From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、
おはようございます、小原大二郎です。
私はレッスンプロという仕事上、
アマチュアの方と接する機会はとても多いです。
そんな中で改めて、
ゴルファーには色々な方がいるなあと感じます。
それは職業や性格もそうですが、
何をゴルフのモチベーションにしているのか?
という部分で強く感じることがあります。
そしてその人が、
何をモチベーションにしているかによって、
ゴルフの上達スピードは大きく変わってくるなと感じます。
上達スピードを決める要因・・・
先日始めてレッスンさせて頂いた、
Tさんという男性がいます。
Tさんは62歳で、
会社を退職されてからは年金暮らしの中で
ゴルフを目一杯楽しまれているそうです。
とはいえ、なかなか上達できないことで
悩んでいるTさんは私のところへ来てくれたんですね。
始めてのレッスンで感じたのは、
すごく筋がいいなという点でした。
一つアドバイスすれば、
けっこうすぐに覚えてくれるので、
その日のうちにかなりスイングを改善することが出来ました。
筋がいいTさんが、
どうして上達できないと悩んでいるのか・・・
その原因は、Tさんの考え方に合ったんです。
レッスンの休憩中に、
Tさんがおもむろに言った一言。
「友人で絶対に負けたくない奴がいるんですよ」
そんな風に私に語ってくれました。
その後もTさんは友人のSさんという方に
今までゴルフで勝てなくて悔しい思いをした話を
いろいろと聞かせてくれました。
私はその話を聞いて、なんだかTさんは自分のこと以上に、
そのSさんのことばかりを気にしているような気がしました。
すごくこの話が私には引っかかったんです。
もちろん始めてのレッスンで、
人生の先輩のTさんにそんな失礼なことは言えませんが、
ゴルフが上手くなりたいならSさんのことを考えない方がいいと思ったんです。
たぶんこのメールを読んでいるあなたも、
そんなことを考えたことが一度や二度はあるのではないでしょうか。
あるいはそんなことばかり考えている方も
いらっしゃるかもしれません。
「●●には負けたくない!」
「●●より飛ばしたい!」
その気持ちはとてもよくわかりますが、
時としてそれが”毒になる”ことを覚えておいてください。
「あいつに負けたくない」の落とし穴
私もゴルフを始めたばかりの頃、
ゴルフに対するモチベーションは他人でした。
絶対にあいつより先にプロになってやる!
そう思い続けることが正しいと思ってやっていました。
でも、そう思うときに湧いてくる感情って、
嫉妬とかプレッシャー、焦りなんですよね。
つまりネガティブな感情なんです。
自分が本当にゴルフと向きあって見た時、
長くゴルフを続けて幸せな人生にしたいと思ったとき、
今の感情はどうなんだろう・・・と考えてしまいました。
他人と比べている限り、
きっと幸せで楽しいゴルフは出来ないと思うんです。
あなたも、あいつに勝ちたいとか、こいつに勝ちたいとか
そんな風に思ったことはありませんか?
でも、そう思っている限り、
きっと幸せなゴルファーにはなれません。
自分より上手なゴルファーなんて
いくらでもいますよね。
その人を超えたら次の人と比べて、
その人が終わったら、また別の人と比べて、、、
この繰り返しはゴールがないし、止まりません。
確かにそれで成長する人もいるかもしれない。
でも、その成長は嫉妬や焦り、
心配をモチベーションにしていることを忘れないでください。
じゃあどうすればいいの?
じゃあその代わりに何をすればいいのか?
その答えは簡単です。
昨日の自分と比べてみてください。
>昨日の自分より少しでも成長してたらあなたの勝ちだ。
>先月の自分より少しでも成長してたらあなたの勝ちだ。
>去年の自分より少しでも成長してたらあなたの勝ちだ。
野球選手のイチローはこう言っています。
「少しずつ過去の自分を乗り越えてきた」
これが答えだと本気で思います。
過去の自分を乗り越えることがすごく大事です。
他人を乗り越える必要はありません。
他人は乗り越えてもきりがないからです。
あなたは昨日のあなたより、先週のあなたより、
どれだけ成長していますか?
またメールします。
小原大二郎