2022.06.12
From:大森睦弘
神戸の自宅より、、、
こんにちは、大森睦弘です。
さて、今回は
「250yに必要な脚の動きはコレだけ」
というお話をさせていただきます(ビデオ&おまけあり)。
ドライバーで250y飛ばすまでなら、
正しく無駄なく体やシャフトを使えば
基本的には特別な体力は必要ありません。
じゃあ、必要なものは何かというと。。。
(続きはビデオにて)
250yに必要な脚の動きはコレだけ
パソコンでご覧頂いている方は、字幕を出して見られるようになりました。
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(おまけ付き)
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ラクに飛距離を出すために
そして、手打ちではなく脚を使いましょうと言われても、
その脚の使い方が悪いままでは飛距離は伸びません。
そこで、この楽に飛距離を出すための脚の使い方を習得する、
簡単なイメージとそれを実現するドリルがありますから
見てみましょう。
たったコレだけドリル
まずは、どんなドリルをやれば良いかをお伝えします。
それは、サンド・ウェッジで15y程度
キャリーさせるぐらいのショット(SW15yC)で、
次のことを強く意識するだけです。
バックスイングでは、右股関節に右腰を引っ掛けて
全身をぶら下げるイメージにします。
当然、左脚の股関節から先の神経をプッツンと切るようにして、
左脚などの重さを使って腰を右に回転させます。
そして、腰の高さ程度のトップに向かう切り返しを含む
ダウンスイング序盤で、右脚の地面を踏む圧力をゼロにしながら
両腿をキュっと締めます。
この2つの動きを最初はバックスイングだけ意識して、
次にダウンスイングだけ意識してSW15yCをやってみましょう。
私のコーチングで実際にこのドリルをやっていただくと、
ダフりにくくしかもインパクトでフェースにボールが乗る
驚きの効果を実感していただいています。
私も最初は半信半疑でやってみたのですが、
こんな簡単なことで劇的に
インパクトの質が変化することに驚きました。
両腿をキュッと締める理由
そして、切り返しで両腿を内側へキュッと締めることは、
多くのゴルファーの悪い脚の使い方を
劇的に改善することに貢献します。
ひとつは、股関節は骨盤に対して横からLの字の形でついているので、
脚を伸ばす力だけでは横倒れして
効率よく地面を踏めないことへの対処になります。
内転筋群を締めることで、
特に左脚の横倒れを防止してしっかり地面を踏めます。
両腿を内側へキュッと締めるもうひとつの理由は、
ダウンスイングで腰を回そうとすると右脚を自ら出そうとする力で蹴って
右膝がボール方向へ出る右膝外回りを防止することです。
右膝外回りでは、腰を水平に回転させようとしてしまい、
それまでの上半身の前傾角度を崩されます。
そうなると、腰から上の体幹を右に曲げるなどの
前傾維持のための余計な動きが必要になって、
体への負担増のみならずスイングは難しくなります。
さらに、右脚で蹴ろうとすると、まずは右脚を地面に対して
圧力をかけられるようにしようとします。
それは、ダウンスイング序盤での、
右サイドに落下する動きを誘発します。
そうなると、左サイドに落下して、
左脚で体の落下を支えようとする体重の10倍ともなる
大きな力を利用できません。
そして、右膝外回りでは、
トップからいきなり手元がボール方向へ出ることで、
インパクトの面から手元が浮くことになります。
そうなると、インパクト近辺でのヘッドスピードが速くなってから
手元をインパクト面に乗せる難しい動きが必要で、
軌道はスライスを誘発するカット軌道になりやすくなります。
右脚の力を抜くことでダウンスイングでの軌道はインサイド寄りになって、
スライス撲滅方向になるばかりか体はしなりやすく
強いボールを打つことができるようになります。
右脚の圧は素早く抜く
特に飛ばしたいと思うなら切り返しで
右脚の力をできるだけ素早く抜こうとしてみると、
左脚はより強く地面を蹴っている自分を発見できます。
左脚は自ら出そうとする力で蹴っている感じではなく、
知らないうちに蹴らされています。
そして、バックスイングで力を抜いた左脚は、
切り返しで右脚の力を抜かれて左脚で地面を支えなければならなくなると
素早く正確に地面を捉えてくれます。
自ら意識的に入れた力は0.4秒はゼロにならないので、
左脚の余計な力を使っているほど地面を捉えるタイミングでの
正しい動作に遅れが発生します。
また、パワーの右脚としての正しい使い方は
自ら出そうとする力で蹴るのではなく、
腕とクラブが左に振られる反作用を100%受け止めることです。
そのために、切り返しで右脚の力を抜いておくことで、
右脚は押された力を無駄なく素早く素直に押し返すことができます。
バックスイング開始で左脚、切り返しで右脚の力をゼロにしてみましょう。
本気で信じて動くなら、絶対に驚きの結果がやってきます。
SW15yCで効果を実感できたら、
50yぐらい飛ばすショットでもやってみましょう。
そして、ドライバーショットでもやってみましょう。
ドライバーでそんなにがんばらなくても、
楽に強くヒットできることが実感できます。
このドリルを考えた経緯
切り返しからダウンスイング序盤で右脚の力まで抜くことを思いついたのは、
歩いたり階段をおりるときの脚への力の大きさを聞いたことがきっかけです。
階段のくだりではなんと体重の8〜10倍の力が、
ほんの一瞬とはいえ落下する体を支える姿勢制御の力として
誰にでも発生しています。
これは、短いとはいえダウンスイングの平均0.3秒の中の、
インパクト近辺の0.1秒の間の平均にしたとしても体重の数倍にはなります。
そこで、インパクトに向かって遠心力に対応するために
頭を振り出し後方へ押し込むことで体重を抜くことが、
この衝撃力を左脚の蹴りに使えると閃いたのです。
そして、遠心力に対応しながら手元とクラブが左に抜けていくスペースを
つくろうとするだけで、左脚の想像を絶する蹴りの力を
正しい方向へ導いて腰を鋭くターンさせてくれます。
真っ直ぐに立って片足を浮かすと
ところで、真っ直ぐに立って右足を浮かせてくださいというと、
誰でもハイと言って簡単に右脚を地面から持ちあげることができます。
ここには、ヒトの姿勢制御のものすごい仕組みが関係しています。
このときの動きを詳しく見てみると、
ダウンスイングでの右脚の力を抜く効果が納得できます。
では、右足を浮かせるときには、
どんな動きを自動的にやっているのでしょうか。
右足を浮かそうとすると、まずは左脚で体を支えやすいポジションに
全身を持っていこうとします。
まさに、左脚一本で立てるポジションに入ることが、
自動的にはじまります。
そして、その体勢に入ってから右脚を曲げて、
右の足裏を地面から浮かせます。
ゴルフの動きでは
これをゴルフのトップの体勢からやってみると、
どんな動きになるでしょうか。
トップでは腰から上の体幹を背骨を中心にして右にターンさせているので、
背骨の前側の重い内臓や両腕などが右に向いています。
そのため、右脚に多くの重量が乗ってきています。
その状態から右脚で地面を支えないようにしようとしたら、
どうなるでしょうか。
真っ直ぐに立って右足を浮かそうとしたときと同じで、
左脚で地面を支えようとして
重さがかかっていない左脚に向かって落下しようとします。
そして、左脚一本で体を支えることができる体勢に入ろうとします。
右脚の力を抜けば左脚では落下する体を支えるための
姿勢制御システムが発動され、落下を止めるために
左脚には体重の何倍もの力が発生します。
ここで、両腿の内側をキュッと締めて
左脚が横にぐらつかないようにすれば、
さらに左脚はしっかり地面を踏んでくれます。
ゴルフの切り返しでは
そして、ゴルフのトップへ向かう切り返しでは、
グリップエンドの動きに対して下半身を真逆の方向へ動かすことで
その間に挟まれた上半身がしなりを強めてくれます。
そのため、下半身の先行動作として、
左サイドを低くする動きを意識することが有効です。
その動作を右脚の地面への圧力を抜くことで
自動的に行うことができます。
そして、左脚で体の落下を支えようとすることで、
スタンスの幅を肩幅ぐらいまで広げていたなら、
そこには体重の10倍ぐらいの力がかかります。
そのタイミングで、遠心力に耐えるように
上半身を右に倒すように落下させて重さを抜きます。
そうすると、左脚は体を支えることから少し解放されて、
体重の2倍ぐらいの力を体の回転に使うことができます。
これらのことも意識しながら切り返しで右脚の力を抜くという、
ある意味、真逆とも言える動作の驚きの効果を実感してみましょう。
「伸張短縮サイクル」を発生させる
ところで、着地で体の落下を止めようとして
脚が曲げさせられる力に耐えようとすると「伸張短縮サイクル」という
最高にパフォーマンスを出せる仕組みが発動されます。
「伸張短縮サイクル」とは誰にでも備わった
想像を絶するパワーを出す複数の仕組みが掛け合わさった
筋肉と神経と腱の仕組みです。
歩いたり階段の下りなどで落下する体を支えるなどで体重の10倍ともなる
大きな力を発揮して、姿勢制御を普段から自然におこなうのも
「伸張短縮サイクル」です。
落下によるパワーを得る仕組みをガッテンできるためにも、
「伸張短縮サイクル」を構成する仕組みをひとつずつ見てみましょう。
ここで、筋肉が力を発揮する状態は2つに分類できます。
ひとつは筋肉が伸ばされながら収縮しようとする
「伸張性収縮」です。
もうひとつは筋肉が短くなりながら収縮しようとする
「短縮性収縮」です。
そして、「伸張性収縮」では「短縮性収縮」に比べて
2倍以上の力を出せ、しかも動きの速度が速いほど
その差は大きくなります。
また、伸ばされた筋肉は脊髄反射で勝手に収縮させられ、
これを「伸張反射」と言います。
通常の意識的に体を動かす場合は脳からの指令による
「短縮性収縮」になります。
ところが、脳では限界までの力を発揮させない
リミッターがかかっています。
しかし、「伸張反射」では脳を介さない脊髄反射なので、
脳からの信号よりも反応も速くリミッターもかかりません。
そして、外からの力で伸ばされた筋肉は
「伸張反射」で収縮しようとする「伸張性収縮」となって、
まさに限界までの力を発揮できます。
また、「短縮性収縮」ではしっかり伸ばせない筋肉と
骨格を接続している硬い腱までも、
「伸張反射」での「伸張性収縮」によって大きく伸ばされます。
そうやってしっかり伸ばされた筋肉と腱には、
ゴムを伸ばすようにしなりとしてのエネルギーが溜められます。
それが一気にしなり戻ることで、まさに想像を絶する
体重の10倍ともなる爆発的な力を発揮できるのが
「伸張短縮サイクル」です。
着地で体の落下を止めようとして脚が曲げさせられる瞬間、
この「伸張短縮サイクル」で脚は想像を絶する
大きな伸ばす力を発揮しています。
股関節が曲げさせられることで、
お尻の大きな筋肉である大臀筋は伸ばされながら収縮しようとして、
そこに「伸張短縮サイクル」が発生します。
結果として、落下を止める短い時間ですが、
大臀筋は爆発的な力を発揮して脚を伸ばすことになります。
このパワーを使い切れるための脚の動きを意識的に実行して、
楽々250yをゲットしましょう。
では、また。
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