From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、
おはようございます、小原大二郎です。
今日は、ハンドファーストとハンドレートの手元の位置の続きとして、
“ハンドアップとハンドダウン”
についてお話ししたいと思います。
■手元の高さは前傾角度が大きく影響
アドレスを取ったときの手元の高さも、ノーマルの高さと、
ハンドアップとハンドダウンがあります。
ハンドアップとは、アドレスした時の手の位置が通常よりも少し高くなることで、
ハンドダウンは手の位置が少し低くなることです。
このハンドアップ、ハンドダウンは
前傾角度やグリップによって左右されます。
前傾が深いのに肩をいからせていることでハンドアップになってしまう、
というケースももちろんあります。
しかし、傾向として前傾角度が浅ければハンドアップになりますし、
前傾角度が深ければハンドダウンになります。
したがって前傾角度から手元の位置を正しく作っていく意識が大切です。
■ハンドアップ、ハンドダウンを見分ける方法
ハンドアップ、ハンドダウンの目安としては、
クラブのトゥとヒールの高低を見ることです。
ハンドダウンのアドレスの場合、クラブのトゥ(先)が浮きすぎていますし、
ハンドアップの場合は逆にクラブのヒールが浮きます。
◇ ハンドアップ⇒ヒールが浮きすぎている
◇ ノーマル⇒トゥが少しだけ浮いている
◇ ハンドダウン⇒トゥが浮き過ぎている
ゴルフクラブのヘッドは下の部分がカーブを描いていますので、
ヘッドのトゥがちょっとだけ浮いているぐらいがノーマルの基準と考えておきましょう。
■ハンドアップ、ハンドダウンによる影響
ハンドダウンの場合、地面と作る角度がフラットになり、
横振りのスイング軌道になります。
その結果、弾道がフック寄りになるというわけです。
一方、ハンドアップの場合はその逆で、
シャフトと地面が作る角度が立ってくるので、縦振りのスイング軌道になり、
スライスよりの弾道になります。
◇(手元の高さ)ハンドダウン
⇒ シャフトと地面とが作る角度がフラットになりやすい
⇒ 横振りのスイング軌道
⇒ 弾道がフック寄りになる(影響)
◇(手元の高さ)ハンドアップ
⇒ シャフトと地面とが作る角度が立ちやすい
⇒ 縦振りのスイング軌道
⇒ 弾道がスライス寄りになる(影響)
■グリップとの密接な関係
また、グリップによって手元の高さが左右されるというのも、
人間の身体の構造を考えてみればわかるかと思います。
ストロンググリップで握った場合、必然的にハンドダウン気味になりますし、
ウィークグリップではハンドアップ気味になる傾向があります。
ハンドダウンになっているとダフリやすくなり、
ハンドアップになっているとトップボールが出やすいというのは、
グリップのところでお話ししたのと同じ理屈です。
しかし、グリップと手元の高さについては、
これはどちらが原因でどちらが結果ということもありません。
あえて言えばグリップが原因だと私は考えていますが、
ひとまずは、要因としてお互いに関係しあっていると考えておいてください。
アドレスの要素はそれぞれ繋がっていて、
一つの要素を極端にすると別の要素に必ず影響が出ます。
グリップの形をストロングにしてしまうと、
それだけで前傾角度が深くなるのでハンドファーストになり、
結果としてフックボールが出やすい傾向があります。
何度も言っているように、グリップを選ぶということは、
その後の出球を決定づけてしまうのですね。
だからグリップという項目が一番大事になります。
これは余談ですが、ハンドアップ、ハンドダウンを上級者が
利用する方法として、絶対にダフってはいけない、トップしたくないときに、
ハンドアップ、ハンドダウンのアドレスを取るという人もいます。
グリーンのすぐ奥がOB だからトップを避けるためにハンドダウン気味にする、
ダフリたくないところではハンドアップ気味に構えるという選択です。
ですが、初心者はあまりそうした難しいこと考えずに、
ノーマルな高さで打っていくことを心がけましょう。
以上、参考にしてみて下さい。
次回は「ボールの方向性を決める3つのライン」についてお話ししたいと思います。
またメールします。
小原大二郎