From:大森睦弘
六甲国際ゴルフ倶楽部より、、、
こんにちは、ETGA(江連忠ゴルフアカデミー)の大森睦弘です。
今回は、
「心を決めるセットアップルーティン」
について、お話したいと思います。
「ルーティン」っで、何の事だろうと思って、
ググって(google検索)みようとしている方も居るかもしれませんね。
辞書的な意味としては「決まりきった仕事」という感じでしょうか。
「セットアップルーティン」の効果
ですから「セットアップルーティン」というのは、
ショットやパッティングの前に行う、決まった手順ということになります。
そんな手順なんて決めてない、という方は、
是非ともあなたご自身の手順を決めておいて、
毎回その通りに行う様にしてみてください。
絶対、あなたのゴルフが変わります。
日本文化で言うと、作法という言葉があります。
決まりきった形というより、こうすると綺麗に見えるとか、効率がいいとか。
単に勝手に決められているというより、
良い動きなどを究極的に突き詰めた結果だったりしますね。
。。。道、というと、この作法を大切にしています。
「茶道」「華道」などはその典型ではないでしょうか。
ゴルフでの「セットアップルーティン」をしっかり決めて行う事の効果とは。
大きく3つあります。
(1)スイングリズムが一定になる
(2)集中パターンに簡単に入ることができる
(3)覚悟を決めることができる
この3つに関して、かなり影響力があります。
(1)スイングリズムが一定になる
例えばミスショット、OBとか池ぽちゃとかダフルとかですね。
その後はほぼ100%リズムが速くなります。
また、朝一のティーショットなども、後ろの組が待っているなど、
見られている感があり、緊張してリズムが速くなったりするのです。
こんな、乱れたリズムを、深呼吸で消し去るという作戦もあります。
そして、いつも決まった手順で、ショットやパッティングにはいることで、
リズムをいつもと同じに戻すことが出来るのです。
(2)集中パターンに簡単に入ることができる
生徒さんからよく、こんな質問を受けることがあります。
「どうやったら集中できますか?」
私は、そんな時にはすかさず、こう答えます。
「あなたのセットアップルーティーンを決めて、
どんな時も同じ様にやってください」
と言います。
そして、例えばこんな感じでやっていただくといいので、
それを少しづつしっくりくる手順にして行くようにお伝えしています。
集中というのは「集中しよう」「集中したい」と思うだけでは、
なかなか集中モードにはいることはできません。
たとえば、田舎から東京などの大都会に出てきて、
しばらくすると、標準語を話すようになったりします。
でも、田舎に帰ると地元の言葉で話しています。
これは手順ではないとしても、決まった状況というか環境に入ることで、
勝手に脳の回路が切り替わるという感じです。
いつも同じセットアップを行うことで、
同じ動作をするだけで、集中出来るようになるのです。
(3)覚悟を決めることができる
セットアップに入っても、、、
「まだ今手にしているクラブで、本当に良かったんだろうか?」
こんなような迷いがあるようでは、ショットも中途半端な物になり、
とてもターゲットを狙うことなどできません。
クラブ選択で迷う以外にも、球筋で迷うとか、風の強さ加減で迷うとか、
これらの迷いは、絶対いい事とは言えません。
セットアップに入ったら、迷いはゼロにすることが、
ショットを成功させるためにはかなり重要なのです。
ですから、セットアップに入る前に、これだと決めてクラブを信じ切り、
一旦「セットアップルーティーン」が始まったら、何も考えない。
坦々とお決まりの「セットアップルーティーン」を踏むだけ。
これが、本当に大切なのです。
セットアップルーティーンの例
例えば、どんな手順があるのか、その一つの例を取り上げてみたいと思います。
ここで、一つものすごく大切な点があります。
それは「ヘッドが先か? 体が先か?」という事です。
私は、ヘッドが神様で、こんな感じでボールに当たって欲しいと
強くイメージして、クラブヘッドをボールの後ろにセットして、
そこに体全体を合わせるようにしています。
ですから、ショットではこんな感じになります。
クラブと球筋を決め、ボールの後ろにクラブリーディングエッジをあわせます。
ボールを曲げるとしても、リーディングエッジはターゲットと直角です。
そして、クラブヘッドを動かさないようにして、
足踏みをしながらクラブの所に入ってゆきます。
これなら気持よく振れるなというところを、足踏みをしながら探る感じです。
そして、少し体を起こしてクラブヘッドを浮かせた状態で、ワッグルをします。
ワッグルはクラブヘッドを揺らすことで、ショットするイメージを高めてくれます。
ワッグルしながら、ターゲットをしっかり見つめ、
「あそこにボールを運ぶぞ」と心をターゲットに集中させるようにします。
そして、重心を落とすようにして、
クラブヘッドをソール(地面に軽くタッチ)する事とほぼ同時に、
テークバックを開始します。
ここで、大切なのは、ヘッドを浮かしてターゲットをしっかり認識して、
そこから重心を落として、クラブヘッドをソールしてから、
テークバック開始はほんの一呼吸入れるだけで、そこでもたつかない事です。
ここでもたつくと、ターゲットを狙うイメージがうすれるばかりか、
余計な考えがよぎってきます。
そうなると、論理的なことを考える働きの左脳がしゃしゃり出てきます。
運動が滑らかに滞る事なく行われるためには、
右脳が優先的に働いなければならないのです。
その大切な時に、左脳がじゃましてしまっては、
体の動きはぎくしゃくしてしまい、とてもいいスイングなどできません。
いいですか、クラブヘッドを、軽く芝などにタッチしたら、
いつも同じタイミングでテークバック開始する事を必ず守ってください。
だんだん慣れてくると、セットアップルーティーン全体の時間も
いつも同じになってきます。
でも、まずは、クラブをソールしてからの時間を一定にすることから初めてみましょう。
だまされたと思ってぜひ、
あなたの「セットアップルーティーン」を作り上げてみてください。
心が安定したいいショットの確率がアップすること間違いなしです。
では、また。
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