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●●病

2012.12.06
obara

From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、
 
おはようございます、小原大二郎です。
 
今日は、ゴルフが上達しないひとが必ずといっていいほど抱えている
「ある病気」についてお話しします。
実はこの病気、とってもこわーい病気なんです。
でも安心して下さい。
知っておけば、かかることも少なくなりますから。

 
■レッスンでの一コマ
私がレッスンをしているとき、生徒さんから発せられる
「ある一言」が、とーっても気になることがあるんですね。
その言葉とは、、、

 
「知ってます」

 
この言葉です。たとえば、、、
「こういうスイングになってると、スライスしやすくなりますから」

「あ、それ、知ってます」
みたいなやりとりですね。

 
確かに、ゴルフ雑誌や教材を見れば、
スライスの原因とその対策みたいなことはしょっちゅう特集していますから、、、
実際、情報としてはとてもよく「知っている」のだと思います。

 
こうやって「知ってます」という言葉を口にする人というのは、
傾向として、常に新しい何かを求めている場合が多い気がします。
最新のスイング理論、今までに紹介されたことのない新しい練習法、
新しいゴルフクラブ、、、などなど。

 
■成長が止まる瞬間
そして、、、こういう人のもう一つの特徴としては、

 
「すでに知っていることをおろそかにしてしまう」

 
ということです。
すでに知っていることが「未消化」の状態になっているのに、
それでも「次の魔法」を探しに行ってしまうのです。

 
「オレは知ってる」

「これは前に聞いたことがある」

 
しかし、自分が知っているから、、、聞いたことがあるからという理由で、
それを「知っている」の一言で片付けてしまう。。。
ハッキリ言って、これは非常に危険な考えです。
当たり前のことですが、
「知っている」

「出来る」
この二つは全く似て非なるものです。
確かに、雑誌に書いてあること、教材に書いてあることを
読んだり見たりすれば、その内容を「知る」ことはできるでしょう。

 
しかし、それが知っているのにできていないのであれば、、、
まだまだ、練習しなければならないことはたくさんあり、
さらには、まだまだ成長できる余地がたくさんある、ということです。

 
■「知っている」彼らがなぜ、続けているのか?
極端な例で言えば、、、
たとえば「ビジネスゾーン」のことを知っている熟練のプロゴルファーが
長年やっているからということで、ビジネスゾーンの練習をやめるでしょうか?
絶対に、そんなことはありませんよね?

 
むしろ逆に、ビジネスゾーンの重要性を心の底から理解していれば、
どんなに自分がプロとして結果を出していようとも、
その練習をやめることは絶対にないと思います。

 

 

なかなか成果を上げれない人というのは、
次から次へと新しい情報を仕入れて、新しい情報に振り回されます。
「新しい情報を常に持っておかなきゃいけない」

「知識をたくさん増やさないといけない」

「できるだけ多くの方法を知らなければいけない」
こうした思い込みを持っている人が抱えている病気、、、
それが「知ってる病」です。

 
たとえば、スライスを直すための方法が1000通りぐらいあったとしましょう。
しかし、スライスを直すためには、この全ての方法を知っておく必要はありません。
そうではなくて、自分に合っている方法を2~3つほど選んで、
それをまずは2ヶ月、3ヶ月と続けてみることです。
そうやっていけば、よっぽどやり方を間違えてでもいない限り、
成果が出ないということはまずありません。

 
必要なのは、同じことを徹底して実践することです。
同じことを徹底して改善することです。
同じことを徹底的に磨くことです。

 
「知ってる」と思った瞬間に成長は止まります。

 
あなたがこの「知ってる病」にかかっていないか、
今一度確認してみて下さいね。

 
またメールします。
小原大二郎

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選択を間違えていませんか?

2012.12.06
obara

From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、
 
おはようございます、小原大二郎です。
 
今日は正しいスイング、間違ったスイング選択についてお話しします。
正しいスイングをしているのに、間違った選択をしている。。。
実はそうした人はとても多いのです。

 
■なぜウィークグリップ?
私が教えている生徒さんの話です。

 
この方は、最近いらっしゃるようになった方で、
なかなか100切れないということでレッスンを受けにいらしています。
最初のレッスンの時、スイングを見せていただいたのですが。。。
その方のグリップを見て、ちょっとびっくりしてしまいました。

 
どういうことかというと、、、、
いわゆる「ウィークグリップ」だったんですね。

 
とはいっても、そこまで極端なウィークグリップということではなくて、
スクエアから少しウィークよりのグリップでした。
もちろん、ウィークグリップが悪いということではないのですが、
アマチュアには扱いにくいグリップだということで私はお伝えしています。
でも、いきなりそのようなことをお知らせするのもと思い、
まずはその方に経緯のようなことを聞いてみました。
(ここでは仮に「Aさん」とさせていただきます)

 
小原 「Aさん、もしかしてちょっとウィーク気味に(グリップを)握っていますか」

Aさん「ええ」

小原 「Aさんの周りに、ウィークで持っている人っていますか?」

Aさん「いや、いませんね。。。」

小原 「そうしているのはどうしてですか?
誰かにそのように教えられましたか?」

Aさん「うーん、特に理由はないんですけど、
このほうが初めてクラブを持った時に握りやすかったので、
それ以来そのままにしています」

 
■正しいスイングなのに!?
Aさんはスライスが止まらずに、トップがよく出る。
そのために思うようにスコアメイクができない、、、というのが悩みで
私のところにやってきました。
今まで誰にもレッスンを受けたことがなかったそうですが、
そのウィークグリップはそれなりにキレイに握れていました。

 
ウィークグリップはちゃんと握れている。

 
でも問題は、、、そのグリップ選択にあったのです。

 
「ストロンググリップ」「スクエアグリップ」「ウィークグリップ」
この3つのグリップについてはいろいろ言われています。
一般的なアマチュアゴルファーは肩周り、肩甲骨周りの柔軟性、
腕の力、体幹の力がプロほどには備わっていません。
ウィークグリップはそれなりの腕力が要求されます。
アマチュアの方でウィークグリップが合っているような方というのは
私の考えでは、基本的にいないと思ったほうがいいと思います。

 
■ミスマッチが起こっていませんか?
今までAさんは雑誌なども読んでいろいろなことを
試したそうなのですが、全てうまくいかなかったそうです。
もちろん、その方法が全て良かったか悪かったかはわかりません。
ですが、スライスが出る、トップが出るという特徴を考えて、
ウィークグリップが大きな原因の一つとしてあった可能性は高いです。

 
先ほども述べたように、Aさんのグリップは全く間違っていませんでした。
ですが残念なことに、その選択を間違っていた。。。

 
これは今更さらのことになりますが、、、
周りのアマチュアゴルファーのアドレス、グリップをよく観察していれば、
自分がいかに「異端」だったかがもっと早くわかったかもしません。
もちろん、スイングにおいてフィーリングというのはとても大事です。
しかし、それだけで決めてしまうのはとても危険とも言えます。

 
これは別にスイングのことだけではありませんが、
特にスイングでは、自分に本当に合っていないことをやるのは
絶対によくありません。

 

あなたのスイングは、自分とミスマッチを起こしていまんか?

 
またメールします。
小原大二郎

 

 

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それは目の前にある・・・

2012.12.06
obara

From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、
 
おはようございます、小原大二郎です。
 
今日はレッスンをさせていただいている方のお話です。
私はよく生徒さんのお仕事の話をうかがうのが好きなのですが、
そこからゴルフのいろいろなヒントをいただくことが多いのですが、、、
今日もそんな話です。

 
■与えられた場で結果を出す

 
「1つのところでちゃんとやれない人って、
結局他のところに行ってもダメなんですよね。。。」

 
ラウンドレッスンを終えた後、
生徒さんのFさんとレストランで世間話をしていて、
こんなことをおっしゃいました。
Fさんは40代後半の男性の方で、
ある会社の商品開発の責任者をされていらっしゃいます。

 
会社に入社する前から、商品開発の仕事がしたかったのに、
最初に配属されたのが営業の仕事で、それを5年間続けたそうです。
もともとのFさんの明るく開放的な性格も手伝って、
営業としてもいい成績を上げていたようで、
商品開発に配属希望を出した時に上司から強く引き止められたのだとか。

 
でも、自分がこの会社に入ったのは商品開発がやりたかったからだと
営業の上司と何度も話し合って、希望の部署に行くことができたそうです。
そして、Fさんは商品開発の部署でも実力を発揮して、
今では責任者として活躍されていらっしゃいます。
やっぱり仕事の出来る人というのは、どんな仕事をしても
それなりの結果を出すことが出来るのですね。

 
■ここは自分の場所じゃない・・・
その一方で、、、
Fさんと同じように、商品開発がしたかったのに営業に回された
同期の同僚がいたのだそうですが、その人は
「ここは自分に向いていない・・・」

「外に行けばもっと自分に向いてる『何か』が待っている・・・」
そんなふうにFさんに日々こぼしていて、
数年で会社をやめてしまったそうです。

 
「何か新しいものをつかむために、意識を外側に向けてしまう・・・」

 
これは現実逃避に似ています。

 
「魔法の薬を飲めば、問題が何もかも解決して、
自分は成功して幸せなれる」

 
そのFさんの同僚の方も、そんなふうに思っていたのかもしれません。

 
自分をより良くしてくれるもの、自分を成功させてくれるもの、
自分を楽しませてくれるもの、自分を幸せにしてくれるもの、、、
どんなことでも、外側にそんなものが待っているわけではありません。
それなのに、時に私たちは理想のものを求めて旅に出てしまいます。

 
■魔法の薬
多くの人は、この「魔法の薬」を外側に求めてしまいます。
今の状況から抜け出すために。
しかし、その魔法の薬は、自分の外側の世界には売ってはいません。
そしてもちろん、どこにも落ちてはいません。

 
外側に魔法の薬を求めても、決して見つかりません。
なぜなら、その魔法の薬は外側の世界にあるのではなく、
自分の内側の世界にあるからです。

 
「楽々スコアアップできる方法は?」

「簡単に飛ばせるようになるスイングは?」

「ショットが安定するドライバーはどれ?」

 
これはゴルフでも同じことが言えて、
外側に魔法を求めてしまうことがあります。
しかし、外に探しに行かなくても、そんなに遠くに旅に出なくても、
元々、その薬は自分の中にあるのです。

 
実際、先ほどのFさんも「営業の仕事をやっていたからこそ
それが商品開発に活かせたことがたくさんあった」とおっしゃっていました。
すでに持っているものだったのですね。

 
あなたが求めているゴルフスイング、スコアアップ、上達、、、
それらは全て、あなたの内側にあるのかもしれません。
すでに持っているかもしれないのです。

 
だったら、目の前のことをもっともっと大切にしましょう。
あなたは魔法の薬をすでに持っているのですから・・・

 
またメールします。
小原大二郎

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上達の本質

2012.12.06
obara

From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、
 
おはようございます、小原大二郎です。
 
今日は上達の本質についてです。
ここを間違ってしまうと、どんなにいい練習法を行なっても、
上達することは難しい。。。
そんなことについて、お話ししたいと思います。

 
■一軸スイング VS ボディーターン
この前のことですが、
レッスンをさせていただいている方からこんな質問をされました。

 
「小原先生、最近『一軸スイング』というのが流行ってますよね?
普通のボディーターンのスイングと、どちらがいいんですか?」

 
こうしたスイングの選択というのは、ゴルフにとってはキモ。
今後のあなたのゴルフ人生を決定づけてしまうといっても過言ではありません。
ですので私のレッスンでは、個人の身体の特徴に合わせて、
グリップの選択、スイングの選択をするように心がけています。

 
しかし、、、
一軸スイングとボディーターン、どちらがいいかという質問。
確かにこれはいろいろな方から質問を受けることでもあります。
ただし、この質問にはある要素が抜けて落ちているのにお気づきでしょうか?

 
■何かが足りない・・・
今回質問をいただいた方も、熱心にゴルフに取り組んでいる方なので、
ゴルフのスイングのことは、一応一通り知っています。
グリップはこうして、アドレスではこう。
バックスイングはこのように上げて、トップではこの形。
ダウンスイングでこう下ろしてきて、インパクトの瞬間はこんな感じで。。。
などなど。

 
そんなふうに、スイングの要所要所のことを押さえているにもかかわらず、
この質問には、何かが足りないのです。

 
答えは明白です。それは、

 
「自分のことがない」

 
つまり、
・自分の身体にあっているかどうか?

・自分が身につけるとしたら、どんな練習をすればいいのか?

 
こうした具体的な話が抜け落ちてしまっているのです。

 
スイングの基本的なところは一通り押さえている。
でも、「一軸か、ボディーターンか?」という話には、
見事なまでに「自分にとって」という要素が抜け落ちているのです。

 
■そこに「自分」はあるか?
ゴルフとは結局のところ、
・自分のことをどれだけ知っているか?

・自分の今の状態をどれだけ感じることができるか?
これによって、差が生まれます。

 
スイングについての知識的なことはわかっていたとしても、
それが自分の身体にマッチしているかどうかを知っているかによって、
同じことをしていても、全く違う結果が生まれるのです。

 
スイングに対する知識は大切です。
しかし、結局のところ、自己理解、自己認知というベースの部分、
基礎の部分がなければ、いくらスイングについて知識があっても、
全く意味がなくなってしまうのです。

 
この話を聞いて、あなたはどんなことを思いましたか?
・表面的なノウハウやテクニックに踊らされていないか?

・本当に自分のことをわかっているか?

・自分は今、どんな状態にあるのか?

 
この機会に、これらのことを本当に知っているか、
ちょっと考えてみるのもいいかもしれません。

 
またメールします。
小原大二郎

 

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バックスイングの伸び上がり・沈み込みの3つの原因

2012.12.06
obara

From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、
 
おはようございます、小原大二郎です。
 
前回、バックスイングの肩から肩についてのお話をしました。
今回もその話の続きで、
“前傾角度の伸び上がり・沈み込みの3つの原因”
について、お話ししていきます。

 
■基本の考え方は腰から腰のバックスイングと同じ
前回もお話したように、前傾角度を保って打つには、
1.膝の前傾角度

2.股関節(腰)の前傾角度

3.背骨の前傾角度(猫背にならないようにする)
これら3つの角度が重要になってきます。

 
伸び上がりと沈み込みを引き起こす可能性のあるこれら3つの角度のうち、
まず最初にチェックするのは、右ひざの角度です。
バックスイング時に右膝の角度が伸び上がる人が多いです。
そうならないようにするためには、膝の裏の角度が変わっていないかを
しっかりチェックしましょう。
そうすることで前傾角度をキープしやすくなります。

 
また、腰の前傾角度の核となるのが、腰の股関節です。
アドレスで作った股関節の角度がトップまで変わらずに
振ることができればいいのですが、そこが変わってしまうと、
ダフったりトップしたりする一番の要因を作ってしまいます。
姿勢が変わらずにクラブを上げていくようにしましょう。

 
■「自分の普段の姿勢よりもちょっといい」ぐらいが目安
3つ目に大切なのが、背骨が猫背なっていないことです。
背中は伸ばして構えるようにするのは、腰から腰のときとほぼ同じです。
しかし、アドレスで姿勢よく構えてバックスイングを肩まで上げていく途中で、
背骨が反ったり曲がったりしないように身体を回転させていくことが大切です。

 
アドレスの時に正しくしていても、バックスイングを上げたときに
背中が緩んでしまうことがあります。
こうなってしまうのは、アドレス時に無理をして
背骨を真っすぐにしようするあまり、
スイング時に身体が緩んでしまうことが原因です。

 
そうならないために、私はレッスンなどでは
「『自分の普段の姿勢よりもちょっといい』ぐらいの
姿勢にするといいですよ」
とお伝えしています。
その人がもともと持っている姿勢をもとにして、
それからほんの少しだけいい姿勢を取るようにすればOKです。
そうすることで、バックスイング時にもその人に合った
真っすぐの姿勢になることが多いようです。

 
■やはりアドレスが基本
背骨についてもそうですが、これらは全てアドレスが
原因となっていることがほとんどです。
そうならないためにも、アドレス時から前傾角度を
しっかりと確認することをおこたらないようにしましょう。

 
よく前傾角度というと、頭が伸び上がっているかどうか
ということが言われることが多いです。
しかし、頭よりもむしろ「膝、腰、猫背」の3つに
大きな問題があることが多いです。
今の時点で問題がなかったとしても、
この3つを常に意識しておくことが大事です。

 
前傾角度は、一人で練習するときにも
鏡などを使って普段からチェックしておくことをオススメします。

 
次回も、肩から肩のバックスイングの続きです。
またメールします。
小原大二郎

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