From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、
おはようございます、小原大二郎です。
今日は、自分のゴルフの結果であるスコア分析のしかたについてお話しします。
この分析をすることによって、自分が今どんな状態なのか、
これからどのような練習をしていけばいいのかがわかるようになります。
■スコアアップを阻んでいるのはどこ?
私が教えている生徒さんのお話です。
その方、Sさんは50歳後半で、ゴルフ歴が10年で、
平均スコアが97ぐらい。
調子のいい時は90台前半も出ますが、
調子が悪い時は100を切れないこともあるということでした。
ベストスコアが90で、2年ぐらいそのスコアが切れずにいたので、
Sさんのとりあえずの目標としては、90を切ることでした。
Sさんも2年間ベストを更新出来ないのが悔くて、
ご友人の紹介で私のところにやってきました。
Sさん本人に話をうかがってみると、
「小原先生、私が90を切れない、ベストスコアが出ない
原因はたぶんティーショット、ドライバーです。
OBが2~3回、ひどい時は5回以上やってしまいます。
もちろん、OBが5回ぐらい出れば100は切れません。
だから、このOBがなくなれば、きっと90が切れるんじゃないかと
私は思っているんですが。。。」
ということをおっしゃいました。
■スコアアップのカギはどこ?
その話を聞くかぎり、確かにOBがなくなれば、
Sさんのスコアはよくなるのかなとも思いました。
ただ、、、実際にSさんのドライバーショットを見せていただいて、
それほど悪い弾道が出ているようには感じませんでした。
まあ、確かに日によってはOBが出ることもあるだろうけれど、
そこまでひどいスイングはしていなかったんですね。
それで、次にパターを見せてもらったんですが、、、
見て驚いたのは、1mぐらいのパターを結構外しているんですね。
それを見て、私はSさんに質問をしました。
小原 「Sさん、一回のラウンドで何回ぐらい3パットしますか?」
Sさん「そうですねえ。。。だいたい5~6回はやってますねえ」
小原 「4パットとかは?」
Sさん「うーん、4パットも1~2回はやってますかねえ。。。」
小原 「今さっき練習したようなショートパットは得意ですか」
Sさん「いや、こういう1~2mのパットを外してしまったせいで
3パット、4パットになっていることが多いです」
小原 「なるほど。。。
Sさん、テコ入れすべきなのはもしかしたら、
ドライバーじゃないのかもしれませんよ」
Sさん「え? どういうことですか?」
■なぜスコアの分析が必要なのか?
この後、Sさんには家に帰って過去の自分のスコアカードを見て、
自分のパット数がどれぐらいになっているのかを分析してもらいました。
そうすると、だいたい40パット前後は叩いていることがわかったんですね。
これだと、グリーンまでに平均2.7打ぐらいで乗らないと、
90が切れない計算になります。
そうすると、、、OBは許されても1回ぐらいでしょうか。
でも、もしこれが18ホールを35パットぐらいで回れたとしたら。。。
グリーンまで3.0打ぐらいで回っても大丈夫ということになります。
これだったら、OBを2~3回打ってもなんとかなりそうです。
200y以上飛ばすドライバーというのは、
プロでも大きくボールを曲げてしまうクラブです。
そんなクラブで、90切りを目指すアマチュアゴルファーが
OBを1回以内に抑えるのは、かなり難しいと思います。
このスコアの分析をしたSさんは
「確かにこれならパターを練習したほうが早いかもしれません」
と納得して、特に短い1mのパターだけを練習するようになりました。
すると、、、なんと1か月後には、
88のスコアで、2年間切れなかった90切りを達成されました。
しきりにSさんがおっしゃっていたのは、
「パターの練習をしていなかった頃は、3パット、4パットを
やってしまった次のホールでOBを出すことが多かったんですね。
このことは小原さんに言われてスコアカードを分析するまで
自分ではあまり気づきませんでしたが、確かにそうでした。
でも、パターの練習をして、2パットで決められることが増えて、
そのおかげで次のホールのティーショットを落ち着いた気持ちで打てて、
OBを打つ不安がなくなっているのに驚きました。
まさかパター練習がティーショットにいい影響があるなんて、、、
思いもしませんでした。小原先生のおかげです。ありがとうございます」
まあ、Sさんの場合、アプローチにもそれほど難がなかったのも勝因なのですが、
パターの練習がいい形で心理的な負担を減らしたのは事実かもしれません。
私達が「問題だ」と思っていることは、えてして本当の問題ではなくて、
その裏に別の問題が隠れているというのは、よくあることだと思います。
でも、こんなふうに、過去のスコアをしっかりと分析することで、
その本当の問題を知ることが出来るのですね。
あなたが問題だと思っていること、悩んでいることの裏に
本当の問題、本当の原因が潜んでいないか?
いい機会ですので、ちょっと過去のスコアを引っ張りだしてみて、
Sさんのように、分析してみてはいかがでしょうか?
またメールします。
小原大二郎