From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、
おはようございます、小原大二郎です。
今日は前回の話の続き、
「この感覚(=まぐれ当たり)をとぎすました先に、
毎回、自分が思い通りにできるスイングがあるんだ!」
が間違いであり、ギャンブルに限りなく近い、、、
そんなことをお話ししました。
では、、、いったいどうすればいいのか?
そのことについて、今日は書きたいと思います。
次も同じく打てるのか?
はじめに、繰り返しになりますが、話の前提として
「まぐれ当たりはコントロールできない」
ということを理解しておくようにしましょう。
あなたが「よし、いまの当たりはよかった!」と思ったとしても、
その次に同じように打てるかどうかは別の問題です。
なぜなら、何かを意図して打ったボールではないからです。
しかしながら、そうしたまぐれ当たりが
何の手がかりにもならないかというと、、、必ずしもそうとは限りません。
まぐれ当たりをしている時というのは、
人間は必ず何か特定の動きをしているものです。
そういうパターンを見つけて、それを再現性に生かし、
そうすることである一定の確率で「いい当たり」が生まれる。。。
しかし、その方法でも100%はあり得ません。
では、どうすれば良いのかというと、、、
わざと「曲げてみる」こと
私がよく100を切るか切らないかぐらいの人に言うのは、
「わざとミスショットしてみましょう」
というアドバイスです。
たとえば、ボールをわざと曲げるように打つのです。
トップをわざと打ってみる、ダフリもわざと打ってみる。
しかし、この練習で気づくことはおそらく、
「あなたのミスショットは百発百中ではない」という事実です。
それはつまり、あなたは思い通りに打つことができていないということです。
でも安心して下さい。それがわかっただけでも、話は早い。
この事実を受け入れて、ミスショットをわざと打つ練習を続けて下さい。
そうしたら、普通にショットを打ってみてください。
おそらく、以前よりも方向性も球筋も違うことに気づくはずです。
この練習自体、ものすごく地味な練習ですし、
続けることはそれなりに忍耐力と勇気を必要とします。
なぜなら、ナイスショットができないわけですし、
「これで変なクセがついたらどうしよう」とか思うからです。
しかし、この練習で身につくものこそ「再現性」というものであって、
私も当初この練習をしたことで、大きくステップアップができました。
身体が研ぎ澄まされてくる
そして、もっと先に行くならば、そのミスショットを打った時、
「自分がどんな動きをしたのか」を感じてみることです。
意識的にミスショットを打っているのですから、
いつもとは違う、別の身体の感覚が出てくるはずです。
すこし大ざっぱな言い方になってしまいますが、
その逆をやってやればいいということです。
こうした「自分を感じる」練習というのは、自分のスイングのクセ、
自分の身体のパターンを知ることにもつながります。
先ほどお話しした「まぐれ当たりから知る」というやり方よりも、
より多くの身体的、感覚的情報がもたらされます。
「曲げようとしたのに、曲がらない、、、」
「もしかしたら、自分の感覚は間違っているのではないか?」
と、すぐにわかります。
これは、バカ正直にうまくいくほうから攻めるだけではわからないことです。
いい意味で「自分の感覚を信じないこと」が大事です。
「自分の感覚は“イカれている”んだ」ぐらいに思ったほうが
ちょうどいいのかもしれません。
特に、身体を総合して感じている感覚というものは、
間違いなくイカれています。ひどい言い方をすれば、ウソをつきます。
スイングというのは全てが集合した結果です。
再現性をつけるためには、そのうちの一つの要素のチェンジのしかた、
スイッチの切り方を学んでいくことでしか、達成できません。
もちろん、総体としてスイングをいきなり作れる人もいるかもしれません。
しかし、そういう人はごくごく一部の天才だけです。
しかもそういう人であっても、後で必ず立ち行かなくなる時が来ます。
成功はひとつかもしれませんが、ミスのパターンはたくさんあります。
だったら、一つのミスから順番に攻めていったほうがいいですよね?
そうすることで、何がうまくいって、何がうまくいっていないのかを
場合分けすることができて、結果的に上達もしていくはずですよ。
またメールします。
小原大二郎