。
これはプロゴルファーであればわかることですが、
アマチュアの方のスイングを見ていると、変えたほうがいい点というのは山ほど出てきます。
正直、無限といってもいいくらいです。

 
では、その変更をひとつずつテストしながら確かめていくのでしょうか?
もちろんそれで成果を生み出す「細部」を見つけることができれば、
これほど気持ちいいことはありません。
しかし、そういう小さなところにこだわりすぎると、
全体として得られる成果は小さくなりますし、
すぐにもとの状態に戻ってしまうことがほとんどです。
考えても見てください。
車でたった一つの小さな部品を交換しただけで、
馬力が倍になることはあるでしょうか?
ドライバーがスライスしにくくなったということなら、
ここの結果だけ見れば良好なのでしょう。
しかし、いくらスライスしなくなったといっても、
それでもまだフェアウェイキープができていなかったり、
2打目、3打目のグリーンへの精度が甘ければ、、、
あるいは、スコアに反映されていなければ、、、
その変更の効果は低いと考えるべきです。
たとえば学校のテストなら、40点を60点にするのは簡単でしょう。
ですが、同じ20点アップにも関わらず、60点を80点にするのは難しいですし、
ましてや、80点を100点にするのは本当に難しいです。
ここではドライバーの例を出しました。
ドライバーというのは飛距離のクラブなので、どうしても注目してしまいがちなクラブですが、
一回のラウンドで打つのは、OBを考えなければ、せいぜい14回だけ。
ましてやスライスに悩んでいるということは、
ひとまずはヘッドにボールは当たっているわけですから、
とりあえずは「60点」の及第点が取れていると考えていいわけです。
それならば、ショートゲームでピンに絡まない、パターが入らない、といった
今、40点のところで「60点」を取ったほうがよっぽどスコアは上がります。
ゴルフは学校のテストと違って、一つのクラブで勝負が決まるスポーツではありません。
「60点を2つ取って、合計120点!」ということができます。
今のステージを考えて、こだわりすぎて前に進んでいないことはありませんか?
もしあれば、すぐにやめて、次の行動をとりましょう。

 
またメールします。
小原大二郎

 

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