From:小原大二郎
千葉の自宅より、、、
おはようございます、小原大二郎です。
今日は「プロを見習ってはいけない」という話をします。
「え? なんで?」と思った方もいるかもしれませんね。
特に、プロのトーナメントをテレビで見るのが好きな人というのは、
一面的な見方しかできていない可能性があるので要注意、、、
そんな話です。
■トーナメント観戦が趣味
私が教えている生徒さんで、プロのトーナメントを現地に見に行くのが
好きという方がいらっしゃいます。
その方は、Kさんという方で、だいたいいつも
90~100ぐらいで回られる50代の男性。
週末は遠出してトーナメントをやっているゴルフ場まで
見に行くこともあるそうです。
ちなみに男性女性は特に関係なく見に行くのだとか。
トーナメントを見に行ってから私のレッスンがあると、
練習の合間に、その見に行ったトーナメントのことを
「あのプロはああだった」
「このプロはやっぱりすごかった」
みたいな話をしてくださいます。
■練習を見るのが楽しい
ある時、そのKさんにこんな質問をしました。
小原 「Kさん、トーナメントを見に行って、
何が一番おもしろいですか?」
Kさん「うーん、朝の練習、ですね」
小原 「え、練習ですか?」
Kさん「ええ、プロの練習を見ていると、
練習の取り組み方がみんな違うなあってわかります。
それと、練習への意識のすごさみたいのが面白いですね」
小原 「なるほど。。。ツウの楽しみ方ですね(笑)」
Kさん「そうですか?(笑) 私、高校まで野球をやっていたんですけど、
今でも野球を見に行く時は球場に早く行って、練習から見ますよ。
野球も練習から見ていると、選手の特徴とか調子とか
いろいろわかって面白いですよ。ゴルフも同じだなあって」
聞いていて、なるほど、確かにそうだなあと関心しました。
Kさんは今でもラウンドで90台で回られますが、
こういう楽しみ方が出来る人というのは、
確かにどんなスポーツでも上手になるだろうなあと思います。
でも、こういう考え方がなかなかできないんですね。
■ゴルフを「作っているところ」を見る
プロのラウンドというものはまさに「晴れ舞台」ですから、
最終日の優勝争いなど、そのへんに目がいきがちです。
テレビなどでは、華麗なショットばかりが放送されていてますしね。
しかし一方で、プロが行なっている朝の練習というのは、
テレビでは絶対に放映されません。
ですが、プロゴルファーが戦えているのは、
その裏にある練習があってこそです。
Kさんのツアー観戦の楽しみ方はとても正しいと言えますし、
ゴルフの礎(いしずえ)を作っているところを見るのは、
とてもいい学びが得られるはずです。
実際、練習にこそ、ゴルフの醍醐味が隠れているんですね。
「プロは朝からどんな練習をやっているのか?」
「あれ、意外と地味な練習をしているなあ。。。」
「練習グリーンで時間を長く過ごすプロが多いんだなあ」
そんなことがわかると、自分の練習を見つめ直す機会にもなります。
最初に「プロを見習ってはいけない」の種明かしは、
プロの華やかなところだけを見ないでくださいね、
という意味で申し上げました。
というわけで、ちょっと誤解を与えてしまったかも。。。スミマセン。
またメールします。
小原大二郎