From:古賀公治
尼崎テクノランドより、、、
こんにちは、ティーチングプロの古賀公治です。
さて今日のテーマは、
「上達のカギは『リセプター』」
ということで、お話ししたいと思います。
今回は以前読みました書籍「正しいゴルフの習い方」から、
「リセプター」についてご紹介したいと思います。
私たちの脳が見るものを見る前に決めている
先週のこのメールでは、分解写真のような形で
プリショット・ルーティーンについてレッスンをしました。
(参考)
「プリショット・ルーティーンを一定にする」
↓
http://g-live.info/click/141103_nikkan/
こうした分解写真、あるいはプログラム教材となっているDVDは
決して少ない情報量ではありません。
そして実は私たち人間は、全部見ているようでいて
限られた情報にしかアクセスできていないものです。
あなたもご存知のように、人間の視覚や聴覚は、
自分に向けられた情報に反応しているのではなく、
事前に、脳が見るもの聞くものを選択しているのです。
つまり私たちは、見たいものを見たいように、
聞きたいことを聞きたいように聞いているのです。
だから、たとえ目の前にあっても、見えないものは見えない。
分解写真もDVDも目の前のプロのスイングも、
見えているけど見ていない。
言わば「オープンシークレット」。
開かれた秘密のようなものなんですね。
言葉に対する解釈が違えば…
同じことが、インストラクターの使う言葉に対しても言えます。
インストラクターは簡単に、
「体重を移動して」
「ボディーターンだよ」
「前傾を保って」
「手を返して、でも返しすぎないで、自然に返るのに任せて」
などと言います。
ですがインストラクターの使う言葉の意味、解釈、体験と、
習う側のそれとの間には明らかに隔たりがあります。
相手の言葉を、相手が意図したとおりに受け取るには、
その言葉に対して相手と同じイメージを持っている、
すなわち、同じ「解釈」をしている必要があるのです。
この状態を「リセプター」がある、と言います。
「リセプター(受容体)」というのは、もともとは生物学の用語で、
生物が外界や体内から何らかの刺激を受け取り、
情報として利用できるように変換する仕組みを言います。
ですがここでは、インストラクターの言葉を受け取るうえでの
前提となる知識や体験のたとえ(比喩)として使っています。
「体重をもっと移動して」
「グリップはゆるめに」
「土台をしっかり」
「振り抜いて」
ゴルフでもテニスでも、最初、誰かに教えてもらうと、
たいていこのようなことを言われます。
あるいは逆に、あなたが初心者の方に教えてあげる場合も同様でしょう。
けれども「リンゴ」と言われて、自分は赤いリンゴをイメージしたとしても、
相手は食べかけの黄色いリンゴをイメージしているのかもしれません。
人それぞれ、いろいろなリンゴをイメージするわけです。
人は言葉そのものに反応しているのではなく、
言葉に対する自分なりの「意味」や「解釈」に反応するのです。
「いくら言われてもわからない」のカラクリ
ですから、
「体重をもっと移動して」
「グリップはゆるめに」
「土台はしっかり」
「振り抜いて」
という言葉に対するインストラクターの意味、解釈、体験と、
習う側の、体重移動、グリップに対する、意味、解釈との問には
文字通り深い溝かあるのです。
だから、それを伝える側は、習う側にそれらの言葉に対して
自分と同じ「リセプター」があるかどうかを確認する必要があります。
「リセプター」がなければ、
どんなに簡単な情報でも受け取ることはできません。
アンテナのついていないテレビになってしまいます。
情報を受け取るためには、「リセプター」のあることが条件なのです。
ほかのスポーツをやっていた人には、
ゴルフスイングのメカニズムが理解しやすいものです。
それは全くスポーツをやったことのない人よりも、
そこで用いられる言葉に対する「リセプター」があるからです。
多くの方が、中々上達しないのはここに問題があります。
週刊誌や一般のレッスンDVDでは一部的な事柄が述べられていて、
スイング全体の一連の動きが中々伝わらないからです。
また、ご自身が問題と思っていることより、
重要な事柄があるのにそこを意識できずに練習するので、
いつまでたっても問題が解決しないのです。
私のDVDプログラムでは、同じ事柄を何度も、
表現方法を変え説明しているのはその為です。
古賀が何度も同じことを言っていることは、
ご自身ができていない点であると、
まずは問題意識を持って頂くことが非常に大切なのです。
今日はこんなところにしておきます。
もし疑問については、コメントいただだいたものから
お答えできる範囲で順次お返事を書いています。
画像付きでないと説明が難しいものについては
お答えできないことがあることをご承知ください。
なお、お読みになった方は、そちらについても再度コメントをいただけると
「既読」かどうかが私から見てもわかるのでありがたいです。
それでは、今日はこのへんで。
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