From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、
おはようございます、小原大二郎です。
今日は「短期間でスイングがよくなる人、ならない人」についてお話したいと思います。
すぐによくなる人、ならない人、、、それを分けているものは、
別に身体の大きさとか運動神経とか、そういうものは一切関係していません。
■100を切りたいAさんとBさん
私が教えている二人の生徒さんの話です。
二人はだいたい半年ぐらい前から、ほぼ同時に私の所に来るようになったのですが、
ほぼ月に1回ぐらいいらしてレッスンを受けています。
二人とも半年で100を切りたいとやる気に満ちて
私のところにいらっしゃいました。
レッスンで受けたことを持ち帰ってもらって、自分で練習。
これを半年、繰り返していただきました。
さすがに私の所にレッスンに来るだけでは、
全てをこなすことはできませんからね。
しかし、二人には大きな違いがあります。
一人、仮にAさんとしておきましょうか、
Aさんはみるみる上達して「100が切れました!」という報告。
一方、もう一人のBさんは、もちろん少しはよくなりましたが、
105~110前後のスコアで足踏みをしてしまっています。。。
このAさんとBさん、果たして違いは一体どこから来ているのでしょうか?
■全てのスポーツに共通するもの
年齢もほぼ同じ世代、体格も同じぐらいで、
体力的にも運動神経的にも、どちらにハンデがあるわけではありません。
しかし、一方はいいスコアで回れるようになって、
もう一方は思ったほど目標が達成できていない。。。
この違いは何なのかと考えていたところ、
「ある一つの違い」という答えにたどり着きました。
おそらく、これがある人はどんなスポーツをやるとしても、
上達は早いのではないかと思います。
それは、、、ものすごく陳腐な言い方をすれば、
「素直なこと」
教える人間に言われたことを素直に、自分のやり方をおり混ぜることなく、
まずは徹底的にしたがって実践している人は、
スイング改善までの時間が短縮されています。
そしてもちろん、スイングがよくなり、ショットも安定することで
スコアもよくなります。
しかし、言われたことを素直に聞かずに、
「やっぱりこれは今までどおりのほうがいいんじゃないかな」
そんなふうに考えて、言われたことに従わずにやる人は、
なかなか自分のゴルフの世界から抜け出ることができません。。。
「素直さ」は別にゴルフに限らず、ありとあらゆるスポーツで
上達するために必要な素質なのではないでしょうか?
■でもなぜ、人は自分流でやりたがるの?
素直な人の上達が早い理由は簡単です。
プロというのは、自分が5年、10年、20年の間、
毎日のように突き詰めてきた土台があるわけです。
その土台があって「あれ、おかしいな」「こうしたほうがいいな」
というアドバイスが生まれて来ているのですから、
そのアイディアが全く的が外れているはずがないのですね。
その貴重なアドバイスに従うわけですから、いい方向に行くのは当たり前で、
アドバイスに従わずにうまくいくのは至難の業、というわけです。
しかし、ここで一つの疑問が生まれます。
なぜ、人はこのように「自分流でやりたがる」のでしょうか?
素直に実行すればうまくいくことはわかっているのに、
そうせずに自分の我流を押し通してしまう。。。
厳しい言い方ですが、その行き着く答えはおそらく、
「エゴ」
なのだと思います。
■「離離離」
つまり、アマチュアゴルファーの心の中に、
「自分の力だけで結果を出したい」
「誰かに力を見せた時に『おお、すごい!』と思われたい」
「『誰かに習っていて、そのおかげ』なんて思われたくない」
こんな「エゴ」があるから、、、自分流を押し通してしまうのでしょう。
あなたももしかししたら「守破離(しゅはり)」という言葉を
聞いたことがあるかもしれませんが、
こういう自分流を押し通す人というのは、守破離ではなく、
「離離離」
で、離れっぱなし、ということになるのかもしれません(笑)。
もちろん、自分の実力を証明したい、その気持ちはとてもよくわかります。
そうした気持ちいうのは、ゴルフをする上で強いモチベーションになりますし、
エゴが強ければ、一生懸命がんばってゴルフをやって成果を見せつけてやろう!
という気持ちを持つことができます。
しかし、あなたがゴルフで何らかの結果を出したいと望んでいて、
当面の道筋をプロが示しているのであれば、、、
ひとまずはそこにしばらくは乗っかってみるのも、
やり方の一つなのではないでしょうか?
もしあなたがゴルフを上達させたいと考えているのなら、
以下のどちらかなのか、それをハッキリさせたほうがいいかもしれません。
「エゴを満たしたいのか?」
「ゴルフを上達させたいのか?」
またメールします。
小原大二郎