From:大森睦弘
六甲国際ゴルフ倶楽部より、、、
こんにちは、大森睦弘です。
さて、今回は
「体・足裏のどこで地面を捉えるのか?」
についてお話させていただきます。
スイングするときに、ずっと空中にいては、
何も起こせないですね。
地面をしっかり踏んで、その反発力を使って、
体をターンさせて、最終的にクラブが振られるようにします。
それを効率良く行うためには、足裏のいったいどこで
地面を踏むと良いのでしょうか?
それは、ズバリ言って、、、
自転車こぎ
それはズバリ、拇指球の少し後ろなんです。
拇指球とは、足の親指の付け根の所にある、
関節の膨らみのある部分の事を言います。
拇指球の少し後ろというのは、
拇指球と土踏まずの境界あたりのところになります。
ツボのように点というより、
拇指球の後ろ半分ぐらいの膨らみという感じでしょうか。
あなたも、自転車に乗ったことがあるかと思います。
その時、足裏のどこをペダルの真ん中に乗せますか?
「あまり意識していない」とか「どこだったかわからない」
なんてことはないですよね?
え、そんなの気にしたこと無い?
ペダルを踏む位置を意識しないでいては、
脚のエネルギーを、効率よくペダルに伝える事ができす、
パワーの無駄遣いをやっている可能性があります。
可能性と言ったのは、たまたま足裏の良い所で
ペダルを踏んでいる事もあるかもしれないからです。
自転車のペダルは、ペダルの真ん中に、
足の拇指球の少し後ろを乗せて踏むと、
最高の効率でペダルをまわせます。
前すぎても、後ろ過ぎても、効率は落ちるのです。
実際に自転車を漕ぐときに、足裏のいろいろなところで踏んでみて、
どんな感じでペダルを踏んだら楽に回せるか、やってみるとすぐに分かります。
つま先寄り過ぎると、なんだか足首に力が必要になりすぎて、
足首が疲れてしまいます。
土踏まずや踵に乗ると、足首の動きが使いにくく、
小気味良くペダルを回せません。
いろいろ探していると結局、拇指球の少し後ろを
ペダルの中心に置いてペダルを回すと、
一番楽に自転車を漕ぐことが出来るということが、わかってきます。
ゴルフでも同じ
ゴルフでも、自転車漕ぎほどはわかり易くはないのですが、
文頭でお話したように、拇指球の少し後ろを中心として
地面を踏む事で、脚のパワーを一番効率よく地面に伝える事ができるのです。
セットアップで膝が体の正面方向に出過ぎると、
足裏の荷重ポイントが、拇指球の少し後ろよりも
つま先寄りになりやすくなります。
そして膝は前に出るほど、膝が動かし易くなりすぎて
股関節を動かしにくくなります。
ゴルフのセットアップの形を作って、膝をだんだん曲げていって、
膝をぐるぐる回してみてください。
膝が体の前に出るほど、膝をぐるぐるしやすくなりますが、
骨盤も立って、股関節があまり入らないため、
股関節が動きにくい事がわかりますね。
逆に、脛(すね)を少し立てて、膝が土踏まずの真上ぐらいで
前傾姿勢を取ろうとすると、股関節がしっかり入って
今度は膝よりも股関節が動かしやすくなります。
股関節を伸ばす筋肉として、
下半身の中でも最大級の筋肉である大殿筋があります。
股関節を動かしにくいということは、この大殿筋が使いにくく、
大殿筋の最大限のパワーを出せなくなるということにつながります。
ですから、膝が体の正面に出るほど、
下半身の大きなパワーは出しにくくなるのです。
また、脛を段々立ててゆくと、
重心位置はだんだん踵方向に移動します。
そうすると、どうなりますか?
そうです、バランスの保持が難しくなってきますね。
踵寄りに重心があるほど、足首を柔らかく使えなくなってくるんです。
そのため、踏ん張り方の調整が難しくなり、
バランス保持のコントロールの幅が狭くなることで、
バランスを取りにくくなってしまうんです。
足裏の良い所に乗れば前傾姿勢も良くなる
セットアップの時によく言われる問題点として、
前かがみ過ぎるとか、突っ立ち過ぎるという事があります。
この原因の多くは、足裏の荷重ポイントが、
拇指球の少し後ろよりつま先寄りになりすぎていたり、
逆に踵寄りになりすぎていたりすることなのです。
ですから、前傾姿勢を正しくしようとしたら、足裏の荷重ポイントを
拇指球の少し後ろになるようにしっかり意識して
セットアップするようにするだけで、
ほとんどの方が、うまく前傾出来るようになります。
また、体幹(腰から肩の間)の前傾角がちょうどよくなると、
肩の余計な力も入りにくくなり、ハンドアップしすぎたり、
ハンドダウンすぎるとか、クラブを腕の力で持ち上げてしまい過ぎる
セットアップなども、簡単に直ってしまうものです。
ついでながら、セットアップではクラブが落ちない程度の力で
握れるほど、良いセットアップです。
試しに、次の事をやってみてください。
まずセットアップして、左手のグリップを外します。
そこで左腕をだらだらさせたら、
左手の位置が、左手のグリップをしていたところになっていれば、
クラブが落ちない程度の力で握れるところで、
グリップができているという目安になります。
だらりと垂らした腕が、グリップより体から
正面方向に離れるところにあるようでは、
ハンドダウンしすぎて、グリップが体に近づき過ぎている事になります。
グリップより内側だとハンドアップし過ぎて、
セットアップの時点で、かなり余分な力でクラブを
持ち上げていることになります。
そのままテークバックしたら、腕の力をムダに使う事になってしまいます。
ということで、
「足裏の荷重ポイントは良いセットアップを作る出発点」
なのです。
ですから絶対疎かにしないで、
あなたの最適な荷重ポイントを見つけ出してください。
拇指球チョイ後ろ荷重ができるためのドリル
拇指球チョイ後ろ荷重ができるためのドリルとして、
2つお伝えしておきます。
(1)踵浮かしショット
(2)板乗りショット
(1)踵浮かしショットは、
セットアップの最後に、少しだけ踵を浮かせます。
そして、踵をできるだけ地面に付けないようにしてショットして、
フィニッシュまで踵を浮かせておくようにします。
踵を少し浮かせた時、実際には拇指球の少し後ろよりも
つま先寄りになります。
しかし、ほとんどの方が踵寄りになりすぎていますので、
その踵寄りの荷重を、つま先寄りにしてショットしてみることで、
普通に立ってショットした時の荷重ポジションが、
少しは拇指球のチョイ後ろに近づいて来るという狙いです。
(2)板乗りショットは、幅6cm前後、高さ2.5cm前後の
スタンスの幅以上の長さの板の上に、拇指球の少し後ろを中心に乗せて、
セットアップして実際にボールを打って、フィニッシュします。
その間、できるだけ板から落ちないようにするのがミソです。
ちょっと難しそうですが、
最終的にはドライバーショットまで出来るようにします。
このドリルは、かなり強力ですので、絶対お勧めです。
板は、ホームセンターに売っている木の角材でいいんです。
ドラコンチャンプのボールヒットの秘密
ドラコンチャンプ、江連忠ゴルフアカデミー所属の斎藤かおりも含め、
効率よく飛ばしている人は、ほぼ間違いなく拇指球の少し後ろで、
しっかり地面を踏んでいます。
特にボールヒット直後では、左踵は浮いて、
左足は拇指球あたりを中心に左に回転します。
これによって、左股関節の不要な捻転を防止して、
左股関節への負担を減らす事にも貢献しています。
この技は、年齢とともに股関節が固くなってきた方にも使えます。
股関節の内旋可動域が狭くなり、ボールヒットですでに
股関節に抵抗がかかってしまう場合、この左足拇指球あたりを中心に、
左に回転させてしまう事で、腰も楽々ターンできるのです。
「ゴルフは歩ける可動域があればできる」のです。
ただし今回お伝えしたような、
ちょっとしたテクニックは必要ですが。
それは「ごまかし」などではなく、本来行うべき動きをちゃんとやれば
「ゴルフは歩ける可動域があればできる」が現実の物となるのです。
しかも、そうしようとすることで、
効率の良いところで、地面を踏む事にも貢献できます。
一石二鳥というところですね。
あなたも自転車のペダルと格闘しながら、足裏と仲良くなって、
それをゴルフに応用して、地面を思いっ切り踏めるようになってください。
では、また。
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