2017.10.12
From:徳嵩力一
千葉のクラブ工房より、、、
こんにちは。プロクラブフィッターの
徳嵩力一(とくたけ・かついち)です。
今日なんですが、あなたに
「シャフトのメーカが混ざっているのはOK?」
という話をしたいと思います。
久しぶりに、質問をいただきました。
ちょっと専門的な質問かなとは思ったんですが、
話としてはけっこう面白い話題も含まれているので、
せっかくなので取り上げてみようと思いました。
いただいたのは、こんな質問です。
質問いただきました
> シャフトには、メーカーごとに
> そのメーカーの特徴があるのでしょうか?
>
> 1W MT-6S
> 3W Evolution-5S
> 5W BB-5S
> を使用しています。
>
> 今のところどれも違和感なく振れています。
ご質問いただきまして、どうもありがとうございます。
今回はかなり具体的な、そして専門的な質問ですね。
ちょっと具体的な話なので、もしかしたら
「自分はあまりクラブに興味がないから」
とおっしゃる方もいるかもしれません。
ですが、あまりクラブに興味がないという方も
「あー、ウッドのシャフトって、こうやって合わせてるのか」
というのが何となくわかるだけでも、
それはそれで興味深いのではないかと思います。
徳嵩のファーストインプレッション…(第一印象)
さて、ちなみに質問者様がおっしゃるシャフトは、
それぞれ以下のとおりです。
グラファイトデザイン ツアーAD MTシリーズ
フジクラ Speeder EVOLUTION
グラファイトデザイン ツアーAD BB-5
※写真は質問者様のお持ちのものとは多少違っている可能性はありますが。
メーカーごとの特徴という話はちょっと横においておいて、
まず、インプレッションですが。。。
ズバリ、ドライバーがMTの「6S」なので
フェアウェイウッドのシャフトが軽すぎます。
ここで質問者様が言う「MT6」の「6」という数字は
そのシャフトの重量である「60グラム台」を表しています。
つまり、このドライバーには
60グラム台のシャフトが付いている、ということです。
ですが、隣に当たるフェアウェイウッド「Evolution-5S」の「5」、
そしてその次の「BB-5」の「5」は、
ともにシャフト重量が「50グラム台」という意味です。
重量フィッティングという観点から言えば、
ここで逆転現象(=ドライバーのほうが重い)を
起こしてしまっています。
ここで一点、念のため復習ですが。。。
自分のメールマガジンをお読みの方であればすでにご存知の通り、
クラブフィッティングで特に大切なのは「重量フロー」です。
ドライバーからサンドウェッジまでの重量が
ほぼ一直線になるような「重量フロー」が理想です。
(ドライバーが一番軽く、サンドウェッジが一番重い)
そのようなセッティングにすることで
全てのクラブが同じ感覚で振れるようになるので、
スイングのバランスがよくなるわけです。
もっとよくなる可能性は十分にある
さて、それを踏まえてですが。。。
このスプーン(3W)に付いている「エボリューションの5S」が
どこかの大手メーカーで付いてくる純正のものなのか。。。
それともSpeeder(スピーダー)のものを後で付け変えたのか、
質問内容を読むだけではわかりません。
純正のものであれば、最初からフェアウェイウッド用に
短いシャフトで作られていることもあって、
たまたまいい感じで振れてしまっているということは有り得ます。
まだご本人としては違和感がないようなので、
今は大丈夫だと感じているかもしれませんが。。。
ですがそれも単に「軽いから」というだけで、
たとえば練習を重ねていくうちに
振り心地が外れていくことも考えられます。
この重量フローがこれから今後
何らかのトラブルを起こす可能性は否定できません。
とはいえ、フェアウェイウッドの場合のミスの傾向を考えると、
軽すぎることで出るのは主にトップなので、
まだ救いようがあるということはあるでしょう。
もしトップ気味の球が出ていたとしても、
ミスをしても、許せるミスになっていて
あまりご本人も気にしていらっしゃらないのかもしれません。
ですが、ここの重量をちょっといじるだけで、
もっとスムーズに打てるようになる可能性は十分にあります。
質問者様はシャフト特性のことを気にしていますが、
それでもやはり、カギとなるのは重量フローです。
おそらくこの質問者様がフィッティングにいらしたとしたら、
ここの重量については、ご提案を必ずさせていただくと思います。
というわけで、このようなシャフトの選択に悩む方には、
自分のフィッティングをご紹介できればよいのですが。。。
相変わらず「満席」の状況が続いていて、
お受けすることができない状況です。
もし空き枠が出てきましたら、
このメールマガジンの場でお知らせしますので、
今しばらくお待ち下さい。
追伸
先週もちょっとお知らせした
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引き続き募集中です。
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このセミナーの大目的としては
「一生自分のクラブを選ぶのに困らないだけのスキルを提供する」
というものです。
自分でもフィッティングができてしまうぐらいの
そんな講座になっています。
ここではいわゆる、キレイゴトだけを語るつもりはありませんし、
ゴルフを続ける限り、クラブの悩みは尽きることがありません。
こうした「公共の場」では語れないようなこと、
あるいは普段のフィッティングでも
「ここまではちょっとしゃべれないかなあ。。。」
というようなことも、この場でお伝えしていこうと思っています。
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それでは、また次回。
徳嵩力一
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