2021.10.17
From:大森睦弘
神戸の自宅より、、、
こんにちは、大森睦弘です。
さて、今回は
「地面反力を捨てずに飛距離アップ」
というお話をさせていただきます(ビデオ&おまけあり)。
あなたは「地面反力」という言葉を
耳にしたことはあるでしょうか。
初心者だからそんな難しそうなことは、
まだまだ関係ないなんて言ってませんか。
地面反力とは。。。
(続きはビデオにて)
地面反力を捨てずに飛距離アップ
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(おまけ付き)
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ボールヒットに向かって左脚で地面を踏んだ反動
地面反力とは、ダウンスイングしてきて
ボールヒットに向かって左脚で地面を踏んだ反動になります。
地面反力を利用することで、
腰をパワフルに左にターンさせることができます。
しかも、地面反力は誰にでも発生しています。
ところが、それをまったく使えず、
発生している大きなエネルギーを
捨ててしまっているゴルファーは多いです。
今回は、この地面反力の発生の仕組みと、
それを飛距離アップに直結させるためのコツを見てみましょう。
普段の生活での地面反力のすごさ
実は、力は自ら出そうとがんばっても、
思ったほど大きな力は出せていません。
しかし、普段の生活で誰でも
かなり大きな力のやりとりが、地面との間に行われています。
例えば、歩くときは体重の3〜5倍、
階段の下りではなんと8倍前後ともなる大きな力が
私たちの脚にかかっていて、それをしっかり支えて活動しています。
こんなに大きな地面からの力である地面反力を
サクッと普段の生活で出しているなら、
それをゴルフのスイングパワーに使わない手はありません。
では、どうやってそんなに強大な力を
スイングに利用したら良いのでしょうか。
階段を下る動きもある
実はダウンスイングでは
階段を1段下りるときの動きを利用することで、
爆発的なパワーを得ることができます。
階段を下るときに、左脚が着地して
左股関節が曲げさせられます。
このときに、左股関節は体重の8倍前後の力を出して、
落下を停止させています。
これは、誰でも普段から何気なく行っている動作ですが、
こんなにも大きな力が使われていることが重要です。
ゴルフスイングでの地面反力
そこで、ゴルフのダウンスイング序盤で
この左脚が地面を捉えた瞬間に、
上半身の重さを抜いてあげたらどうなるでしょうか。
その上半身の落下を食い止める力の分のエネルギーを、
腰から首の付け根である体幹の左ターンに回したとしたら
どんなに鋭く体幹を回転できるか想像するだけでワクワクします。
まさに、クラブが振られる遠心力に耐えるような体勢を取ろうとして
重い頭を振り出し後方へ押し込めば、
体幹が右に傾くことで上半身は落下します。
そして、上半身の落下で支える必要がなくなった分の
ざっと体重の3分の1ぐらいを支える力は、腰のターンに回せます。
トップから左脚への落下で体重の8倍ぐらいの地面反力が発生しているなら、
その3分の1となると体重の2倍以上の力が回転に使えることになります。
私は常日頃、ボールヒットに向かって左脚を蹴って、
左サイドに大きなスペースを開けるようにしましょうと
言わせていただいています。
しかし、それは実はがんばって蹴るのではなく、上半身を落下させることで
それまで左脚が地面を支えていた力を利用するだけで
蹴らされることが正直なところです。
地面反力をゴルフスイングに利用する具体的方法
まさに、左脚で着地したタミングで遠心力に対応するようにして
重い頭を振り出し後方へ押し込もうとすれば、
バッチリ地面との衝撃パワーをスイングに利用できます。
普段のゴルフスイングのフォローで左に体を持っていかれていないわけですから、
遠心力に対応する動きは誰でもいつもやっていることです。
それを意識的にしっかり行えば大丈夫です。
そして、蹴るように脚が伸びようとしている方向を、
腰がそれまでの前傾角度を維持して
左に回転する方向へ向けてあげれば良いことになります。
そこで、左脚が伸びる方向を、
左のお尻を左後ろポケット方向へ押し込む方向へ向けます。
それは、まさにボールヒットに向かって
左サイドに大きなスペースをつくろうとすれば良いだけです。
ダウンスイングの左足着地のタイミングで遠心力に対応するイメージを強めて
頭を振り出し後方へ押し込みながら、
左サイドに大きなスペースをつくろうとしてみましょう。
クラブを自ら出そうとする力で振らなくても、
勝手にスイングできるショットを体験できます。
私はドライバーで目一杯振るとき以外は、
自分から出そうとする力ではなく
この落下による地面反力を利用するだけでショットしています。
ゴルフは階段を登る動作
実は、ゴルフのスイングでの下半身の動きは階段を2段登る動作で、
脚の大きなパワーを得ることができます。
バックスイングでは右脚を伸ばして階段を1段登ります。
そして、ダウンスイングで左脚は、
階段を1段分脚を曲げてステップに足を乗せる動きです。
ボールヒットに向かっては、
左脚を伸ばす動きで階段をもう1段登る動作でスイングできます。
実際のゴルフスイングでの動き
そこで、ゴルフのスイング全体での脚の動きを見てみましょう。
左脚を左股関節から先の神経をプッツンと切ったイメージで
力を抜いて重りにして腰の左サイドを右斜め下へ落とします。
片脚でだいたい10kgぐらいの重さがありますから、
足先が地面に接しているとはいえかなりの重さになります。
セットアップ終盤で両脚で立っていた状態から左脚の力を抜けば、
右脚で体を支えなければならなくなるので
右脚は自動的に体を支えやすい方向へ伸ばすことになります。
真っ直ぐに立っているときも脚を曲げて膝で耐えているよりも、
伸ばして骨格で支えていたほうが楽に立てます。
そして、右脚を伸ばす方向を右のお尻を
右後ろポケット方向に向けることで、
腰の右サイドが斜め上にあがります。
そうすると、左腰は右斜め下で右腰は右斜め上に動くことで、
腰から首の付け根である体幹はそれまでの前傾角度を維持して
楽に右にターンできます。
これは、頭の高さは変わらないとしても、
お腹とか両腕とクラブも右斜め上にあがり
位置エネルギーを溜めている状態です。
そして、ダウンスイングでは、
セットアップのポジションである両脚で地面を踏む状態に向かって
お腹を落下させ、腕とクラブも下に落とします。
このときの左脚に注目してみましょう。
まさに、階段を1段降りるときのように、
左脚で落下する体重を支えようとして
左股関節が曲げさせられる動きで落下を食い止めています。
ゴルフのドライバーショットでの肩幅程度のスタンスの幅の中で
このように落下してきたら、
左脚は有に階段1段落ちたときぐらいの力を使って体を支えています。
勝手に地面を蹴ってくれる仕組み
左脚の着地によって勝手に地面を蹴ってくれる仕組みには、
普段から使っているのに感じていない
体の素晴らしい反応が関係しています。
それは、伸ばされた筋肉が勝手に縮もうとする
脊髄反射による姿勢制御の仕組みである「伸張反射」で、
筋肉は脳を介さないで自動的に力を出す仕組みです。
しかも、この「伸張反射」による姿勢制御の働きは
日常的に多くの動作で行われていて、
細かな動きを意識しなくても体はうまくコントロールされています。
そして、ダウンスイングしてきて左サイドが落ちてきて
左足がしっかり地面をとらえるときに、
誰でも体の落下を止めるための筋力を「伸張反射」によって発揮しています。
着地とともに「伸張反射」によって、
脚にはまさに地面から押された方向へ
0.1秒以下の短い時間ですが力を出しています。
その力のうち、上半身の落下を支えていた分を抜いてあげることで、
左脚は地面を蹴るような動きで伸びてきます。
このような力のやりとりは誰にでも発生しているのに、
多くのゴルファーではそのエネルギーを体に吸収させていて
スイングパワーに利用できていません。
遠心力に対応して上半身を右に倒す角度
ここで、ボールヒットの瞬間に手元を中心にクラブが振られる中で、
シャフトの重さを無視したとして
ヘッドだけでもどれだけの遠心力がかかるか計算してみます。
一般男性の平均ヘッドスピード40m/s、ヘッドから手までの距離1m、
ヘッド重量0.2kgとすると遠心力約33kgになります。
(ドライバー46インチとして1.17m、
遠心力 = 重さ x 法線速度の二乗 / 回転半径 / 9.8(N→Kg))
実際にはシャフトの重さも300g程度あったりするので、
もっと大きな遠心力がかかることになります。
いずれにしてもこんなに大きな力でヘッドに引っ張られることに対応するためには、
かなり上半身を右に倒してこなければならないことをイメージできると思います。
遠心力に対応するために右に何度ぐらい倒れるかは人によって異なりますが、
私の場合ではドライバーショットで遠心力が大きくかかる前に右へ30度程度傾きます。
遠心力に対応しやすくする動き
ところで、遠心力に対応することは難しいと思っていませんか。
実は、誰でもうまく対応しています。
ゴルフのスイングをやっていて、
フィニッシュで左に引っ張られて行ってしまうことはありません。
しっかり遠心力に対応して、元の位置に止まっています。
また、遠心力に素直に対応するためには、
ボールヒットに向かってヘッドを閉じるために前腕を左に捻るなどの上半身の力は
自らはできるだけ出そうとしないでリラックスさせます。
特に、ボールヒットに向かって左脇を力で締めようとして左腕に力が入るほど、
頭を振り出し後方へ落としにくくなります。
ボールヒットに向かってはインパクトの一枚の面をイメージして、
その面に沿って手元とヘッドを動かそうとしてみましょう。
そうすると、ボールヒットからフォローに向かって
左脇は開いてくることが遠心力にも対応しやすい
自然な動きであることがわかります。
バックスイングの左脚
ここで地面反力を最大に利用できるために、
バックスイングで注意すべきことがあります。
それは、バックスイングで左脚に力を入れていると、
ダウンスイングで左脚で地面をうまく踏めなくなることです。
最悪なのは左脚を力で固めたままバックスイングしようとして、
腰のターンを止めることです。
さらに、その逆である左脚を右に送る力を使っていてもよくありません。
ヒトは力を自ら入れると、その力をゼロにしたつもりでも
約0.4秒はゼロにりません。
トップからボールヒットまでは平均0.3秒ですから、
トップ近くで入った力は
ボールヒットでもゼロにはならないことになります。
そうなると、ダウンスイングしてきて左脚に重さが乗ってきたときに、
左脚で地面をスッと踏めるポジションに入ることにそ
れまでの余計な力が邪魔をしてしまいます。
左脚はまさに地面を踏むことに全てを集中できるように、
バックスイングでは力を抜いておきましょう。
両腿はキュッと締める
また、左脚で地面をしっかり踏めるためには、
自ら出そうとする力を使わなければならないことがひとつあります。
それは、両腿をキュッと締めることです。
脚の腿の太い骨である大腿骨はLの字になっていて、
骨盤に対して横から付いています。
そのため、股関節を伸ばす筋肉であるお尻の大臀筋だけでは、
脚の力を骨格の方向に対して縦に使おうとしても
脚は横倒れしてパワーを100%地面に伝えられません。
腿の内側である内転筋群をキュッと締めて
腿を内側に支えるようにしておくことで、
大臀筋のパワーを全て地面に伝達できます。
そして、ボールヒットに向かって
左股関節は内側に捻れる形で腰が左にターンしてきます。
ということは、両腿をキュッと締めるとしても、
両腿は内側に捻るようにしてくっ付ける方向に力を出すことで
腰の回転の抵抗を減らして鋭くターンできます。
スタック&チルト理論では
ところで、アンディー・プラマー氏とマイク・ベネット氏によって提唱されている
スタック&チルトというスイング理論があります。
このスタック&チルトで今回の話題に関係することとしては、
バックスイングではむしろ左脚に体重を乗せていくとしていることです。
これは、体重を移動させるとそれを戻すことが難しいことからの発想の様ですが、
実はこれが地面反力を利用しにくくしています。
要するに、左脚に重さが乗ったままだと、落下する反動を使えないからです。
とは言え、バックスイングで右に体重を移動させようとする必要はありません。
背骨を中心に右にターンすると、
背骨の前側の重いお腹や腕とクラブも右に動くので
全体の重心は右にシフトします。
この右にターンすることで、重心が右に動くことに任せることが
再現性の高いスイングのために重要です。
バックスイング序盤で右脚をしっかり伸ばして脚の動きでヘッドを動かし、
お腹と腕やクラブの位置エネルギーを溜め、
左脚は力を抜いて重りにして腰の回転を楽にしましょう。
そして、ダウンスイングでは左の腰を低くしてくるイメージで
左脚でしっかり地面からの圧力を受け止める意識を強め、
左脚で重さを支えながら上半身では遠心力に耐えましょう。
そうすれば、自分からは力を出していない感じなのに、
鋭くターンできてしなりとしなり戻りを使った
パワフルなショットができます。
では、また。
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