From:徳嵩力一
千葉の自宅より、、、
こんにちは。プロクラブフィッターの
徳嵩力一(とくたけ・かついち)です。
冒頭から刺激的なタイトルですが(笑)
ゴルフのガチンコ勝負のことではありません。
前回、シャフトのことについて
ご質問をいただいたことをお話ししましたが
それについて補足的なお話をしておこうと思いました。
前回のメールマガジンで
ちなみに、前回のメールマガジンはこちらです。
なぜ、カーボンシャフトは曲がらないのか?
↓
http://g-live.info/click/180823_nikkan/
前回、自分はこんなことをお話ししました。
> プロが比較的スチールを好むのは
>
> ・方向性重視のライン出しショット
>
> ・フェースコントロールでボールを曲げるショット
>
> こうしたことを、アイアンで自由自在にしたいから、
> というわけですね。
たとえば、これをウチのゴルフパフォーマンスの
プロたちに当てはめるとすると。。。
モンゴプロは、どちらかというと
「球をこねくり回したいプレイヤー」(失礼!)
ですので、スチールのほうが合っています。
実は以前、モンゴプロには一回
カーボンシャフトを試してもらったことがあるんです。
そうしたところ。。。
まさに「シッチャカメッチャカ」…
自分の予想を超える、ひどい結果になったようで。。。
まさにゴルフにならなかったそうです(笑)。
たとえば、残り100ヤードで
通常ならアプローチウェッジのところ、
一個上の番手をもってチョンとしたいところが。。。
それが出来なくて、ミス。。。
前回もお話ししたように、カーボンシャフトは直進性があるので、
いろいろショットに細工をしたいしたい人には
使いづらいクラブになります。
たとえば、球を曲げたい場合に
スイングをちょっと変えてみたり
フェースのコントロールで曲げようとしたりすると。。。
直進性のあるカーボンシャフトですと、
やりづらくなってしまうのです。
これは一連のインテンショナルショットについても同様で
どうしてもカーボンはスチールよりは曲げにくくなります。
そうなると、モンゴプロにとっては
カーボンシャフトは不利、というわけですね。
そして実は。。。
モンゴプロと逆のスタイルが小原プロ
小原プロの場合、たとえば風がアゲンストだろうが
何だろうが、同じ様に淡々と打っていきます。
こういう小原プロのようなプレイヤーの場合は
ショットでいろいろやらない分、再現性の高い
カーボンシャフトのほうがメリットが大きいわけです。
もちろん、スチールシャフトでも
結局クラブで操らないのであれば、
淡々とプレーすることは、可能です。
ですが、その逆はできません。
はじめから操りにくいクラブを操るのは、難しいからです。
操れないクラブで出来ない動きをしたらダメで、
このへんのところをちゃんと把握しておかないと。。。
先ほどのモンゴプロのような状況に
なってしまうわけですね。
ですので、アマチュアの方で
スイングを安定させたいというのが
第一の目的であるのなら。。。
多少のブレを吸収してくれて
それなりの球が出るカーボンを選ぶのがよいと思います。
車がお好きな方であれば、このカーボンとスチールの違いは
車のハンドルにたとえるとわかりやすいかもしれません。
・直進性に優れた車は遊びがあるので
運転者のハンドルのブレを吸収してくれる
・逆に、ハンドリング重視な車(スポーツカー)は
ハンドルの遊びが少なく、ハンドルを切った分だけ前輪が動く
普通の車であれば、ハンドルを添えるだけで真っ直ぐ進むけれど
極端な話、F1みたいな車であれば、ハンドルを切った分だけ曲がります。
クイックに曲がりたいのにハンドルが切れないと
曲がらない、というイメージになりますし、
逆もまたしかりです。
ということで、どちらの車を選ぶのかというのも、
ゴルフでカーボンとスチール、どちらを選ぶのかも
その人のスタイルによる、ということになります。
カーボンは制作側のメリットが大きい
蛇足ついでにもう一つ。。。
カーボンシャフトというのは、設計する側からすると
「設計の自由度が高い」ということが挙げられます。
スチールというのは読んで字のごとく
「鉄素材」ですので、もともと重たいものです。
逆にカーボンは軽いので、
シャフト単体で軽量化ができるのがメリットですが、
逆に重くしたいのなら、重たく作ることもできます。
そう考えると、設計者側としては、
・機能を付加して特性の持ったものを作りやすい、
・いろいろなシャフトが作れる
これらが、カーボンのメリットとしてあるわけですね。
ということで、設計側にとっての
「直進性に優れている、曲がりづらい」いうのは、
むしろカーボンのサブ的なメリットと言えるかもしれません。
とはいえ繰り返しになりますが
カーボンシャフトだからといって全く曲がらないわけではないので
そのへんはくれぐれも勘違いしないでいただきたいと思います。
それでは、また次回。
徳嵩力一
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